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(アンソロジー)
あなたの不幸は蜜の味
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あなたの不幸は蜜の味の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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イヤミス傑作選とありますので、興味のあるけど読んだことがない人に ピッタリです。6人の作家の短編集なので読みやすいですし、次読む本 探しにちょうどいいと思います。 いつまで大人になれない人、コンプレックスを持つ人、思い込みが激し い人、恨みを抱く続ける人、いろんな人が出てきて面白いです。 自分好みの作家、ストーリーが見つかるかもしれません。 私は、気に入りは、沼田まほかるさんのエトワールです。 | ||||
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収録作品の感想などをごく短くご紹介します。 「石蕗南地区の放火」(辻村深月) なんにせよ期待を裏切られると腹が立つ。世間を勝手に解釈していたのは自分でした(笑) イヤミスというよりブラックユーモア。 「贅肉」(小池真理子) 過食症の姉妹。過食症になる理由が悲しい。 「エトワール」(沼田まほかる) ちょっと想像を絶する設定。マザコン男の究極? 「実家」(新津きよみ) 老後をある程度心豊かに生きるためには幾ばくかのお金が必要です。それがなければ、今までの人生の全てを突然否定されることになりかねません。お気を付けを。 「祝辞」(乃南アサ) 最後のスピーチが傑作。よくありそうなラストではありますが。 「おたすけぶち」(宮部みゆき) 事故を起こして「おたすけ淵」に沈んで死んだと思っていた兄。ところが・・・。 気軽に読めて一部ではありますがスカっとします? | ||||
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6人の女性作家さんたちの、イヤミス短編集が読めます。 どなたの作品も良かったですが、私は特に新津きよみさんの『実家』 沼田まほかるさんの『エトワール』 宮部みゆきさんの『おたすけぶち』が秀逸だと感じました。 乃南アサさんの『祝辞』は少し怖くて、ゾワリ。 辻村深月さんの『石蕗南地区の放火』の主人公、笙子の気持ちは自分に近いのか、一番よくわかりました。 | ||||
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元々沼田さんが好きということもありますが、ぞっとして、もう一度自分の心をのぞきたくなるような凄みがあります。センスだなあと思いました。 | ||||
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この短編集のタイトル「あなたの不幸は蜜の味」からして、誰か近い人間の不幸をほくそ笑む輩を 描いたものかと勝手に想像していたが、どうもそうではなかったようだ。よく見ると「イヤミス傑作選」 とある。イヤミスとは読んだ後にいやな感じが残るミステリーという意味らしい。敢えて、こじつけて考えると 善人、あるいは言うほど悪い人間ではないものが期せずして不幸をしょい込み、それをにたっと 笑うのが読者ということだろうか。少なくとも、私は登場人物の「不幸」をニタっと笑うことはなかったが。 気鋭の女流作家6名によるミステリー、それぞれ結構レベルが高いのは事実。ミステリーというしか、同じ カテゴリーで括ることはは難しいが、その中で私が気に入ったのは、沼田まほかるの「エトワール」と 新津きよみの「実家」。前者では、不倫の末妻のある男と結ばれた女性の心理的葛藤が描かれるが、 いつまでも男の妻の残像に悩まされる。そして、あっと言う結末が。ヒチコックの名作「サイコ」を彷彿させる 秀作だ。後者は、3人の子供たちにも冷たくされ、夫にも浮気された普通の老婦人の物語。唯一 楽しみにしていた実家の遺産も入って来なくなった彼女が取った行動と皮肉な結末とは。 やはり手練れの女流作家が描く「女の世界」は面白い。 | ||||
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一つ一つの作品が素晴らしくて良かったです!サクッと読むことが出来ました。 | ||||
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楽しめました。 | ||||
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『あなたの不幸は蜜の味――イヤミス傑作選』(辻村深月・小池真理子・沼田まほかる・新津きよみ・乃南アサ・宮部みゆき著、細谷正充編、PHP文芸文庫)には、女性作家6人の後味が悪い短篇ミステリが集められています。 どれも、よく工夫されたミステリだが、一番印象に残ったのは、『実家』(新津きよみ著)です。 65歳の篠田房子は、2歳年上の夫と年金暮らし。 実家を継いだ兄が亡くなったが、遺言により全財産は兄嫁が相続することになり、房子は当てが外れてしまいます。 そんな折、夫が67歳の女性と不倫しているのを見つけ、問い詰めたところ、夫は事実をあっさりと認め、「彼女を好きなんだ」と宣う始末です。 憤慨した房子は、別に生活を営んでいる長女、長男、次男のもとを順に訪れるが、どこでも冷たくあしらわれてしまいます。 そこで、房子は思い切った行動に出ます。 最後の最後に、思いもよらないどんでん返しが待ち構えています。 | ||||
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ガッカリするほど つまらないです 適当に 寄せ集めた感ばかりです 祝辞だけは ラストが 予想出来て、それなりに、たのしかったですが 余り、価値が無い、お話ばかりでした | ||||
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イヤミスというものの意味も知らず、サスペンスホラーチックなものを想像して読んだのですが、とても気分が悪くなりました。 作家さんの筆力のなせる技だとは思いますが。 とにかく主人公のひとりひとりが現代病的な、肥大した自己意識と欺瞞、無自覚な自己礼賛に満ちた俗物ーつまり徳が低く人間的な魅力が皆無なのに大層な人間である(真摯に努力をしてそういう人間になれた)と思い込んでいるタイプのどうしようもない人間揃いです。 身の回りにこういう人間が少なからずいるのかと思うとゾッとしますが、おそらく世の中の人々はもっと真面目で冷静で謙虚なのだろうと思います。そう思わずには救いがありません。もっともそっち側に落ちてもいいと思える人には楽しめるのかもしれませんけど。 | ||||
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既読のものも多かったけど、再読してさらにイヤミス感を満喫。 女性作家ならでのはの同性への視点や、微細な描写が作品を盛り上げます。 どの作品もハイレベル。おもしろいです | ||||
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題名に惹かれ購入しました。一流作家ばかりでしたが、過去に読んだものが多く、興ざめ致しました。 | ||||
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辻村深月氏「石蕗南地区の放火」、小池真理子氏「贅肉」、沼田まほかる氏「エトワール」、新津きよみ氏「実家」、乃南アサ氏「祝辞」及び宮部みゆき氏「おたすけぶち」の6編から構成される<イヤミス>のアンソロジー。編者に依れば<イヤミス>の傑作集の由だが、それとは程遠い低調な出来。<イヤミス>のハッキリとした定義はないが、読者にイヤ~な感じを与えるミステリ程の意味であろう。優れた<イヤミス>を創るためにはミステリ的手腕及び人間心理の襞を抉る筆力・洞察力を要する難しい技なのである。 「石蕗南地区の放火」は他人の嫌な点は直ぐ目に付く癖に、自身の嫌な点は無視するヒロインの心の醜さは良く描けているが、ミステリ的工夫が皆無である。「贅肉」は作家としての資質を疑わせる愚作(単に<過食症障害>を扱っただけ)。「エトワール」は何時もの沼田氏の作品に比べて冴えがない。もっとドロドロしたものが書ける筈なのに。「実家」は世間には"ごまんと"居る精神的に孤独な初老夫人の不平不満を綴っただけ。「祝辞」も登場人物の造形(とそれに纏わるエピソード)が浅過ぎて、軽薄な感が否めない。「おたすけぶち」は独自の世界を構築する筆力と物語の構成力は流石だが、<イヤミス>という感じはしないなぁ~。 公平に見て、作家としての力量は辻村・宮部両氏が一段上だと思うが、残念ながら、両氏共に<イヤミス>向きではない。沼田氏は元々広い意味での<イヤミス>を書いているが、私が読んだ限りでも本作中の短編より優れた作品(長編の方が出来が良い)を書いている。他の三者(新津氏の旦那はあの折原一氏なのだから、何とかしろよ)は論評に値しない。編者の言とは真逆に、優れた<イヤミス>を書く難しさを実感させる皮肉なアンソロジーとなってしまった。 | ||||
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