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(短編集)

砂の女



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砂の女の評価: 4.31/5点 レビュー 226件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全186件 41~60 3/10ページ
No.146:
(5pt)

無力感が行き着く先

恐い内容だなと思いました。

砂の世界で生活していかなければいけない境遇に陥っている苦悩、
そこから出るために様々な脱出を行っても全てダメになる絶望。

徐々に主人公の男が砂の世界に適応していく様が怖かったです。

学習性無力感というものなのでしょうが、その気持ちに至る過程を
文章化するとこんなにも怖いとは思いませんでした。

人間はどんな環境にでも適応できることも、この物語が語っている
ことだと思います。

この本が名著と呼ばれる理由がわかりました。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.145:
(5pt)

あなたにも身に覚えが、、、

ミイラ採りがミイラになった、という単純な話でもない人間社会の縮図。安部公房文学の頂点。必読。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.144:
(4pt)

名作

砂の穴に閉じ込められて、まず自分のことを反省する人はいない。誰かのせいにしてしまう。
その有様を明確に示しているのは、過去の時代に書かれているにもかかわらず、古さを感じない。
今、コロナ禍に置かれていることを考えると、まだ、誰かのせいにしないだけ良いが、自分の今までを
振り返ることはこれから出発するためには大事で、ばねを圧縮させ、飛び上がるエネルギーを蓄えるタイミングと捉えることはできないだろうか。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.143:
(5pt)

中年の危機と男女の根本的相違

河合隼雄氏が、著書「中年クライシス」の中で、
「中年の危機」をテーマにした作品の一つとして本書を紹介されていました。
「あれ、そんな話だっけ??」と思い再読したところ、河合氏の分析に完全に納得。

教師という職を得て、配偶者も得て、しかし充足感を得られない主人公。
何者にもなりえなかった自分の人生を省み、せめて虫の名を借りてでも後世に我が名を残したいと、
未発見のハンミョウを探しに人里離れた砂丘へ行く。
これまでの日常とは一見全く異なる(しかし本質は似ている?)文字通りの蟻地獄の中で、やがて彼は彼なりの人生の真理にたどり着く。
折しも、本書が発表された当時の安倍公房氏は38歳。
人生の折り返し近くで価値観の再構築を迫られる、「中年の危機」を描いた作品という分析は正鵠を得ていると感じます。

また、もう一つのテーマは「男女の根本的相違」ではないかと思います。
与えられた環境を変えるという発想すらなく、同じ毎日を繰り返すこと自体を目的とする女。
自分の環境と周囲を見比べ、少しでもましな生活がしたいと、蟻地獄の中でもがき消耗する男。
女の生き方を向上心がないと切り捨てるのか、禅の境地とみるのか。少なくとも本作の主人公は降伏する。
やや昭和的な男女観かもしれませんが、
現代でも、配偶者との間に似たような断絶を感じている方は多いのではないでしょうか。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.142:
(5pt)

とりあえず読んで欲しい

読んだ後の感覚を味わって欲しい。
長いレビューはそれぞれの解釈の邪魔になるのでしません。
素晴らしい本でした
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
410112115X
No.141:
(5pt)

無菌のはずの砂に蝕まれていく

砂、というものが明らかにこの世の中の社会そのもののメタファーなのだろうがそれが重層的なことが本書の一番の魅力ではないだろうか。

ただ単純に「砂」に埋もれていく恐怖とその生活の単調さから抜け出せないサバイバルものとしても面白い。
それ以上に主人公の人物設定から面白い。
主人公の職業は先生であり己をただ川底に置かれた石であり自分を通過していく生徒は自分を乗り越えて流れ去っていく存在として捉えている。
「希望は他人に語るものであって自分で夢見るものではない」
という厭世観のようなものを抱えている人物がこの不可思議な状態に陥ることがより一層楽しいのだ。
これがもともと生きる希望に満ち溢れている奴が挫かれていくだけであれば起伏はさほど存在しないのだが、元々厭世的だった人物を主人公に据えることにより「本当はあの社会に戻りたくて仕方ないんだろう」というとても意地悪なカタルシスを読者側が感じるような仕掛けになっている。

そして何より私がぞっとしたのが「砂」という流動性あふれる状態はこの世で一番清潔な場所と言ってもいい、と提示しているところだ。
自分を乗り越え流れていく生徒たちを常に妬みながら生きてきた主人公が、無菌状態のように清潔な「砂」に溺れ埋もれていき徐々に慣れていく様子は「この世」に慣れていく私たちのようだ。
時には抗い歯向かってはみるものの、結局引きずり戻されていく。
確かに初心な社会人が社会に染まっていくメタファーとも捉えられるが、私にはもっと大きなこの世の仕掛けのメタファーのように感じました。

重層的なアイロニーに富む大傑作SF。
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No.140:
(5pt)

良かったです。

レビュー遅れましたが凄く商品も良い状態で梱包状態も良く満足です。又機会あれば取り引きお願いします。
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No.139:
(5pt)

商品説明に偽りなし!

迅速・丁寧な対応に感謝。商品はとても気にいってますし、商品説明通りで気持ちが良い。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.138:
(5pt)

安部公房によるシーシュポスの神話だ

読んでいると、心がじわじわと浸食されていくようなグロテスクな雰囲気に満ちている。
無意味とも思える重労働が延々と続く状況でも人間は、ある種の喜びや楽しみを見出すことができる。これは、安部公房によるシーシュポスの神話だ。
ところで、タイトルは何で『砂』じゃなくて『砂の女』なんだろう。
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No.137:
(5pt)

「砂の女」をもっと知りたい人に

「砂の女」における砂のイメージとは何か?砂の村と主人公の住む都市の二項対立にはどのような意味があるのか?脇役である女はどのような機能を果たしているのか?なぜ男は砂の村に留まることを決意したのか?男が発明した溜水装置は何の象徴か?などなど、「砂の女」にまつわる様々な疑問に関して、多種多様な文学者が解説している。「砂の女」の本質を知るためには必須の教科書。
安部公房『砂の女』作品論集 (近代文学作品論集成 (19))Amazon書評・レビュー:安部公房『砂の女』作品論集 (近代文学作品論集成 (19))より
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No.136:
(5pt)

読後も砂の感じが身体に残る。

お気に入りの歌手が鈴木茂さんの「砂の女」をカヴァーしていて、それが何とも格好良かったので本書を買った。きっかけはさておき。

本書のテーマは「住めば都」である。と言ったら殴られるような気もするけど、当たらずと雖も遠からず、ではないかなあ(、もう1回殴られるかも)。
蟻地獄のような砂の穴底に、まあ言わば拉致られて、砂地の渇きと湿りに苦しみつつも、そこから逃れようとする。
何度もの脱出大作戦に希望を見出し、何度もへこまされ、喘ぐ。
意志をもって逃れようとする自分ではなく、挫け、喘ぐ自分が自分かなと思う。
砂に取り込まれていく。
住めば都、ではないな、居るところが在るところ、か。

読後も砂の感じが身体に残る。
思考実験のようにも感じる物語で、それをわたしは読んでいるだけなのだが、妙にリアルな感覚が身体にまとわりつく。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.135:
(5pt)

逃れられないしがらみを感じる誰か、あるいは物語を描きたい誰かへ

"夢も、絶望も、恥も、外聞も、その砂に埋もれて、消えてしまった"植木等のスーダラ節が流行った1962年に発刊された本書は学生の時に読んだ時は終始ていねい語で話す女や部落の描写に"犬神家の一族"的な【直接的な怖さ】しか感じなかったが、今はシンプルな構成の中に社会や時代、あるいは資本主義へのメタファーが写実的な描写の中に込められているのを感じ、より息苦しく、深く刺さる。

個人的には、再読して【逃れられない】砂の描写の素晴らしさ、そして"男"の心理状況の変化が今なら少しわかる気がした。山形の某所がモデルらしいのだけど、一体どんな所なのだろうか。。 逃れられないしがらみを感じる誰か、あるいは物語を描きたい誰かにオススメ。
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No.134:
(4pt)

不条理な世界に捕捉された男の物語

昆虫採集に訪れた砂丘で、部落の住民によって、砂穴の底にある家に閉じ込められた男。家が埋まらないように砂掻きをし続ける女。男は何度も脱走を試みるが、その度に失敗。主人公の男の視点で、奇妙な出来事の顛末が語られる話。
望んでもいないことを強要される不条理な世界に捕捉された男。読んでいて、「人間がこの世に生まれてくること」のメタファーだと感じた。人間は誰しも、生きたいと望んで産まれてきたんじゃない。強制的にこの世に産みだされ、生きることを強要される。生きていくうえでやっているすべてのことは、女がやっている砂掻きのように、無意味で徒労な行為にすぎないのかもしれない。メタファーに関しては、義務教育だとか、勤労だとか、他にも様々な解釈ができそうだ。
主人公が感じ、考え、やったことや、砂の女とのやりとりは面白い。様々な物や事に関する比喩表現もユニーク。
砂の女が、どこまでも受身で、自分の境遇を受容している姿にも考えさせられるものがあった。
最後に、主人公が「あわてて逃げだしたりする必要はない」と考えが変わったのはなぜか。
安部公房はノーベル賞候補になっていたということだが、そのことを十分に窺わせる作品だった。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.133:
(5pt)

速読で読んだので再読したい。

現実にはないことを描いて、現実にある事象の特徴を認識させる小説でなのかと思った。幅広くいろいろなことに当てはまるような感覚になる。描かれているのは現実にはありえないことではあるのだが、人の内面的な観点をもってすると思い当たるような、ちょとした重圧を常に感じ続ける小説である。文章を細かく噛みしめるようによまなかったので、再読しようと思っている。また、一つの文章に新たな発見があるのだろうと思える。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.132:
(5pt)

素晴らしい作品です。

学校でも習う超有名作家さんですが、お初でした。さすがやなぁと素直に感じました。
映像化されたこともあったらしく、見てみたくなりました。
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No.131:
(5pt)

不条理よりももっと怖いのが習性であることを嫌という程分からせてくれる

不条理よりももっと怖いのが習性であることを嫌という程分からせてくれる。蟻地獄のような砂の穴に落ちた高校教師は、女と食事を共にし、条項まで交わしてしまう。こうなるとかつての家族も仕事もどうでもよくなり、彼女との生活が彼の習性となる。逃げるチャンスがあるのに逃げずに止まってしまう。ギリシア神話のアキレスは、あの世で生けるオデュッセイアに出会い、一旦あの世の食事をするともう二度と現世には戻れなくなると告白する。人の性の恐ろしさを感じさせる傑作だと思う。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.130:
(5pt)

面白い

日本文学と呼ばれる作品でここまで面白く引き込まれた作品はこれが初めて。
読んでて全てが重くて息苦しかった
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.129:
(5pt)

社会は人を何かで縛ろうとする。砂という恐ろしい比喩、隠喩。

地域社会の共同体の一員として、細々と生活を支える糧を得る何処にでもいる人々。
社会(誰か)は、それらの人々に与えられた責務を全うさせるため、逃げ出さないように何かで縛ろうとする。
その縛りは不条理な条件で人々の自由と生活を切迫する。(=梯子が外された砂で囲まれた穴の底)それに加えて、日々積み重なってきて、必死で対処し続けないと生活を脅かす様々な問題が追い打ちをかけて日々を忙殺させる。(=絶え間ない砂を掻き出す労働による飢え渇き、砂だらけの不衛生な環境による病)
その中で、この不条理から不意に抜け出そうと抜け駆けする人間を見張る社会(誰か)が居る。
小説上では、これらの描写を含め異質な世界や非日常が描き出されていると感じるかもしれないが、まぎれもなく「砂」を根源とした比喩、隠喩を交えた現実世界の社会の仕組みを描写していることに気づくだろう。

このような小説が世界で高く評価されたという事は、どの国、地域でも共通する人間社会の成り立ちにおける琴線に触れる何かが描かれているという点が、非常に興味深い。

この小説を読み終えたとき、いままで開けた日常で感じていなかった閉塞感を現実で感じるような、奇妙な体験ができる。
しかし、それは決して絶望だけではない。
その光を、あなたは見つけられることができるだろうか。
社会の根幹をえぐる問題作。お勧めです。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
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No.128:
(4pt)

語ろう! 「砂の女」

レビューというと、なぜか文章にしてしまう。いとう・奥泉両氏は語り倒している。
ボクたちは、いつから作品を語り合うことをやめてしまったのだろう。
両氏の語り
個人的には、「砂の女」における性描写に生き生きとしたものを感じる。なかなかおおっぴらにはできない話題だが、否それゆえに、語りは伸びやかである。
世界的知的財産と評して良い(と思う)「砂の女」をかくも楽しく語り倒してくれた。
安部公房『砂の女』を読む(文芸漫談コレクション) (集英社ebookオリジナル)Amazon書評・レビュー:安部公房『砂の女』を読む(文芸漫談コレクション) (集英社ebookオリジナル)より
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No.127:
(4pt)

人間行動学の実験みたい

タイトルやあらすじなどから、空気系の、美意識に訴えかけるタイプの作品を想像していたけど、違った。砂にまみれた生活の描写は情感たっぷりと言えなくもないのだが、そんな環境において主人公がどう行動するか、というのが主たる見所だろう。砂は、象徴としての意味を持ちつつも、箱庭的アプローチを用いて人間の本質をあぶり出す道具として機能している。本作が有名なのは、様々な思想家が叩き台に使ってきたからであろうと推測する。
ちなみに、自分の心に最も残ったのは、「女」が砂穴から抜け出そうとしない理由を聞かれ「歩きくたびれてしまいました」と語る場面。1つの場所に定住するため引っ切り無しに砂を掻き出し続ける彼女の姿は、日々の雑務をこなす我々そのものだ。進化論における”赤の女王仮説”を思い出したりもした。
砂の女 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の女 (新潮文庫)より
410112115X

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