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護られなかった者たちへ
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護られなかった者たちへの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全418件 401~418 21/21ページ
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生活保護や福祉を題材にしたミステリーということで、大いに期待していましたが、その部分(生活保護、福祉行政)については、あまりにも表面的でかつ実際には有り得ない設定もあり拍子抜けしました。筆者へのインタビューでは、筆者は一切取材をせずに執筆しているとのことです。そのとおり、生活保護に関することが新聞記事の扇情的な釣りタイトルのレベルでした。なお、この書は新聞の連載を単行本化したもので、「現在の」新聞の編集のレベル同様(生活保護や福祉については)表面的で、誇張もあり、事実誤認もあり、、、で頭の痛くなるものでした。エンターテイメントとして楽しむのは個人の自由ですが、学生さんなどで、社会問題や福祉の世界を知ろうとしている方には、読んでほしくない書籍です。 | ||||
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引き込まれました。現代社会の歪みがリアルに描写され、読んでいてとても胸が痛くなりました。ニュースで取り上げられていた話題の記憶はあるものの、素通りする人が多い現状をあらためて感じた一冊でした。沢山の人に読まれることを願います | ||||
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けっこう、期待して購入しましたが・・フィクションが多い。 生活保護行政の現場を、中途半端な聞きかじりで書いていて、実際に現場にいる ものとして期待して読みましたが、あまりにも嘘(フィクション)が多すぎる。 扶養照会をして20年以上、連絡がない弟の扶養の連絡や結果がわからないから 生活保護却下とかありえません。 銀行口座の照会で、銀行が何ヶ月も返事をしないとか、有り得ないです。 ベンツに乗っているヤクザの家に職員一人で辞退届けを書いてもらいにいくとか 絶対に有り得ないです。 そういうフィクションで話の大盛りが多いので、物語やミステリーとしては 良いけど、資料や現場調査が足りない感を多く、読者には、この物語そのままと思って ほしくないです。 | ||||
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これに近い、それ以上の『本当の弱者が救われない』が行われているのでしょう。 法の抜け道を使って不正に需給し、それが叶わなければ大きな声を出せば良いと思っている人が報われてしまう。 ネット上で色々提案されていますが、生活保護の受け取りを役所ではなく警察にすれば?とか、保護が必要な人は一ヶ所に住んで生活して必要なものを金ではなく『物』で需給してもらえば?とか。 一ヶ所に住んで、というところに差別を感じるかもしれないですが、まぁ不正需給を少なくするには方法の1つかもと思ってしまいます。 | ||||
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生活保護で贅沢する者たちのような話題はニュースで見飽きていますが、生活保護が必要でも受給できずに今まさに苦しんでいる人も当然いるということを初めて認識させてくれたような気がします。生活保護を受けている人が身近にいることもあってか、生活保護を受けられなくて困っている人もきっと多くいるんだろう、けいさんのような悲しい最期を知らないところで終えてしまう人はいるのだろうと思うと胸が痛くなりました。 お金がなくて辛い思いをしている人たちが必ず救われる世の中になってほしいです。 けいさん。。。 | ||||
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ミステリーとしても一級のできで、最後まで面白く読めました。 不覚にも最後の数ページは泣いてしまいました。 国は2017年より、さらに生活保護を削減する政策を取っています。 もっと本書が取り上げられ、貧困問題について議論が行われて欲しいと思います。 | ||||
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中山七里さんの作品は初めてです。 普段からミステリは読んでいるので、どんな結末に持っていくのかは途中でわかってしまいましたが サスペンス感や人間ドラマ、メッセージ性などよく作られていて面白く読ませていただきました。 他の作品も読んでみたいと思える作家さんです。 | ||||
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(ネタバレ注意) 非常に重いテーマである。身体の自由を奪われ、餓死させられた殺人死体が連続して発見された。誰が何の目的で殺したのか。今回の中山さんは、生活保護の受給を拒否され貧困のどん底で餓死してしまう社会的弱者に焦点を当てている。読んでいて非常に辛い。今の世の中で、貧困に喘いで、憲法で保障された最低限の暮らしさえ手に入れられない人たちがいるなんて。申し訳無さ過ぎる。 | ||||
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震災から立ち直りつつある仙台市で、福祉保健事務所課長が殺された。 拘束されて空き家に放置され、餓死させるという奇怪な手口である。手がかりがなく、警察の捜査は暗礁に乗り上げる。 続いて第二の殺人が起こった。二人の被害者をつなぐ線は何か。 担当刑事の笘篠は、津波で妻子を失っている。無辜の善人がなぜ死なねばならないのか。 重い問いかけに答えはない。ただ作品の通奏低音として響き続ける。 普通なら刑事が災害遺族というのは作りすぎな気がするものだが、本作はテーマと深く絡み合って効果を上げている。 模範囚として出所した利根と警察側の動きが交互に語られる。スリリングで吸引力があり、途中でやめられない。 登場人物が多彩で、しかも生き生きしている。 中盤で明かされる事実だが、たいていの人は最初の数ページで気づくと思うので、ネタバレにはならないだろう。 本作はジャンルで言えば警察小説なのだろうが、それより生活保護小説と呼んだほうがしっくりくる。 嫌というほど生活保護の実態が理解できる。貧乏人を見殺しにするのが国策なのか。どこが先進国だ。 80年代に総中流だの貧乏退治に成功した唯一の国だの、フカシてた先生方に現状を見せてやりたいよ。 終盤の盛り上がりは特筆ものだ。見過ごされがちな事実にスポットを当てた社会派ミステリの傑作だ。 | ||||
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七里さん作品が昔から好きです。 陳腐な言い方ですが、今回も読みながら色々と考えさせられました。今、普通の生活がおくれているということがどれだけ恵まれていることか。。。。日本という国の普段の生活からは見えない闇を小説を通して垣間見させてもらいました。 | ||||
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泣けました。介護の仕事をしておりまして、生活に困窮してる方と接する機会があるのですが、深く考えずに生活保護を?と勧めてました。しかしこの本を読んで、生活保護の書類を揃える所にすでに高いハードルがある事を知りました。恥ずかしいかった。確かに財政も厳しいし、不正受給の問題も看過出来ないけれど、本当に必要な人に救いの手が差し伸べられない現実がある。景気が良いと感じることはまるでなく、この国は本当にどこへ行くのだろう?と思った。物語としては最後にどんでん返しがあり、騙された❗️最後まで面白かった。そして考えさせられた。社会派小説でもありミステリーの要素もあり、存分に楽しめた。 | ||||
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三 貧者の死 辺りから、この先にどういう事例が来るのかが分かり過ぎて、読み進むのに気分が重くなった。 …間違いなく面白いんだけど…どうもね。善良で真摯に生きてる人の悲惨の詳細ってのは辛過ぎてね…。 あー、自分、多分「貧困の臭い」知ってるなあ…久しく嗅いでないけど。あの臭いが漂うまでは、貧乏でも忌避したいとは思わないんだけど、臭ったが最後、「ここから逃げださなきゃ」になったりする。泥沼に引き摺り込まれる気持ちとでもいうか。 個人的には「餓死」という結果を出したのは「業務上の過失」で、有罪。却下しても何とかなるのか、にっちもさっちも行かないのか、その見極めが出来なかったのは業務上怠慢もしくは能力の欠如。だと思っている いつも思うのは、なぜこの手の話ってのは、「必ず1人取りこぼす」んだろう。概ね一番の悪党を取りこぼして、「罪を重ねず良かった」と、なる。 ↑が大変納得いかない。完遂して清々しく刑罰に臨む犯人がたまにはいても、いいだろうに 楽しく読みました | ||||
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内容が深いし、エンタメでもある小説。 普段は読み返さないほうだが、 この小説に限っては、最初から読み返したくなった。 憲法に謳われている人間の生存権とは? 社会保障費、生活保護費… 税金の有効な使いみちとは? いろいろな問題が提起され、考えさせられた。 | ||||
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自助、共助、公助。 その公助として、生活を守るセーフティネットの実体を探っていきます。 公的な支援を行う社会福祉制度に一石を投じています。 その仕組みはひとを護るべきことに本当に書類審査だけでよいのか。 生存権の保障について定めるとともに、生存権を保障することが国の責務だと規定している”憲法第25条”に迫る。 国民の「健康で文化的な最低限度の生活」を護るべきだと力説しています。 中山七里さんの本を初めて読みました。 ルポルタージュ調の社会派ミステリー仕立て。 ぐっと引き込まれるような感情の起伏はやや抑え気味。 結末には、どんでん返しが待っている。 | ||||
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生活保護を題材にした刑事小説。 良くもなく悪くもなくといいったところです。 事件の真相が意外なほど淡泊に描かれますが、 それまでの描写を考えると、あまりにも強引な顛末に思えます。 大どんでん返しの帝王と名高い中山さんですが、 これはやってしまったなという印象。 文庫化されるまで待てば良かったです。 | ||||
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この小説、地元紙の河北新報で連載していたのを知っていました。 でも、震災の後だったので心が暗くなる話は敬遠したいと思い、連載時は読みませんでした。 単行本化されたのをこのamazonのサイトで知り、気になっていた物語だったので読んでみようと思いました。 社会的弱者に焦点を当てた本格警察小説。全編を通して、苫篠たちの丁寧な捜査が描かれています。 なぜ犯人は餓死という希有な殺害方法を選んだのか? 物語を読み進め、殺害動機が分かった時、例えようもない苦しみを覚え、「家族の死」の章を読み終えた時には、胸が潰れる思いでした。 社会問題というのは、そのほとんどが個人の力ではどうにもならないもの。そして、犠牲になるのはいつの時代でも弱い立場にいる人間です。 この物語では、確かに誰が社会の犠牲者なのか考えさせられます。しかし、おおよその人は犯人に共感してしまうのでないか、そう思うのはやはり私の独りよがりでしょうか。 私自身は、もう30代の半ばを過ぎていますが、この小説の登場人物と同様、裕福だったことは一度もありません。楽しみと言えばこうして本を読むことぐらいです。 その私が言えるのは、ぜひこの物語を読んで欲しいということだけ。 蛇足ですが、ミステリーを読んで胸がどうしようもなく切なくなったのは、「青の炎」以来です。 | ||||
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生活保護法についての存在程度は知ってましたが、世話になったことがないのでこの小説のような「酷」な部分もあるかと驚きました。刑事の動きも他の作家とは異なった記し方…人間味溢れたところが中山七里らしくて面白いです。前作の「逃亡刑事」のように犯人は分かっていて筆を進める書法とは異なった作品でした。ラストがいい作品だなと…感動する作品に出会いました。 | ||||
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生活保護制度自体が時代の流れや人の生活の変化、貧困ビジネスの問題点に追いついておらず、それによる歪みや問題点をミステリー仕立てで浮き彫りにした作品です。 制度の説明も比較的平易で、読む者がストーリーに溶け込み易い印象です。 最も緊迫する場面での種明かしはいささか拍子抜けの感はありますが、そこはそう、いつものようにもうひとヤマ準備されています。 生活保護制度を真正面から題材にした点は、奇しくも保護費の減額が決まったと報じられた事もあり、本作は今秋頃話題になるやもしれません。 ご当地キャラともいえる新たな刑事の登場ですが、中山ファミリーとしての再登場はいつになるのか。名前だけでも....というのも難しそうですが。 満点評価とはいきませんが、個人的には前作の評価が氷点下でしたので、今作は十分良作と思いました。 | ||||
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