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塞王の楯
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塞王の楯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全120件 21~40 2/6ページ
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あは!清々しいハッピーエンド きょうすけくん、結婚おめでとう! しかし、お初の方は3回も落城を経験し、全て生き残ったのか。籠城中の砲撃といい、茶々同様に苦しい人生だった...江は3度も結婚してるし。まさに、その血筋故に運命に翻弄された三姉妹だ。 | ||||
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早い話が城の石垣を造る職人の物語である。しかしこれがとても奥が深く、戦の場合特に籠城戦においては石垣の出来如何においては勝敗や籠城する人たちの命に大きく作用する。 関ケ原前哨戦の大津城の攻防を描いた作品だが、大津城主は京極高次、妻は初(浅井長政と市の娘、淀と江は姉妹)。戦国武将としては凡庸だったらしいが、この夫妻が領民のことを一番に考えるとてもいい人たちで家来も職人もこの人の為なら命を懸けると奮闘する。 石垣職人の主人公匡介に対して宿命のライバル鉄砲職人の彦九郎が雌雄を決するクライマックスまで300余ページを費やすが全く退屈しない。そしてそのクライマックスときたら・・・。 この血沸き肉躍る物語は必読である。 今回の直木賞は2作とも歴史小説で大当たりかと思うが『黒牢城』も凄い。受賞発表前に読了したがこりゃ直木賞は間違いないわと思った。これから発表される“本屋大賞”も受賞必至であろう。 | ||||
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話が徹頭徹尾ご都合主義なのを差し引いたとしても、やや甘ったるすぎやしないか。 もうちょっとビターテイストが好みの方には、このぬるさは肌に合わないだろう。 今どきのエンタメとしてはこのくらいでいいのだろうが。 | ||||
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最近、読んだ本のなかで№1。ただ、値段が高かったので4点にしました。 | ||||
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知人からのおすすめだったのですが、最初はのりきではなかったのですが次第に気になりはじめて思い切って購入しましたが、購入して良かったです!読み始めると気になってしまい気づくとページ数がすすんでます!ページ数がかなりあり厚めの本ですが最後まで読みたいと思います。 | ||||
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直木賞選考委員やこの本を評価した人は、(この小説の大きな見どころの)堀の水の理論を理解できたんだろうか? 私には理解できなかった。 さらに、曖昧に表現して理系人間の考えを邪魔しようとしているワザとらしさまで感じた。 難しい漢字が多い。人物の名前列記が多い。 著者が辞書や戦国人名辞典を脇に置いている姿まで思い浮かぶ。 おっ?と思ったら、なんだよ夢か~~。 最後に夏帆?の名前を隠す。 花代の名前も終わり付近まで出さないが、目次裏の人物一覧ですぐ分かる。 堀の水の理論は要石と同じで読者を欺くための空想でしかなかったのか・・・ | ||||
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矛と盾、両方とも必要。現在も争いは続く、考えさせられる。 そして、情報戦、これも大きい。 昔住んでいた近くの地名が多く出てきて、それなのに知らなかったことばかりで、非常に今村翔吾氏の他の作品も読み進めたいと思う。ファンになりました。 | ||||
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戦国の世の中の仕事人たち。 殺し合い…なのに、evilさはどこにも無く、 清々しかった。 最後…泣けました。 がんばれ〜 とかって思いました。 | ||||
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力作ですが,少々長い。直木賞作だそうですが,文章はもう少し緊張感をもって読み進められるともっと良かったと思いました。 | ||||
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石垣の知識がすごい | ||||
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・関が原合戦直前の大津城を舞台にした城の守りの要である石垣を作る穴太(あのう)衆(あのう)(=盾)とそれを打ち砕く鉄砲や大筒を製造し、操る国友衆(=矛)にスポットライトを当てて、矛と盾を交互に展開していところがとても興味深い。 ・石垣vs大筒の勝負は、普通で考えれば後者の勝ちとなりそうで、それが頭に残ったまま読んでいったが、大筒によって打ち砕かれた石垣を戦中に自分のリスクを顧みず、次々に修復していく(「掛(かける)」と言うらしい)ことで、守備力を維持していく描写は手に汗を握った。穴太衆のプロ意識の高さ、それを支える平和への想いをとても感じた。 ・穴太も国友もお互いがやり方は違えど、勝負の先の平和な世を作っていく気概で戦に挑んでいること、領民第一に城を守り抜こうとした城主京極高次の想いも加わって、関が原の前哨戦で歴史の教科書にも載らない出来事が、とても人間味のある仕立てになっている。ラストも秀逸。 ・500ページ超の分厚さで手に持った時は一瞬たじろいたいたが、盾と矛の展開とそこにある登場人物の強い想いに惹かれてほぼイッキに読み終えてしまった。城を訪れても、大概は天守ばかりに目が行きがちだが、次回は石垣にも思いを馳せたい、ぜひ映画化を望む。 | ||||
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前からほしかったもので、感激! | ||||
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少年時代にトルストイの『戦争と平和」を読んだ。長編なので、最初は、登場人物や事件に馴染むまで時間がかかった。本作では、石垣造りのプロ集団穴太衆の石垣づくりの、いわば工学、建築学的な説明に私の知識不足からついていくのが大変だった。だが、主人公が、信長の朝倉攻めの際の攻撃で、母や妹と生き別れになり、斎王と呼ばれる穴太衆の棟梁に拾われるシーンから、心を掴まれた。領民の命を守れてこその領主という、難民の武士に対する非難は、現在のウクライナ戦争や日本の脆弱な軍備を連想させた。 後半の大津城の「掛る」(命がけの資源集中型の工事)を請け負ってからの主人公と彼の集団の、京極家の武士よりも強固な城を守り抜く意志の強さに感動した。フランス革命の時に、バスチーユの牢獄を最後まで守ろうとしたスイスの傭兵のプロ意識を連想した。 本作品では、準主役の京極高次と正室のお初(浅井長政とお市の方の間に生まれた三女)のキャラクター造形が好ましかった。戦争を題材に、石垣と鉄砲や大砲という、当時の近代兵器や防塁が全編の主題となっているので、この老子の「無為自然」を地でいく、大名夫妻の生き方、態度、言葉は魅力的だ。身分制度の厳しい戦国の世にあって、城を守ることを請け負った技術者の匡介に対して、互恵平等の態度で接する京極高次やお初の存在は、この作品においては重要な、能における狂言的な役割を果たしていて、読者をほっとさせて、読み続けさせる動機づけとして働いている。 主人公の飛田匡介、養父であり師匠の天才的な石垣作りの棟梁の飛田源斎、仲間の団蔵、玲次、好敵手の鉄砲の開発・製造者の国友彦九郎、工事の発注者の京極高次、お初、次女の夏帆、作事奉行の多賀孫左衛門、大津城を攻める側の司令官立花宗茂など、そろぞれの登場人物に対して、作者は偏りのない公平な人間観察に基づく人物造形に成功している。 本書において、緊張を増す東アジア情勢の下で、日本は、どうやって、国と国民を守るのかという課題を、日本の戦国時代の大津城攻略をめぐる小説の形で作者が問題提起しているように思えてならなかった。信長、光秀、三成などの武将が戦を始めて、滅びていく中で、一見、無定見で、臆病に思えた京極高次が最後に、大津城を守り抜き、生きながらえた史実は、示唆に富んでいる。 | ||||
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戦国の城の石垣職人を描いた物語。石垣職人というテーマはマニアックにも思えるが、ストーリーは王道の少年漫画のようにきれいで読みやすかった。鉄砲職人の国友彦九郎のライバル感が良い。攻防両方の兵器開発に関わる職人らの葛藤と決意が見どころ。 | ||||
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歴史小説かと思い読み始めたが、他の人の指摘もある様に現代語調では年寄りには頭に入って来ず、50頁程で断念した。 恐らく若い人向けに興行の台本にすることが念頭に有るのだろう。邦文文学の作品としては期待外れだった。 | ||||
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大津城を舞台として,矛盾を時代劇として描いた作品. 一方は石垣,もう一方は鉄砲. ぶつかるべくして,激突することとなった両者. 中盤以降は,手に汗握る展開であった. しかし,それだけではなく,人々の思いや強さも描いた良作である. | ||||
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城の石垣を作る飛田屋という穴太衆を主役にした戦国時代の直木賞受賞作品。城の石垣という守備の要と、鉄砲や大砲という攻撃の要のどちらが最強かという矛と盾に対比させたストーリーが興味深い。脅威あれば戦いをしても意味がないとお互いが思い、戦国時代の戦を終わらすことがビジョンだというのも興味深い。 | ||||
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滋賀県に多少縁ある者として、日本が世界に誇る当時の技術の例を国友の鉄砲技術や望遠鏡製作について、 書籍で紹介したことがある。穴太族の石垣積み技術も、叡山山麓で実際に目にした者には「美」さえ感じ、誇りを感じる。その両方を扱った小説というふれこみだった(某新聞の書評による)ので読んだ。 予想通りだった。読む甲斐は大いにあった。文章が現代文調なのに最初いささか違和感を感じたが、当時 の言葉が再現された(?)文体だったとしても、実際の音声を知らぬ現代人には同じく現実味はないだろう。その意味では読み進むにつれ気にはならなくなった。 日本のどこの地方・地域でもそれぞれ科学的・文化的誇りはあるだろう。それが実際多少なりとも縁のあ るところでのことならば、なおさら感慨がある。 狭い日本の国土の内で自他の多少の優劣を競ったり、自己関連を偏愛するのではなく、客観的・平静な気 分で楽しめばよいのだろうと思う。 国友のことは、今日の望遠鏡技術から見ても優秀だというふれこみで地元の博物館で展示されているそう だ。ぜひとも時間を見つけて出かけて実物を見てみたい。当時は写真でしか知らなかったから。 | ||||
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分厚いですが、中身も熱く飽きさせずに読ませます。 歴史物のハラハラエンタテイメントという感じ。 登場人物が少なく、人物描写もわかりやすい。 戦いの描写は巧みでページを繰る手が止まりません。 読後には爽快感があります。 が、生き方や思想を揺さぶるような深みを求めると肩透かしに合うかもしれません。 娯楽作品ということで、直木賞にふさわしいのでしょう。 | ||||
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城造りや戦のシーン、登場人物など、読み応えがあって面白いのですが、どうしても残念なのが外堀の水。 ポンプも使わずに永久に水を汲み上げる装置が、他の面白い部分を見事に興醒めさせてくれます。かなり高度な技術のようなので、作者の方に作り方を教えていただきたい。 それがちょっとくらいのエピソードとしてならまだよかったのですが、前半の見せ場として書かれているのでかなり気になります。 せめて、山に蓄えた水を地中を通して外堀に下から送り込むとかあったろうに。あ、それだとそのまま流し込んだらいいだけか。 | ||||
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