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手/ヴァランダーの世界
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手/ヴァランダーの世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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亡くなくなってしまい、もう会えないと思っていましたが、思いがけなくも出会った感じがします。中編ですので物足りなくはありますが、間違いなくヴァランダーの世界です。ありがとうございます。 | ||||
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ヘニング・マンデルの刑事ヴアランダーを主人公にしたスウェーデンの南部の小さな街のイースター暑で起きる事件がマンデルの社会問題に関する視点を交え、最初は酒に溺れ家族を失う哀れな刑事の物語から新しい恋が生まれ、そして後半は刑事の道を選ぶ娘との苦い交流を描いて、各巻ごとに起きる事件の解決の物語としても面白く大好きだったが、後半で著者マンデルが亡くなってしまうという悲しい事実を受け容れなくなって、このところの海外小説の売れ行きの悪さから、マンデルがヴランダーシリーズを完結していたが日本で最後まで翻訳書がでるだろうかとハラハラしていたが関係者の努力なのか、多くの読者が居てくれたからなのか日本でも最後まで出版された。さらに著者がこれだけ長かったヴアランダーシリーズの読者のために辞典まで作成してくれていて、そのおまけにシリーズにはないヴァランダーの余韻の物語を加えてくれているのが本書だ。至れり尽くせりのマンデルに感謝するとともに最後に思わぬヴァランダーと再会も果たし、これが最後なんだと確認しながら楽しんだ。マンデルとずっと翻訳の労を執って下さった柳沢由美子さんにも心からのお礼を申し上げておきたい。長い間、厳しいスウェーデンの風景と決してアメリカのハードボイルド小説や警察小説では味わえないヴァランダーの生き方を大事に楽しめたのはお二人の頑張りのお陰だった。いつかこの小説に出てくる街に足を運んでみたいものだという夢を持っているが、果たして実現できるかどうか・・・・。 | ||||
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中編「手」は刑事ヴァランダーシリーズの最終作である。といっても、かなり前にオランダで宣伝用に書かれたものを出版したとされ、作中の年代としては『苦悩する男』の前の時期に当たる。 物語はヴァランダー自身が家を買う下見に行って人骨を発見するところから始まる。人骨は50年も前の殺人事件によるものであり、被害者は誰かという困難な捜査が描かれるが、やがて主題が第2次世界大戦中の難民・移民問題であることが明らかになっていく。シリーズ第1作の『殺人者の顔』が移民問題を扱ったのと呼応している。 人生に疲れたベテラン刑事ヴァランダー、悩み多き同僚のマーティンソン、気むずかしいが信頼の厚い鑑識のニーベリ、父親と対立しつつも刑事として活躍し始めた娘のリンダ等々のおなじみの配役が、それぞれ人間味あふれる存在として描き分けられているのもこのシリーズの大きな魅力である。 そして、ヴァランダーがルール違反の単独行動で危機に陥るのもおなじみの展開と言っていい。 本書の後半は著者ヘニング・マンケルによるヴァランダーシリーズの解題とガイダンスである。 著者によると、1990年に長期間アフリカに滞在していたときに「劇的にレイシズムが強まっている」と感じ、「レイシズムについて書く決心をした」ことがシリーズの端緒なのだという。それが上記の第1作『殺人者の顔』になるのである。 このように著者の強い正義感と社会問題への関心を殺人事件の捜査という形で反映させてきたのがこのシリーズなのであり、移民問題だけではなく、児童虐待や政治的陰謀、経済犯罪等が事件の背景となる。 著作ガイダンスでは、全著作の著者自身による簡潔な紹介とヴァランダーの人物像、登場人物や物語の舞台となった場所が目録として詳しく書かれている。シリーズの読者はすでに知っていることばかりだが、これから読む人には役に立つだろう。目録はマニアックであり、テレビドラマにもなったこのシリーズがいかに人気があったかを示すものといえる。 | ||||
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ヴァランダーシリーズ実質最終作。ストーリーはどんでん返しがあるのではなく地道な捜査の末にたどり着く過去の事件の真相解明。もうこれでヴァランダーの作品はないと思うと感慨深いものがある。おまけとして作者ヘニングマンケル自身による詳細な解説と登場人物や地名の索引があるのはファンにとってのお楽しみ。 | ||||
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ヴァランダーのドラマも見ている方なら「あ、あれだな!」とお気づきでしょう。だから、先に言ってしまうと、そうです。「あの話」のもとになった話です。ただし、もと。ですから…何しろ、骨発見はヴァランダー自分で。しかも歩いていてつまずいて。。作家マンケルの人柄がでるところです。読んでいて吹き出してしまいました。父を失くし、プライベートではそろそろ落ち着いた生活を願う刑事が鬱々と思い悩むのは、何か共感できるところも。ただ、この話が母国で発表された時にはまだ明らかでなかった刑事の将来を知っている日本のファンとしては、時々さみしい思いもしました。。何度も読み返し、又、以前の話にも思いをよせられる本かと思います。 | ||||
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