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(短編集)
Iの悲劇
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Iの悲劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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読み続けたいとの意欲が湧きませんでした。 | ||||
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この著者の本は青春物や若い人向けが多く年代的にも合わない。初めて読んだこちらの本も、ダラダラとただ長いだけで、全然つまらなかった。レベルが低い! | ||||
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そもそもミステリがあまり好きではないのだが、週刊文春の広告につられて読んでしまった。著者をミステリ作家と呼んでいいのかどうか知らないが、以前に読んだ「ボトルネック」が面白くて「満願」も読んだらすごく感心して3冊目だが、別人が書いたものかと思った。謎の提示と合理的説明というミステリとしての最低条件は満たしています、というだけの、世界観やら人物やらに魅力がちっとも感じられないものだった。 初めから謎の課長が特に理由もないのに観山を連れて行くように指示している時点でそんなことだろうと思ったが、わかってしまったから不満なのではなく、そんな希望も救いもないことをわざわざ書くことないじゃないかという結末にただなめらかに進んでいくことに付き合わされるのが絶望的につらかった。 | ||||
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どんなに荒唐無稽な設定でもかまわないけどさ、それを飲み込んで余りあるようなミステリーのテクニックだとか、鋭い風刺とかがあって、小説として成立するんじゃないの? | ||||
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人口減少・高齢化が進行する中で、多くの地方自治体、とりわけ中山間地域の自治体は、将来にわたり持続可能なのかという切実な問題に直面しています。そして、Iターンなど都市部からの移住・定住や二地域居住してくれる人、そこまで至らなくても「関係人口」として支援してくれる人材の確保などに真剣に取り組んでいます。当レビュー子は地方公務員ではありませんが、ボランティアとしてそのような取り組みを間接的に応援する活動に関わっています。 一方、長年の趣味としてミステリー小説を愛読していますが、本書のようなテーマのミステリーは読んだことがありません。そういう意味では評価できる作品でしょう。また、各短編の謎を一つひとつ解決しながら話を進め、最後に横串を通してガラッと見え方を変えるという手法は、よくあるパターンとはいえ、ミステリーとしてのカタルシスを生み出します。そこはそれなりに巧みです。 しかし、他のレビュアーが書いておられるように、一話一話のトリックが薄く、あるいは非現実的で、一話読むごとに不満が貯まります。さらに、最後のオチまで来ると、当レビュー子のような者にとっては、自分たちの活動や思いを、物事を皮相的にしか見ないで偉そうにご高説をたれるTVのコメンテーターにけなされたような、非常に不愉快な読後感が残ります。 加えて、タイトルが問題です。ミステリー史に燦然と輝くエラリー・クイーンの傑作のタイトルの「Y」を「I」に変えたものですが、この程度の作品でそんなことをするのはおこがましいと言わざるを得ません。 さらに、終章のタイトル「Iの喜劇」はひどすぎます。何が「喜劇」かという憤りすらおぼえます。 なお、蛇足ながら、円空仏が偽物と入れ替わる、第6章「白い仏」は、クイーンの短編「クリスマスと人形」(『犯罪カレンダー』所収)を思い出させました。どちらが優れた作品かは、言うまでもないでしょう。 他のレビュアーが書かれていたように、1500円+税 を出す価値はありません。この本こそ「Y(米澤)の悲劇」です。 | ||||
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古典部シリーズのような日常系のどうでもよいミステリーの短編集。 地方の高齢化による人口減少問題をベースにIターンプロジェクトに奮戦する公務員の主人公。 最終章では今までのどうでもよいミステリーの真相があきらかになる、大どんでん返しが。。。 あるのですが、Iターンが興味のある題材でもないし、謎がしょぼすぎるので読み進めるのが苦痛。 また、落ちも期待値が高すぎたためがっかりでした。 文庫版が出るか、ブックオフで500円ぐらいになるまで待つべき。 1400円の価値はありません。 読書後の後味は、少しビターかつしょっぱいです。 | ||||
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有名作家の米澤さんの新作です。 まずはタイトルが、ミステリー古典のエラリー・クィーンの有名作を思わせるので、懐かしさに『おおっ?!』とワクワクし、 加えてIターン&「甦り課」というキーワードに、ハートフルな再生作品でもあるのかな?と、期待してしまいました。 ところが、Iターン支援政策に応募して合格した移住者同士が、仲違い→トラブルに発展し、両家共にいなくなってしまう……というパターンが続き、 僕自身、5年前に遠く離れた他県へ引っ越す時に『とある村のIターン新築支援』に応募しようと思ったものの、直後に枠が埋まってしまい、 その村の隣市に引っ越したら、日常的な景色が常に絶景な上に、街の作りが秀逸で日常の買い物や生活が(人生で12回目の引っ越しでしたが)1番便利な理想郷という幸せな状況なので、 田舎へ永住目的で引っ越す幸せを享受している者としては、 『嫌なパターンが続くなぁ……。どんな目的でこんなパターンが続くのだろう?どんな驚くべき真相で、この嫌さを払拭してくれるのだろう?』と、 我慢して真相だけに期待して読みましたら、 まさかの真相は『更に胸くそ悪い真相』……。 恐らく作者としては、限界集落問題や地方行政の限界を、少し問題提起してみたという狙いなのでしょうし、 真相に至った理由や背景には頷けます。 でも、手段が荒唐無稽&胸くそ悪過ぎて、全く同情出来ませんし、 真相が明かされる章タイトルが『Iの喜劇』って、どこが喜劇?! 単に胸くそ悪いだけにしか思えませんが。 限界集落問題や地方行政の限界を問題提起したいなら、書き方が全く駄目だなと思いますし、 僕のような『田舎へ永住目的で引っ越して幸せな者』には、そんな想いを踏みにじるような内容に感じますし、 今作品の主人公のように、Iターン支援にきちんと取り組んでいられる組織や方々にとっても気分悪い作品に思いますし、 そもそもIターンという考え自体、地方には重要課題であって、こんな作品で揶揄して良い軽いテーマではないと思います。 でもAmazonだと作者のファンは絶賛されていてビックリしました。 今作品に社会性テーマがあるなんて、どう捉えればこの真相からそう読めるのか? 個人的には星3以下の作品は感想書きませんが、かなり久しぶりに書いた次第です。 単に胸くそ悪いだけの嫌な作品でした。 | ||||
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短編連作で、最後、伏線回収するパターンのやつ。 ※短編に見せかけた長篇。 ネタバレになるが、「蘇り課」に課せられた裏の指令ってのに無理がある。 陰謀に関わるメンバーが多すぎ。また、プロジェクトを白紙にするのが目的だとして、ボヤ騒ぎ、子供の生き埋め、食中毒事件、密室での窒息、裏で糸引いてたヒロイン、途中で嫌にならなかったの?って思う。バレたらあなたのキャリア台無しなんだが、リスク多すぎなんだが。倫理的にマズイって思わないのだろうか。 で、動機の弱さ、陰謀の必然性の薄さも然ることながら、トリックも厳しい。 特にドライアイスで空気圧を下げるって、どうやるの? 俺は業務用の冷蔵庫がぶっ壊れたりで、ドライアイスで温度が下がった個室に入った事があるが、あのトリックは全くわからんかった。 まず、ドライアイスって白い湯気みたいなんが出るのね。鞄に入ってたら、鞄の隙間からモワモワ出るのよ。なんで読書中の主人公が気付かないの? 鞄を持ち上げる描写まであるけど、「つめたっ」とかならんのかな。 あと、ドライアイスって独特の臭いあるからね。喉が渇く感覚もあるし。 空気圧に関しても、そもそも無理だからね。ドライアイスが溶ける速度で気圧差なんかできない。大人の力でも開かないドアって、どんなトリックですか・・。 動機、陰謀、トリック、どこか尖ってくれれば、こんな粗さがししないけど、ここだけは一級品って、べた褒めできる箇所がないな。 過去作読んでも、登場人物が魅力的(というかトリッキー)で、トリック云々言わせない様な説得力があったんだけど、今作って主人公が平凡だから、やたら粗が目立った。 最後に良い部分を書いておくと、弟との電話での会話が良かったね。 本線とは関係ないとこだけど、田舎で生きる主人公と田舎を捨てた弟、どちらが幸せだとか、自分も含めて一般に通るような設問だけど、導入の仕方が良かった。 | ||||
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作者の手法で1話ずつ何とか最後まで読み進めさせてくれます。それぞれの話のオチは「まぁそんな所か」っていうレベルですが。無駄にちんたら長い文章じゃなくスイスイ進められる所は作者の力量ありき。 終章のプチどんでん返しで切なさ残してスッと物語がジ・エンド。悪くはないですが、取り立てて「この話は膝打った!」みたいな話も無かった(1つだけ明らかに不要な短い章もあり)ので☆2つ。 | ||||
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