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羊と鋼の森
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羊と鋼の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全563件 141~160 8/29ページ
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劇的な事件が起きるわけでもなく、主人公が特にかっこいいわけでもないのに、調律という一般的に馴染みの薄いテーマを読み手にじわじわと興味を持たせていく文章力が凄いと思いました。 | ||||
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"『明るく静かに澄んで懐かしい文体』小さな声で口にしながら、黒いピアノの前に立つ。『少し甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体』僕の星座だ。いつも森の上にあって、僕はそこを目指していけばいい。"2015年発刊の本書は繊細な表現、丁寧な言葉が心にしみてきます。 個人的には、昨年に映画化された時に興味がありつつ見忘れたまま、先日の本屋大賞でふと思い出して2016年受賞の本書を手にとったのですが。本書は割と【シンプルな職人成長物語】で。そういった意味で奇想天外な物語展開を期待するというよりは、登場人物、そして何よりピアノの音の【描き方の丁寧さ】が求められると思いますが。その点において著者の本は初めて手にとったのですが、美しく表現されていると思いました。 また、読書に想像の余地を残すため、あるいは普遍性を感じさせるためか。いずれにしても意図的に主人公の(名前すら明かされない)外村が、家族との関係も含めて【ぼかして描かれている】のには、読み始めた当初は戸惑いましたが。かえって主題であるピアノあるいはピアノの調律師を巡る物語に集中させてくれる効果を、こちらも果たしているように感じました。 しかし"『才能がなくたって生きていけるんだよ。だけど、どこかで信じてるんだ(中略)早くに見えることよりも、高く大きく見えることのほうが大事なんじゃないかな』"こんなステキな言葉をかけられる先輩でありたいですよ。本当に(笑) 新しい環境でスタートをきっている社会人、学生の誰かに。またピアノはもちろん、音楽好きな誰かに。そして美しく静謐な言葉を探す誰かにもオススメ。 | ||||
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人気の小説と聞いて読んでみました。 調律師という、自分の生活とは縁のない話ながら展開が気になり一晩で読破。 ・音の表現が多彩。 趣味の音楽活動で舞台に立つとき、舞台袖で調律師の方が調律していることがあるが、こんなに多彩な世界とは想像出来てなかった。 周波数の調整だけでなく、ペダルの踏み込みや鍵盤の高さ、ハンマーの調整などとても奥の世界を垣間見ることが出来た。 ・山で育った、特別な音楽の教育を受けていない青年が彼自身の調律を築いていく。 音楽やピアノを描く小説は数あれど、自然の中で養った感覚が音楽に活かされるのは新鮮な印象。 | ||||
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我が家にもピアノがあります。 もう40年くらい前のピアノを、5年ほど前にきれいにしてもらいました。 ピアノって面白い構造をしています。 確かに羊と鋼ですね。 良いテーマです。こういう職業もあるんです。 | ||||
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Kindle版で購入しました。 作者の文体や言葉選び、表現については、私には心地良かったです。一人の人の成長物語として「あり」と思います。 本屋大賞という入り口から読まれた方は、エンタテインメント的な盛り上がりや、調律師の専門分野の掘り下げに、重きを置き過ぎておられるのかもしれない…。 | ||||
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ピアノの曲を聴きたくなりました。静かに穏やかに時が流れて、主人公が一歩一歩成長していきます。歩みは遅いけれど確実な歩みを続ける小説でした。木の葉のさざめき、風の音そしてピアノが最後まで聞こえてきました。森がとても印象強く歩いてみたくなりました。 | ||||
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認識がガラッと転換。ソフトだが圧倒的な存在感。読後はほんのり。 | ||||
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しばしば村上春樹作品と比較されるようです。しかし,村上氏の文章からは,ピアノの音が聞こえます。彼が,知らない演奏家を紹介する時,演奏された音がぼんやりと姿を現すかのようで,今度そのCDでも買ってみようという気になります。本作品では,調律の細かな手順がわかります。しかしその描写からは(少なくとも私には)ピアノの音が聞こえませんでした。ピアノをアイテムとする小説として,そこがどうしても気になってしまいました。 | ||||
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「才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。」 | ||||
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レビューの評価は、意外にも分かれているのですね。個人的にはとても良かったです。ピアノの調律というテーマを通して、いろいろなことを感じさせてくれる作品。これといった大きな出来事が起こるわけではないのに、静かな世界に引き込まれました。「いい話をありがとう」と言いたくなるような読後感です。 | ||||
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とても読みやすいし、その世界にどんどん惹き込まれました。他の作品も読んでみようと思います | ||||
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ピアノの調律師とは、なんとニッチなテーマだろうか!素晴らしい。小説を読む素晴らしさの一つに、自分の知らない世界に浸れるというのがある。 もちろん、調律師をウイキペディアとかで調べれば、その概要はわかる。でも、内容が知りたいわけではない。そもそも興味が、始めから無いのだ。 優れた小説は、興味がない人たちを、物語の世界に巻き込む。結果、無色だった世界にほんのり彩りをつける。 内容は、芯が強く、非社交的な主人公の青年が、調律師に導かれて、成長する過程が描かれている。すごい展開があるわけではなく、どちらかといえば、静かな展開である。 しかし、ピアノの調律というものがどういうものか、しっかりと描かれていて、とても興味をそそられた。 小説を読了した後に、ピアノを聞く機会があれば、高い確率で、以前と異なる風景を読者は見ることだろう。 | ||||
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山で育った青年調律師の物語。 周囲の人たちの人生観や生き様に触れながら、調律師としての成長が描かれていきます。 なかなか心に染みる作品ではあるのですが、 先に映画版を見ておかげで、どうしても役者の顔が浮かんでしまい、 イマイチお話に没頭できませんでした。 やはり、映像作品から先に入るのは、自分は駄目だなと改めて思った一冊でした。 | ||||
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読み始めたら一気に読み上げてしまった。 見えない道、迷い 全てにおいてこれでよかったと思える瞬間。 何か自分にも当てはまる事がある。 前に進もうと思った。 | ||||
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新しい情報が情報としてではなく、楽しめ読みながらスーっと入ってきます ピアノ、調律の知識がなくても楽しめます。ない方が楽しめるかも 絶対に読むべき一冊です | ||||
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主人公が選んだ仕事への取り組む姿勢や心の機微が描かれていて楽しく読めました。 | ||||
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クラシックに興味がなくても、自然と音楽の世界に引き込まれる美しい作品でした。 | ||||
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調律師に興味が持てましたが小説自体は最初から最後まで主人公の行動にあまり感情移入できず退屈な印象でした。 主人公のバックホーンを序盤に丁寧に説明してくれていたらもうちょっとワクワクできたかもしれません。 | ||||
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簡潔でありながら丁寧な描写と、ほどよく抑制のきいた端正な文章のおかげで、 調律という一般には馴染みの薄い世界に題を取りながら、ひっかかることもなく スムーズにとても心地よく読み進めることができますした。 物語の展開も地に足がついていて無理がなく、読んでいて清々しい気持ちになれました。 一人の少年(~青年)の成長物語としても、調律という仕事にまつわるお仕事小説としても、 ピアノにかかわる人たちの群像劇としても、また音楽というもの・芸術というものについての 小説としても、いろんな読み方ができる一作です。 読み終えてすぐもう一度読み返したくなりました | ||||
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「読むとピアノが弾きたくなる本」で推薦されていたので読みました。が、文章が読みにくいです。主人公の一人称で語られますが、時間は一年、二年と経過するのに話が進まない。また、例えば場面が変わって、二人で会話が始まる。しばらくしてやっと、主人公の独白で、ああ顧客と揉めたのかと判る、という展開がままあります。状況の後出しが多すぎて、果たしてプロットがあるのか、単なる思い付きと流れで書いているのか疑わしい。しかも、「この箇所必要?」だったりする。登場人物の人間関係さえ判れば、本の前半は丸ごと読まなくてよかったかも。 主人公にも魅力を感じません。大人しい主人公の一人称で、本人に自信がない。特に劇的なことも起こらない(むしろ顧客が離れていく)。周りも(少なくとも途中までは)主人公に特別な才能があるとは思っていない場合、読者はどうやって主人公に魅力を感じればよいのでしょうか。山で育った素直な主人公のような人が、「羊と鋼の森」を歩き続けられる人、という言葉が最後に出てきますが、その言葉も唐突です。 また、主人公がピアノへの興味ゼロから突如調律を目指している為、曲名を知らないし語らない。クラシックでなく、山の音を聞いて育った主人公が調律をすることが魅力のように書かれていますが、即興でなく何らかの曲を弾いているなら、せめてタイトルを書いて欲しい(主人公が語らなくても文章にする方法はいくらでもあるのでは)。 淡白な人間関係の中で、ヒロインと思われる女子高生が最後にピアノを弾きますが、そこで起こるハプニングの解決方法もあっという間。ここは数少ない山場なのではと思うのに、紙面の都合かと思えるような収束。ここを端折るなら、前半ほとんどの冗長部分を削ってでも、もっと書くことあったのではと思えます。 何事も起こらない、特に人物が際立っているわけでもない本作と、「静謐」な文章や音楽は違うと思います。 結論として、調律という職業にフォーカスした点は面白いけど、本としてはかなりつまらないです。大人しい主人公を書いたからなのか、筆者の特徴なのか知りませんが、音楽小説だからと何でも読むのは止めようと懲りた気分です。 | ||||
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