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夏のレプリカ
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夏のレプリカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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読んだ後になんともいえない懐かしい気持ちと哀しい気持ちが入り混じった。 犀川先生はあんまり出てこないので、S&Mシリーズではかなり異色かも。 でも、個人的にかなり好き。 森博嗣っぽい作品だと思います。 | ||||
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非常に評価の難しい作品です。S&Mシリーズの中ではかなりの 異色作品です。そもそも犀川先生があまり出てこないし…これは このシリーズのファンにとっては非常に残念なところ。但し、ス トリー自体は非常に面白いです。 「幻惑の死と使途」とパラレル形式で進んでいく展開に新鮮さを 感じました。(但し、この展開は東野圭吾先生の「パラレル・ ワールド・ラブストーリー」の方が巧いです) このシリーズの一番の醍醐味は犀川先生と萌絵の掛け合いだとおも います(真賀田四季博士は別格ですが)が、やはりそれがないのは 残念としかいいようがないです。 にしても、森先生はラストシーンが本当に巧い。どうしても「に やり」としてしまう…是非♪ | ||||
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前作の「幻惑の死と使途」との関連性は他の方が述べられているので触れません。 森作品のS&Mシリーズ10作の中で異色な感じを受けます。読んでいて、「千と千尋の神隠し」のように別世界に迷い込んでしまったようにさえ感じられました。たぶん、それはものすごく心理描写が出てくるから。その感情の流れに少しでも寄り添うことができたら、すごく面白く読めると思います。逆に、純粋にミステリーを求めている人には訴えかけるものは少ないかもしれません。 本当の密室は部屋じゃなくて心の中にあるのかもしれない。 | ||||
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前作『幻惑の死と使途』と並行して起きていた別の事件を描いた作品です。前作は奇数章しかなく、今作は偶数章しかないという構成になっており、実際には交互に読むのが時系列的には正しいということのようです。ただ、そのことが推理小説な面白さを高めるのに役立っているかというとそんなことはなく、作者のホームページを読むと作者自身にもそういう意図はなかったようです(但し、完全にそうとは言い切れない面もあります)。 誘拐と言うと、普通はサスペンス小説に使われる題材であり、本格推理の題材にはなりにくいのですが、今作では犯人グループの不可解な行動の謎を解くという趣向によって見事に本格推理に成り得ています。尚、シリーズものの場合、順番に読んだ方が面白いことは確かですが、一作だけで読んでも意味が通じるように配慮するのが殆どで、このシリーズも基本的にはそうなっているのですが、今作は前作を読んでいないと意味が通じない点が若干あるので未読の方は前作を先にどうぞ。 | ||||
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今まで理論然とした理系ミステリなるものを書いてきた、それに慣れた人はびっくりすること請け合い。 シリーズの中でもかなり好き。 切ないですな。 | ||||
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1998年リリース。S&Mシリーズの第7作。前作『幻惑の死と使途』と同時期に起こった事件として本作は偶数章しかないという設定になっている。ここまでS&Mシリーズを読んできて思うのは森氏の魅力というのは『理系』であることより、むしろ『浪漫系』とも言えそうなストーリー・テラーな部分にある気がする。主人公だけでなく登場してくる人物の描き切り方やストーリー展開に感心するフレーズがしばしば出てきて、その場所で読書を一時停止することがままある(●^o^●)。それは『理系』だからでは決してない。本作の人物の心理描写などかなり秀逸でそれがこの作品の生命線とも言える。閑話休題。森氏のホームページなど拝見すると、森ワールドの成長する全体像が分かり、その視点からこの作品を見るとより面白いかもしれない。ネタバレのないページになっているから安心だ(●^o^●)。是非ともオススメしたい。 | ||||
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森先生の作品、特にMシリーズは大好きなのですが、その中でもNo.1です。何を書いてもネタばれになりそうなので難しいです…。この話は萌絵中心ですね。犀川先生の印象はあまり強くありません。ラストの切なさが読み返すたび心を痛くさせます。理系トリックと評されることが多いですが、この作品に限っては活字の特性を利用したミステリです。結末を知って読み返してみると、見過ごしていたものが見えてきて、そこが魅力と言えます。 | ||||
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犀川、萌絵シリーズを読むのに当たって、一番最初に手にしてしまった作品。なので最初は一人称が誰のことなのかさっぱり分からなかったという……。私の読み方のせいか、途中までずっと騙されていて、最後の方でようやく真相に気付いたという感じです。怪しい人間が出てきていて、その人物を疑うのは正しいのですが、真相はもっとちゃんとしたものが出てくるのでシリーズ中ではかなり好きだと思います。タイトル、描写が綺麗ですし。 | ||||
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森作品における天才は、社会からの隔絶、すなわち拘禁によって、擬似的にあるいは実質的に死ぬ。しかし、逆説的なことに、隔絶された者・拘禁されている者は肉体を確認されないままの状態で「生きている」とみなされる。例えば、間賀田四季を思え。本作品での天才、彼は社会的な意味で、あるいは肉体的な意味で生きていたのか死んでいたのか。本作での密室はその部屋の住人の生死が不定であるという点で、シュレディンガーの箱的な場に成り代わっている。 | ||||
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偶数章だけというあまり意味のない構成が特徴の本本気で時系列並びを行ったら、小説にならないくらいぐちゃぐちゃになるんでしょうが無理に凝った構成のように見せかけるのは疑問です。作品的にはチェスを使った心理描写がヴァン・ダイン風 | ||||
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森博嗣といえば、広義の密室物が多いことで知られていますがこの作品は違います。その辺が珍しいですね惜しむらくは偶数章だけの章立てになっていますが奇数章だけの「幻惑の・・・」と交互に読んでも単に混乱するだけになっているところでしょうか | ||||
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萌絵の親友、蓑沢杜萌が、帰省していた実家で奇妙な誘拐事件に巻き込まれる。残された仮面。杜萌の兄、素生の失踪。過去の事件をきっかけに、次々と巻き起こる不可解な出来事。それらはどこに向かっていくのか。 前作『幻惑の死と使途』と同時期に起こった、もうひとつの誘拐殺人事件を、お馴染みの犀川創平と西之園萌絵が解き明かしていく。 恋愛、友愛、家族愛、兄妹愛……クールな印象のS&Mシリーズには珍しく、さまざまな「愛」にあふれた作品。 | ||||
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この『夏のレプリカ』は、前の巻『幻惑の死と使途』と同時進行で話が進んでいく。すなわち、『幻惑の死と使途』では章番号が奇数、『夏のレプリカ』では章番号が偶数になっているのはこのためである。この話は、森ミステリーの中で、一番せつない話だと思う。私はこれを読み終えて3日間は、ずっとブルーな気持ちを引きずっていた。夏の終わりに読むには最適なミステリーだと思う。 | ||||
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