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塞王の楯
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塞王の楯の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 121~127 7/7ページ
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| 誰もが平穏に幸せに暮らしたいと願いながら それを求めるために争うという 人の世は矛盾に満ちている 2021年は平和の祭典オリンピックが開催され また2001年の米中枢同時テロを受けて始まった20年にわたるアフガニスタン戦争が終結するなど 世界に嫌と言うほど 「戦争と平和」を考えさせた年であった そんな中、日本の文学界に登場した今村翔吾先生の歴史小説「塞王の楯」 戦国時代、絶対に破られない「最強の楯」である石垣を造れば、攻めることが叶わぬとして戦を無くせると考えている、戦で親と妹を喪った主人公 どんな城でも落とせる「至高の矛」である砲を造り、強力な武器の恐怖を知らしめれば、それが抑止力となって戦は無くなり、泰平の世が来ると考えている好敵手の鉄砲町職人 その「矛」と「楯」が戦う究極の戦の行方はどうなる、と夢中になって一気読みした ローマ教皇の言葉に通じるような胸に迫る言葉が随所に散りばめられており 読む者の胸に熱く語りかける、戦争と平和、人の世の矛盾を壮大な物語として編み出されたこの小説が 2021年に誕生したことが奇跡のようであり 恐らく歴史小説の至宝となるであろう 日本だけでなく、世界中に届けたい、最高の1冊だ | ||||
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| 今、子どもの成長や幸福を願う地蔵盆。 御詠歌は唱え伝える。 賽の河原地蔵和讃。 「親に先立って亡くなった子ども達が、三途の川である賽の河原で、両親や兄弟たちを懐かしみ石の塔を積み上げると、鬼がやってきてそれを壊してしまう。 それを哀れんだ地蔵菩薩が、子ども達を抱いて錫杖の柄に取りつかせ、自分が子ども達の親となって救うことを誓った」という地蔵菩薩のお話。 矛と楯の関係。 その真髄は、人の心を動かすことにあるという。 本書は、近江国、大津城の戦いが舞台。 矛に対する楯と、職人どうしの技量による壮絶極まる戦い。 生きるために練り鍛えられた知・徳・体は明日を拓く。 | ||||
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| あれだ、スカイリムとかそこらへんの仮想世界RPGの実況動画を見てる感覚。 主人公の悲惨な過去がオープニングムービーで流れた後、同じ顔したNPCたちが丁寧に世界観やキーワードを一つずつ繰り返しくどいほど教えてくれる。 彼らの持っている情報、価値観、地理感、時間感覚は現代人のそれと同じで皆が等しく神の視点から語りかけてくる。 描写は地形、構造物、オブジェクト、キャラ移動ばかりに重点が置かれておりこれマイクラ動画のテキスト化だっけかな?と思うほど。 断じてこれは小説では、特に歴史小説ではない。 映画やゲームの設定資料と言われた方がまだしっくりくる。 文字の端々から小綺麗な現代人が仮装姿で芝居している光景が見えるのですわ。 歴史ものでこれは無い…あんまりだわ… まだ半沢直樹とかの方がその時代の空気を醸し出してた… あと情報でも内面描写でも、同じ内容をひたすら反復する文章水増し芸はマジやめて欲しい 子供向けなの?小学生向けなのかな?な? 編集は止めんかったんかしら 重複部分削ったら内容半分以下になるわコレ 頑張って沢山書いたで賞で★2 んで、これが直木賞候補? ハハ!みなさんユーモアが上手だなぁ!! | ||||
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| 新聞広告を見て久しぶりに読んでみたい本と出会い、早速読み始めるとどんどん物語に引き込まれていきます。 | ||||
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| 大津城の戦いだけでなく、日野城の戦いや鯰江城の戦いも描かれていて面白かったです。 さらに穴太衆と国友衆の話だけかと思ったら甲賀衆も出てきて正に滋賀県、近江国のオールスターでした。 ただ一つだけ…大津城の開城理由は史実の方が良かったかと思いました。 | ||||
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| 取り上げた対象が名もなき市井の民だが、その人間の影響力が立体的に当時の様子を浮かび上がらさせている面白い小説。 | ||||
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| 今村翔吾の新作のレビューである。550頁に及ぶ力作である。 本作品の主人公である匡介は、織田軍が朝倉家の拠点である一乗谷を攻撃した際に、両親と妹を失うが、石垣造りを得意とする穴太衆(あのうしゅう)の棟梁にして、その天才的な才能から「塞王」と呼ばれる飛田源斎に拾われる。やがて、匡介は、石積みに関する天賦の才能を発揮して、飛田源斎の後継者となる。そして、誰もが決して破れない城(石垣)を作ることを夢見る。そのような城ができれば、やがて人は戦うことの意味を見出せなくなり、世の中は平和になるだろう。 同じような思考をしているのが、鉄砲作りを生業とする国友衆の若き棟梁、国友彦九郎である。彦九郎は、どんな城でもあっという間に落とす究極の砲があれば、敵同士が互いに牽制しあい、やがて泰平の世の中が導かれるとする。ただし、その砲の破壊力を知らしめるために、一回は使用されなければならない、と考えている(この彦九郎の考え方は、核兵器の抑止力の議論や、日本に投下された原爆のことを想起させよう)。 絶対破られない城が「盾」だとしたら、どんな城をも破る砲は「矛」であり、両者は「矛盾」をきたす。そして、ついに関ヶ原の戦いの前哨戦ともいうべき、伏見城の攻防、そして本作品のクライマックスである大津城の攻防において、東軍に力を貸した穴太衆の石垣作りの技術と、西軍に力を貸した国友衆の鉄砲・大砲作りの技術は激突する。果たして、矛が勝つのか、盾が勝つのか。 物語のあらすじは、ざっくり書くと、このようなことになるだろうか。私は、この本を読み始めるまで、エンターテイメント系の歴史小説を想像していた。というのも、以前、民放で、「どんなに硬い金属でも孔を開けられる切削工具」と「どんな切削工具でも孔を開けられない金属」とを対決させるバラエティ番組があり、それを楽しみに見ていたのである。しかし、この本にはバラエティ的な要素は少ない。守る方も攻める方も、生死がかかっていて生真面目であり、面白みが感じられるのは、京極高次という人物の描き方ばかりである。 次に、先に書いたように、核兵器の抑止力というテーマを想起させたから、穴太衆による「武器のない平和な世界」という理想が敗退し、国友衆の「武器の存在を前提とした、パワーバランスによる平和な世界」が、結局は勝ってしまう、そのような現代世界を示唆するような作品なのかと想像して、最後まで読み進めた。しかし、作者は、穴太衆も、国友衆も、どちらも勝てなかった世界を描いている。それでも、私たちは、関ヶ原の戦いの後、徳川政権が、圧倒的な武力で天下統一を成し遂げ、長い泰平の世を作り出し、そして、その泰平の徳川時代が終焉を迎えるのは、欧米列強が圧倒的な軍事力で迫ってきたためだ、という事実を知っている。 それでは、この長い物語を読み終えて、「いったい、この物語の現代的意義とは何なのか」という問いと向き合いだすと、私は答えを見つけられなかった。つまり、読み終えて、釈然としていないのである。また、人間の描き方も真面目一辺倒の好人物が多く、「じんかん」(講談社、2020年)の松永久秀の描き方でも感じたことだが、登場人物に奥行きが感じられなかった。それから、穴太衆や国友衆が軍議にまでに参加して、大きな発言権を持っていることにも、そして戦場の前線で働く職人が全く死なないことにも、ややリアリティが感じられなかったのである(かつてのNHK大河ドラマの「江〜姫たちの戦国〜」のリアリティのなさを思い出した)。 今村翔吾には、石田三成を再評価した「八本目の槍」(新潮社、2019年)という、機知に溢れた優れた作品がある。どうしても、その作品と比較してしまい、この作品は「標準点」としての☆3つと評価した。これは、私の書いた32番目のレビューである。2021年11月6日読了。 | ||||
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