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ウサギ狩り人
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ウサギ狩り人の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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| 強烈な復讐心のラビット・キラー。 殺人の描写は、細かく怖くて身震いするくらい壮絶に書かれてます。 読者によっては、読み進める勇気が必要かな(苦笑) ヨーナの鋭い判断と行動力、公安警察を表だって出すストーリーは珍しいかも一気読みしました。 次回作が待ち遠しい終わりかた、早く読みたいです。 | ||||
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| <ヨーナ・リンナ>シリーズ6弾。 とある中年男性が、自宅で売春婦(コールガール)に手荒なレイプまがいをしかけたところで目出し帽をかぶった男が現れ、処刑まがいの方法で惨殺される。その男性は政府の重要人物であったことからコード・プラチナ(国家最高レベルの脅威)が発令され、公安警察警部サーガが駆け付ける。 一方、ヨーナは前作『つけ狙う者』ラストで収監されてからほぼ2年。刑務所内で筋力トレーニングに励み、内部の力関係に順応した日々を送っていた。 警察は、囚人の一人が前述の事件に関わっている可能性があるとして、ヨーナに減刑と引き換えに協力を依頼してくる。 次々と発生する残虐な殺人事件。犯人の動機は何なのか?登場人物たちはどう繋がるのか? 前作序盤のよれよれ状態から一転し、心身ともに力強く頼もしいヨーナの活躍がうれしい。 美人で魅力的なサーガの登場もうれしい(元カレと別れ切っていないところにはがっかりだが)。 ブランクがあってもヨーナは相変わらず冴えわたっていて、綿密な分析とひらめきからそれぞれの事件の接点をみごとに見つけ出していく。さすがだ。ヨーナの能力は現役警官の誰をも凌ぐ。 特権階級に属する少年たちの傲慢さと歪み、父子関係の再生などもテーマになっている。 犯人の動機には共感でき同情の余地はある。ただ、子供の頃からの残虐な行いでそれが打ち消されてしまうが。 序盤からスピード感ある退屈しない展開で、期待通りおもしろかった。 ラストは次作の展開を漂わせて終わっている。あとがきによると今後は、#04『砂男』が蘇るようなことを示唆しているし、当初シリーズは8作とされていたがさらに続くようで、うれしい限りだ。 | ||||
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| 2020/12月に読んだ「つけ狙う者」に続くヨーナ・リンナ・シリーズの新しい翻訳「ウサギ狩り人 (上・下)」(ラーシュ・ケプレル 扶桑社BOOKSミステリー)を読み終えました。約1年1作、ヨーナに会えるということは、ファンが増えている証拠なのでしょう。 舞台は、ストックホルム。コールガールと男が会い、いきなり殺人事件が起こります。つけ狙う者は、ラビット・ハンター?そして、その場で殺害された男が、スウェーデンの外務大臣だったことにより公安警察の女性警部・サーガが登場します。少しだけ、リスベット・サランデルのように。「つけ狙う者」では、彼女は途中退場してしまいました。また、ヨーナ・リンナは服役中の受刑者として登場します。 開始された特別捜査はヨーナを巻き込み、事件の関係者を追って、サーガは、スウェーデンからシカゴへと向かいます。一方、関連があるのかないのか(笑)、("アルコホーリクス・アノニマス"の会場へも通う)人気シェフ・レックスとその息子・サミーとの生活が描写され始めて、前半は特にこのスリラーが果たしてどこへ向かっているのか?その行方を定めることができません。これ以上、今回もまた物語を詳述することはできませんが、シリアル・キラーならぬ”スプリー・キラー”と呼ばれる二人以上の殺害を冷却期間なしに行う殺人者の物語へと変容していくことになります。 いつものラーシュ・ケプレル同様、強いサスペンスに引き寄せられながら、ディーバによるコンサートのアンコールのようにいつまでもスリルの幕が降りることがなく、いくつもの切り口の異なる幕がこれでもかこれでもかと降りてきます。また、作者(たち)は、見逃されがちですが、常にシャープなアクション・シークェンスをじっくりと肌理細やかに描いてくれます。その力業は、特に下巻の後半に十分に発揮されていると思います。 勿論、すべてはヨーナ・リンナとサーガ・パウエルの捨て鉢に見えながらも、等身大のキャラクターを併せ持つ<強さ>がこのシリーズの魅力を支えています。「心」以外、何も持たない強さに敵う者はいない。 (今回の評価の★は、あくまで前作、或いは前々作「砂男」と比較してのものです。その微々たる差異については、スリラーですので明かすことができません(笑)) | ||||
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