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路上のX
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路上のXの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 1~20 1/3ページ
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リアリティがすごいです。 また、桐野氏の描く少女に舌を巻きました。 だからこそ余計に痛くてやり切れない思いが募ります。 読む手は最後まで止まらず、夢中でページを綴りました。 そして、私たち大人に重たい課題を残し、ずっと読後感が抜けない、そんな一冊です。 | ||||
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NHK「クローズアップ現代」で桐野夏生さんを取り上げた回で紹介され、ずっと気になっていてようやく読みました。 渋谷を彷徨う、家に帰りたくない少女たちの事情が語られる前半は、ドキュメンタリーのようなリアルさで、読んでいて胸が痛くなりました。 一方で、大学生の家の場面からは小説としての面白さが加速し、3人の少女、それぞれの逞しさと危うさ、協力と反発、孤独感などの描写が巧みで、読み応えがありました。 全体としてとてもショッキングな内容ですが、思い切って読んでよかったです。今後は渋谷、新宿を深夜に彷徨う少女たちへの印象が変わりそうです。 | ||||
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いろいろな思いが交錯して、何から書いていいか分かりません。 衝撃的でした。これを読むのは、覚悟が要ります。 特に、東大生を監禁する下りは、猟奇的な雰囲気が漂い、気分が悪くなり、読むのをやめようと思ったくらいです。 よく取材され、よくここまで書かれたと思います。 さすがは桐野先生。 いわゆる親ガチャ。 子供は親を選べません。 そういう運命だったと、片付けてしまうには、人生はあまりに長く、あまりに過酷です。 この子達の為に、行政は、世間は、自分は、何ができて、何をするべきでしょうか。 大人はもちろん、真由や、リオナと同世代の方々にも、是非読んで欲しいです。 | ||||
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桐野夏生先生の作品は久しぶりに読みましたが、本作の路上のXは居場所を失った少女達の話をリアルに描かれていて非常に引き込まれました。今の日本の歪さを表しており、社会のあり方、福祉のあり方、誰もが居場所が必要であり、そんな社会が必要だと感じました。一寸先は闇でいつ真由やリオナ達のような状況に陥るか分からない世の中で、やり直しできる環境がないと、益々不幸な人が増えてしまうように思います。誰もが生き生き,生きている、そんな世の中になってほしいです。 | ||||
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内容は自分の知らなかった世界をのぞかせてくれるようで素晴らしかったです。道ゆく人、子どもたちに関心を寄せてあげる必要性に気づきました。 が、解説が蛇足すぎ。とにかく男のせいにしたい活動家の呪詛。男だけが加害者という読み込みもあまりに稚拙で本編がチープに感じさせられてしまう。もちろん男の欲望が8割以上の責任があろうし唾棄すべき存在だが、主人公らを巻き込もうとする女性も登場していたし、ただ遊ぶ金欲しさに身を委ねるというケースも現実にはあるだろう。性の全てを男性のせいだと決めつけてしまうことで視野が狭くなっている己を振り返るべきだ、と怒りを覚えてしまった。こんな素晴らしい本なのに。残念。 | ||||
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「・・・やつらを酷い目にあわせてやりたいけど、それも何か虚しいんだよね。だって、復讐したって、自分が汚されたっていう事実は消えないんだもん。それって、どうしたらいいんだろう」(p220) 三人の少女たちが、それぞれの家族や家庭の持つ苦しい境遇の中で困難に直面し、頼るもののない中で生きるために苦闘する姿が描かれる。 子供は、親を選べない。では、恵まれない家庭に生まれたら、子供はどう生きればいいのだろうか。家にも帰れない、経済力もない、頼れる人もいない。そんな状況で自分はどうやって生存するだろうか。(あるいは死を選ぶのだろうか。)読みながら、生活に困窮する若者が増えているという最近の報道を思い出し、苦しい気持ちになりました。 | ||||
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JK と言うイメージ、あまり良くなかったですが私の知らない世界があり偏見でした。「悪いのは貴方たちではない」と言ってあげたいです。桐野夏生さんの深い愛情をこの小説にも感じます。 | ||||
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NHKの「クローズアップ現代」で作家・桐野夏生を特集していました。興味深そうなので、番組で紹介していた作品を一冊購入してみました。表現力豊かで、社会描写も結構リアルです。過酷な現実にもてあそばれながらも、ある意味、極限を必死に生きていこうとする少女達の姿が印象的です。 | ||||
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街でたむろする少女たちの生活背景を自分は何も知らなかった。落ち着いて生活する場所もお金も無い少女たちを金もうけの道具にしている男たち。このことを知ってからテレビ等で新宿に集まる少女たちのドキュメント番組を見ると、その社会的構造が実感を持って見えてきた。本当に不運な子供たちにどうしてあげられるのだろうか。小説の中では少女たちは困難の中でたくましく生きていこうとしている。 | ||||
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読み進めながらいかに自らが「無関心」によって間接的に人を傷つけてきたか、という思いを抱いた。自分が経験したことがないことへの無関心さ、人を表層で判断してステレオタイプ的にジャッジする思い上がりが自分の中にあったことへの気づき、自らも何か行動を起こすべきという思いを持った。これは文学の重要な役割のひとつだと思う。桐野さんの取材力と伝達力に敬意を表します。 | ||||
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女子高校生が大人の勝手で振り回され、汚い社会のどん底に落とされるなんて、許されない事だと思う。真実が知ってショックを受けました。 多くの人が知って問題化すべきだと思います。 ありがとうございます。 | ||||
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桐野夏生の作品の多くを読んだが、いまのところこれが一番気に入っている。読後しばらくは真由たちのことが頭を離れず、「ちゃんとご飯を食べているだろうか」などと思わず心配してしまうありさまだった。 作者がこの作品で発した一番のメッセージ(作者がそれを意図したかどうかわからないが)、この子供たちの悲劇に最大の責任を負うのは親である、ということではないか。 | ||||
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「グロテスク」なども該当すると思うが、桐野夏生の小説には社会問題を綿密な取材に基づいて描かれた作品がある。本書もそうした類だが、JKビジネスを単なる好奇心や興味で行っていると言うより、そうせざるを得ない境遇に置かれてやむなく・・というケースが多いのだろうと本書を読んであらためて認識した。親の保護下にあった自分が生きて来た環境からは想像すら出来ない家庭環境に置かれた女子高生達の悲哀が割と明るく描かれているが、実際には深い悲しみが本書の底流にはあると思う。コロナ禍により貧富の差はさらに拡大している昨今、格差社会の実態を知るためにも一読の価値はあると思う。 | ||||
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jkビジネスと言う言葉もこの本を読んで、初めて知った、巻末の開設によると、著者がモデルであるだろう少女にインタビュー仕手書いたらしいので、リアルな物語に、なっている・ | ||||
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現代社会の苦しさ、生きづらさを的確に切り取り、掘り下げる作者のファンです。今回は、少女達が主人公で、家庭の崩壊や虐待虐待の連鎖、男友達の裏切りなど、苦しい話が続いた。しかし、そのなかで心を育て、絆を深め、抜く抜く姿に、最後は私の気持ちも救われた。 | ||||
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一気に読んでしまいました。女の子らは被害者。これは大人達の問題ですよね。 | ||||
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まだ、3分の2ほどしか読んでいませんが、それでも、中身にどんどん引き込まれて、主人公とその周りの人々がどうなるのか、ドキドキしています。ハッピーエンドでないのが、桐野夏生さんの小説に多いですが、これはどうなるのでしょう?どこか主人公に取りつく島があれば、と願いながら、読んでいます。きっと彼女のような人はこの世界に沢山いるのではないかと思います。でも、大抵はこういう話は覆い隠されていて、見られいようにしているのだと思います。格差社会が是正されたら、彼女のような身の上の人は減るかもしれません。人間がどん底に落ちていくのは、本人の自己責任というよりも、社会の在り方にあるような気がしています。 | ||||
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桐野夏生さんの世界でした。知る事のない少女達のどん底の世界。容赦なく利用する大人達。そして、路上で芽生える友情。 負けるな❗と願いながら読了しました。 | ||||
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池袋のリアル書店で新刊文庫でサイン本が置いてあった。 人も読書も一期一会なので即購入。 凄い小説に出会ってしまった… もともと貧困問題には関心があり社会科学系の本は読んではいたが、小説のアプローチでないと表現できない事があると改めて認識。 ただ注意点は、リアル過ぎるので自身が貧困、ネグレクト、性的虐待等にトラウマがある人はココロに余裕がある時に読みましょう。 桐野夏生のサインはやはり万年筆で書かれていて美しい。 | ||||
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現代社会の闇の一端を覗き見ているような、リアルな表現力に脱帽しました。 不条理な世の中にやるせなくなります。世の中のどこかに同じような世界に生きる若い人は私が知らないだけでたくさんいるんだろうなと思いました | ||||
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