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ストーンサークルの殺人
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ストーンサークルの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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主人公の直感が良すぎてややご都合主義的で不自然なストーリー展開、犯人が中盤以降あたりから察しがついてしまう点を除けば、よくできた小説で伏線の回収もお見事です。余韻のあるエンディングは秀逸の一言。 主人公や彼を取り巻く周囲の人たちも魅力的に描かれており、シリーズ化されているとのことですので、次作も是非紹介して欲しいと思います。 | ||||
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こういう流れの作品は、結局の所こういう作りになるんだよなあ、という思いが読み始めから読み終わりまで続いた。 まあ、登場人物欄の説明見れば誰でも『こういう話だろうな』という見当がついちゃうよね。 別にそれで、殺人者の正体かわかったわけではないのだけど。 とはいえ、面白くなかったわけではなく最新鋭の捜査技術などは非常に興味深く、またキャラ小説としても楽しめるのだろう。 筆者は、個人的にはキャラで読ませる小説自体には興味はないのだが、物語の中盤あたりではいいキャラした主人公の相棒が☓☓☓☓<==ネタバレになる恐れがあり削除。 物語の序盤にこんなやり取りがある。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 「つまり…?」 「被害者の男たちがまったく面識がないというのは、統計学的に考えにくい」 フリントリードはポーを見つめた。ブラッドショー――彼女にとって”統計学”という単語は号砲にひとしい――が猛然とキーを叩きはじめた。 「おれはここの出身だし、キリアンもそうだから、ここでは誰もが知り合いだと知っている」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 通常のの猟奇連続殺人物だと被害者同志のつながりがないのが普通の状態なのだが、それがかえって不自然だという。 まるで、江戸川乱歩の『心理試験』的逆説ではないか。 筆者のこうしたミステリセンスに敬意を表して星をひとつ追加した。 | ||||
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少々現実味にかけるところもありますが、キャラクターが立っているし、ラストの緊迫感が良かったと思います。動機も納得のいくもので、「儀式」にも意味がありました(説明のない小説もあったりするので、、、)。表紙の美しさも購入のきっかけになりました。 | ||||
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実に周到に練られたストーリーです。ただし、出てくる殺人事件やその原因となった事件があまりにも残虐で、私の好みではありません。星5個を与えたのは、プロットが非常によくできているからです。 | ||||
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せっかくの良作なミステリなのに、訳者のレベルが低いです。 誤字もある上に、「地の文」の書き方が稚拙です。 例えば、登場人物の一人にワシントン・ポーという名前の人物がいるのですが、 ワシントンと書いたりポーと書いたりまちまちになってしまう。 あと「地の文」が下手な人に多いパターンで、「彼」や「彼女」などの代名詞が、 誰を指してるのか分かりづらい。 原著の英語をただ訳しただけ、という感じがする。 日本語になったときの体裁を整えるのも翻訳者の仕事のはず。 それからもう一つ指摘しておきたいことがある。 原著の一部の文章を飛ばして訳したのでは?と思えるような、意味不明な文章がある。 P553に、「けっきょく、~」から始まる文章があるが、 「けっきょく」の前の文章とまるで繋がってない。何度もそこを読み返しても何が「けっきょく~、」なのか 皆目不明。 もうすべての謎解きが終わったあとの後日談の説明なので、 最後まで読めば分かるとか、そういう類ではないです。 今回、翻訳を担当した東野さやか氏には二度とミステリ小説を訳してもらいたくないです。 今後、この訳者の名前が見えただけでも購入を躊躇してしまうでしょう。 良作だけど、読んでて訳者の拙さに時折イラっとしてしまうことを考慮して、 本書を買った方がいいです。 (ハヤカワの編集者は誰一人として、出版前の原稿を読んで校正作業をしてないんですね。マトモに読んでたらあんな誤字を放置しませんよね} それにしても、ハヤカワミステリはどんどん値段が高くなってますね! もはや文庫本じゃないですね! | ||||
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あっという間に読み終えました。英国北部を舞台にした定石のシリアルキラーの話で陰惨な記述もいっぱい出てきますが、すねに傷持つ停職中の刑事と奇人変人タイプの内勤女性分析官のかけあいをサブストーリーにして、本筋もテンポよくどんどん進みます。それ以外の今後レギュラーになるんだろうなと思える登場人物たちもなかなか魅力的です。最後の謎解きの部分が自分的にウエット感が過剰だったのと、主人公の刑事が魅力的なのは間違いないのですけれど、どうもまだどんな奴かはっきり迫ってこなかったので4点。続刊を大いに期待して待ちたいと思います。 | ||||
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猟奇的な連続殺人事件、関連性のない被害者、真相を明らかにするためには手段を択ばない型破りな警察、と聞けば既視感を覚えずにいられないだろう。 私自身本書の序盤では、どこかありきたりだなと思ってしまった。 しかし本書の面白さはその既視感をぶっ飛ばしてくれる。 怒涛の展開で読む手を止めさせることなく、あっという間にラストまで持っていく展開力には脱帽だ。 過去の事件を掘り起こすと次々と浮かび上がってくる謎や巧妙に張り巡らされた伏線。 この様に書いてしまうと既視感が増すかもしれないが、本書のそれらは一級品でゴールド・ダガーを受賞したのも納得できるクオリティである。 真相を追えば追うほど更なる謎が浮かび上がり、予想だにしない描写が伏線だったと気づかされる。 これこそがミステリーの醍醐味だと改めて感じさせられた。 本書で起こる事件の手口は残酷で、目を覆いたくなるような惨い事実も明かされる。 それでも陰鬱な気分を引きづることなくサクサク読み進めていけるのは、キャラクターの持つ魅力だろう。 正義のためなら手段を択ばず、周りの警察からは嫌われている不器用な主人公ワシントン・ポー。 持ち前の直感と規則に縛られない行動力を見ているのはとてもすがすがしい。 そしてその主人公と同等かそれ以上に魅力的なのがティリー・ブラッドショーだ。 一般常識に疎く人付き合いが苦手だが、天才的な頭脳を持ちデータ処理においては右に出るものがいないほどの実力の持ち主である彼女。 ポーとの出会いをきっかけに、自らの正義を貫く逞しさと行動力を身に着けていく彼女の成長ぶりも本書の見どころの一つであろう。 そして何よりポーとティリーの友情が今後のシリーズにおいて最も楽しみである。 個人的に本書で最も好きなシーンはラストシーンだ。 1つの物語の終止符でありながらも、今後の展開にも期待させる見事な幕引きとなっている。 また、本書はシリーズなのでまだ完璧に謎が解明されたわけではない。 訳者あとがきによると、本シリーズはすでに三作品が刊行されているらしい。 本書ですっかりファンになってしまったので、翻訳される日がとても待ち遠しい。 | ||||
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久々に読みごたえがあり、面白いと思いました。主人公のポーよりティリーが気になり彼女の物語を読みたいと思いました。 | ||||
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「ストーンサークルの殺人 "The Puppet Show"」(M.W.クレイヴン ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終えました。 舞台は、イングランド・北西端、カンブリア州(スリラーの中では、あまり描かれることがなかった舞台だと思います)。年配男性がストーン・サークルで焼き殺される連続殺人事件が発生します。犯人は、マスコミから"イモレーション・マン"と名付けられ、捜査は難航し、主人公・ワシントン・ポーが巻き込まれていきます。彼は、国家犯罪対策庁、重大犯罪分析課に所属しながら、わけありで停職中でしたが、あることがきっかけとなり、その停職を解かれることになります。何故、年配男性だけが狙われるのか?ストーン・サークルという特異な現場は?そして、その殺害方法はかなり猟奇的です。 パズラーですから、ストーリーを語るのはこの程度にしておきたいと思います(笑)いつも書き過ぎているかもしれません。お許しください。 前半は、「まあ、アベレージだな」と思いながら読んでいましたが、65/100ぐらいからはアクセル全開、ノー・ブレーキで読み進めることができるでしょう。伏線が至る所に張り巡らされており、ほぼすべてが回収されていると思います。また、<Who-Done-It>と<Why-Done-It>を解き明かそうとする横方向に流れる物語の中に主人公・ポーに纏わる過激な<ウォーター・フォール>のような縦方向の物語が設えられており、その構造は、巧緻で、自然で、まるで「環状列石」のようにとても美しい。 「ポピュリズムとフェイクニュースによって、世間の半分が愚かな怪物に変わってしまったような」イングランドを「こだわりが強く、他人の神経を逆なでしがちな」主人公・ポーと(実は同じような性格でありながら)サイバー空間の中からプロファイリングのためのリソースを魔法のように見つけ出すポーの相棒、ティリー・ブラッドショーが、自尊心を捨て、あるべき<正義>に向かって駆け抜け、真相へと迫ります。 主人公・ポーの物語は、シリーズ化されているそうですね。少しだけ満たされなかった部分は、継続するシリーズの中で解消されていくのでしょう。 そして、思うことは、パズラーとしての<論理>以上にこんなことなのかもしれません。 友情こそ、至上の愛。 | ||||
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2019年ゴールドダガー受賞作。 老人をストーンサークルに縛り付け焼き殺す残酷極まりない連続殺人。 探偵は、国家犯罪対策庁に復職したばかりの暴力的部長刑事ワシントン・ポー。シリーズ第1作。この名前には忌まわしい意味があり、本人はラスト近くでその意味を知ることになる。 直上上司はかって部下だった女性警部フリン。よい女性上司。 途中までは、連続殺人捜査物としては普通の展開。これがどうしてゴールドタガーなんでしょう。 後半は、連続殺人捜査物としても強引すぎる展開。これがどうしてゴールドダガーなんでしょう。 だが、ラストまで来ると納得する。これはゴールドダガーに値する。 一番の魅力は、相棒となる天才女性分析官テリー・ブラッドショー。風変わりとも、世間知らずとも、発達障害とも取れる言動で、友達もいない。署内でも外でもいじめられことになれている。だが、いじめを粉砕してくれたポーはたった一人の大事な友達となる。 テリー・ブラッドショー万歳。 | ||||
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