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(短編集)

Iの悲劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
Iの悲劇
Iの悲劇 (文春文庫)

Iの悲劇の評価: 3.94/5点 レビュー 65件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全65件 1~20 1/4ページ
No.65:
(3pt)

嘔吐感を催すような醜怪な犯人像

犯人、というより、黒幕、と呼ぶべきか。途中で何となく察しがつくのは良いとして、彼らは彼らのなりの言い分も罪悪感も吐露はしているのだけども、むしろ逆に醜怪な印象が深まってしまった。まだ残虐な凶悪犯であったほうがすきっりしたかも知れない。まともな思考能力や感性を持った人間がやることじゃないですぜ。人の人生を何だと思ってるんだ。社会問題提起として重要なものを含んでいることは認めるものの、エンタテインメントとしては疑問が残った。あえて「最凶犯人小説」を狙ったとも思えないふしもあるし。
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No.64:
(5pt)

人物像と組み合わせと構成と

人物像はリアルです。会社にも、知人にもいそうです。それだけでは、エンターティメントにはならないので、米澤さんは、それらの人物を交差させて、コンフリクトを生じさせ、ミステリーに仕上げていきます。
 視点は万願寺さんで、インプレッサを運転させます。プリウスや86、クラウンではないところに、彼の人物像を想像させます。
 弟と廃れていく地方問題を会話させるだけに留まらず、除雪費用や救急車両の所要時間にふれながら、米澤さんは、物語の成立をごく自然に読者に納得させてしまいます。
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No.63:
(5pt)

毎回同じ結果の短編だが、今後の日本の地域復興を考えさせられた

章ごとにすべて結末は同じ。それは気にならないが、地域復興の難しさを実感させられた
2040年か50年には半分の自治体が消滅する。
他人事ではないん
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No.62:
(4pt)

設定のせいか

米澤さんの作品が好きでほとんど読んでいますが
本書はめずらしく読後に物足りなさを感じました。
最後のどんでん返しがなければ普通の作品でした。
主人公の設定が無難過ぎたと感じます。
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No.61:
(3pt)

いうほどでもない

短編の形式をしていて最後に繋がる。この作者の常ですね。
全体的に軽いというか最後のオチも「でしょうね」といった感じで驚きはないです。
あと「10しかけたうち1うまくいった」のを見せられればそら「都合よくいきすぎでは?」と思われても仕方ないと思います。
途中、主人公と弟の価値観の違いによる討論がありますが、それでこの小説の全てで、答えはでません。話的には弟側でしょうか。現実的な問題でもありますし。
ただまぁ、全体的に面白くなかったです。「そうはならんやろ」って思っちゃうので。
あと、目的の割に結構リスキーなことしてると思うんですよね。下手したらというか運が良かっただけで死人出てもおかしくないですし。
胸糞悪いとは思いませんが、そこまでやる価値ある?って感じでした。
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No.60:
(5pt)

理にかなっている

次々起きる事件は現実離れしているものの、話しとしてよくよく理解できる。
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No.59:
(5pt)

主人公のその後

話の結末自体は2/3も読めば想像がつくし、既存の米澤作品を知っていれば大体分かる。それよりも余韻が素晴らしかった。主人公のその後が気になるように書かれている。自分としては、公務員を辞して弟のところへ引っ越したのではと思っているのだが。
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No.58:
(4pt)

本編は素晴らしい

後半、主人公と弟の電話での会話に著者がこの国に感じている憂いと憤りが現れていて、それこそが読者に伝えたいことなんだと迫ってきたのが印象的でした。
素晴らしい作品です。

しかし、、、

解説がクソです。のっけから「上手いこと言ってやった」というアピールが強くて不愉快極まりない解説。読むに値しません。なんでこんな解説を掲載したのか。
それこそがこの本の最大の「謎」です。

本編を読み終わったら、そのまま本を閉じてください。
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No.57:
(3pt)

うーん、微妙

うーん、公務員というのは市民、国民の生活の安全安住を支えることに従事するというのが原則だと思うのだが、なんか彼らがやっているのはその原則に対になるというか逸脱しているように思う。また、主人公に謝りたいというシーンがあるが、いやいやあーたが謝るのは税金を納めている人たちでしょ、と思う。
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No.56:
(1pt)

それぞれのハプニングがあまりにも非現実的で、途中で読むのを断念しました。

読み続けたいとの意欲が湧きませんでした。
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No.55:
(4pt)

面白いけど

本当に個人的な感想になるけど、ラストがな~。前向きな作品が最近は好きなのでちょっとそれだけ残念ですが、作品自体は面白いです。人が死なないミステリーが好きなので
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No.54:
(3pt)

最後だけちょっといい

読み進めるのがつらかったが、最終章まで読了し、完全な時間の無駄ではなかったと少し思えた。
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No.53:
(5pt)

米澤穂信らしい最高のビターエンド

この人の作品は基本ビターエンドです。にわかが胸糞とか言ってますが、小説が全てハッピーエンドである必要はないでしょう?ハッピーエンドが見たいなら本格ミステリーなど読まずラノベやなろうでも読んだらいいでしょう。
終章のタイトル「Iの喜劇」に何が喜劇だと怒ってる方もいますが、皮肉を理解できないのでしょうかね
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No.52:
(4pt)

最後にズドーンと

氷菓シリーズもほかの重い作品も大好きです。
でも、今までの中で一番怖かった。
最後が。
振り返れば全てが。

読んでよかったです。
現役のころに読んでたら、次の日仕事に行くのが怖かったかも。
もう定年退職したので、いいですが。

田舎育ちなので人ごとではないけれど、行政の立場も理解はできるし。テーマが身にしみました。

さすがの穂信先生。うまいです‼️
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No.51:
(4pt)

文庫版について

内容自体は文句なく面白かったけど、商品として文庫初版については星ひとつ(心情的にはふたつ)落とさざるを得ない。
解説/篠田節子ということで彼女の愛読者でもあるのでかなり楽しみに購読した。が、一章読み終えた時点で同帯の文言がはっきり言って壊滅的に宜しくない。終盤までの展開があっさり透けて見えた。
この帯に興味を魅かれたことは否めないし、物語の山場を直接的に言及しているわけでもないが、ここで展開が見えればもうオチの中身までほぼ一直線の道と言っていいだろう。
解決編に於いて一連の変事を振り返る主人公の心象描写は圧巻で、その哀切と背景のいびつさやるせなさがひしひしと伝わってくるが、この帯がなければきっともっと感動していたろうと本当に思う。

まことに残念なことだが如何にも篠田節子の好きそうな、また書いていそうな内容の話なので、彼女の名前があることでオチがますます分かり易くなっている感すらある。解説を依頼した出版社の機知と巧妙をこれぞと称えるべきなのかどうか少々悩むところだ。
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No.50:
(5pt)

傑作『満願』と並ぶ面白さ!

この作家らしい気持ちの悪さのある連作短編作品、
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No.49:
(4pt)

重いテーマを軽く書いた、作者のセンスの良さ。

連作ミステリーで、各話は短く、気軽に読める。が、扱っている問題は過疎地に人を呼び戻す、と言う重いテーマ。社会派ミステリーなら、もっとテーマを追求し、重厚な作品になる所。
 
しかし、この作品は、戯画調なキャラ造形で、コメディタッチ。どんでん返しの終章まで、この軽さが続き、「そして誰もいなくなった」結末で、ハッと重いテーマを考えさせられる。

  おそらく、あえて軽く書いたのだと思うが、私はそこに、作者のセンスの良さを感じる。やり切れない暗い結末なんだけどね。
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No.48:
(5pt)

移住を考えている人は必読。人が住まないのには理由がある。

小説だけど、地方と過疎地をリアルに描写している。作品自体も伏線を張りまくりで見事に回収。
流石の米澤穂信でグイグイ読ませるプロの文章です。

もし、都会から地方への移住を考えているなら一読の価値はある。そもそも過疎化する土地は住みにくいから過疎化するわけだ。
また移住や自給自足を考える人は、精神的に弱っていたりスピリチュアルで「ちょっと変わった人」がちらほら見られる。
もちろん悠々自適で移住する人もいるがそれはレアケース。
移住成功例ばかり取り上げるテレビ番組よりも為になる。

面白い社会派エンターテイメント小説はここにあります。
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No.47:
(4pt)

ご都合主義なのにバッドエンド

短編集として読むならば、いつもの古典部シリーズのような感じで読めます。動機から読むワイダニットではなく、トリックから読むハウダニットです。

ただし、それをまとめ上げるオチが微妙です。例えば伊坂幸太郎さんならば無理矢理にでもハッピーエンドにしますが、本書はご都合主義が過ぎるオチにも関わらずバッドエンドです。「バッドエンドなハリウッド映画」みたいな感じです。犯人が上流階級の人間という後付け設定も無理があります。個人的には胸糞が悪く、しかも納得もできないという微妙な気分になりました。

わさわざ悲劇で書くのに無理があったように思います。ハリウッドっぽくするならユーモラスなハッピーエンドにして欲しいです。そうでないならば、古典部シリーズと小市民シリーズの続編をお願いします。
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No.46:
(4pt)

IはIターンのI。でも、愛もあるのよ。

どこかに帰る、あるいはどこかに行く。
そのどこかが、名前さえ奪われた田舎の土地であったならば、どうなのか。

そこへ行く人、そこで迎える人の小説は多いが、この小説はそこで「世話をする」役所の人に視点を持っていったのは秀逸である。
廃村の扱いや、都市論、経済論は登場人物である役人が話すたび、その人の存在意義、誇りや使命と結びつく。後付けのように感じるのは、日々の生活はそんなことを後回しにして動かなければと読者が思っているからか。それとも作者のもつ秀逸なキャラ設定にあるのか。
ミステリーは米澤さんの味!がしっかり染み込んでいて、読後感はどこか哀しい。しぶとさ、つよさも感じる。
おもしろかった。
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