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湖の男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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かつて存在していたソ連による圧力下で東ドイツを始め東ヨーロッパでは多くの悲劇を繰り返した。その影響は西側にも当然及びアイスランドという小国も例外ではなかった。本シリーズでは共産主義をあたかも不磨の大典のごとく信じアイスランドから東ドイツ・ライプチッヒ大に留学した元学生の独白を挟み,偶然干上がった湖で発見された遺体の男の身元をエーレンデュルのチームは追う物語と並行して進む。その過程で遺体の男が何者か明らかになると共に元留学生の話とリンクする。元留学生はハンガリーから留学した女性と恋仲になるも悲しい運命を辿るのである。そして遺体の男もしかりである。このように本作は警察小説の形を借りて冷戦時代の矛盾国民の苦悩を描いている。最近北欧の作家によるミステリーが多く翻訳されているのもこのような題材を使うからだと思う。 | ||||
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アイスランドについては世界史でも地理でもほとんど習うことがない。地図で北極圏に近い小さな島国だとわかる程度である。 しかし、冷戦時代、この国には米軍基地が置かれ、アメリカの対ソ戦略上重要な場所であった。核廃絶に向けたレーガン・ゴルバチョフ会談がレイキャビクで行われたことを覚えている人もいるだろう。 小説は冒頭の干上がった湖の底で発遣された白骨から一挙に冷戦時代に遡り、アイスランドから旧東ドイツへの留学生グループの物語が並行して語られ、それが白骨をめぐる捜査と巧みに絡められて展開される。 翻訳もよく、小説それ自体で楽しめるが、できれば冷戦時代の東欧史をざっとでも概観した方が、小説を深く理解できると思う。 1950年代のハンガリー、60年代のチェコ、そして70年代のポーランドと続いた東欧社会主義国の民主化運動と弾圧の歴史なしに、あのベルリンの壁崩壊はなかった。 ただ、東欧民主化運動の求めたものは「人間の顔をした社会主義」だったが、冷戦崩壊後はソ連型の官僚社会主義への反動から一挙に資本主義化したのは歴史の皮肉というほかない。 | ||||
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