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護られなかった者たちへ



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【この小説が収録されている参考書籍】
護られなかった者たちへ
護られなかった者たちへ (宝島社文庫)

護られなかった者たちへの評価: 4.31/5点 レビュー 418件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全418件 281~300 15/21ページ
No.138:
(2pt)

【ネタバレあり】狙い過ぎて先が読めてしまう

【ネタバレあり】

 職員を善人として描く出だしに、生活保護の制度を立ち行かせるための業務上の判断と個人の良心との相剋を描くのかと序盤では期待したが、単に窓口では冷酷になれる人間だった、という浅い描写でがっかりした。
 元所長の上崎に至っては買春ツアーに関わるなどという生活保護行政の内容とは無関係な汚点をくっつけて、善対悪の単純な構図に持っていきたいようにしか見えなかった。

 程度問題ももちろんあるが、役所で書面での事実確認も出来ないのに見た感じ困窮していそうだからというだけで支給を認めたり、本人以外の第三者の来訪を受けて申請に係る判断を変えたりする方が基本的におかしいと思う。そういう判断が仮に常習化すれば、世論は恣意的な支給だと騒ぐだろう。
 制度に対する視点を補完するような説明的台詞も多用されているが、それらを加味しても制度の問題より福祉保険事務所職員の個人的な性格の悪さばかりが目立ち、問題が矮小化されているように見えた。唯一よい職員として出てくるのは円山なのであまり救いがない。
 読後に振り返ると、職員の善人ぶりの描写はミスリード狙い以上の意味がないように思えてくる。だから人一人の描写として厚みがない。善人が冷たい接遇に至るまでの経緯や葛藤がないので、彼個人が生来そういう性格であるかのように見える。だから窓口での個々の判断のみが問題であるかのように読め、制度そのものが孕む問題へのフォーカスがボケる。
 せっかく生活保護を題材にしているのに、制度自体の問題は説明的なくだりの中にしか出てこない。困窮するけいの描写ばかりしておいて、最後の円山の声明で「支給される側の意識」に触れるのも、取ってつけたかのようだ。

 円山が三雲の善人ぶりを語ったり、沢見という職員の冷酷な接遇について擁護に近い説明をするシーンがあるが、あそこから終盤の円山のキャラクターに持っていくにはブレが大き過ぎる気がする。
 一章終わりでの利根の描写も、ミスリードを狙いすぎではないだろうか。これも彼のキャラのブレに繋がっている気がする。終盤で利根が急に善人になったように見えて不自然だった。
 その上、利根が上崎を追い始めた時点で、前半の2件の殺人とあまりに行動パターンが違うので、そこで彼が犯人ではないことが完全に分かってしまう。そこから種明かしまでが結構長い(分かってしまうと長く感じる)ので、もう驚けないよと思いながらそれなりの分量を読むことになる。
 円山がけいの家に行くことが分かってるなら、空港で上崎を捉えるなんてハイリスク(というかほぼ不可能)なことをせず、けいの家で待つことも出来たのに何故そうしないのか。何か説明があったかな?私が読み飛ばしたのだろうか。
 文章自体はさくさく読めたので星2つ。

 巻末の瀬々監督との対談を読むと、映画では福祉保険事務所の職員を悪として描くのでなく、社会構造の矛盾として捉えようとしているようで、少し安心した。ミステリー以外の部分に比重を置くようなので、上に書いたキャラのブレもうまく処理されるのかも知れない。
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4140056940
No.137:
(5pt)

譲られなかったものたちへ

面白かったです
映画みたいですね
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4140056940
No.136:
(4pt)

社会派小説として読むと 最高。

これはミステリー小説として読んでは 言葉での説明が 多くスッキリしない感じで もったいない…でも社会派小説として読むと とても重厚で読みごたえあり 人と人の絆や 優しさ 理不尽な悲しさ怒りなどリアルに感じられ 最後まで イッキ読みでした。映画の予告で聞いた 桑田佳祐の曲が重って 最高のエッセンスになりました。いいタイミングで読ませてもらったな…と 思います。
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No.135:
(4pt)

流石、期待通りの七里作品です。

七里得意のどんでん返しもあり、社会に対する問題提起もあり、流石、期待通りの七里作品です。
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4140056940
No.134:
(4pt)

まさかの結末

生活保護の実情が良く理解できる。世の中の理不尽さや、公務員の社会的な責任、震災による貧困からくる犯罪など、多くの出来事が凝縮された内容になっている。
最後は意外な展開でしたが、何故か最後になるにつれて辛くなってくる。今もこうやって苦しんでる人がいると思うと、とても切ない。
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No.133:
(5pt)

綺麗でした

迅速に届けられきれいでした。満足しています。
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No.132:
(5pt)

「どんでん返し」に深い意味を感じる

ミステリーとして面白くするために用意された「どんでん返し」と言うよりも、社会の偏見に一石を投じるための「どんでん返し」だと感じた。
犯罪歴のある人と、公務員の人というだけ聞くと、公務員の人の方が殺人を起こす確認が少ないのではないかと思ってしまう(再犯率のこととかは置いておいて、犯罪歴のある人だからという目で見てはいけないということが作品の大きなテーマの一つでもあることを加味すると)、最後の「どんでん返し」は、なくてはならないものだと感じた。
ミステリーの体裁にすることで、
読者に対して、考えさせる作品であると感じた。
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No.131:
(4pt)

読み応えがありました

最後の結末が意外な展開。そこにたどり着くまでがちょっとくどい感じかな。
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No.130:
(5pt)

映画の感想をみてどうしても原作が読みたくなった一冊です。

この本を読んでフィクションとはいえ、どこまでがと思いました。今、このコロナ渦の中どれだけの人がお金に困っているのかと思うと、ひとごととは思えないことして読みました。私も役所の人が苦手で何でそんな偉そうなんって思ったことがあります。
そして驚いたのが、マイナンバーカードより凄い生活保護の資産調査って何ってこの本の通りだったら、どんなに苦しくても生活保護の申請なんかしないと思いました。
でも、元々財産とかがない人にとっては最後の砦である生活保護がこんな状態だったらけいさんみたいな最後になるしかないのかなって悲しくなりました。
そして、ずっと犯人は利根だと最後の最後まで思ってました。どんでん返しでした。
まさかでした。利根が言ったことが貧乏っていうのはありとあらゆる犯罪を生むって重かったしそういう犯罪は多いんだろうって思いました。
死んで焼かれるのは税金で、何で生きる為に使ってくれないのかと?
とにかく、いっぱい思うことがありました。泣けてもきました。たくさんの方に知って欲しいと思いました。そして本当に困っている人のところへ税金がいくことを願います。
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No.129:
(5pt)

社会派小説

ミステリーのかわをかぶった重厚な社会派小説でした。
東日本大震災の記憶が薄れつつある中、社会保障制度とそれを絡めた内容は圧巻でした。
最初はミステリーのような始まりですが、途中で犯人の予想が立つ頃に、あぁ、これはそう言うことかと小説の表情がガラッと変わるのに驚かされます。そこから先はあっという間の展開で最後の締め方まで美しい。
久々にこれだ!と思う小説でした。
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No.128:
(5pt)

緊張感あるし読み応えある!

展開が早く緊張感、臨場感ありでどんどん物語の世界観に突入してしまう。読み応えあり!
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No.127:
(5pt)

行政に公平を求めるのは間違いか?

日本の福祉はこんなものか。悲しい気がする。
ちゃんと励めよ福祉行政!
やはりお役所は遅れず、休まず、仕事せず、日本に限らず外国も同様だろう。
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No.126:
(2pt)

★ネタバレ★テーマは良いけれど…

テーマは、良いと思いました。現代日本に貧富の差が歴然としてあることを描いています。
ですが、物語の構成としては無理がありました。ビックリはしましたが、それが必要かと言われると首をかしげます。かと言って、そのままだとしたら、あまりに冗長ですし。読まなくても話の流れが想像出来て、一つ一つ言葉を見逃したくないという小説ではなく、途中読み飛ばしてしまいました。又、私が仕事で関わる福祉事務所の方々は、忙しい中でも耳を傾けて下さいます。絶対悪として描かれるのは、あまりに辛いです。
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No.125:
(5pt)

一気読み

先が気になり一気に読みました。途中読んでてつらい描写もありましたが、生活保護を必要として困窮している人々の現実を知りとても考えさせられました。
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No.124:
(5pt)

考えさせられました。

普段あまり文字は読みませんが、話の展開が面白くて隙間時間で一週間ほどで読み切りました。

最後のページは胸に響きました。
是非読んでみてください
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No.123:
(5pt)

あくまでフィクションとして

とても引き込まれて一気に読んでしまいました。ただ、社会保障制度や生活保護に対して、実際もこうなんだと考える事は危険かなと思っています。

たしかに日本は現実にも問題を抱えてますし、同じ様な目に遭われた方はいるかもしれませんが、極端な描写なのかなと。そのはフィクションとして楽しむべきかなと思いました。
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No.122:
(4pt)

中山七里の本で初めて泣きました。

中山七里の本は何冊目かですが、初めて泣きました。
どんな立場の人達にもそれぞれ言い分はあると思うし、真実も、創作も大小入り混じっているとは思いますが、最近の某メンタリストの心無い言葉を思い出すと、物語の中だけのこととは思えなくて切なくて泣きました。
映画がどんな感じになるか分かりませんが、たくさんの人達が、現実世界の問題として意識するきっかけにはなると思います。
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4140056940
No.121:
(4pt)

ネタバレ含みます

初めて中山七里さんの作品を読みました。
私は病気で働けず生活保護を受けているので、興味深く拝読しました。生活保護の制度に対する矛盾も深く掘り下げてあり考えさせられました。私が保護を受ける身になった事で誰かが、見捨てられてしまったのかと罪悪感に苛まれました。

ここからネタバレ含みます

どうして犯人は長い年月(8年間)待ったのですか
そこからミスリードが始まる訳ですが。
途中で苦しくなって、何回か読むのを挫折したので、もう一度しっかり読みたいと思います。
国、社会、弱者。その狭間にいる者。皆んなが考えなければいけない課題だと思いました。

最近タレント某がYouTubeで、生活保護者に税金を払いたくないと言っていたのを思い出しました。
読ませてやりたいです。
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4140056940
No.120:
(5pt)

全ての感情がこの一冊に詰まってます

面白くないとのレビューもありましたが、私は今の世の中について考えさせられる一冊だと思いました。
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No.119:
(2pt)

途中で結末が想像つく…

レビュー高評価だったので、読んでみましたが、、、展開に巧妙さがなく、結末が想像できてしまいます。
レビューは信頼できないのだと学びました。
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4140056940

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