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(短編集)

Iの悲劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
Iの悲劇
Iの悲劇 (文春文庫)

Iの悲劇の評価: 3.94/5点 レビュー 65件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.94pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全65件 21~40 2/4ページ
No.45:
(5pt)

秀逸な社会派作品

主人公、課長と新人の3人を軸に、希望を胸にIターンで訪れた移住者の支援に奔走する話。移住者は明るいようで、仄暗い一面を持つ。地方自治が抱えるジメっとした現実を、カラッと乾いた文体で描いている。この随所の二面性こそが本作の魅力といえる。

ミステリーであるのと同時に、本作は安易なIターン誘致合戦に警鐘を鳴らす作品でもある。南はかま市というネーミングからも著者は地方に対して厳しい、というか冷めた目で見ており、このような自治体はあくまでフィクションであってもらいたい。
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No.44:
(5pt)

ミステリと地方の問題

日本の地方自治体の抱えている問題とミステリを融合させた本著。主人公が気だるげながら真面目に仕事に取り組んでいく姿勢にはとても好感がもてる。そこに大小の事件が起き、それが連なってある事実が判明する。米澤穂信らしいミステリと地方という舞台がうまくミックスされていて面白くも考えさせられる良本でした。
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No.43:
(3pt)

面白いけど物足りない

その気になれば被害届を出して警察沙汰にできる、そんな感じの小事件たちが綴られます。読んでて違和感を覚える部分は終章で綺麗に回収してるので流石です。
ただ、終章の背筋が寒くなる雰囲気を、もっと全体的に散りばめて欲しかった、というのが正直な感想です。終章に辿り着くまでは、ひょんなことから悲劇に転じる移住者の生活と、苦労性の公務員の話を読んでる気分でしたので...。
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No.42:
(1pt)

つまらない!

この著者の本は青春物や若い人向けが多く年代的にも合わない。初めて読んだこちらの本も、ダラダラとただ長いだけで、全然つまらなかった。レベルが低い!
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No.41:
(4pt)

読みやすいドラマ

非常に読みやすい。最後に大きなドン電返しがあり、章ごとに楽しめる構成でありながら話はつながっています。ミステリーよりも軽い小説です。映画化して欲しいドラマです。
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No.40:
(5pt)

最後の1篇を読むと、物語世界が一転する

最初に「Iの悲劇」という数ページの村から人がいなくなる過程が描かれる掌編、最後に「Iの喜劇」というやや長めのエピローグに当たる物語がついていて、この二つに挟み込まれる形で何作かの短編が収録されています。
個々の短編は、冒頭と最後のIの悲劇/喜劇があるか無いかで、まったく別の姿を読者に提示します。
そのような意味において、本作品集でも米澤穂信氏の卓越した技量が光っていると思います。
大げさかもしれませんが、小説という枠組みの中で一つの新しい表現方法を提示したといえるかもしれません。
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No.39:
(5pt)

I wasn't sure how everything was going to be tied....

Read "満願" before and I enjoyed it. He did not disappoint me.
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No.38:
(3pt)

Iターン

過疎化の市に、Iターンで住民を呼ぶという真面目なテーマと、その住民たちに起きるちょっとした出来事をミステリアスに描く。このようなテーマで一冊に仕上げるとは、大したもんです。
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No.37:
(4pt)

連作短篇集の良い所が出た

この著者の作品は、正直これまで余り相性が良くなかったです。確か、途中で挫折した作品もあったはず。文体が気取ってるとか、構成が複雑過ぎるとか、理由は些細なことだと思うのですが。

 けれど、本作は割と面白い。連作短篇集なのですが、最後の章でこれまでの全ての伏線を回収するという離れ業を見せてくれます。もう、スッキリと完璧なカタルシス。これぞ連作短篇集ならではの醍醐味でしょう。

 同じ登場人物たちの続編があれば、是非読んでみたいです。
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No.36:
(5pt)

意外なラスト

ミステリーでもあり、社会小説でもあり、ヒューマンドラマでもあり。非常に良く出来ていた。端的に言えば、過疎化で無人になった僻地に住民を移住勧奨する市役所の奮闘記。心が凍るラスト。でも、その通りなんだよね。
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No.35:
(4pt)

壮大だが悲痛な大仕掛けの中で、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた快作

簔石という廃村を舞台として「Iターン」をテーマとした軽いミステリ・タッチの作品。「Iターン」支援を担当するのは市の出張所の"甦り課"の万願寺と新人の天真爛漫な遊香と"能ある鷹は爪を隠す"西野課長。本作は長編だが、第一章「軽い雨」、第四章「黒い網」、第三章「重い本」及び第六章「白い仏」は短編として既に雑誌に先行発表しており、残りの約1/3が書き下ろしの由。そう言われなければ分らない自然な流れである。

作者としてはミステリ色が濃くないが、それは"甦り課"と名付けた遊び心からも自然と窺える。むしろ、「Iターン」に潜む危険性や「そんなに現実は甘くないよ」という警鐘を鳴らした感が強い。作者の作風は「満願」が示す様に多彩だが、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴(都会人は農業の基本さえ知らない)と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた物語構成力を本作でも発揮しており(当事者ではない)私には楽しめた。(名称こそフザけているが)"甦り課"の移住者審査やその後の管理・支援の厳しさもキチンと描かれている点にも好感が持てる。

短編中で、「黒い網」の夫が「(トラブル・メーカーの)妻は他人から渡された物は絶対に飲み食いしない」と明言しているにも関わらず、他人が調理(BBQ風)して大皿に載せた物を"選んで"食べて食虫毒になるという謎はシャープだと思った。そして、書き下ろしの序章と終章との照応が(強引だが)驚愕に値する程壮大だが悲痛な大仕掛けで、滅び行くモノへの哀愁が読む者の心に染み渡る快作である。
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No.34:
(5pt)

過疎地行政の課題を思わぬ展開で別次元に導いた作者の力量に脱帽

改めて米澤穂信さんのミステリ作家としての力量の確かさを知る1冊と出会った気がします。

過疎地のIターン行政を上手く題材に選んだものです。
まさしく過疎地対策の甦りを果たす公務員の活躍ぶりを、ペーソスをもって描き出すと思っていたのですが、最終章までこのような形で引っ張り、見事などんでん返しを見せてくれた短編連作集でした。

「簑石」は日本のどこにでもある過疎地です。題材のIターン支援プロジェクトも全国各地で繰り広げられています。
万願寺邦和の努力はとてもよく描けていました。観山遊香の新人公務員の仕事ぶりも分かりやすい描き方でした。課長の西野秀嗣の存在感を消す展開ぶりには感心しました。

新しい感触のミステリです。こんなストーリーも書けるのだというところに米澤穂信さんの作家としての力が現れていました。脱帽です。
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No.33:
(3pt)

面白いが、すごく面白いわけでは無い

米澤さんの愛読者なら読んで損は無いと思います。が、著者の過去の名作に比べると今ひとつ。一つ一つの話は面白いです。しかし、全体としての話のオチが半分くらい読み進めてわかってしまうのはどうかなー。もう少し、ひねりがあれば良かったかな。
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No.32:
(4pt)

この作家、うまい。

これ、雑誌連載作品なんですね。でも、全体通して読まないと趣旨がわからない。タイトル通り「悲劇」なんですね。現代に問うミステリーでした。この作家、うまい。
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No.31:
(3pt)

著者の作品として凡庸

著者の作品は全て読んでいるが、その中では凡庸なできかな。社会派的なテーマとして地方復興の不可能性を描いていて、この手の作品としては異色と言える気がする。止められない地方の衰退というのは厳然たる事実で、現実には地方の復興なんていうのは選挙の票稼ぎ程度の意味しかないからだ。
 一方謎の方はといえばそこまで出色のできと言えるほどのものはなかったけれど及第点といった感じ。
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No.30:
(3pt)

またこのパターン…

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、同じ作者さんの『本と鍵の季節』と似たような感じの本でした。先入観なしに読んだら面白く感じる人もいるかもしれませんが、たぶんそうなるだろうなぁと思って読んでしまったので、最後まで読んでもあまり驚きもなく…。殺人事件が起こるわけでもなく、1つ1つの謎も日常的過ぎて、ミステリーとしてもあまり面白いとは思えませんでした。同じようなパターンの本が最近増えている気がして、ちょっとこのパターンの本はもう限界かも、と感じてしまいました。作者さんは好きなので次作に期待しています。
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No.29:
(5pt)

やるせない物語

Iターン事業にまつわる市役所員の目線から、廃村の復興と悲喜こもごもを描いたミステリ。
各章の謎と解決は秀逸なもの、小粒だがぴりりとしたものまで様々だが、とにかく「静かなるフィニッシュブロー」とでも言うべき幕引きが強烈(帯にも書かれているのでネタバレじゃないだろうと信じつつ)。それもガツンという類のものではなく、じわじわと臓腑に重石を置かれるような塩梅のやるせなさが漂うもので、本作の読後感もまさにそれ。
さわやかとかすっきりとは縁遠いけれど、読んで損はない物語だと思う。
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No.28:
(2pt)

これは…

そもそもミステリがあまり好きではないのだが、週刊文春の広告につられて読んでしまった。著者をミステリ作家と呼んでいいのかどうか知らないが、以前に読んだ「ボトルネック」が面白くて「満願」も読んだらすごく感心して3冊目だが、別人が書いたものかと思った。謎の提示と合理的説明というミステリとしての最低条件は満たしています、というだけの、世界観やら人物やらに魅力がちっとも感じられないものだった。

初めから謎の課長が特に理由もないのに観山を連れて行くように指示している時点でそんなことだろうと思ったが、わかってしまったから不満なのではなく、そんな希望も救いもないことをわざわざ書くことないじゃないかという結末にただなめらかに進んでいくことに付き合わされるのが絶望的につらかった。
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4167919311
No.27:
(5pt)

大変満足しました

著者の米澤穂信さんの作品が好きで、皆さんの評価の高かった本作にチャレンジしてみました。予想通りというか、良い意味で期待を裏切る読後感でした。短編集がとても良かったのですが、これはこれで大変満足しました。どこが?は読んでのお楽しみです。
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No.26:
(5pt)

流石

最後までぜひお読みになって貰いたい作品。流石米澤先生。すこのすこ。
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