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血の収穫(赤い収穫)
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【この小説が収録されている参考書籍】
血の収穫(赤い収穫)の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21~26 2/2ページ
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| 形容詞を無闇に多用する現代の作家に消化不良を起こしているの方に お薦めな、ハードボイルドの名作。 ハードボイルド小説にも「古典があるんだ!」と感じる作品。 品切れとなっている「講談社文庫」の田中小実昌訳や 「新潮文庫」の能島武文訳の版を古書で手に入れて、読み比べたくなります。 ちなみに、小鷹信光訳では「赤い収穫」とタイトル[red harvest]を 直訳しています。 | ||||
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| 黒澤明の『用心棒』の元ネタとしても有名な作品だけれど、オプのやり口があんまりヒドイので、なかば自業自得とはいえ、悪党たちがかわいそうになってくる。 どうやらオプはこの町がとことん気に入らなかったらしい。 あるいは腕試しにはもってこいだと思ったのかも。 例によって悪女っぽい女性も登場するけれど、ハメットの他の作品と比べるとかなりかわいげがあって、それなのに不幸な目にあってしまうので、こちらもかわいそうだった。 主人公がちっともヒーローじゃないっていうのはハメット作品の特徴ですね。 | ||||
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| 「マルタの鷹」の淡々とした語り口には驚かされたが(今頃かよ)、本作はコンティネンタル・オプの一人称の形をとっており、「マルタ〜」ほど乾いた文体は用いられていない。あくまでオプの視点であり、それは終始一貫しているので、馴染むことが出来た。 それにしても、チャンドラーやアメリカのハードボイルド界は言うに及ばず、大藪春彦にまで影響を与えたハメットだけはあると感心。町の主権を握る老人、走り回る探偵、娼婦、賭博師、ギャングなど人物配置が豪華なのだ。そして舞台が鉱山町。そこで起こる抗争。久々に興奮できる小説と出会った。ジェイムズ・カルロス・ブレイク以来だろう。 約80年前発表とは思えないエンターテインメント色が強い。車が駆け回り、銃が咆哮するアクションシーンはかつてのマカロニ・ウェスタンを彷彿とさせる。 マーロウやアーチャー、スペイドのようなタフな探偵とオプのキャラクターを比べてみるのも面白い。そうすると、決してオプはただの小太り男ではなく頭の回転が速い優秀な探偵だということが改めて確認できる。そして、なぜだかオプが魅力的な人物に思えてしまう。 | ||||
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| まず『ポイズンヴィル』の設定に痺れてしまう。 老獪な実力者が君臨し、複数の暴力組織や腐敗しきった警察が よってたかって利権を貪る陰鬱な町。 文字通り魑魅魍魎どもが跋扈するこの悪徳の町で、 クールでドライなオプが、危険極まる遣り取りを繰りひろげながらの大掃除。 決して愉快なお話とは言えないのに、 矢鱈とワクワクしてしまうのは なぜ? | ||||
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| 言わずとしれた黒沢明「用心棒」の原作。鉱山の町の利権を、場末の宿場町のやくざの争いに置き換え、コンチネンタル・オップを三船の用心棒「桑畑三十郎」に置き換えた手腕がみごとだった。こちら原作はハメットの代表作だけに、マーロウのように甘さに流れない硬派の主人公のハード・ボイルドぶりが痛快。 | ||||
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| ハードボイルド派の雄として知られるダシール・ハメットの処女長編です。 依頼主に会うために鉱山町パースンヴィルにやってきた「おれ」が依頼主の死をきっかけに町を牛耳っているギャングを壊滅させようとするというお話です。鉱山町に死体の山が築かれていくわけですが、その描写もあっさりとしていてほとんど余計な感傷が入り込んでおらず、ハードボイルドとはどういった文学なのかを示す良い例だと言えるでしょう。 物語の進行と共に謎が出てきたり解決したりして、推理小説としても十分楽しめます。この時代のアメリカの不安やごちゃごちゃした感じが良く出ていて、アメリカの作家としての特徴を遺憾なく発揮しているのではないでしょうか? 同時代のイギリス系のミステリと比較してみるとあまりに雰囲気が違うので面白いです。 | ||||
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