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爆弾
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爆弾の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全212件 141~160 8/11ページ
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| 沼袋から五反田まで13キロくらいある。建物も密集してる。そこがひっかかる。 | ||||
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| 別件で逮捕された「スズキダゴサク」を名乗る中年男は、警察署の取調室で爆弾テロを仄めかす。その予告通りに爆発が発生。残りの爆弾は一体いつ、どこで?……というミステリー。 以下ややネタバレ。 謎の爆弾魔との舌戦、というシチュエーションがユニークで、さらに「スズキダゴサク」のキャラクターも相まって、それだけでするするとおもしろく読めた。一方で、スズキの真の目的、つまり、著者氏のが描き出すテーマにピンと来なかったし、自身の読解力のせいか、そもそもそのテーマもどの点を主軸に置いているのか伝わってこなかった。ユニークな舌戦も、いわば「なぞなぞ」であり、ロジカルな推理というわけではなく(ロジカルな推理は別の部分で用意されているが)、ちょっと期待からも外れてしまったかな、という印象。 | ||||
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| タイムリミットサスペンスの力作。現代日本社会に蔓延するムードをエンタメに昇華したオリジナリティを高く評価したいです。 欧米のキリスト教的な、人間の罪の糾弾を執り行う神の立場に自らを同化させた狂人、という犯人の造形は、前世紀末の翻訳ミステリによくある設定で、プロファイラー捜査官を対峙させる構図も型に嵌っています。 相違点といえば、先ず犯人と目される人物の造形が醜い中年男性であること。まぁこれはあり得る話。異例なのは、警察側の登場人物も一様に現実に膿んでいて、惰性的な仕事人であること。この、「ヒーロー達」のイケてなさは目新しいと感じました。かと思えばいきなり漫画チックな「熱血婦警さん」が登場したりして、彼女の存在は煮詰まったムードに風穴を開ける効果はあると思ったものの、なにかチグハグな印象が拭えませんでした。それは警察組織の優れた群像小説を読み慣れた自分の、序盤での違和感でした。 それでも活字から目が離せなかったのは、とにかく密室での被疑者との会話劇がスリリングで、次の展開が全く想像できないままに緊張の糸が緩むことなく進行していくストーリーテリングが非常に魅力的だったからです。 そうこうしているうちに、ピンボケかと思われた登場人物たちが、急に立ち上がって動き出した感触がありました。それは、一種、愉快犯的に(犠牲者をなるべく出さずに)世間を騒がせようとしているかに見えていた「爆弾」が、大きな被害を出したという描写を読んだときでした。著者である呉勝浩氏が仕掛けた「アクション」が、読者である僕の感情に火を点け、その眼差しで見ることによって、登場人物に命が吹き込まれた、そんな感じです。優れた作者は読者の心理を操る術に長けている。やられました。 中盤から終盤にかけて続く頭脳戦は、リリーフピッチャーへの交代劇をピークとして、その様相が変化します。犯罪の謎解き解説に比重が裂かれるようになってくると、目まぐるしく展開する「真相」に唖然としつつも、ページを繰る手が止められません。ここは力技で持っていく展開なのでしょうが、僕は乗れました。 それは、朧げながら見えてくる普遍的な「人間性」というものが、それぞれの登場人物の中で形作られていく様子に共感したからです。「暑苦しいほどに熱い」感情の瞬間が、そのありようのバリエーションをもって描かれているからです。 人間は、極限状態に陥ったときに、その人間性が発揮される。それは信じるに値するものであると感じられました。いち読者である私は、スズキタゴサクに勝利したと思いました。そんな目で眺めたラスト一行は、粋だな、と感じました。 | ||||
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| 全体を通してページをめくる手が止まらず、どんどん引き込まれていきました! 星5つにできない理由は、最後の数ページが読後感に締まりのなさを与えている感じがして、なんだかなあでした。そこまではすごく楽しめたのだけど。 ※以下ネタバレ含みます。 助けた老人とゆかりの会話のくだりが良い話っぽくなっちゃって、あれほど凄まじい事件が起こった悍ましいさに浸らせてくれるのではなく、最後何となくほっこり感で終わらせる趣向に全然共感できなかった。これは好みの問題でしょうね。作者違いますが『方舟』の終わり方が最高に痺れたので期待してしまいました。 結局実行犯たちはみんな死んでるし、タゴサクはただ大した罪に問われないのではという気もするし、締め方がイマイチで、その手前までなら星5つなんだけどなぁというところ。 | ||||
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| スズキタゴサクの世界に入り込んでしまったのは刑事達と読んでいた自分自身もだった。目の前で繰り広げられているかのようにリアルに感じた。 ただ、読む順番が悪かったかも。方舟を読んだあとだったので、ラストに期待しすぎたかもしれません。 | ||||
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| とにかく無駄な描写が多くて、話も無駄に長い。もっと削ればスピードも上がって良かっただろうが読むのがめんどくさくなるほど長くて飽きる。半分ぐらいの長さにできるのではないでしょうか。作者がどこか自分の文章に酔っているような印象を受けるし、そして重要なことに面白くないです。面白ければ欠点も薄れていいんでしょうがつまらないので欠点ばかりが目についてしまいます。この内容なら一気に読ませなくてはならないのに文章が長いので展開が遅くなかなか話が進まないし、他の方も言っていますが誰が喋っているのかよくわからないです。一人一人の背景など無駄に掘り下げていますが面白くないためただ長いだけでした。ストーリーは悪くはないのでもっとスリムにすれば良かったのになと思いますがこんな作品が直木賞候補になるんですね、レベルが落ちたものだなと思います。 | ||||
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| ミステリーとして面白く、最終局面で描かれるそれぞれの建前と本音、正義感や道徳心と自己中心性的な想いも良かった。 犯人がかなり不気味だったけど、所謂警察モノとは少し違う面白さだった。 | ||||
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| 他の方も仰っている通り、誰が発しているのか分からなくなる場面が多かったです。 映像化されると面白くなりそうな気がします。 | ||||
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| 次にどこで爆弾が爆発するのか先が気になり一気読み。 取調室での犯人と警察のやり取り、化かし合いが面白い。 | ||||
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| 他のノミネート作と比較して引き込まれる感じがなく途中で脱落しました。警察ものが元々あまり好きではなかったことがあるのかもしれません。 | ||||
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| 警察ものはあまり嗜まない方ですが、一気読みしちゃいました。だんだんと過激な展開になり、実写化されている様子が目に浮かびます。トータルで楽しめたので高評価。星一つ減らした理由としては。。他の方もおっしゃっていますが、 ●ミステリーというよりサスペンス。謎解き部分は言葉遊びのなぞなぞ、って感じで、少し幼く感じてしまった。犯人が幼いから、わざとなのかな? ●最後が若干もやっとする。 結局推測の域を出ない終わり方で、ミステリーならビシッと結論出してくれよ!って思ってしまった。いや、これもそういう表現なのかな…?文学的な。後半は事件よりもキャラクターたちの心情描写に焦点が当てられていて、それ自体はいいんだけど、そもそも群像劇で主人公らしい主人公がいない作品なので、誰に感情移入していいのかわからない節も…。 ●会話や表現がださい笑 好みの問題かもですが、ケレン味の出し方が古くさいというか…おじさんが書いたんだろうなあ、という感じで、結構な頻度で背筋が寒くなりました笑(失礼ですが…)とくに、若い子の会話は無理が…。文学(?)としてよむより、実写化前提でシナリオとして読むほうがしっくりくるかな〜と。ことごとく作品が高評価な呉先生ですが、作者読みをするかどうかはわからないなあ…。それゆえに、タゴサクのキャラは作者の文体にハマっていたようにも思えます。 | ||||
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| 作者の「おれたちの歌をうたえ」には賛同出来なかったのですが、今作は様々な賞を受賞していますので、手に取りました。 作者がインタビューで答えられているように、横山秀夫氏の「64」にヒントを得られていて、警察官と刑事の人間味が良く描かれています。 犯人から出される謎解きは、映画「ダイハード3」を彷彿させます。 駅構内の場面とか撮影するにはかなりの予算が必要でしょうから、実現するかどうか分かりませんが、映画化して頂きたいです。 | ||||
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| 爆弾魔と警察の手に汗握る舌戦が繰り広げられる傑作。 どの登場人物も個性的で魅力的だ。 ストーリーもスピーディーで、手に汗握る展開。 「このミステリーがすごい」で1位に輝いたのも納得ですね。 | ||||
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| 全ての会話に伏線があってすんなりと世界に入れた。名作です。 できることならもう少し犯人との謎解きのやりとりをしてもらいたかった。 この人の作品を読むのは初めてだったけど時間を忘れるくらい没頭できた。 次回作に期待! | ||||
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| あまりに評価が高い理由を求めて結局最後まで読まされてしまったが、どこが面白いのか探りながら読み続けて結局わからず仕舞い。あまりに無駄な描写が多く、結局真相もどうでも良くなる。何の驚きも無く、面白くないミステリとは呼べないただの小説でした。 | ||||
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| セリフが多いのは取り調べ室だから。 でも誰が話しているのか分からないところがしばしば。 敬語を使っているのがスズキだと区別できたが、それ以外はどうも。。。 文章構成が今一なのか、物証や証言もなく、想像だけでオチをひねり出そうとしていたが、 落としどころに納得いかない。 スズキが出す爆弾に関わるクイズが「ダイハード3」みたいで面白いが、これがミステリー? 後半から、かなりダレる。 映像化は画の動きが出ず難しいだろう。ラジオのドラム向き。 | ||||
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| 物語自体はまぁまぁ面白く、今誰が喋っているのかよく分からないことを除けば、スラスラと読めました。 ただ、ミステリーと呼ぶのは個人的に違和感があります。 確かにミステリーではあるのでしょうけれど、それは小学生の頃に読んだ少年探偵団の謎解き小説に近い感覚です。ミステリーというよりはナゾナゾの方がしっくりくるかも。 少なくとも「本格ミステリー」とは言えません。 | ||||
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| 都内で爆弾騒ぎがおき、目の前の男は爆弾が爆発することを予言する。犯人か予言者か刑事と男の頭脳戦が続く。爆弾はどんどん都内各所で爆発する。黒幕の存在がいるのか興味深い作品。犯人の動機が薄い感じが否めないのがマイナスポイント。 | ||||
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| ●立ち読み禁止のノンストップミステリー。いったんページをめくると、途中での休憩は無理。事態 が刻々と進展し、待ってくれません。とにかく、人物描写がピカイチなのです。愚鈍を装いながらも 刑事たちに仕掛ける詭弁の嵐や、ヘラヘラした態度が何とも憎たらしい。思わずイラっとしそうです。 加えて、頭脳vs頭脳の心理戦がすごいのです。互いの心を揺さぶろうと仕掛ける言葉の応酬。すご い!すごい!の緊迫感120%でした。 これはきっと映画かテレビ番組で上映(放映)されるかもしれません。爆弾の迫力と心理戦はまさ に映像にうってつけです。 | ||||
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| 新しいタイプの気色悪いクセありすぎの犯罪者、タゴサクさんはじめ、キャラ設定最高ですね。読み始めて一気読みしてしまいました。方舟と並ぶここ最近の傑作でした。読んで損なし。オススメです! | ||||
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