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塞王の楯



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【この小説が収録されている参考書籍】
塞王の楯

塞王の楯の評価: 4.10/5点 レビュー 120件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全120件 101~120 6/6ページ
No.20:
(5pt)

読みやすい本でした

直木賞受賞と共に 注文しました。
とても読みやすく 著者の別の本も 読んでみようと思います。
塞王の楯Amazon書評・レビュー:塞王の楯より
4087717313
No.19:
(5pt)

歴史それは職人の戦い!

歴史好きにはもちろんのこと。

関西人には、お馴染みの地名がでてきます。
また、訪れてみたいなと思いました。
コロナにより、遠くはなれた地元に思いをはせることもできる作品です。
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4087717313
No.18:
(4pt)

痛快な小説ですね

我が奥さんが話題の直木賞受賞作品、地元が舞台(穴太も長等山も、地図なしで分かります)ということで、近くの本屋さんに平積みになっていた中の一冊を買って来た。
読み易すぎて、わずか一日半で終了。
なかなかの意欲作でした。楽しめた、です。
但し作者の日本語が、数か所気になった。それは、ま、いいか、、

「意欲作」と評したが、
その理由は作品全体の構想が、どうやら核抑止論に基づいているのではないか、と思えたからだ。穴太衆の楯(石垣)と国友衆の矛(鉄砲)の戦い。平和を目指して行われる、双方の底なしの武器の強力化開発、という匡介と彦九郎それぞれが抱く計画、思惑が熾烈に散らす火花。敵よりたくさんの武器を持つ、そして武器の数で圧倒して、無駄を知らしめ相手を敗北させる、手を引かせる。(ストーリーの中では、大筒に何度も崩される石垣、それをしつこく積上げなおす穴太衆。大砲の方は繰り返される発射に持たなくなる。匡介の石垣補強はボデイブローよろしく彦九郎を敗北させていく。瞬発力の大きい大砲という強力な武器は、実戦の中では技術的に敗北するのだった。そして一方的に戦いから足を洗い、平和な村に帰った匡介。)

これを小説仕立てで論じようとしているのではないかと作者の意欲に冒頭あたりで気が付くと、にわかにこの小説が面白く読めるようになった。かくして読むスピードもかなり上がったのである。結末やいかに?

核抑止論は現実の世界政治では、かつての日本社会党的立場からは不毛と決め付けられたり(故・山本和義あたりに)して、今も実際の結論は出ないままとなっている。問題そのものが忘れ去られた観もなきにしもあらず。この大問題に、今村氏はいかに結末を付けるのか?平和は見えてくるのか?

そんなこんなで「塞王の楯」は、今村氏の骨太な筆致にも彩られて、壮大な平和論に見えた。が、結論を言うならば、この問題、そう簡単ではないですな。現実論としては、どちらの国がより正直なのか?の一点にかかっている核抑止論なのだと思うが、そんなバカ正直な国家は未だかつて存在したことはない。故にこの論法は不毛なのである。国際的な疑心暗鬼だらけに打ち過ぎているのが実情である。

今村氏の発想と執筆の意気込みは、大いに称えたいが、最後はピシッとしませんでしたねぇ。やっぱり難しいよね、という感想で読了。
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No.17:
(1pt)

字が難し過ぎる

通常の本に比べて言い回しや字が難し過ぎて読んでいると内容よりそちらに気を取られてしまいます。必要以上に難しくする必要があるのか疑問です。
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No.16:
(5pt)

スピード感

直木賞を受賞した「塞王の楯」は近江人の闘いです。直木賞受賞を知って、直ぐに読みたいと思いましたがどの書店も売り切れで再入荷は未定という状況でした。たまたまアマゾンで調べたら、三日後ぐらいで到着できるとあったので直ぐに買いました。すると、もっと早く送付されてきたので感謝・感激です。歴史がリアルタイムで繰り広げられているのは非常に面白いです。本を注文してから配達されるまでのスピード感が本の内容にもあるように思いました。
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No.15:
(5pt)

父のために購入です

本が好きな父が大変面白いと喜んでくれました。購入してよかったです。
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No.14:
(4pt)

少し長かったが、面白かった。

発注した本品が届いたとき、「少し長いな」とは思ったが、そして読み終えた現在でも、この物語のクライマックスである「大津城攻防戦」に絞っての記述でもよかったのでは、と考えるが、中盤の弛みもなく、まあ、短い物語を3冊ぐらい読んだような感覚がある。人類にとっては決して良いことではないが、この物語の中にも記述があったように、「戦争」によって技術革新がなされることもまた、事実ではある。これからの著者の活躍に期待したい。
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No.13:
(1pt)

今村祥吾さんへ、技術のこと扱うのなら、理工系の勉強もした方がいいですよ。

荒唐無稽、史実に誠しやかな嘘を綿密に埋め込んだ、壮大な虚構である。嘘の最たるものは、大津城の外堀に琵琶湖から水を引き込んだ件である。湖面より高い外堀に水を永続的に流すことは、文中の方法では絶対に不可能である。もし、できたとすれば、エネルギー保存の法則に反して、無からエネルギーを永続的に生み出せることになる。これは一例で、技術を扱う集団の戦いも、あり得ないことが多々、延々と述べられている。もっと、史実を調べて、それに基づいて書いて下さい。作者の思いでけでは、読者を満足させることはできません。一応、最後まで読みましたが、ガッカリしまた。山田風太郎賞ならいいですが、直木賞には全くふさわしくありません。技術音痴の選考委員のミステイクでしょう。工学部出身の東野圭吾さんを選考委員に加えるべきでした。ついでに、人を見下したような顔つきの写真も気に入りません。この程度の小説で直木賞を取ったからといって、偉そうにしないほうがいいですよ。
同時受賞の黒牢城も読みました。史実とミステリーを融合させた作品ですが、ミステリーのネタは技術的に可能なもので、納得できます。単なる歴史小説+ミステリーではなく、殺戮の戦国時代における慈悲の心と人間愛を描いたヒューマンドラマになっていて、感心しました。直木賞にふさわしい作品であると思います。
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No.12:
(5pt)

至高の矛と最強の楯の戦いは読み応えがあった

戦国の時代の石垣作りの職人集団である穴太衆の活躍を描いた歴史小説。

鉄壁の石垣を積み上げる塞王と、優れた銃を生み出す砲仙。

光と闇、表と裏の存在である二人が生み出した至高の矛と最強の楯の戦いは読み応えがあった。

戦のない泰平の世を作るという目的は同じだが、それを実現する手段として全てを破壊する武器を作るのか、鉄壁の石垣を作るのか、矛と楯の両者の想いが交錯し、切磋琢磨していく展開が楽しめた。

中盤以降は、関ヶ原の戦いの前の大津城での攻防が中心に描かれている。

穴太衆が全員総出で懸かり、命を懸けて守り通す「懸(かかり)」。

一度守ると決めたら、何が何でも守り通す塞王の矜持は素晴らしかった。

「石を知るだけでは半人前。石積むを極めるためには、人の心を知らねばならぬ」

民の声、職人の気合い、この地を守りたいと思う人の心、全てが入り混じることで、何の変哲もない石が、噛み合って強固な石垣となり、最強の楯となる。

師の源斎の言葉を拠り所にしながら奮闘する飛田屋の職人魂が好きだった。
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No.11:
(3pt)

戦国好きなら読むべし

どちらが勝つのかハラハラして一気に読めました。
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No.10:
(5pt)

石垣という抑止力

これ程石垣の存在感を知らしめた小説は無かったろう。歴史に翻弄される技術者と戦いの抑止力を理解させる傑作だ。人間の気持次第で戦争は回避出来ることを世に問う作品だ。
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No.9:
(5pt)

とても感動しながら

眠る時間も惜しんで短時間で読み終えた今、もっと時間をかければ良かったと思っています。
今一度読み返すつもです。ん
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No.8:
(5pt)

塞王の本当の意味とは?

最初から最後まで夢中で手に汗握りながら読みました。 最初は石垣の組み方、主な仕事分けなど石垣がどういうものかを理解して話を読み進め、中盤からクライマックスまで駆け抜けました。これは歴史の話ではなく今や現実に通ずるものがあるからこそ、共感し、はらはらドキドキしながらその場で傍観している感覚になりながら読むことが出来ました。 作中の平和に対する登場人物の迷い、願い、メッセージがたくさんの方に読んでいただき、届いてほしいと感じました。
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No.7:
(5pt)

戦争と平和を考えさせる奇跡の一冊

誰もが平穏に幸せに暮らしたいと願いながら
それを求めるために争うという
人の世は矛盾に満ちている
2021年は平和の祭典オリンピックが開催され
また2001年の米中枢同時テロを受けて始まった20年にわたるアフガニスタン戦争が終結するなど
世界に嫌と言うほど
「戦争と平和」を考えさせた年であった

そんな中、日本の文学界に登場した今村翔吾先生の歴史小説「塞王の楯」
戦国時代、絶対に破られない「最強の楯」である石垣を造れば、攻めることが叶わぬとして戦を無くせると考えている、戦で親と妹を喪った主人公
どんな城でも落とせる「至高の矛」である砲を造り、強力な武器の恐怖を知らしめれば、それが抑止力となって戦は無くなり、泰平の世が来ると考えている好敵手の鉄砲町職人
その「矛」と「楯」が戦う究極の戦の行方はどうなる、と夢中になって一気読みした

ローマ教皇の言葉に通じるような胸に迫る言葉が随所に散りばめられており
読む者の胸に熱く語りかける、戦争と平和、人の世の矛盾を壮大な物語として編み出されたこの小説が
2021年に誕生したことが奇跡のようであり
恐らく歴史小説の至宝となるであろう
日本だけでなく、世界中に届けたい、最高の1冊だ
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No.6:
(5pt)

圧巻の560P。

今、子どもの成長や幸福を願う地蔵盆。
御詠歌は唱え伝える。
賽の河原地蔵和讃。
「親に先立って亡くなった子ども達が、三途の川である賽の河原で、両親や兄弟たちを懐かしみ石の塔を積み上げると、鬼がやってきてそれを壊してしまう。 それを哀れんだ地蔵菩薩が、子ども達を抱いて錫杖の柄に取りつかせ、自分が子ども達の親となって救うことを誓った」という地蔵菩薩のお話。
矛と楯の関係。
その真髄は、人の心を動かすことにあるという。
本書は、近江国、大津城の戦いが舞台。
矛に対する楯と、職人どうしの技量による壮絶極まる戦い。
生きるために練り鍛えられた知・徳・体は明日を拓く。
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No.5:
(2pt)

プロローグ後にチュートリアルが始まった

あれだ、スカイリムとかそこらへんの仮想世界RPGの実況動画を見てる感覚。
主人公の悲惨な過去がオープニングムービーで流れた後、同じ顔したNPCたちが丁寧に世界観やキーワードを一つずつ繰り返しくどいほど教えてくれる。
彼らの持っている情報、価値観、地理感、時間感覚は現代人のそれと同じで皆が等しく神の視点から語りかけてくる。
描写は地形、構造物、オブジェクト、キャラ移動ばかりに重点が置かれておりこれマイクラ動画のテキスト化だっけかな?と思うほど。
断じてこれは小説では、特に歴史小説ではない。
映画やゲームの設定資料と言われた方がまだしっくりくる。
文字の端々から小綺麗な現代人が仮装姿で芝居している光景が見えるのですわ。
歴史ものでこれは無い…あんまりだわ…
まだ半沢直樹とかの方がその時代の空気を醸し出してた…
あと情報でも内面描写でも、同じ内容をひたすら反復する文章水増し芸はマジやめて欲しい
子供向けなの?小学生向けなのかな?な?
編集は止めんかったんかしら
重複部分削ったら内容半分以下になるわコレ
頑張って沢山書いたで賞で★2
んで、これが直木賞候補?
ハハ!みなさんユーモアが上手だなぁ!!
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No.4:
(5pt)

久しぶりに読み応えがありました

新聞広告を見て久しぶりに読んでみたい本と出会い、早速読み始めるとどんどん物語に引き込まれていきます。
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No.3:
(5pt)

滋賀県の滋賀県による滋賀県のための戦国小説。

大津城の戦いだけでなく、日野城の戦いや鯰江城の戦いも描かれていて面白かったです。
さらに穴太衆と国友衆の話だけかと思ったら甲賀衆も出てきて正に滋賀県、近江国のオールスターでした。
ただ一つだけ…大津城の開城理由は史実の方が良かったかと思いました。
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No.2:
(5pt)

一般人の活躍が面白い

取り上げた対象が名もなき市井の民だが、その人間の影響力が立体的に当時の様子を浮かび上がらさせている面白い小説。
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No.1:
(3pt)

関ヶ原の戦いの前哨戦である大津城の戦いにおける攻防を、穴太衆と国友衆の視点から描く物語

今村翔吾の新作のレビューである。550頁に及ぶ力作である。

本作品の主人公である匡介は、織田軍が朝倉家の拠点である一乗谷を攻撃した際に、両親と妹を失うが、石垣造りを得意とする穴太衆(あのうしゅう)の棟梁にして、その天才的な才能から「塞王」と呼ばれる飛田源斎に拾われる。やがて、匡介は、石積みに関する天賦の才能を発揮して、飛田源斎の後継者となる。そして、誰もが決して破れない城(石垣)を作ることを夢見る。そのような城ができれば、やがて人は戦うことの意味を見出せなくなり、世の中は平和になるだろう。

同じような思考をしているのが、鉄砲作りを生業とする国友衆の若き棟梁、国友彦九郎である。彦九郎は、どんな城でもあっという間に落とす究極の砲があれば、敵同士が互いに牽制しあい、やがて泰平の世の中が導かれるとする。ただし、その砲の破壊力を知らしめるために、一回は使用されなければならない、と考えている(この彦九郎の考え方は、核兵器の抑止力の議論や、日本に投下された原爆のことを想起させよう)。

絶対破られない城が「盾」だとしたら、どんな城をも破る砲は「矛」であり、両者は「矛盾」をきたす。そして、ついに関ヶ原の戦いの前哨戦ともいうべき、伏見城の攻防、そして本作品のクライマックスである大津城の攻防において、東軍に力を貸した穴太衆の石垣作りの技術と、西軍に力を貸した国友衆の鉄砲・大砲作りの技術は激突する。果たして、矛が勝つのか、盾が勝つのか。

物語のあらすじは、ざっくり書くと、このようなことになるだろうか。私は、この本を読み始めるまで、エンターテイメント系の歴史小説を想像していた。というのも、以前、民放で、「どんなに硬い金属でも孔を開けられる切削工具」と「どんな切削工具でも孔を開けられない金属」とを対決させるバラエティ番組があり、それを楽しみに見ていたのである。しかし、この本にはバラエティ的な要素は少ない。守る方も攻める方も、生死がかかっていて生真面目であり、面白みが感じられるのは、京極高次という人物の描き方ばかりである。

次に、先に書いたように、核兵器の抑止力というテーマを想起させたから、穴太衆による「武器のない平和な世界」という理想が敗退し、国友衆の「武器の存在を前提とした、パワーバランスによる平和な世界」が、結局は勝ってしまう、そのような現代世界を示唆するような作品なのかと想像して、最後まで読み進めた。しかし、作者は、穴太衆も、国友衆も、どちらも勝てなかった世界を描いている。それでも、私たちは、関ヶ原の戦いの後、徳川政権が、圧倒的な武力で天下統一を成し遂げ、長い泰平の世を作り出し、そして、その泰平の徳川時代が終焉を迎えるのは、欧米列強が圧倒的な軍事力で迫ってきたためだ、という事実を知っている。

それでは、この長い物語を読み終えて、「いったい、この物語の現代的意義とは何なのか」という問いと向き合いだすと、私は答えを見つけられなかった。つまり、読み終えて、釈然としていないのである。また、人間の描き方も真面目一辺倒の好人物が多く、「じんかん」(講談社、2020年)の松永久秀の描き方でも感じたことだが、登場人物に奥行きが感じられなかった。それから、穴太衆や国友衆が軍議にまでに参加して、大きな発言権を持っていることにも、そして戦場の前線で働く職人が全く死なないことにも、ややリアリティが感じられなかったのである(かつてのNHK大河ドラマの「江〜姫たちの戦国〜」のリアリティのなさを思い出した)。

今村翔吾には、石田三成を再評価した「八本目の槍」(新潮社、2019年)という、機知に溢れた優れた作品がある。どうしても、その作品と比較してしまい、この作品は「標準点」としての☆3つと評価した。これは、私の書いた32番目のレビューである。2021年11月6日読了。
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