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大誘拐
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【この小説が収録されている参考書籍】
大誘拐の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 41~60 3/4ページ
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一体何度、読み返したことでしょう。最高の犯罪小説。 これを読まずして犯罪小説を語る事なかれ。 | ||||
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ユーモアミステリの傑作として名高い本ですが、初めて読みました。 特に謎らしき謎はありませんし、大きなサスペンスもありませんが、ほのぼのとした物語を読みたい人には文句無くお勧めできます。 若干時代が古くなってしまっている感は否めませんが、犯人、被害者、その家族、警察と皆好い人ばかりです。物語の決着のつけ方も文句ありません。 落ち込んでいる人がいたら、薦めたいぐらい素晴らしい物語です。 | ||||
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第32回日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。 普通は「〜賞」受賞というような煽り文句や映像化といった話は、作品が面白いかどうかの判断にはそれほど当てにならないし、また、そもそも気にしてもいないけれど、この作品に限っては間違いなく大当り。これまでにもこの創元推理文庫に入っている天藤真の作品は何作か読んでいるし、また、それらも非常に面白いと感じたが、それらと比べても、今作の方がずっと良かったと思う。 まず何よりもキャラが良い。メインになって動く誘拐犯3人、誘拐される刀自、それを追いかける(或いは翻弄される)警察、それぞれが真剣になって突き進んでいく様は、物語のテンポもあって読んでいて非常に臨場感がある。また、作品が発表されたのが今から大分前であるにもかかわらず、古さを感じない点が凄いと思う。勿論、色々な点で今ではあり得ないような所もあるが、それでも、核となる部分の面白さは損なわれてないと思う。仮にもし、またこの作品を映像化しようとしたとしても、十分に通じるものが出来ると思う。 | ||||
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誘拐された老人が、逆に犯人達をアゴで使いその後のストーリーを描くという奇想天外な発想もさることながら、 その降りかかった不幸を自分の人生設計の一部に組み入れてしまう、見事な身代金受け渡しに至るまでのトリック は今読んでも新鮮で斬新です。 一切の誰もが傷つかないこと、犯人達の人間性や、逮捕できなくても優秀な警部など、読後の清涼感に至っては ここまでの作品は他に類を見ません。ミステリーとは言えないかもしれませんが、ミステリー好きを自認する方は必読です。 | ||||
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誘拐事件ながら軽快な喜劇タッチで進められるため、興味の対象はストーリーの展開とミステリーの仕掛けに集中していく。 人質自らが身代金を100億円に吊上げ、誘拐事件は前代未聞の規模に発展する。しかも、犯人は身代金の引渡しを含めて2度の接触を試みるのだが、事前に手紙でかなり具体的に接触方法を指定してくる。 読んでる方としては、この難題がどう解決されるのか著者に挑む気持ちで読み進める。なにせ第32回日本推理作家協会賞作だ。 最初の接触はまさに奇想天外。『そう来たか!』と脱帽させられた。しかし、最後の身代金の受け渡しは細部にわたりよく練られているが、奇想天外というほどではない。最初の接触の展開が素晴らしかっただけに、尻すぼみ感が残った。 | ||||
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柳川とし子刀自(1896-1995)。和歌山県の富豪、山林地主。慈善家。1978年に起きた「虹の童子」誘拐事件の被害者(人質)としても知られる。 柳川家の当主として何不自由ないお嬢さんとして育ったが、若いころから小作争議をまとめるなどして信望を広げ、その名声と影響はやがて紀州一帯に及ぶ。戦争で夫と子を亡くしたこともあって、戦後は慈善活動に力を注ぎ、県民、とりわけ子どもたちから「柳川のおばちゃん(おばあちゃん)」として親しまれた。 刀自の薫陶を受けた著名な人物には、元和歌山県警察本部長の井狩大五郎、仏彫師の戸並健次、農政家の中村くら、作家の天藤真、映画監督の岡本喜八らがいる。 「虹の童子」事件後も長く健在であったが、1995年、白寿を迎えた翌日に柳川家の地所検分のために出かけた散歩中に息を引き取る。葬儀は井狩と戸並を共同委員長とする大掛かりなもので、地元のテレビ和歌山がヘリコプター数台を繰り出して終日中継、事件以来ひさしぶりに柳川家の力を全国に示す、しめやかにして派手な刀自好みのものとなった。 遺産の一部(一説に数十億円規模のものといわれる)は、刀自の遺言にしたがって、紀州の山林保護と児童福祉活動を目的とする財団法人「レインボーキッズ」(柳川英子理事長、井狩大五郎監査役)に寄付された。 なお、刀自の墓所と墓石には戸並の手による虹と仏陀を模した美しい文様が刻まれており、その芸術性は世界的に評価が高い。墓所一帯は景観を含めて和歌山県の指定重要文化財となっている。また、近くにはバス停が立てられ、事業の繁栄と一攫千金を願う参拝客が跡を断たない。 「虹の童子」事件については、天藤真『大誘拐』(創元推理文庫)が詳しい。 | ||||
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これは本当に面白かったです。 自分が生まれる前の作品なのに、今読んでも尚色褪せないというか、 現代でも十分通用する内容の完成度の高さに脱帽です。 最初から最後まで間延びすることなく終始止まらず面白い。 これは本当にすごいと思いました。 こんなに人に勧めたくなった本は初めてかもしれないです。 | ||||
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身代金の要求方法や受取方法、受け取ったあとの逃亡方法など、実によく考えられていたと思う。450ページという結構長い作品だったが、続きが気になってあっという間に読んでしまった。特に、人質が生きていることを証明するためのTV中継での刀自の話は、誰もが応援したくなるような力強さがあり感動的だった。 | ||||
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まさに「大」の字がつくのにふさわしい誘拐だ。身代金の額も桁外れ。 やることも凡人には決して思いつかないことばかり。誘拐犯の首謀者は、 最初は健次だったのだけれどいつの間にか???3人組ととしの行動は 実に奇想天外だ。誘拐したはずなのに・・・。誘拐されたはずなのに・・・。 周囲の悲壮な状況とは裏腹に、彼らの間には不思議な連帯感が生まれる。 100億の身代金の受け渡し方法は?はたしてそれは成功するのか? 3人組はいったいどうなるのか?読み始めたら止まらない。あっという間に 一気に読んでしまった。ラストもすっきり♪さわやかな誘拐事件だった。 | ||||
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1978年にカイガイ出版から出た単行本の文庫化。 大傑作。キャラクターの魅力、スピード感、次々とあらわれるトリック・仕掛け、爽やかな結末。どの点を取っても文句の付けようがない。 なかでも感心させられたのは犯行の動機。すごく共感させられた。 とにかく読んで欲しい一冊。 | ||||
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第32回日本推理作家協会賞受賞作品 「週間文春 二十世紀傑作ミステリーベスト10 」 国内部門 第1位 「週間文春 傑作ミステリーベスト10」 1978年 第2位 「本格ミステリ・ベスト100 1975〜1994」 第35位 極上ミステリー!!! まさに、この言葉が似合う作品です。 是非、多くの人に本書を読んでいただきたい! ミステリーの質はもちろんのこと、登場人物のキャラクターから読破後の爽快感まで、極上のひと言に尽きます! それにしても、本書は発売してから既に25年が経過しているにもかかわらず、全く色褪せていません。 今後もミステリー界に燦然と輝き続けてくれることでしょう! 本書を読んだことのある方は、自分の子供、ないしは、親に本書を勧めてみて、この極上ミステリーを親子の“会話の種”にしてみるのもおもしろいと思います。 ソレデハ… | ||||
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天藤氏を一躍有名にした作品で、映画化もされた。しかし、ファンにとっては「陽気な容疑者たち」で乱歩賞を取っていてば、もっと早くミステリ界の中心に躍り出ていたのになぁ、と感じる方も多いだろう。だが、こうした歩み方も天藤氏に似つかわしいのかもしれない。 話の中心人物は、関西財界の影の大富豪の刀自である。この刀自が誘拐にあうのだが、そこは天藤氏の事、唯の誘拐劇には終らない。作者らしい、ユーモアに溢れた文体とストーリ展開の中、警察側と、"誘拐団"とのアイデア一杯の知恵比べが繰り広げられる。誘拐劇に絡んで登場する刀自の懐刀の女中の人物造詣も巧みだ。 誘拐を扱いながら、全篇が明るく楽しくできていて、サスペンスも充分。それでいて、誰も傷つけない。天藤氏の魅力が爆発した日本ミステリ史上に残る快作。 | ||||
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天藤氏を一躍有名にした作品で、映画化もされた。しかし、ファンにとっては「陽気な容疑者たち」で乱歩賞を取っていてば、もっと早くミステリ界の中心に躍り出ていたのになぁ、と感じる方も多いだろう。だが、こうした歩み方も天藤氏に似つかわしいのかもしれない。 話の中心人物は、関西財界の影の大富豪の刀自である。この刀自が誘拐にあうのだが、そこは天藤氏の事、唯の誘拐劇には終らない。作者らしい、ユーモアに溢れた文体とストーリ展開の中、警察側と、"誘拐団"とのアイデア一杯の知恵比べが繰り広げられる。誘拐劇に絡んで登場する刀自の懐刀の女中の人物造詣も巧みだ。 誘拐を扱いながら、全篇が明るく楽しくできていて、サスペンスも充分。それでいて、誰も傷つけない。天藤氏の魅力が爆発した日本ミステリ史上に残る快作。 | ||||
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誰も死なない、悪人が一人もいないユーモアミステリーです。 犯人サイドが被害者?に振り回され、捜査側はさらに振り回され大騒ぎ。 秀逸な場面描写で、物語にすぐに入っていけます。読後感は最高で、レインボーキッズのファンになること間違いなし! 原作を忠実に再現した映画版も必見です。ミステリーマニアの私ですが、今のところ生涯ベスト5に入ると思います。 | ||||
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推理小説は、結構読んでいたのだけれど、私は天藤真なる作家すら知らなかった。そして、こういう面白い作品の存在すら知らなかった。他の作品は読んだことはないが、他の作品は、あまり読まれてもいないらしいから、この作品が特に傑出した奇跡的な作品といえるのかもしれない。ミステリーというよりは、ミステリー的な舞台における文学といってもいいほどの出来栄えで、主人公が82歳のおばあさんという格好いいヒロインでもない設定でありながら、最後まで、目を話せないスリリングな内容になっている。ミステリー本来の謎解きやトリックに最大の魅力があるのではなくて、物語が、もっと大きなテーマ性と道徳的な側面を捉えていて、それに、読者は、知らず知らずのうちに大きな感動を覚えるのだろう。この作品は、作者自身も、結構ひらめきで奇跡的にできた作品ではないか、と思われるほど、素直で、裏をかこう、裏をかこうとした作品でなく、とても新鮮な感じがして、それでいて、驚かされずには、いられない読み応えのある作品に仕上がっている。 | ||||
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素晴らしい作品です!文句なしに楽しめます!なんとな~く手にとったこの本、あまりの面白さに目からウロコが落ちまくりました。作者は天才じゃなかろうか?・・・などと本気で考えています。誘拐を描いていながら、まったく暗くなることなくユーモアあふれる展開に舌を巻きました。読後は爽やかな気分に浸れます。 | ||||
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20世紀ベストの評は伊達ではなく、かなり楽しい時間を過ごしました。この作品の肝は柳川とし子刀自の人間的魅力で、万一これがうまく表現できなければ物語が全く成立しません。80歳を超えるこの老女の、その凛とした振る舞いや、思いやりの深さ、天才的な頭脳などに、いつの間にか読者も「刀自信者」となることでしょう。悪人はおらず、誰も傷つかず、暖かさだけが残る、とても良い作品です。 | ||||
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宮部みゆきの「火車」や高村薫の「マークスの山」を抑えて、文藝春秋の20世紀ベストミステリの1位に輝いた極上のエンタテイメント小説。さすが20世紀のベストオブベストだけあって、個性的で憎めない登場人物、無駄のない映像的な文体、名人の落語を聴くようなテンポの良さなど、非の打ち所がない出来栄えである。だがやはり何といっても素晴らしいのは、その奇想天外なプロットだろう。書かれてから四半世紀経つのにまったく古臭さを感じさせず、今これを原作として漫画化してもヒットするだろうと思えるほどである。それだけに、内容を少しでも知ると面白さが削がれてしまうので、この本については粗筋になど目を通さずにとにかく読み始めることをお勧めしたい。そして、読了後は、携帯電話やインターネットが普及した現代において、こうした「大誘拐」を実現しようとしたらどういう手があるだろう?と思考実験してみるのも一興だろう。 | ||||
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宮部みゆきの「火車」や高村薫の「マークスの山」を抑えて、文藝春秋の20世紀ベストミステリの1位に輝いた極上のエンタテイメント小説。 さすが20世紀のベストオブベストだけあって、個性的で憎めない登場人物、無駄のない映像的な文体、名人の落語を聴くようなテンポの良さなど、非の打ち所がない出来栄えである。 だがやはり何といっても素晴らしいのは、その奇想天外なプロットだろう。 書かれてから四半世紀経つのにまったく古臭さを感じさせず、今これを原作として漫画化してもヒットするだろうと思えるほどである。 それだけに、内容を少しでも知ると面白さが削がれてしまうので、この本については粗筋になど目を通さずにとにかく読み始めることをお勧めしたい。 そして、読了後は、携帯電話やインターネットが普及した現代において、こうした「大誘拐」を実現しようとしたらどういう手があるだろう?と思考実験してみるのも一興だろう。 | ||||
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映画の方は見ていませんが、みどりの山々のなかでとぼけた犯人ときりっとしたおばあちゃんが、犯行の実行計画を練っているのになぜかほのぼのした会話、そしてそれを奇想天外な方法で実行する姿など目に浮かぶようでテンポよく読めました。ミステリーというより、とても愉快なエンターテインメントでした。 | ||||
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