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(短編集)
Iの悲劇
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Iの悲劇の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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| この小説はどこに向かっていくのだろうと思いながら読み進めていましたが、なるほど、最後はそういう事でしたか。 過疎地域の理想と現実ですかね。理想のみで地方行政は語れず。主人公と弟の会話は非常に考えさせられる。なにもできないけど。脳内では万願寺と観山のペアは「岸辺露伴は動かない」の高橋一生と飯豊まりえでしたね。トリックに多少無理があるでしょーと思いながらも納得の結末でした。 | ||||
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| 住人全て退去してしまい、無人となった集落、簑石。この簑石に住人を誘致して村を蘇らせよう、と市長が提案したプロジェクトが「蘇り課」だった。田舎で暮らしたいという人びとが簑石に移住してくるのだが、いずれもクセがあったり、様ざまな事情があり、やがて「事件」が勃発して…という「短篇連作集」。 米澤穂信さんの小説を読むと、その真面目さ、勤勉さに、頭が下がるのだけれど、この一冊も「限界集落」「地方行政」「近隣住民とトラブル」という社会的テーマをミステリに盛りこんでいる。 ここからけっこうネタバレ。短篇のトリックはけっこう予測がつくというか、あまりこっていず、また、「どんでん返しで有名」ということで購入して読んでみたのだが、物語を一貫させるために付け加えられた章で、だいたいの見当はついてしまうので、「米澤さん、そこまで読者に対してフェアでなくても…」と感じた。 また、今まで読みつづけた最後につきつけられる「真相」が、むしろこの問題提起についてマイナスの印象を与えるのではないか?と正直、心配になってしまった。 ぼくが感心したのは412ページの〈初出〉の部分。まず、本としては第一章に当たる「軽い雨」が2010年に(おそらく短篇)として書かれており、2013年には第四章「黒い網」、2015年に第三章「重い本」、2019年に第六章「白い仏」が書かれていて、その他の「序章」「第二章」「第五章」「終章」は単行本になる際に書き下ろされ、書き加えられており、これによって「一つの流れのある短篇連作集」としてまとまっている。 おそらく作者のなかでは、第一章を独立した短篇として書いた時点でなんらかの手ごたえがあり、数年にわたって「シリーズ」として続けることによって熟成されていき、ついにまとまったのだと想像してみた。それにしても一冊の本を作るのに9年かかるのだなあ、小説は奥が深い。 | ||||
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| あまり内容を確認せず読んだんですが、なかなかユニークなお話しでした 最初ミステリーだっけ?と思って読んでいたんですが、どうやらそんな感じでもない、ほのぼの系?とミステリーの間ぐらいの感じです 一章ごとに登場人物が代わりその人毎のエピソードが完結していくんですが、その中に若干ミステリー的な要素があります そして、最後に全体を通しての謎解きまではいかないですが、これら全ての出来の目的が明らかになります それが日本の過疎というテーマで括られている そんなお話でした | ||||
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| 犯人、というより、黒幕、と呼ぶべきか。途中で何となく察しがつくのは良いとして、彼らは彼らのなりの言い分も罪悪感も吐露はしているのだけども、むしろ逆に醜怪な印象が深まってしまった。まだ残虐な凶悪犯であったほうがすきっりしたかも知れない。まともな思考能力や感性を持った人間がやることじゃないですぜ。人の人生を何だと思ってるんだ。社会問題提起として重要なものを含んでいることは認めるものの、エンタテインメントとしては疑問が残った。あえて「最凶犯人小説」を狙ったとも思えないふしもあるし。 | ||||
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| 短編の形式をしていて最後に繋がる。この作者の常ですね。 全体的に軽いというか最後のオチも「でしょうね」といった感じで驚きはないです。 あと「10しかけたうち1うまくいった」のを見せられればそら「都合よくいきすぎでは?」と思われても仕方ないと思います。 途中、主人公と弟の価値観の違いによる討論がありますが、それでこの小説の全てで、答えはでません。話的には弟側でしょうか。現実的な問題でもありますし。 ただまぁ、全体的に面白くなかったです。「そうはならんやろ」って思っちゃうので。 あと、目的の割に結構リスキーなことしてると思うんですよね。下手したらというか運が良かっただけで死人出てもおかしくないですし。 胸糞悪いとは思いませんが、そこまでやる価値ある?って感じでした。 | ||||
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| うーん、公務員というのは市民、国民の生活の安全安住を支えることに従事するというのが原則だと思うのだが、なんか彼らがやっているのはその原則に対になるというか逸脱しているように思う。また、主人公に謝りたいというシーンがあるが、いやいやあーたが謝るのは税金を納めている人たちでしょ、と思う。 | ||||
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| 読み進めるのがつらかったが、最終章まで読了し、完全な時間の無駄ではなかったと少し思えた。 | ||||
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| その気になれば被害届を出して警察沙汰にできる、そんな感じの小事件たちが綴られます。読んでて違和感を覚える部分は終章で綺麗に回収してるので流石です。 ただ、終章の背筋が寒くなる雰囲気を、もっと全体的に散りばめて欲しかった、というのが正直な感想です。終章に辿り着くまでは、ひょんなことから悲劇に転じる移住者の生活と、苦労性の公務員の話を読んでる気分でしたので...。 | ||||
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| 過疎化の市に、Iターンで住民を呼ぶという真面目なテーマと、その住民たちに起きるちょっとした出来事をミステリアスに描く。このようなテーマで一冊に仕上げるとは、大したもんです。 | ||||
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| 米澤さんの愛読者なら読んで損は無いと思います。が、著者の過去の名作に比べると今ひとつ。一つ一つの話は面白いです。しかし、全体としての話のオチが半分くらい読み進めてわかってしまうのはどうかなー。もう少し、ひねりがあれば良かったかな。 | ||||
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| 著者の作品は全て読んでいるが、その中では凡庸なできかな。社会派的なテーマとして地方復興の不可能性を描いていて、この手の作品としては異色と言える気がする。止められない地方の衰退というのは厳然たる事実で、現実には地方の復興なんていうのは選挙の票稼ぎ程度の意味しかないからだ。 一方謎の方はといえばそこまで出色のできと言えるほどのものはなかったけれど及第点といった感じ。 | ||||
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| ネタバレになるので詳しくは書けませんが、同じ作者さんの『本と鍵の季節』と似たような感じの本でした。先入観なしに読んだら面白く感じる人もいるかもしれませんが、たぶんそうなるだろうなぁと思って読んでしまったので、最後まで読んでもあまり驚きもなく…。殺人事件が起こるわけでもなく、1つ1つの謎も日常的過ぎて、ミステリーとしてもあまり面白いとは思えませんでした。同じようなパターンの本が最近増えている気がして、ちょっとこのパターンの本はもう限界かも、と感じてしまいました。作者さんは好きなので次作に期待しています。 | ||||
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| これはやっぱりミステリーなんだろな。幾つかのトリックは使われているし、解かれるべき謎はちゃんとあった。過疎問題や市の財政の問題など出てくるし、市役所のお仕事も出てくる。しかし、すべて話を作るために使われている感が強い。勿論、どんな小説だってすべては題材なんだろうが、それにしてもだ。要するにイヤミスなんだね。最初から、不穏な空気が漂っていて、上手くいきっこないと感じてしまう。それでもどんどん読まされてしまうんだね。やれやれだぜ。 | ||||
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| ※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 始まりの言葉と終わりの言葉.どちらもほぼ同じながら,まるで異なる微妙な違い. そしてこれを『喜劇』として幕が引かれる様子には,何とも言い難い後味を覚えます. また,個々の謎はいささか小粒に映り,期待をしていたほどではなかったのですが, その状況に至ることになった人々,そして彼らが身を投じた環境に目を向けてみると, 視点は無理な合併で生まれた地方自治体,彼らの捨てきれない問題に広がっていきます. そして,再び止まってしまった時間と,そこに同じく取り残されてしまった思いは, 怒りや悲しみより諦めが浮かび出ているようで,かといって,取り戻せそうにもなく, 主人公が繰り返した自問自答の答えとしては,あまりにも残酷でやるせなさを感じます. ただ,『大オチ』については,黒幕らや着地点も含めて,おおよそ想像の範囲内で, 誤算と葛藤と矜持,三者三様の苦悩が折り重なる『解決編』には引き込まれたものの, 限界集落や行政サービスへの踏み込みは,おおよそ一般論で終わってしまった印象です. | ||||
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