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爆弾
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爆弾の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全212件 181~200 10/11ページ
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| 私は今まで多くのミステリーを読んできましたがこんな面白いミステリーは初めてです。まだ読んでいない方もおられるのであまり詳しくは述べられませんが爆弾魔vs警察。爆弾魔はどこに爆弾を設置したのであろうか、それに対して翻弄され続ける警察。果たして警察は誰一人として被害を残すことなく平和を取り戻すことが出来るのであろうか読んでいる側も最後の最後でまで目が離せないミステリー今ここに。ミステリーが好きな方は是非読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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| 帯を観て気になり購読しました。内容、展開等全てにおいて面白すぎて一気に読んでしまいました。久々に読みたい作者に出会い、今呉氏の本を読み漁っています。どの作品もそれぞれに味わい深く一言では表せない思いに驚くばかりです。 | ||||
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| 「スワン」があまりに酷いデキだったためこの著者の作品はもう読むまい、と思っていました。 ところが、今回読了した「爆弾」がこのミス1位になり知人も絶賛しているため、期待と怖さが半々のまま読み始めました。 確かに展開のリーダビリティはあるし、自己矛盾を抱え不合理極まりない人間存在に対する強烈なメッセージも感じ取れます。…ただ、「スワン」でも気になった欠点がやはり払しょくされていませんでした。 「誰のセリフか分からない」 「誰が誰だか区別できない」(等々力と井筒と伊勢の違いが結局分からん) 加えて、後悔や怒り、動揺といった登場人物たちの観念を描写してばかりで、事件や真相について示唆する文章が少なすぎます。しかも、起こった出来事の解釈・真理は会話文に紛れていることも多いため、そうすると結局何が真相かよく分からないままなのです。 類家という特犯部の刑事が主な探偵役ですが、彼の冴えた推理も外れたり見当違いだったりすることが再三示されます。そうすると、最後彼が看破したかに見える(推理というよりは推測です)事象が真理なのか、読者としては判断できません。 私は結局、スズキタゴサクの心の形や犯行動機は分かりませんでした。あと、彼のお仲間(ではなかった?)3人組の死因も分かりません。さらに、最後の爆弾って本当にあるの? というわけで、前作同様ミステリーの要件を満たしていない気がいたしました。 | ||||
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| 会話主体の構造。スズキと類家の会話のテンポ、物言いの応酬がすごい。 ストーリーの中には緩急を感じて、ページを捲る手が止まらなくなりました。 徹夜して読み切ってしまいました。 代々木公園や山手線駅に爆弾を仕掛け、爆発して100人以上が死ぬ、という 今の日本では現実離れした話でした。でも、げんじつに起こっている遠くの事件に胸を痛める自分の中にも、この小説の状況にワクワク感を感じている部分がありました。小説だからなのか、あまりにも非現実的なことが起こったらそう感じるのか…。人間って恐ろしいですね。 | ||||
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| 言葉遊びや人間の本性についての問いが、取調室で、長く続きます。それ自体は悪くない、と思うのですが、エンタメとしては、読むのがシンドい作品になっています。 ミステリーとしては、動機や事件の詳細が全て明かされない事に不満が残りました。 事件の大きさや描かれる人物の多さなど、いささか欲張り過ぎた感がありました。 でも、映画化されそうですよね!どの俳優がピッタリかな、と考えるのは、楽しかった。 | ||||
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| 面白いの一言に尽きる。 間違いなく2022年ベスト3位に入る。 | ||||
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| 天才連続爆弾魔と警察との頭脳戦。取調室を舞台にした密室劇が中心ですが、大規模な爆発シーンなどもあり地味な印象はまったくありません(むしろ派手です)。そして本作の魅力はなんと言ってもキャラクター。というよりスズキタゴサクですね。本作の面白さの面白さのかなりの部分をこのキャラクターが担っているのは間違いないです(もちろんストーリーも凄く面白いですが)。ほぼ確実に映画化すると思うので、このスズキタゴサクという強烈なキャラクターを誰が演じるのかが楽しみです。 | ||||
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| 圧倒的スピード。人間の善意と悪意。爆弾はどこにあるのか?大量の情報を脳内にぶつけられ揺さぶられた。 | ||||
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| 私にはちょっと複雑で重すぎた。 | ||||
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| 実際の事件を下敷きにした小説と違い、人の心理や行動に関する濃密な描写はなく、いかにも全て机上で考えた感じのストーリーで設定や展開には強引さがあり、リアリティには欠けるが緊迫感と勢いにその不満は押し流される。話は酔っぱらって酒店で暴れたスズキタゴザクを名乗るさえない中年男が警察署に連行されて来ることから始まる。取り調べの最中に自分は霊感が有ってこれから起こる爆破事件を予言できると言い出す。そして起こる1度目の爆発。爆発は3度起こると言う。情報を謎かけで出して楽しむタゴサク。物語は取調室のタゴサクと取調官のやり取りが中心。タゴサクが口にする不祥事で自殺した元警察官の名前。捜査が進むにつれて発見される共犯とみられる3人の若者の遺体。youtubeで自動配信されるタゴサクのメッセージ。沢山作られた小型の爆弾。いったい爆発はいつ?どこで? 警察は続く爆発を阻止できるのか? だが事件が進むにつれて徐々にわく違和感。タゴザクと若者達の接点は? 最後は誰が本当の首謀者なのかが焦点となる。 | ||||
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| 9月27日(日)、東京・野方警察署に49歳の男が連行され、傷害容疑で取り調べを受ける。中野の酒販売店で酔った勢いで店員を殴ったという。男はスズキタゴサクと名乗り、特殊な霊感があると言いだす。そして午前10時に秋葉原で何かが起こるといった直後、現地で爆弾が炸裂し、死傷者が出る。しかしスズキのこの“霊感”は、東京じゅうで起こる連続爆破事件の始まりにすぎなかった……。 ----------------- 2022年上半期の直木賞候補作となったノンストップサスペンス小説です。 スズキタゴサクが連続爆破事件を予言し続けられるのはなぜなのか、次の爆発はどこで起きるのか、そしてスズキの素性と目的は何なのか――深まっていくばかりの複数の謎とあわせて、警察組織内における刑事と制服警官、本庁と地元警察、先輩と後輩、といった複層的な対立軸が絡み合い、なかなか濃密な人間ドラマが展開していきます。 なんといっても自己卑下と慇懃無礼な態度で人を喰った言を弄し続けるスズキなる人物が、取り調べ警察官のみならず読者を思う存分苛立たせてくれます。社会から顧みられることのない人生を送り続けた、と主張する彼の、いじけてねじ曲がった死生観が延々と披露され、この小説内でも触れられるようにまさに今の巷で恐怖をもって語られる《無敵の人》たるスズキに対しては、虫唾の走る思いばかりが募ります。 その一方で、尋問と捜査にあたる複数の刑事・警察官たちもが、スズキに魅入られ、取り込まれていくかのように、社会に対する怨嗟を徐々に露わにしていくさまもまた、薄気味悪いといえます。 スズキ自身は、爆破事件によって、彼が生きづらさを感じている世界から「もういいや」とばかりに完全に下車してしまった様子が見えてきますが、警察側もどこかそれに同調して「こんな社会なんか」と憤りを増幅させる姿を見せていて、彼らの態度に照らすと、この世界に踏みとどまってなんとか今日を生きていこうと考えている読者のほうが、どこかネジがはずれた少数派なのではないかと錯覚に陥りそうです。そこにこそこの小説の怖さが潜んでいるように感じられてなりません。 自分の正気を今一度見つめ直す契機となる長編小説です。 ------------------ この小説から連想して以下の書を紹介しておきます。 ◆安野貴博『 サーキット・スイッチャー 』(早川書房) :『爆弾』で容疑者のスズキは取り調べを受ける中で、「命は本当に平等なのか」と執拗に問いかけ続けます。近未来SF小説『サーキット・スイッチャー』も、自動走行が当たり前となった社会で発生した自動車事故の背後に、命の巧妙な選択があったのではないかという謎と恐怖を追う物語です。 ◆井上ひさし『 一週間 』(新潮文庫) :昭和21年の早春、ハバロフスクの捕虜収容所に移送された小松修吉は、その収容所からの脱走に失敗した元軍医・入江一郎から聞き書きする形で記録をまとめようとします。小松と入江の対話はまさに刑事と容疑者の尋問の様子と重なります。そしてこの取り調べの途上で、二人は国家、戦争、民族の理想と現実をめぐって熱い議論を積み重ねていくのです。 時代設定は終戦直後でありながら、この小説が浮かび上がらせるのは、日本人の権威への無批判な迎合、理想を見失って硬直化した“主義”の醜悪さなど、現代に通じる課題ばかりです。 ◆リチャード・マシスン『 運命のボタン 』(ハヤカワ文庫NV) :『爆弾』の292頁でスズキがこんな例え話をします。「たとえば目の前にボタンがあるとします。このボタンを押せばどこかの国の市街地に爆弾が落ちるとします。たくさんの人が死ぬとします。代わりに大金がもらえるとします」さて、あなたはボタンを押しますか? アメリカの作家リチャード・マシスンは今から50年以上前の1970年に、これとほとんど同じ設定で短編小説『Button, Button』を書いています。その邦訳が短編アンソロジー『運命のボタン』の表題作です。 マシスンの小説は、見知らぬ男がある主婦のところへやってきて、「このボタンを押したらあなたの知らない人が一人死んで、あなたに大金が支払われることになっている。さて、あなたはこのボタンを押すか?」と問う、というストーリーです。主婦がボタンを押した後、命を落としたのは果たして……。 この短編が突きつけるのは、<人と人との理解がかなわない>世界。それは、他者との間に理解という名の温もりを絶たれた絶対零度の世界ともいえるでしょう。そこに震えあがる恐怖を感じない読者はいないはずです。 . | ||||
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| 400ページを超える長編で終始犯人が捕まったままという展開は新鮮だった。しかし犯人とのやり取りに比べ爆弾事件に関する部分や警察以外の登場人物たちの印象が薄く、残念なだった。 | ||||
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| 読んでいて気持ち悪いがグイグイ引き込まれます。また無差別の爆弾攻撃は今後現実社会で起こるだろうし、模倣犯が出ないか心配である。初めから最後まですっきりしないが、そこそこおもしろい。 | ||||
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| 構成、テーマ、スピード感、社会性、どれをとっても良くできているエンタメ小説です。警察小説としても成り立っています(というか本当に警察がこうなのかはわかりませんが) しかし私には、作りすぎで食傷気味でした。あまり何度もどんでん返しを繰り返すと、どうでもよくなってきます。これだけのテーマ、社会性を持った題材ならもっとシンプルにした方が事件そのものが不可解、不条理感が出て、現代の不気味さを描けると思うのです。(作者の狙いがそこにないのかもしれませんけど)今のままだと登場人物が記号と化していて型にはまったドラマになっています。生きた人間のように感じられません。だからいくら人が死んでもその死に感情が伴わないです。登場人物が感情的になっても読者には響かないと思います。作りすぎて作り物であることが見え見えなのがとても残念です。 でもエンタメ小説としては最高に面白いです。ご一読ください。 | ||||
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| 呉勝浩作品、好みで、今回もとても面白く読んだ。 命の選別は古典的なテーマだと思うけれど、 それをいかにエンタメ化して読ませるか。 重いテーマだが、さすが、ワクワクと読み進めた。 退屈に感じる部分は、自分には、なかった。 類家にももっと負けてほしかったが、そこは好みかも。 次の作品も楽しみに待ちます。 | ||||
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| 呉さんは初読 ミステリーより文学性を大事にするタイプかと思っていたら全く違って次々と場面が変わるエンタメ作だった 取調室で不気味なおっさんに個性豊かな刑事連が翻弄される会話劇と都内各所で爆破事件が起こるスペクタクルと女性の制服警官の活躍もあって映画化に向いてそうだけどすんごいダサいタイトルに変えられそうだからやめたほうがいいかも | ||||
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| 最初の三十ページほど読んでギブアップしました。ゲームとか謎解きとか、そういうのは興味ある人は暇潰しにいいかもしれません。 ただし私は、一人で銃を作り安倍元総理を殺した容疑者のように単独テロリストとは一体どういう人なのだろうかと思って読んでみたのですが、どうもそういう内容ではないようで、途中で読むのやめました。 | ||||
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| 皆さんのレビューがイマイチだったので期待していなかったのだが読んでみたら夢中でページを捲りました。 人によってはスズキと刑事の会話が退屈に感じるのかもしれないけど、会話の中に爆弾設置場所のヒントが隠されているわけだから刑事はそれを聞き逃すまいと必死だし、でもスズキの話に返事もしなきゃいけない、かなり緊張感があって面白い。 そして、読者も見事に騙されてしまう仕掛けがあります。 そんな数々の伏線が貼られている中、登場人物それぞれの思い、気持ちの変化などもうまく書かれていました。 悪とは何か、正義とは何か、という使い古されたテーマにも関わらず、随所に新しい試みが見られる小説だと私は思いました。 ラストも良かったです。 馴れ合うわけではないが、皆が抱えてる黒いもの、贖えない誘惑、納得できる見事な決着。 法廷劇などが好きな方はこの会話を楽しめるのではないでしょうか。 先の読めないスリリングなお話でした。 | ||||
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| 面白いけどダラダラと長い、無駄を省き展開を早くしたら直木賞いけたかも。 | ||||
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| 万人受けを狙ってこその直木賞なのだと思いますが、本作は「サイコパス」の犯人、警察組織、正義、閉塞感や絶望感、迫りくる爆発までのタイムリミットなど小説としての完成度はかなり高いと思います。取調室での饒舌で緩慢ながら哲学的なおしゃべりにつきあえるかが読了のカギとなります。「社会派ミステリー」に属するのでしょうが、トリックと動機が若干弱く物証もないのに会話だけで済ませてしまうところが残念です。 さらに、どの登場人物にも共感できないところもあり、まだ選考委員である重鎮たちの選評も読んではいませんがやはり直木賞受賞とまではいかなかったのかもしれません。 けれども、あえて「心地よく温かい小説」ではなく「逆張り」する著者と出版社の勇気は評価できました。 | ||||
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