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(短編集)

Iの悲劇



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【この小説が収録されている参考書籍】
Iの悲劇
Iの悲劇 (文春文庫)

Iの悲劇の評価: 3.88/5点 レビュー 73件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全73件 21~40 2/4ページ
No.53:
(5pt)

米澤穂信らしい最高のビターエンド

この人の作品は基本ビターエンドです。にわかが胸糞とか言ってますが、小説が全てハッピーエンドである必要はないでしょう?ハッピーエンドが見たいなら本格ミステリーなど読まずラノベやなろうでも読んだらいいでしょう。
終章のタイトル「Iの喜劇」に何が喜劇だと怒ってる方もいますが、皮肉を理解できないのでしょうかね
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No.52:
(4pt)

最後にズドーンと

氷菓シリーズもほかの重い作品も大好きです。
でも、今までの中で一番怖かった。
最後が。
振り返れば全てが。

読んでよかったです。
現役のころに読んでたら、次の日仕事に行くのが怖かったかも。
もう定年退職したので、いいですが。

田舎育ちなので人ごとではないけれど、行政の立場も理解はできるし。テーマが身にしみました。

さすがの穂信先生。うまいです‼️
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No.51:
(4pt)

文庫版について

内容自体は文句なく面白かったけど、商品として文庫初版については星ひとつ(心情的にはふたつ)落とさざるを得ない。
解説/篠田節子ということで彼女の愛読者でもあるのでかなり楽しみに購読した。が、一章読み終えた時点で同帯の文言がはっきり言って壊滅的に宜しくない。終盤までの展開があっさり透けて見えた。
この帯に興味を魅かれたことは否めないし、物語の山場を直接的に言及しているわけでもないが、ここで展開が見えればもうオチの中身までほぼ一直線の道と言っていいだろう。
解決編に於いて一連の変事を振り返る主人公の心象描写は圧巻で、その哀切と背景のいびつさやるせなさがひしひしと伝わってくるが、この帯がなければきっともっと感動していたろうと本当に思う。

まことに残念なことだが如何にも篠田節子の好きそうな、また書いていそうな内容の話なので、彼女の名前があることでオチがますます分かり易くなっている感すらある。解説を依頼した出版社の機知と巧妙をこれぞと称えるべきなのかどうか少々悩むところだ。
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No.50:
(5pt)

傑作『満願』と並ぶ面白さ!

この作家らしい気持ちの悪さのある連作短編作品、
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No.49:
(4pt)

重いテーマを軽く書いた、作者のセンスの良さ。

連作ミステリーで、各話は短く、気軽に読める。が、扱っている問題は過疎地に人を呼び戻す、と言う重いテーマ。社会派ミステリーなら、もっとテーマを追求し、重厚な作品になる所。
 
しかし、この作品は、戯画調なキャラ造形で、コメディタッチ。どんでん返しの終章まで、この軽さが続き、「そして誰もいなくなった」結末で、ハッと重いテーマを考えさせられる。

  おそらく、あえて軽く書いたのだと思うが、私はそこに、作者のセンスの良さを感じる。やり切れない暗い結末なんだけどね。
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No.48:
(5pt)

移住を考えている人は必読。人が住まないのには理由がある。

小説だけど、地方と過疎地をリアルに描写している。作品自体も伏線を張りまくりで見事に回収。
流石の米澤穂信でグイグイ読ませるプロの文章です。

もし、都会から地方への移住を考えているなら一読の価値はある。そもそも過疎化する土地は住みにくいから過疎化するわけだ。
また移住や自給自足を考える人は、精神的に弱っていたりスピリチュアルで「ちょっと変わった人」がちらほら見られる。
もちろん悠々自適で移住する人もいるがそれはレアケース。
移住成功例ばかり取り上げるテレビ番組よりも為になる。

面白い社会派エンターテイメント小説はここにあります。
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No.47:
(4pt)

ご都合主義なのにバッドエンド

短編集として読むならば、いつもの古典部シリーズのような感じで読めます。動機から読むワイダニットではなく、トリックから読むハウダニットです。

ただし、それをまとめ上げるオチが微妙です。例えば伊坂幸太郎さんならば無理矢理にでもハッピーエンドにしますが、本書はご都合主義が過ぎるオチにも関わらずバッドエンドです。「バッドエンドなハリウッド映画」みたいな感じです。犯人が上流階級の人間という後付け設定も無理があります。個人的には胸糞が悪く、しかも納得もできないという微妙な気分になりました。

わさわざ悲劇で書くのに無理があったように思います。ハリウッドっぽくするならユーモラスなハッピーエンドにして欲しいです。そうでないならば、古典部シリーズと小市民シリーズの続編をお願いします。
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No.46:
(4pt)

IはIターンのI。でも、愛もあるのよ。

どこかに帰る、あるいはどこかに行く。
そのどこかが、名前さえ奪われた田舎の土地であったならば、どうなのか。

そこへ行く人、そこで迎える人の小説は多いが、この小説はそこで「世話をする」役所の人に視点を持っていったのは秀逸である。
廃村の扱いや、都市論、経済論は登場人物である役人が話すたび、その人の存在意義、誇りや使命と結びつく。後付けのように感じるのは、日々の生活はそんなことを後回しにして動かなければと読者が思っているからか。それとも作者のもつ秀逸なキャラ設定にあるのか。
ミステリーは米澤さんの味!がしっかり染み込んでいて、読後感はどこか哀しい。しぶとさ、つよさも感じる。
おもしろかった。
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No.45:
(5pt)

秀逸な社会派作品

主人公、課長と新人の3人を軸に、希望を胸にIターンで訪れた移住者の支援に奔走する話。移住者は明るいようで、仄暗い一面を持つ。地方自治が抱えるジメっとした現実を、カラッと乾いた文体で描いている。この随所の二面性こそが本作の魅力といえる。

ミステリーであるのと同時に、本作は安易なIターン誘致合戦に警鐘を鳴らす作品でもある。南はかま市というネーミングからも著者は地方に対して厳しい、というか冷めた目で見ており、このような自治体はあくまでフィクションであってもらいたい。
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No.44:
(5pt)

ミステリと地方の問題

日本の地方自治体の抱えている問題とミステリを融合させた本著。主人公が気だるげながら真面目に仕事に取り組んでいく姿勢にはとても好感がもてる。そこに大小の事件が起き、それが連なってある事実が判明する。米澤穂信らしいミステリと地方という舞台がうまくミックスされていて面白くも考えさせられる良本でした。
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No.43:
(3pt)

面白いけど物足りない

その気になれば被害届を出して警察沙汰にできる、そんな感じの小事件たちが綴られます。読んでて違和感を覚える部分は終章で綺麗に回収してるので流石です。
ただ、終章の背筋が寒くなる雰囲気を、もっと全体的に散りばめて欲しかった、というのが正直な感想です。終章に辿り着くまでは、ひょんなことから悲劇に転じる移住者の生活と、苦労性の公務員の話を読んでる気分でしたので...。
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No.42:
(1pt)

つまらない!

この著者の本は青春物や若い人向けが多く年代的にも合わない。初めて読んだこちらの本も、ダラダラとただ長いだけで、全然つまらなかった。レベルが低い!
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No.41:
(4pt)

読みやすいドラマ

非常に読みやすい。最後に大きなドン電返しがあり、章ごとに楽しめる構成でありながら話はつながっています。ミステリーよりも軽い小説です。映画化して欲しいドラマです。
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No.40:
(5pt)

最後の1篇を読むと、物語世界が一転する

最初に「Iの悲劇」という数ページの村から人がいなくなる過程が描かれる掌編、最後に「Iの喜劇」というやや長めのエピローグに当たる物語がついていて、この二つに挟み込まれる形で何作かの短編が収録されています。
個々の短編は、冒頭と最後のIの悲劇/喜劇があるか無いかで、まったく別の姿を読者に提示します。
そのような意味において、本作品集でも米澤穂信氏の卓越した技量が光っていると思います。
大げさかもしれませんが、小説という枠組みの中で一つの新しい表現方法を提示したといえるかもしれません。
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No.39:
(5pt)

I wasn't sure how everything was going to be tied....

Read "満願" before and I enjoyed it. He did not disappoint me.
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No.38:
(3pt)

Iターン

過疎化の市に、Iターンで住民を呼ぶという真面目なテーマと、その住民たちに起きるちょっとした出来事をミステリアスに描く。このようなテーマで一冊に仕上げるとは、大したもんです。
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No.37:
(4pt)

連作短篇集の良い所が出た

この著者の作品は、正直これまで余り相性が良くなかったです。確か、途中で挫折した作品もあったはず。文体が気取ってるとか、構成が複雑過ぎるとか、理由は些細なことだと思うのですが。

 けれど、本作は割と面白い。連作短篇集なのですが、最後の章でこれまでの全ての伏線を回収するという離れ業を見せてくれます。もう、スッキリと完璧なカタルシス。これぞ連作短篇集ならではの醍醐味でしょう。

 同じ登場人物たちの続編があれば、是非読んでみたいです。
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No.36:
(5pt)

意外なラスト

ミステリーでもあり、社会小説でもあり、ヒューマンドラマでもあり。非常に良く出来ていた。端的に言えば、過疎化で無人になった僻地に住民を移住勧奨する市役所の奮闘記。心が凍るラスト。でも、その通りなんだよね。
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No.35:
(4pt)

壮大だが悲痛な大仕掛けの中で、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた快作

簔石という廃村を舞台として「Iターン」をテーマとした軽いミステリ・タッチの作品。「Iターン」支援を担当するのは市の出張所の"甦り課"の万願寺と新人の天真爛漫な遊香と"能ある鷹は爪を隠す"西野課長。本作は長編だが、第一章「軽い雨」、第四章「黒い網」、第三章「重い本」及び第六章「白い仏」は短編として既に雑誌に先行発表しており、残りの約1/3が書き下ろしの由。そう言われなければ分らない自然な流れである。

作者としてはミステリ色が濃くないが、それは"甦り課"と名付けた遊び心からも自然と窺える。むしろ、「Iターン」に潜む危険性や「そんなに現実は甘くないよ」という警鐘を鳴らした感が強い。作者の作風は「満願」が示す様に多彩だが、「Iターン」生活の難しさ・落とし穴(都会人は農業の基本さえ知らない)と軽いミステリ・タッチとを巧みに混淆させた物語構成力を本作でも発揮しており(当事者ではない)私には楽しめた。(名称こそフザけているが)"甦り課"の移住者審査やその後の管理・支援の厳しさもキチンと描かれている点にも好感が持てる。

短編中で、「黒い網」の夫が「(トラブル・メーカーの)妻は他人から渡された物は絶対に飲み食いしない」と明言しているにも関わらず、他人が調理(BBQ風)して大皿に載せた物を"選んで"食べて食虫毒になるという謎はシャープだと思った。そして、書き下ろしの序章と終章との照応が(強引だが)驚愕に値する程壮大だが悲痛な大仕掛けで、滅び行くモノへの哀愁が読む者の心に染み渡る快作である。
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No.34:
(5pt)

過疎地行政の課題を思わぬ展開で別次元に導いた作者の力量に脱帽

改めて米澤穂信さんのミステリ作家としての力量の確かさを知る1冊と出会った気がします。

過疎地のIターン行政を上手く題材に選んだものです。
まさしく過疎地対策の甦りを果たす公務員の活躍ぶりを、ペーソスをもって描き出すと思っていたのですが、最終章までこのような形で引っ張り、見事などんでん返しを見せてくれた短編連作集でした。

「簑石」は日本のどこにでもある過疎地です。題材のIターン支援プロジェクトも全国各地で繰り広げられています。
万願寺邦和の努力はとてもよく描けていました。観山遊香の新人公務員の仕事ぶりも分かりやすい描き方でした。課長の西野秀嗣の存在感を消す展開ぶりには感心しました。

新しい感触のミステリです。こんなストーリーも書けるのだというところに米澤穂信さんの作家としての力が現れていました。脱帽です。
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