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ストーンサークルの殺人
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ストーンサークルの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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評価が高かったので読んでみましたが、少なくとも当たりではありませんでした。アスペルガー症候群っぽい女性捜査官のキャラクター設定は面白いと思いましたが、それも人間関係を作ることの困難さがそれほど強いとも思われず、上滑りな設定に思えました。その他主人公を含めた人物造形にも納得が行かないところが多々見られ、登場人物の魅力に関して今一つの印象でした。しかし、この小説の最大の問題点は「実はこうだった」的な後だしじゃんけんの情報提供ばかりで、こんな筋書きならば、作者の勝手でいくらでも自由に物語が進んでいき、伏線と思しきものも、正直、こじつけと言われても仕方がないような物ばかりだったように思います。この作品で思い出すのは、やはり一般に非常に評価が高かったピエール・ルメートルの「その女・アレックス」です。これもひどい「後だしじゃんけん」の小説でした。この作家の一連の小説も買ってしまいましたが、たぶん、読まないかな・・・。 | ||||
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全体的にとてもカジュアルなミステリです。悪い意味ではないですが、このまま アニメやコミックにメディアを変更してもまったく違和感なく成立するような作 風です。軽い気持ちで暇つぶしをしたい時にはうってつけの一冊だと思います。 ワシントン・ポーは頭が切れて腕っぷしも強くて、というスーパー主人公系の人 ですが、テクノロジーには疎いのでスーパーハッカー系の女の子が仲間にいたり、 元部下だけど今は上司の女性がいたりと、テンプレ通りと言えるベタな配役です。 内容もひと昔前に流行った海外ドラマを観ているようなノリで楽しめはしました が、では本書ならではの魅力は?と聞かれると厳しいです。どこをとっても平均 点以上の出来だと思いますが、逆に飛び抜けて良いと思う部分も見当たりません。 個人的には登場人物が記号的でリアルな感情や情念が伝わってこないのが残念で した。また、そんなことになりますかね?と頭をひねるような箇所もあり気にな りましたし、本編でのサスペンス感がほとんどないのも物足りないところです。 というわけで、退屈せず楽しめるミステリではあるのですが、私の好みにいまい ち合わないところがあってそこまで高評価にはなりませんでした。ポー刑事スゴ い!カッコいい!と盛り上がれれば良かったのでしょうが、ちょっと無理でした。 | ||||
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いかにもアメドラのサスペンスものっぽい作品です(イギリスですが) 展開や結末には納得できるし、最後まで読めば、細部にわたって違和感を感じることもなかったので 完成度は高いと思うのですが、想像を超えることも、またなかったです。 以下、理由です。 <ストーリー> ミッシングリンクものなんですけど、被害者が皆、高齢の金持ちで、性器を切り取られて口に 咥えさせられているという状況で、エスプタイン島をモデルにしてるんだろうなと 容易に想像がついてしまう。 主人公の名前が遺体に刻まれている時点で、警察関係者でしかあり得ないし かなり早い段階で犯人とその動機に予想がつきます。 なので、主人公が命を狙われてるというハラハラ感がない。 <キャラクター> 作者や読者のお気に入りであろう、IQ200の女オタクの分析官も、アメドラなんかでよくいるタイプで 彼女の活躍はドラえもんの秘密道具っぽくって、自分にとっては退屈でした。 主人公と女上司のキャラも、特に印象には残りません。 また、クライマックスで主人公の出生の秘密が、真犯人から語られるんですけど、 炎が燃え盛る緊迫した場面で、物語の世界では履いて捨てるくらい見る話を長々とされるのは 馬鹿馬鹿しいと感じました。 いやいやいや、めっちゃ熱いから。後にしなはれって。 <総評> 面白いは面白い。でも、まーーーー平凡かな。 自分はミステリでは一つくらい驚かせて欲しいです。 あと、これストーンサークルである意味別になくね??? | ||||
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初めて読みました。 評価が高いようですね。しかし個人的には、アクが強くておかわりは結構という感じでした。 いかにもシリーズ化されそう。 | ||||
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audibleで聞いた。内容はよかったがaudibleには向いてない。なぜなら挿絵が重要なシーンがあるが、audibleにはついてなかったからだ。この件についてAmazonにも問い合わせをしたが、返事がなかった。 | ||||
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ストーンサークルが英国には沢山あるんですね。だからマイナーなストーンサークルをバックに殺人事件がおきても不思議では無い。折角殺人事件のプロットに興味を抱けたのだが、主人公の設定、絡みの相棒、元部下の上司役、刑事仲間にして親友、、、???それって、、、 ドサ回りの演劇とまでは言いませんが、30年、40年も前ならいざ知らず、今時の刑事物の配役でこれほど陳腐で、しかもキャラのセリフのリアリティのなさ、ついつい読み飛ばしたくなるセリフの連続、、、 おいおいゴールドダガー賞ってこんなもんでした?と疑いたくなります。 また、30年前にはこんなにえげつない悪人の金持ちがいたのか〜いやいやいくら何でもこれ程の蛮行を、、、最近の警察テレビシリーズものでも流行なのは、警察内部や政治家、経済界まで上流社会が腐敗しているという背景のストーリーが多いのだが、、、 まあ、小説ですからね、で終わらせない真に迫る警察ものを求めたいですね。 | ||||
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題名通り、イギリスのストーンサークルで起こった老人の連続焼殺事件を扱ったミステリ。被害者達の男性器の切除、被害者間の<missing link>の謎もあるが、最大の謎は三番目の焼死体に本作の主人公である停職中で嫌われ者の元警部(本作で現場復帰)のフル・ネーム"ワシントン・ポー"の文字が刻まれていた点である。停職理由を中心に警察内部の人間関係の描写が煩雑過ぎて退屈(犯人が警察内部の人間でなければ)だが、光っているのは"IQ 200"の超天才ながら他人とのコミュニケーションが取れない無垢な女性部下のティリー(焼死体のスキャン画像から上述の文字を発見するプログラムを書いたのもティリー)。きっとティリーが解決のヒントを出すのであろう。 ストーンサークルはカンブリア州に集まっている由だが、そこはポーの地元。経緯からして犯人はポーと何らかの関係がある(過去の逮捕者or警察関係者)かポーをフェイクに使っている(これでもポーの関係者だが)。そこへ、カンブリア州で26年前に塩漬けされて自然死と判定された人物(仮称トーロン人、発見者は遺体の腕時計を盗んだ)を、もし生きていれば今回の被害者達と同世代という理由だけでポーは関係者と断定する。チョット飛躍が過ぎる。更に、ポーはトーロン人の墓を発掘(!)するが、そこからは新しい被害者が発見される。犯人がポーの行動を熟知している事が分かり、腕時計がキーになりそうだ。そこから、養護施設の献金リスト上の6人(「5+1」で数が合う)の老人と4人の男娼として売られた少年が浮かび上がるが、ポーの捜査は行き当たりばったりという感が否めないし、粗野な性格の割には描写が地味で堅苦しい上に、何でもかんでも書き過ぎる。 <missing link>の謎は解け、男性器切除の理由も分かり、ティリーが開発したプログラムによって犯人が使用した車が特定される。犯人もポーを本事件に引き込んだ想定内の人物。冒頭の魅惑的な謎を"省略の美"を知らずに大部・矮小化してしまったミステリ味の薄い凡作だと思った。 | ||||
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