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(短編集)
本と鍵の季節
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本と鍵の季節の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 21~40 2/5ページ
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このレビューを見たら何も言わずに読んでほしい、きっと期待を裏切らないだろうから そう言えるくらい良い作品でした。素敵な時間をありがとうございました。 | ||||
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『本と鍵の季節』(米澤穂信著、集英社文庫)は、図書委員の男子高校生二人が謎解きに挑戦する連作短篇集です。 収められている『913』は、私のような図書館大好き人間には堪らない作品です。 高校2年生の堀川次郎と松倉詩門は、図書委員を引退した先輩、3年生の浦上麻里から、亡くなった祖父が遺した金庫を開けてほしいと頼まれます。ダイアルを回して番号を合わせて開ける方式の金庫だが、番号を教えてもらう前に祖父が亡くなってしまったというのです。 二人は謎解きに立ち向かうが、「松倉は足を止め、僕の方を見もせずに、足元に目を落として呟くように言う。『この話は、もともと愉快な冗談だった。おじいちゃんが可愛い孫にしかけたお遊びだ。だけどいまは違う。もうお子様向きの冗談は終わっていて、もっとろくでもない、欲得ずくの話になってるよ。堀川、あの家ではなにかが起きてる。やっぱり俺たちは、他人の金庫なんかに関わるべきじゃなかった』」。「屈託のない、人を引き込むような笑顔だ。浦上先輩は欲得のため僕たちを利用しているのだ、と松倉は言う。けれどこの笑顔を目の当たりにした瞬間、松倉は間違っているという気になる」。 遂に、二人は金庫を開けるための番号を突き止めることに成功します。ここで物語が終われば、鮮やかな暗号推理小説ということになるのだが、何と、その番号は恐るべき真実を告げていたのです。そして、金庫に入っていたのは・・・。 | ||||
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男子高校生2人組の謎解きと聞いて期待して読みましたが、強引な話の展開とトリックが気になりました。2人の会話も読んでいて少し恥ずかしくなるような、言葉遊びのような会話の調子で違和感を覚え、全く小説に引き込まれませんでした。 | ||||
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一気読みした。男子高校生コンビの爽やかな謎とき ミステリーかと思いきや、各章のさいごにフワッと薫る 不穏な、不吉な怖さがたまらなくよかった。 ラストは生きていくリアルを感じられた。 | ||||
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知的謎解きとしての面白さは抜群だと思う。けれど、私自身がこう云うタイプ(新しい作家?)の感覚に馴染めないから☆4つになりました。青春ミステリーにも、どこかに背後の生活感と言うか、人間形成の過程と言うか、家族や現実の暮らしの臭いのような生々しさや感情の交錯が欲しいと思った。 主人公の二人の男子高校生に、実在感が持てなかったので~ | ||||
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面白かったです。古典部シリーズが好きな人は絶対に好き。続編も読みます。 | ||||
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ある日買った記憶のない本がkindleにあって驚きました 寝落ちと誤タップの複合技かと思います レビューも悪くないし、自分は読んだことがないけれど有名な作家さんのようなので、せっかくだから読んでみました 間違えて買った自分、ありがとう | ||||
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おもしろい。あっという間に読み進めた | ||||
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期待はずれでした 面白くなかった | ||||
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高校生なのに口調が大人びて読みながら脳では好青年な大人に変換してしまった。 主人公と友人の友情がサバサバしているが、どこかお互いのことを理解しあってるところを読むと気持ちが暖かくなりました。境遇は違うけれど理解しあえてるっていいですね。 | ||||
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学生二人の探偵者。頭脳明晰な二人ですが、育っだ環境(ネタバレ)で、事件の裏にある人の心の捉え方が違います。 最後の短編は意外な結末が、その結末で、続編の有無が決まります。 | ||||
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高校二年の図書委員、語り手の〈僕〉こと堀川次郎と、同じ図書委員で友人の〈松倉〉こと松倉詩門(しもん)が、持ち込まれた謎の真相を推理し、解き明かしていくミステリー連作短編集。 2012年から2018年にかけて『小説すばる』に掲載された「913」「ロックオンロッカー」「金曜に彼は何をしたのか」「ない本」「昔話を聞かせておくれよ」に、2018年12月刊行の単行本書き下ろしの「友よ知るなかれ」の六編が収められています。 派手なトリックや仕掛けなどはないですが、〈僕〉と〈松倉〉の対話や行動から、謎がするすると解きほぐされていく様子が上手に描き出されていて、読みごたえがありました。著者のお話作りの上手さいうのを感じましたね。ビターな味わいなんだけど、読み心地はなめらか。どんな結末、謎解きが待ち受けているのかが気になって、ページをすいっ、すいっと、めくっていかずにはおれません。 メーテルリンクの『青い鳥』のキーワードからこっち、ひとつのアイテムが(それがなんであるかは、読んでみてのお楽しみ)、実にさりげなく、巧みに織り込まれているなあと感心させられた「金曜に彼は何をしたのか」と、松倉詩門が語る未解決の過去の出来事に端を発する「昔話を聞かせておくれよ」の二編が、なかでも面白かった。じっくりと読みふけってしまいましたよ。 あと、集英社文庫本の表紙カバーが素敵。 雰囲気ある書棚の写真と、坂野公一(welle design)さんのカバーデザイン。良いなあ。 | ||||
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「堀川と松倉、二人の高校生が時に本を読み、時に謎に出会う そうしてお互いを知り お互いに知り得ないことがあるのを知る、そんなミステリです」 と作者の方が寄せられたお言葉に思わず頷いてしまうような物語です。 続編が出るとのこと、とても楽しみです。 | ||||
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1周目は理解するのに時間がかかったけど、2周3周して読み進めるとそういうことかと謎が解ける。謎が解けた時ほろ苦く切ない感情が湧き出てしまうそんな小説です。 | ||||
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「913」、「ロックオンロッカー」、「金曜に彼は何をしたのか」、「ない本」、「昔話を聞かせておくれよ」及び「友よ知るなかれ」の6つの短編から構成される高校二年生の図書委員コンビの主人公と松倉詩門とを探偵役とした連作短編ミステリ集。青春小説の香りをワザと漂わせているが、実は多彩な内容に富んだバリバリの本格ミステリである。 「913」は暗号解読もの。冒頭で、返却本に対する分類コードの話題が出て来て、これが伏線だと思っていたら(実際、伏線にはなっているのだが)、着想外の仕掛けが出て来て呆然とする程の傑作。「ロックオンロッカー」は美容院を舞台にした短編。主人公の行き付けの美容院の店長の何時もの挨拶「貴重品は、お手元にお持ち下さい」と新顔の松倉に対する挨拶「貴重品は、"必ず"、お手元にお持ち下さい」との相違だけで事件を創り上げる作者の筆力に感心する秀作。「金曜に彼は何をしたのか」は主人公達の後輩の兄のアリバイ"立証"もの。やや地味な印象を受けるが、後輩の家の事情に工夫を凝らしている上に、松倉の不気味さが浮かび上がり、全編を通じて何らかの仕掛けがある事を予感させる佳作。「ない本」は自殺した三年生の香田の友人の長谷川が、香田が最後に読んでいた"本探し"を主人公達に依頼するという本作の設定に相応しい短編。長谷川の事情に工夫を凝らしている上に、長谷川を信じる主人公の善意と信じない松倉の悪意との対比が光る不気味な秀作。「昔話を聞かせておくれよ」は、両者の「昔話」合戦の末、松倉の父が残した"お宝"探しをした上に結論を投げ出すという不思議な短編。掉尾の書き下ろしの「友よ知るなかれ」では前編を中心に全ての短編を回収して流石の出来。 ミステリとしての出来栄えと共に、適度なユーモア味及び苦味を織り込んでリーダビリティが抜群。作者の力量を十二分に味わえる多彩な内容に富んだ珠玉の連作本格短編ミステリ集だと思った。 | ||||
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図書室ミステリーと言うことで、ビブリオミステリーなのかと思いきや、ちっともそんな要素はなかった。図書委員である、二人の男子高校生が、遭遇する日常の謎を解き明かすもので、あえて分類すれば、青春ミステリーだろうか。 初めは単発の短編だったようだが、謎めいた所がある、松倉自身の抱える秘密に、相棒の堀川が関わる短編をラストに、少しずつ伏線を張った、オムニバス短編集となった。個々の作品もそこそこ面白いけれど、二人の友情を描く青春ミステリーとして、さすがにうまい構成と思う。 どの作品も共通して、ややほろ苦い味わいで、悪く言えばスッキリしないのだが、この作者らしくて、悪くない。全体的にもビタートーンで、松倉の抱える秘密を知った、堀川の葛藤と苦悩、それを乗り越えた二人の友情、と言う流れは、いかにも青春小説であった。 ただし、かなり強引な状況設定は、リアリティーに欠けるところがあり、「日常の謎」系のミステリーとしては気になった。又、あえて恋愛関係を絡ませず、硬派な男子高校生二人の友情、と言うのも逆に不自然さを感じてしまった。同性愛と言うわけでもなさそうーいや、そうなのか? | ||||
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おもしろく読ませていただきました。 | ||||
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913…物語のオチの必然性だろうが金庫を開けたは不自然。ロックオン…傍観、手を貸そうとする彼の青さとそれを止める彼の達観。金曜に…一石に一鳥を救い?後ろめたさを葬る彼の影。ない本…無意識に洞察をひけらかす青い傲慢さすら感じ取れる。昔話を…友達と云うカテゴリーには種々あるが自分のレベルに見合う処が見受けられるから付き合っている的な認めているが醒めている関係が彼達を繋いでいる。友よ知る…らしからぬシニカルな彼のその背景に家庭の事情、感情に浮かされた青い説得を友情と呼ぶ! | ||||
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本書は大変に評判になった作品のようで、実際沢山の方々が感想を寄せていらっしゃいます。わたしは本書に出会うまで米澤穂信の作品を読んだことがなく、また正直ミステリーの分野にビブリオ・ミステリーという括りがあるということも知りませんでした。以下、生意気な解説はせず、ごく一般的なミステリーファンとしての感想を書き込ませていただきます。 ミステリーに限らず小説一般にいえることですが、まず主人公や周辺人物の紹介から始まり、その事件の起こる背景や経緯を書いた導入部分があり、その後事件が展開していき、ある時点で転機が訪れます。そして結論部分つまりミステリーならば謎解きの部分へと進んでいきます。つまり起承転結がある訳です。ところがこの一連の短編では起承転結の起承転の部分がほとんど書かれません。そういった部分は最小限に抑えられ、いきなり山場ともいえる謎解きの部分に突入します。そして通常の小説ならば付け足される事件解決後の動きのようなものも一切書かれません。これは実際かなり革命的な小説技法だと思います。そしてそれを十分というか、たっぷり楽しめるものに仕上げた作者の手腕を高く評価したいと思います。いままでにあまりなかった小説技法だといえると思いました。 解説によれば、続編の刊行が予定されているとか。最後の2章を読むと、作者はこれをもってこの一連の連作を終了にするつもりであったと推察されます。しかし、この二人のコンビは魅力的であり、続編を期待する声があったことは十分に理解できます。しかしこの最終章を読むと次回昨がかなり書きにくいと予想されます。それだけに次回どのような展開を見せてくれるのか、続編を楽しみにしています。 | ||||
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とても好みの物語で、すぐに読み終わってしまいました。面白かったです。 | ||||
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