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(短編集)
Iの悲劇
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Iの悲劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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人物像はリアルです。会社にも、知人にもいそうです。それだけでは、エンターティメントにはならないので、米澤さんは、それらの人物を交差させて、コンフリクトを生じさせ、ミステリーに仕上げていきます。 視点は万願寺さんで、インプレッサを運転させます。プリウスや86、クラウンではないところに、彼の人物像を想像させます。 弟と廃れていく地方問題を会話させるだけに留まらず、除雪費用や救急車両の所要時間にふれながら、米澤さんは、物語の成立をごく自然に読者に納得させてしまいます。 | ||||
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章ごとにすべて結末は同じ。それは気にならないが、地域復興の難しさを実感させられた 2040年か50年には半分の自治体が消滅する。 他人事ではないん | ||||
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米澤さんの作品が好きでほとんど読んでいますが 本書はめずらしく読後に物足りなさを感じました。 最後のどんでん返しがなければ普通の作品でした。 主人公の設定が無難過ぎたと感じます。 | ||||
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次々起きる事件は現実離れしているものの、話しとしてよくよく理解できる。 | ||||
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話の結末自体は2/3も読めば想像がつくし、既存の米澤作品を知っていれば大体分かる。それよりも余韻が素晴らしかった。主人公のその後が気になるように書かれている。自分としては、公務員を辞して弟のところへ引っ越したのではと思っているのだが。 | ||||
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後半、主人公と弟の電話での会話に著者がこの国に感じている憂いと憤りが現れていて、それこそが読者に伝えたいことなんだと迫ってきたのが印象的でした。 素晴らしい作品です。 しかし、、、 解説がクソです。のっけから「上手いこと言ってやった」というアピールが強くて不愉快極まりない解説。読むに値しません。なんでこんな解説を掲載したのか。 それこそがこの本の最大の「謎」です。 本編を読み終わったら、そのまま本を閉じてください。 | ||||
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本当に個人的な感想になるけど、ラストがな~。前向きな作品が最近は好きなのでちょっとそれだけ残念ですが、作品自体は面白いです。人が死なないミステリーが好きなので | ||||
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この人の作品は基本ビターエンドです。にわかが胸糞とか言ってますが、小説が全てハッピーエンドである必要はないでしょう?ハッピーエンドが見たいなら本格ミステリーなど読まずラノベやなろうでも読んだらいいでしょう。 終章のタイトル「Iの喜劇」に何が喜劇だと怒ってる方もいますが、皮肉を理解できないのでしょうかね | ||||
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氷菓シリーズもほかの重い作品も大好きです。 でも、今までの中で一番怖かった。 最後が。 振り返れば全てが。 読んでよかったです。 現役のころに読んでたら、次の日仕事に行くのが怖かったかも。 もう定年退職したので、いいですが。 田舎育ちなので人ごとではないけれど、行政の立場も理解はできるし。テーマが身にしみました。 さすがの穂信先生。うまいです‼️ | ||||
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内容自体は文句なく面白かったけど、商品として文庫初版については星ひとつ(心情的にはふたつ)落とさざるを得ない。 解説/篠田節子ということで彼女の愛読者でもあるのでかなり楽しみに購読した。が、一章読み終えた時点で同帯の文言がはっきり言って壊滅的に宜しくない。終盤までの展開があっさり透けて見えた。 この帯に興味を魅かれたことは否めないし、物語の山場を直接的に言及しているわけでもないが、ここで展開が見えればもうオチの中身までほぼ一直線の道と言っていいだろう。 解決編に於いて一連の変事を振り返る主人公の心象描写は圧巻で、その哀切と背景のいびつさやるせなさがひしひしと伝わってくるが、この帯がなければきっともっと感動していたろうと本当に思う。 まことに残念なことだが如何にも篠田節子の好きそうな、また書いていそうな内容の話なので、彼女の名前があることでオチがますます分かり易くなっている感すらある。解説を依頼した出版社の機知と巧妙をこれぞと称えるべきなのかどうか少々悩むところだ。 | ||||
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この作家らしい気持ちの悪さのある連作短編作品、 | ||||
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連作ミステリーで、各話は短く、気軽に読める。が、扱っている問題は過疎地に人を呼び戻す、と言う重いテーマ。社会派ミステリーなら、もっとテーマを追求し、重厚な作品になる所。 しかし、この作品は、戯画調なキャラ造形で、コメディタッチ。どんでん返しの終章まで、この軽さが続き、「そして誰もいなくなった」結末で、ハッと重いテーマを考えさせられる。 おそらく、あえて軽く書いたのだと思うが、私はそこに、作者のセンスの良さを感じる。やり切れない暗い結末なんだけどね。 | ||||
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小説だけど、地方と過疎地をリアルに描写している。作品自体も伏線を張りまくりで見事に回収。 流石の米澤穂信でグイグイ読ませるプロの文章です。 もし、都会から地方への移住を考えているなら一読の価値はある。そもそも過疎化する土地は住みにくいから過疎化するわけだ。 また移住や自給自足を考える人は、精神的に弱っていたりスピリチュアルで「ちょっと変わった人」がちらほら見られる。 もちろん悠々自適で移住する人もいるがそれはレアケース。 移住成功例ばかり取り上げるテレビ番組よりも為になる。 面白い社会派エンターテイメント小説はここにあります。 | ||||
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短編集として読むならば、いつもの古典部シリーズのような感じで読めます。動機から読むワイダニットではなく、トリックから読むハウダニットです。 ただし、それをまとめ上げるオチが微妙です。例えば伊坂幸太郎さんならば無理矢理にでもハッピーエンドにしますが、本書はご都合主義が過ぎるオチにも関わらずバッドエンドです。「バッドエンドなハリウッド映画」みたいな感じです。犯人が上流階級の人間という後付け設定も無理があります。個人的には胸糞が悪く、しかも納得もできないという微妙な気分になりました。 わさわざ悲劇で書くのに無理があったように思います。ハリウッドっぽくするならユーモラスなハッピーエンドにして欲しいです。そうでないならば、古典部シリーズと小市民シリーズの続編をお願いします。 | ||||
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どこかに帰る、あるいはどこかに行く。 そのどこかが、名前さえ奪われた田舎の土地であったならば、どうなのか。 そこへ行く人、そこで迎える人の小説は多いが、この小説はそこで「世話をする」役所の人に視点を持っていったのは秀逸である。 廃村の扱いや、都市論、経済論は登場人物である役人が話すたび、その人の存在意義、誇りや使命と結びつく。後付けのように感じるのは、日々の生活はそんなことを後回しにして動かなければと読者が思っているからか。それとも作者のもつ秀逸なキャラ設定にあるのか。 ミステリーは米澤さんの味!がしっかり染み込んでいて、読後感はどこか哀しい。しぶとさ、つよさも感じる。 おもしろかった。 | ||||
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主人公、課長と新人の3人を軸に、希望を胸にIターンで訪れた移住者の支援に奔走する話。移住者は明るいようで、仄暗い一面を持つ。地方自治が抱えるジメっとした現実を、カラッと乾いた文体で描いている。この随所の二面性こそが本作の魅力といえる。 ミステリーであるのと同時に、本作は安易なIターン誘致合戦に警鐘を鳴らす作品でもある。南はかま市というネーミングからも著者は地方に対して厳しい、というか冷めた目で見ており、このような自治体はあくまでフィクションであってもらいたい。 | ||||
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日本の地方自治体の抱えている問題とミステリを融合させた本著。主人公が気だるげながら真面目に仕事に取り組んでいく姿勢にはとても好感がもてる。そこに大小の事件が起き、それが連なってある事実が判明する。米澤穂信らしいミステリと地方という舞台がうまくミックスされていて面白くも考えさせられる良本でした。 | ||||
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非常に読みやすい。最後に大きなドン電返しがあり、章ごとに楽しめる構成でありながら話はつながっています。ミステリーよりも軽い小説です。映画化して欲しいドラマです。 | ||||
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最初に「Iの悲劇」という数ページの村から人がいなくなる過程が描かれる掌編、最後に「Iの喜劇」というやや長めのエピローグに当たる物語がついていて、この二つに挟み込まれる形で何作かの短編が収録されています。 個々の短編は、冒頭と最後のIの悲劇/喜劇があるか無いかで、まったく別の姿を読者に提示します。 そのような意味において、本作品集でも米澤穂信氏の卓越した技量が光っていると思います。 大げさかもしれませんが、小説という枠組みの中で一つの新しい表現方法を提示したといえるかもしれません。 | ||||
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Read "満願" before and I enjoyed it. He did not disappoint me. | ||||
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