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(短編集)
本と鍵の季節
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本と鍵の季節の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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まぁこんなものかな | ||||
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サクサク読めます。 どのような結末になるのか楽しいながら読めます。 しかし、謎解きとなると少し薄い印象。 今時のライトノベルに近い? | ||||
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推理というか妄想というか... 辻褄合わせをする為なのか話が肥大化してる気がします。 | ||||
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読後に他のレビュアーのレビューを読んだら「儚い羊たちの祝宴」の著者だと知って驚いた。 本書は週刊誌か月刊誌の書籍レビューコーナーで、他が三冊で一頁のところ、本作だけ一頁丸ごとだったので、ブックマークしていた。「儚い羊たちの祝宴」も雑誌の書評から手に取ったが、まさか同じ作者だとは思わなかった。 それで、「本と鍵の季節」のレビューを書くにあたってAmazonのレビューに自分があげた「儚い羊たちの祝宴」のレビューを改めて読み返したら、ほとんど同じ様な感想で驚いた次第。 全体的に言うと、設定は抜群に面白い。しかし状況詳細や謎解き部分が稚拙で、結果「浅いな~」と言う印象になってしまう。 公立進学校の図書委員の二人という設定。登場人物が高校生なので薄めの恋愛要素とか図書委員の女性キャラクタが登場するかと思ったが、それが無い。この点は非常に面白いと感じた。 また、堀川次郎と言う平凡な名前の人物が語りてで、美形の松倉詩門が探偵役かと思ったが、そうでは無く、語りての堀川次郎がどんどん謎解きを始めてしまう。 ・「913」 図書委員の先輩、浦上麻里から依頼された亡き祖父の遺した金庫の解錠を依頼された二人。謎解きは面白かったし、主人公が“お茶”の謎に気づく部分も面白いが、亡き祖父の家という舞台状況が、無理が有り過ぎた。 ・「ロックオンロッカー」 これは酷かった。行きつけの美容院が友人と同時カットでそれぞれ40%offというチケットをくれ、偶々行きつけの床屋が閉店となり困っていた松倉詩門が話に乗り一緒に美容院に行く事に。 退店後に店で騒動が起きると予感した二人は、店の反対側の歩道にあるベンチで店の様子を伺う。一見普通だけど、一般的に車道とガードレールで区切られた歩道にあるベンチは、車道に背を向ける形で設置されているのが普通ではないかと思う。カットや洗髪などの際につけるケープをつけたまま会計をさせるというのもそうだが、物語の進行を優先させ過ぎて現実との乖離が甚だしい。 ・「金曜に彼は何をしたのか」 これも酷い。事件のオチ(つまり職員室そばの窓ガラスを割った犯人)の動機が「そんなものなの?」とがっかりする。動機もそうなら犯行によって得られる“果実”も確実では無く、むしろ可能性は低い。これも推理に重きを置き過ぎて、現実との乖離がある。この時点では明かされていないが、犯人の家庭事情を考えても、犯人の知識レベルから考えても別の方法を取ったはず。 ・「ない本」 上級生が図書室にやってきて貸出の記録をみせろと言う。理由は先週自殺したその上級生のクラスメートが、図書館で借りた本に遺書らしきものを挟んだかも知れないから。 これも推理部分は秀逸。そこまで違和感のある設定も無かったので、本作では一番面白かったかも。 ・「昔話を聞かせておくれよ」 主人公二人が、お互いの“昔話”を披露する。堀川次郎は子供の頃に親戚と行ったプールでの出来事を話す。上手い具合に高校二年生の現在まで通じる堀川の性格を表現しているのは上手いと思う。 一方、松倉の話しは非常に重たい。 事件解決のカギは、まさに鍵にある訳だが、やはり方法論としては無理が有り過ぎる。若しくは別の方法の方が確実で確かだからだ。恐らく著者は車の長期保存について詳しくないのだろう。車が酸性雨などの影響で朽ちてしまう可能性、6年間の間に完全に抜けてしまうタイヤの空気、長期間ほったらかしによるいたずら。大家側も賃料以上に発生するトラブルを考えるだろう。 ・「友よ知るなかれ」 “昔話”の続編。“昔話”のオチというか結末、更にはこの数編に渡る二人の結末と言っても良いかもしれない。 でも、この「昔話を聞かせておくれよ」、「友よ知るなかれ」の流れも推理は面白いかも知れないが、現実との乖離があり、疑問に感じる点も多い。当然、警察は金の流れを捜査する訳だがその捜査過程で所持品は徹底的に洗うだろう。当然所持品の中には不動産を持っていたら登記簿、賃貸だったら賃貸契約書。車を保有していたら車検証。車検切れでも廃棄手続きをしない限り自動車税は送付されてくる。民事で訴えられない灰色の金でも、刑事は窃盗側の窃盗内容及び窃盗した金品の現状を調査する。 総合的に、舞台設定は面白いし、ワトソン役かと思った語り手が、実はどんどん推理をしていく手法は面白いが、推理ありき過ぎて無理やりな部分が目立ってしまった。 | ||||
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高校生の図書委員の二人が日常で持ち込まれる相談の謎を解明していく短編集。さっと読みやすいストーリーです。 | ||||
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丁寧に描かれていてさすがの筆力だなと感心させられますが、とくに浮きも沈みもせずずっと低空飛行。 ライト文芸というにはキャラクターが優れているわけでもなく、ハードなミステリーというには仕掛けが荒い印象です。 どしゃ降りのような打ちのめされる展開もなく、天高く晴れ渡るような気分にもならず、ただただどこか薄暗く、ずっと曇り空のような作品でした。 | ||||
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ミステリーとしては物足りない感じがしました。 学園物で高校生が主役だから仕方ないのかな? 若い人には人気な作品かと思いましたが、色々ミステリー読んだ人には軽い感じがあると思います。 最後が特に納得がいかなかったです。 | ||||
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高校二年生の図書委員コンビが、青春の中、事件?いや難題を解決すべく、 推理と努力をする話であるが、、、 どの章も、謎解きはするものの、真実は霧の中で終わる。 決して、それも嫌な消化不良的な感じでないのは、書き手の上手さだ と思う。但し、事件や謎解きも共感出来る要素がないため、読後感は、 「だから?」と思ってしまう。 主人公も本好きの設定で、タイトルからも、本をミステリーの主役に した謎解きを期待していたので、私にはイマイチでした。 | ||||
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静かで人の居ない図書室から始まる,胸の奥をザワつかせ,掻きむしられる全五編. 謎と自体に驚きや関心は少ないのですが,見えていたのは表ばかりで裏側は実は…と, 浮かび上がる真相と覗き見える思惑,それでいてぼかされた結末が嫌な後味を残します. また,その表と裏の関係と危うさは,謎解き役の二人の男子高校生にも持ち込まれ, 知っているようで知らない相手のことや,どうにも超えられない微妙な溝に戸惑う中, 知らなければ良かったものを掘り返してしまい,当人を前に動揺を見せる少年の様子は, 正しさのあり方で自らを責めることもあっただけに,何とも胸が抉られる思いに陥ります. 結局,相手の選択を含め,彼らのその後についてはわからないままとなるのですが, これまでと同じように向き合えるのか,向き合えたとして裏には何を隠しているのか, 誰も居ない図書室で彼を待つ時間が永遠のようにも思え,息苦しくやるせない思いが…. ただ,少年の自己評価の低さや,皮肉屋以上にキツいもう一人に今ひとつ入り込めず, 問題への異なる視点は印象的でしたが,彼ら自身に惹かれるまでには至りませんでした. | ||||
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