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塞王の楯
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塞王の楯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 61~80 4/6ページ
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重厚で壮大な物語。相反する選ばれし者達の壮絶な戦いは読者に爽快な読後感を与えること間違いなし。 | ||||
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他の方々の指摘のある通り、P160あたりですが、大津城の外堀に水を入れる話はおかしのではないかと思いました。サイホンの原理を説明しているようなのですが、低いところから高いところには水は上がりません。ここまで読んで私は白けてまい、本を閉じ、ごみとしてすてました。買って損した気分です。作者はどこか別のファンタジーな世界を描いたつもりなのでしょうか。そうなら、サブタイトルは歴史ファンタジーとした方がいい。とにかく、エネルギー保存則がなり立たないのだから、面食らうしかない。直木賞に選出した審査員も知性を疑われる。 | ||||
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戦国時代劇といえば、武将が活躍するもの。そこに風穴を開け、城壁屋を中心に新視点で戦国時代劇を書きあげた。ライバルは鉄砲屋。つまり、土建屋と工房が戦国時代の命運を左右していたという、今までにない光の当て方が面白い。 だが、基本的に皆善人。民を思う殿様、みんなのために命を懸けて働く土建屋。…なんか噓くさいんだなあ。もっと財や名誉に執着し、他人の命など顧みない者のはびこった時代が戦国時代なんじゃないの? | ||||
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熊本に住んでいるものです。熊本城の石垣を思い浮かべながら楽しく読ませていただきました。この本を読みながら石垣がどのようにして運ばれ積んでいかれたと言うのはよくわかりました。 矛と盾どちらが勝つか?という絶対に破られない石垣そこに立ちふさがるどんな城も落とす鉄砲 方法は違うが目指すところは同じ平和な世の中を志す二人の物語。 ぜひ映画を作っていただきたいなと言うふうに思いました | ||||
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主人公の飛田匡介はもちろんいい。その好敵手である国友ももちろん良いのだが、この小説の中で一番の人物は、大津宰相、京極高次だと感じられた。無能な様でいて、家臣や領民から信頼され、最後には自分が全ての責任を引き受ける覚悟で籠城する。その目的は、領民の命や生活を乱さないこと。そして、大方の予想を裏切る形で、その目論見は成功する。実際に犠牲者が出なかったわけではないだろうが、当時の世の中にこんな考え方をする大名が実際にいてくれたら、と思わせる。今の世界の為政者にも、こんな人物があったらなあと考えてしまった。 | ||||
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最終章になった時、読み終えてしまうのが惜しい‥と心から思った。迷いなく星5つを付ける。城の石垣になど興味も無かった私が、戦乱の真っ只中で城を守ろうと決死で石垣を組む、穴太州、飛田組の石垣職人に何度「頑張って!」と涙したことか。中でも、石の聲を聴き取ることが出来る飛田匡介の存在、彼が放つ『もう誰も死なせねぇ!』という覚悟に胸を打たれる。 圧巻は、四万の敵軍に包囲され、わずか三千の兵力しか持たない小さな大津城で、何度も大砲の爆撃をくらいながらも石垣の楯を作る石垣職人の姿である。読みながら、これはまるで現在ロシアの攻撃を必死で食い止めているウクライナのようではないかと思わずにはいられない! だからこそ、今、本書を読む価値がある。塞王の楯とは何なのか、楯があれば矛(ほこ)も生まれる。生じた矛盾とは何なのか、長編だがぜひ諦めずに読み進めてほしい。絶望的な戦況を生き抜くための“礎”が見えてくる。納得の直木賞である。 | ||||
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さんぽ日和の晴れの日が5日程続いた1週間、のうちの2日ほど 永遠に墜ちている魔導書がある!!!とおもいきや 次の日には消えていました。きっと、次の未来ある若者の手に渡ったのでしょう(ライトプレイヤー感) | ||||
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比叡山のふもと、大津の坂本は門前町として栄え、そこの「穴太衆積み」は現代でも堅牢な姿で残っています。日吉神社参拝道の美しい景観をみごとに形作っています。 その穴太衆飛田屋の塞王を主人公として描いており、戦国の世に縦横無尽の活躍をするエンターテイメントの歴史小説です。史実よりもダイナミックで激しい合戦の描写にとてもはまりました。 京極高次が城主の大津城を舞台にしており、関ヶ原の戦前の攻防が続きます。550pというボリュームですから、一気呵成に読み進めるというわけにはいきません。シーンごとに楯と矛にあたる攻撃側の国友衆と守りの穴太衆の動きと働きが、目の前で繰り広げられているかのような臨場感あふれる描写に引きこまれました。 映画化すれば良いのではと思える筋立てと描写でした。特に琵琶湖を背景に浮城として存在していた大津城の素晴らしさを多くの人に知ってもらえる契機になったのではと思っています。石を積むという行為がこれだけで読者を魅了させることに驚いています。 ラストは史実とは少し異なりますが、読者にも納得のいく展開になっていたのではないでしょうか。 ストーリーの細かい部分に踏み込むと読後感を損なう恐れがありますので、省略しますが、筆力が無ければこれだけの大著を読ませるのは難しいわけで、それだけでも作者の力量の高さが伝わってくるはずです。 多くの文学賞を受賞した今村翔吾さんの凄みを見た作品だと思っています。 | ||||
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石垣を積む職人が近江にいたなんて!から興味が湧いて購入しました。本の厚みも気にならないくらい一気に読めるほど緊迫したストーリー展開と緻密な描写です。久しぶりに楽しい読書時間でした。 | ||||
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地元穴太衆の話で楽しめました。 | ||||
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初めて今村氏の本を読むが 手に取るようにその場の様子が見取れる! また、人の心のキビが伝わってくる なかなかいい作家だと思う! | ||||
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購入して本の分厚さに圧倒されたのが最初の印象。読みだすと結構難しい漢字が多い。それは良いとして、国友衆と遭遇してやっと矛盾のテーマかと理解するのだが、そこまで行くにも延々と読まないと。 他のレビューでも言われているが、大津城外堀を水で埋めるところで何言ってるのか?と思い何度も読み直したが自分の頭では理解できない。そもそもそこで矛盾を覚える。一気に読む気が失せる。初めての直木賞の本を読みかけたが、審査員は何を読んだのか。無能な私には難しい本。 | ||||
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石の聲が聞こえる匡介(きょうすけ)。一乗谷城の落城の際に石垣を積む穴太衆飛田屋の頭である源斎(塞王)に救出された。匡介は源斎の弟子となり、塞王を継ぐ立場となる。匡介は太平の世を目指し決して崩れない盾となる石垣を積む。一方で、鉄砲鍛冶の国友衆の職人である彦九郎(げんくろう)は太平の世を実現するために最強の武器を開発しようとする。大津城を戦場として匡介の石垣と彦九郎の大筒がぶつかり合う。まさに矛盾を絵にかいたようなもの。その壮絶な職人同士の戦いと周りの武将たちがよい味を出しながら、命と職人の技と意志を懸けた戦いが行われる。分厚い本だけど、疾走感が気持ちいい。そのまま映画化できるほど映像が頭に浮かぶ娯楽作品である。 | ||||
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これが直木賞作品? わからない? 別の方を買った方が、よかったかな? | ||||
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読み応えがありました。 | ||||
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ファンタジー小説(ただしフワフワしてない)ですが。史実を元にしたフィクションです。 ただ、関ケ原の戦いの前哨戦と言うか、ここで室町幕府以外で知らなかった京極氏が戦ってるのを初めて知りました、ここで西軍を食い止めてたんだ…伏見城しか知らんかった。 高評価の理由は、特にこれだけの大作になると、前半で飽きてしまって我慢して読んでて終盤で一気に盛り上がる、のが常なのだが、この本は、最初から特に飽きるという事が無い。一気に読ませるという事も無いけど、なんせ分量が多いので、秀逸と言っていいと思います。 ただ私は、国友を聞きかじってたのもあるかも。重要人物で出てきます。国友と言ったら現代でも銃砲のジャンルで脈々とつながる、鉄砲の名門。国友の銃(大砲) vs 塞王の石垣、その維持のぶつかり合いが、私に最後まで読ませた所以かもしれない。 | ||||
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特に無し | ||||
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ひっっさしぶりに、クッソ面白い小説読んだわ! 重曹さとエンタテイメントを両立させる著者の筆力。 どう書けば読者が夢中になるのかを、知りぬいてるとしか思えない。30代ですでにこの実力。これからの自分の読者人生に、今村翔吾という作家は欠かせない。必読。 | ||||
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越前・一乗谷城が信長によって落城した日、幼い匡介(きょうすけ)は孤児となって逃げ惑う途中で、石垣職人の源斎(げんさい)に救われる。長じて匡介は源斎の率いる職能集団・穴太衆(あのうしゅう)の後継者となる。世は戦国時代末期。豊臣秀吉亡きあとの天下分け目の戦いが間近に迫る中、石垣を積む職人たちも否応なく戦(いくさ)の渦中に身を置くことになる……。 -------------------------------- 城を守る職人たちの頭・飛田匡介の生き様を描く歴史長編小説です。関ケ原の戦いの前哨戦ともいえる近江国大津城の戦いを中心に展開する500頁を超える作品で、今年2022年上半期の直木賞受賞作でもあります。 主人公・匡介が率いる石垣職人は防御の集団です。「最強の楯」ともいえる堅牢な石垣を築くことによって泰平の世を目指す、それこそが彼らの論理です。「両陣営が決して落ちない城を持てば、互いに手出しが出来ない。そして世の全ての城がそうなれば……戦は絶える」(114頁)。要するに専守防衛の論理です。 一方、好敵手として彼らの前に立ちはだかるのは、国友彦九郎(げんくろう)が頭となる鉄砲職人の集団・国友衆。彼らの理屈は、「矛の論理」です。「泰平を生み出すのは、決して使われない砲よ……もし使おうものならば、明日はその砲が己へ向く報いを受ける。そうなれば無限の報復の連鎖が起き、両者とも消滅するまで止むことはないかもしれない」(136頁)。つまり抑止力としての兵器の論理です。 クライマックスにおける大津城の攻防戦のなんとも息詰まる描写は見事です。「兵の喊声、馬の嘶き、鉄砲の鳴り、戦場を染める様々な音」(424頁)が周囲を取り囲みます。その緊張感の中で匡介やその仲間たちとともに歯を食いしばりながら頁を繰る読書となりました。 私はたまたま、この直木賞受賞作を、本屋大賞受賞作『 同志少女よ、敵を撃て 』と並行して読みました。そのどちらもが苛烈な戦争を描いた最新小説です。この二作の両方に大変よく似た言葉が出てきたことに驚いています。 『塞王の楯』では「人は元来、死ぬようには出来ていない。生きろ。己の命を守るのだ」(18頁)という言葉が、そして『同志少女よ、敵を撃て』には「しかし死を選ぼうとするな、イリーナ。それは、自分の人生に対する裏切りだ」(同書100頁)という言葉が登場します。夥しい数の登場人物が命を落とし続ける両作ですが、明日をも知れぬ限界状況にあっても、生きることを決して諦めさせない言葉が出てくることに虚を衝かれる思いがしました。 現在(2022年4月)、ロシア侵攻によってウクライナの人々は今まさに戦(いくさ)の中にあります。400年も前の戦乱日本の物語が、21世紀の戦争の現実にぐっと近づいて見えた気がしました。 ----------------- *185頁:「采配を振るって」という表現が出てきますが、正しくは「采配を振って」です。 . | ||||
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数十年ぶりに読書した。今年定年を迎える人生で数冊しか読書履歴しかない読書嫌いの己が最後まで読めた。 | ||||
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