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(アンソロジー)
あなたの不幸は蜜の味
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あなたの不幸は蜜の味の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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ガッカリするほど つまらないです 適当に 寄せ集めた感ばかりです 祝辞だけは ラストが 予想出来て、それなりに、たのしかったですが 余り、価値が無い、お話ばかりでした | ||||
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辻村深月氏「石蕗南地区の放火」、小池真理子氏「贅肉」、沼田まほかる氏「エトワール」、新津きよみ氏「実家」、乃南アサ氏「祝辞」及び宮部みゆき氏「おたすけぶち」の6編から構成される<イヤミス>のアンソロジー。編者に依れば<イヤミス>の傑作集の由だが、それとは程遠い低調な出来。<イヤミス>のハッキリとした定義はないが、読者にイヤ~な感じを与えるミステリ程の意味であろう。優れた<イヤミス>を創るためにはミステリ的手腕及び人間心理の襞を抉る筆力・洞察力を要する難しい技なのである。 「石蕗南地区の放火」は他人の嫌な点は直ぐ目に付く癖に、自身の嫌な点は無視するヒロインの心の醜さは良く描けているが、ミステリ的工夫が皆無である。「贅肉」は作家としての資質を疑わせる愚作(単に<過食症障害>を扱っただけ)。「エトワール」は何時もの沼田氏の作品に比べて冴えがない。もっとドロドロしたものが書ける筈なのに。「実家」は世間には"ごまんと"居る精神的に孤独な初老夫人の不平不満を綴っただけ。「祝辞」も登場人物の造形(とそれに纏わるエピソード)が浅過ぎて、軽薄な感が否めない。「おたすけぶち」は独自の世界を構築する筆力と物語の構成力は流石だが、<イヤミス>という感じはしないなぁ~。 公平に見て、作家としての力量は辻村・宮部両氏が一段上だと思うが、残念ながら、両氏共に<イヤミス>向きではない。沼田氏は元々広い意味での<イヤミス>を書いているが、私が読んだ限りでも本作中の短編より優れた作品(長編の方が出来が良い)を書いている。他の三者(新津氏の旦那はあの折原一氏なのだから、何とかしろよ)は論評に値しない。編者の言とは真逆に、優れた<イヤミス>を書く難しさを実感させる皮肉なアンソロジーとなってしまった。 | ||||
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