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(短編集)
本と鍵の季節
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本と鍵の季節の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 81~95 5/5ページ
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シニカルでわずかに苦みの残るお話が多いですが、だからこそラストの堀川が松倉へ言葉を尽くすあのシーンの良さがとても際立ってみえます。ダヴィンチ2月号の米澤先生のインタビューによると、このお話は元々の仲の良い友人である二人が、謎解きをきっかけにしてお互いの「こいつは本当はこんなやつだったのか」という面に気づいていく、変化の物語であるとのこと。 変化を重ねた先にどんな結末が待っているのか、想像しながら読みたくなる本です。 | ||||
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おおよそ納得できるトリックや伏線の張り方が分かりやすく、素晴らしかったです。 ぜひ続編を出して欲しいです。 | ||||
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ビターな青春時代のエピソードを書かせたらやはり作者の右に出る者はいないのでは無いでしょうか? 短編集のため、通勤の空き時間にサクサク読めました。 ただ一つ。kindle版はなんで表紙が無いんですかね?そこだけが気持ち悪いです。 | ||||
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高二男子図書委員2人の謎解き6編。 1編目からほろ苦い結末なので、この2人のシリーズ化は無いかもね。 語り手はごく普通の高校生に思えるが、相方の方は語り手から見た情報だけなのでちょっと不穏。 どこまで明確にしてどこを曖昧にするかの塩梅が良かった。 書下ろし「友よ知るなかれ」のラストからすると二人の関係がどうなるのか続きが読みたい。 学園ミステリーならもう少し明るいラノベ系の方が読後感は良いけどね。 | ||||
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高校二年生の図書委員コンビが、青春の中、事件?いや難題を解決すべく、 推理と努力をする話であるが、、、 どの章も、謎解きはするものの、真実は霧の中で終わる。 決して、それも嫌な消化不良的な感じでないのは、書き手の上手さだ と思う。但し、事件や謎解きも共感出来る要素がないため、読後感は、 「だから?」と思ってしまう。 主人公も本好きの設定で、タイトルからも、本をミステリーの主役に した謎解きを期待していたので、私にはイマイチでした。 | ||||
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最近米澤先生が出される本が、「これ売れるだろう〰」という業界の流れに乗りまくった、ライトなものに寄りすぎている気がする。 もっと学園モノから離れた多様な作品も読んでみたいです。 | ||||
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何でもない事を何でもある事にする天才ですが、今回★5とは私の中でならず。 ここ最近の本が良すぎてそれを基準に考えてしまうのですね。 とはいえ、米澤さんファンは楽しめると思います。 私は推理して読まないですが、推理出来るくらいフェアに提示されるのでその手の人も良いかなと思います。 話は繋がっているが1話完結みたいな感じです。 | ||||
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この著者の作品は毎回外れなく安心して読めますね。 静謐な空気感や余韻を描くのが巧みで、ただの謎解き推理小説ではなく純粋に文学として楽しめます。 近いのはどうだろう、古典部というよりは犬はどこだかな? | ||||
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詳しくは書きませんが、読後の苦みがやはりこの著者らしい作品です。 | ||||
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古典部シリーズで馴染んだ方々には少しビターテイストの謎解きミステリです。米澤さんお得意の、流血無し、多感な高校生が主役です。米澤さんのミステリを読むと、身の回りにミステリは転がっているんだということを知らされます。しかも今回はふたりの高校生は図書委員という、普通すぎる設定です。なのに、だからこそ一気読み必死のおもしろさです。図書館分類がこういうかたちで役に立つとは・・・(ネタバレになるのでここで止めますが)というところもあります。もちろん、図書館分類を知らなくてもたのしめます。さすがです。 | ||||
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古典部シリーズ、小市民シリーズ、妖精シリーズはいずれも高校生が中心の物語だが、男女高校生が登場する。しかし、今回の作品も高校生の物語だが、従来のシリーズと異なり、男子学生2名の物語。その分、男同士の「友情」が基軸となっていて、読んでいて心地よい。各編の謎解きも鮮やか。最後の1編は結構重い終わり方であり、その後どうなる(なった)のかが気にかかる。 | ||||
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今作もライトミステリとして大変楽しめるものだと思います ただ古典部シリーズ、期間限定シリーズの主人公らと似た性質の人間が活躍します どちらかといえば期間限定の小鳩常悟郎寄り たとえ主人公が似ていても面白さのクオリティーは文句なしです 必要なヒントはほぼ全て与えられているのでいっしょに謎解きをしていくことも可能です。 (たまに見かけるマニアックな専門知識などは必要ありません) 発売日に買ってよかったと思える作品でした | ||||
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各短編、また一冊を通して、非常に伏線などの情報が整頓された作品。 簡潔でわかりやすく少し重々しい文章も、図書委員という設定とマッチしており、とても読んでいて楽しかったです。 表示通り、古典部シリーズとは違う、爽やかなほろ苦さです。 | ||||
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東京八王子近くの高校の2年生の図書委員の主人公(男)が、4月から図書委員になった同級生松倉詩門(男)と、3年生女子に頼まれて自宅のダイヤル式金庫の解錠番号を推理するのが「913」。探偵の位置は作者のデビュー作「氷菓」と似ていますが、恋愛模様はありません。主人公と松倉が髪をカットしてもらった美容室で接した謎を推理するのが「ロックオンロッカー」。1年生男子に頼まれて兄のアリバイを探るのが「金曜日に彼は何をしたのか」。自殺した3年生男子が最後に読んでいたと言われる本を探すのが「ない本」。 暗号解読をしながらそれを越える大きな謎を解いたり、店長の不可解な行動の意図を明かしながら次に起こることを予測したり、一筋縄ではいかない重層的な謎解きになっていて引き込まれます。 主人公と松倉が共に探偵役ですが、素直に人の言うことを深く聞き取る主人公と、性悪説ベースで常に裏を読む松倉の性格の違いから、それぞれの気づく不審点や推理の方向が異なり、謎解きの進む様子が一本調子にならないのも魅力です。 また、二人の洒脱な会話や、松倉にちょっとアウトローなところがあるのもアクセントになっています。 5話目の「昔話を聞かせておくれよ」は松倉の家族が抱え、松倉が解きあぐねた謎に主人公とともに再挑戦し、ここでも「本」を手掛かりに新たな「鍵」を見出すものです。だからこの本のタイトルが「本と鍵の季節」なのでしょうか。 ここまでは「小説すばる」に2012年から2018年秋までに散発的に掲載されたものですが、5話目の続編あるいは解決編とも言える「友よ知るなかれ」が書き下ろしで加えられています。ちょっとひねくれていたり、思いのほか真っ直ぐだったりの松倉の謎めいた言動はここから来ていたのかと納得しながらも、「あと1頁足りないぞ」と読者に叫ばせる造り方が憎い。 推理物としての謎解きの面白さもさることながら、主人公と松倉の二人の性格の違いとぶつかり合い、そこに生まれる一風変わった友情が、この本を人間の話にしています。 「謎解き証明」だけでは飽き足りずに加えて「ドラマ」を求める人にお薦めしたい。 | ||||
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静かで人の居ない図書室から始まる,胸の奥をザワつかせ,掻きむしられる全五編. 謎と自体に驚きや関心は少ないのですが,見えていたのは表ばかりで裏側は実は…と, 浮かび上がる真相と覗き見える思惑,それでいてぼかされた結末が嫌な後味を残します. また,その表と裏の関係と危うさは,謎解き役の二人の男子高校生にも持ち込まれ, 知っているようで知らない相手のことや,どうにも超えられない微妙な溝に戸惑う中, 知らなければ良かったものを掘り返してしまい,当人を前に動揺を見せる少年の様子は, 正しさのあり方で自らを責めることもあっただけに,何とも胸が抉られる思いに陥ります. 結局,相手の選択を含め,彼らのその後についてはわからないままとなるのですが, これまでと同じように向き合えるのか,向き合えたとして裏には何を隠しているのか, 誰も居ない図書室で彼を待つ時間が永遠のようにも思え,息苦しくやるせない思いが…. ただ,少年の自己評価の低さや,皮肉屋以上にキツいもう一人に今ひとつ入り込めず, 問題への異なる視点は印象的でしたが,彼ら自身に惹かれるまでには至りませんでした. | ||||
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