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殺人交叉点
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殺人交叉点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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P43にボブの魅力を語るところがある。ここで一回「あれ?なんだこれ」と思った。語り手のボブへの想いが、ある性的指向性を示すものなのか、それとも・・・。でも、ここまでで、その暗示はなかったな、と。 P57〜P58のプールサイドの会話で、男の友達に問われて返すセリフにすごい違和感を持ち、ここで、「はは〜、そういうことか」と悟った。ここの部分は、訳者の苦労を感じる。なぜなら、読者と友達の双方に不自然さを持たせてはいけないからだ。 トリックの根幹に関わるので、これくらいにするが、原語は仏語。日本語とは別の苦労があっただろうと思う。 著者、訳者の挑戦に敬意を表したい。 | ||||
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登場人物も少なく、わかりやすく読みやすい。フーダニットというよりドキドキする心理戦で引き込まれました。 2作とも確かに驚く結末で、なるほどな題名。特に連鎖反応は構成もオチもユニーク。何と1983年に日本で関口宏主演でドラマ化されていたとは。見たかったなぁ。 ただ登場人物が自己中ばかりで共感できず、共通して出てくる刑事も頼りなくて魅力を感じられず、結末も後味が良くない。まあこれこそフランスミステリーなのだと言われればそうなのでしょうが。 | ||||
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文章は余計な描写もなく、つまらない逸話でページを稼ぐことも無い。結末の意外性は言う事なし!尚且つ、丹念に読んでいけこの意外な展開も充分に理解出来る筈。完璧に面白い。 | ||||
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『殺人交差点』と『連鎖反応』の2作品が収録されており、『殺人交差点』の方が有名だが、『連鎖反応』も『殺人交差点』に優るとも劣らない素晴らしい作品だった。 カサックの作品を初めて読んだが、非常に文章力があって、ストーリー運びも上手だと感じた。 『殺人交差点』 小泉喜美子さんの某作品を読んだ時と同じような読後感だった。叙述系、どんでん返し系のミステリーとして知られている作品だが、最後まで読んで、「あれ、どんでん返しはいったいどこに?」と思ってしまった。多分、作者が利用しようとした「読者の思い込み」というものを最初から持っていなかったからだと思う。それとも、何か勘違い、読み誤りをしているのだろうか。 トリックよりも、物語としての面白さの方が印象に残っている。 もつれた男女関係が原因で起こる殺人事件で、ある意味、よくあるような話だが、登場人物の心理描写、物語の展開のさせ方が優れている。 2人の人物の証言をもとに事件の経過が説明されるが、事件の起こる背景、事件時の出来事、恐喝者の登場、お金の工面と駆け引き、ある人物の勘違いによる意外な終局へと、起承転結にメリハリがあって、最後まで面白く読めた。 『連鎖反応』 この作品で印象に残っているのは、主人公の心理描写・反応・会話の内容等にとてもユーモアがあって、面白いということだ。 物語も次々と展開していき、最後まで息をつかせない。婚約したのにも拘わらず、愛人と関係を続けていたことで起こる主人公の破綻。それを解消しようとするも、負の連鎖で悪いことの連続。事件をきっかけに正の連鎖へと転換するが、最後は因果応報的な結末。 事件の真相もなかなか凝っていて、面白い。 主人公の同僚が、主人公に代わって事件の顛末を綴っているのだが、この同僚の事件後の立ち位置も面白い。 | ||||
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吹き替えが下手が、映画に感情移入できない。 ひたすら眠たい映画。ジェラルド・バトラーの弟役の男性に、華が無い。 ああ眠たい、、、、 おやすみなさい、、、、、、 | ||||
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結構、有名なトリックが使われているので、オチはなんとなく知っていたのだが、実際読み終えて、どんでん返しにビックリした。フランスの小説なのだが、フランス語ではどのような工夫がされていたのだろうかとちょっとだけ気になった。それと、フランスミステリは、本格よりも変格ミステリのほうが多いのだろうか? とも思った。 | ||||
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表題作を目的として読了。 古典であることを鑑みるのであれば、 こうした趣向も新鮮さが保たれていたのだろうな、と愚考 _φ(・_・ 予可能な範囲内に経緯・結末を落とし込まれているにも関わらず、 騙されてしまうと云うのが、また憎らしい気がしたりして ('・∀・`) 読み返されるべき古典と捉えましたので、☆5評価といたしました。 | ||||
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「殺人交叉点」「連鎖反応」二編を収録。 「殺人交叉点」は1957年の作品なので早い段階で核心部分やオチが見えてしまうが、それでも先が気になり読み進められた。 個人的には「連鎖反応」のユーモアが好きだった。 婚約者がいる一方で愛人から子供が出来たと迫られる男。よくあるシチュエーションだが、よくある展開にはならない。 違う方向に行くことで面白い「連鎖反応」が始まる。 二編に共通して登場するソメ警部のポンコツ振りにも笑える。 | ||||
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○○トリックの傑作とのことで、騙されたいと思い、手にとりました。 結果、お見事! 確かにその部分、ちょっと分かりにくくて、ページを遡って確認したりしたので、ひっかかってはいたんですよね。 でも、まさかそこにトリックがあるとは思いませんでした。 この作品、ずーっと前から題名だけは知っていて(かなり有名ですからね)、いつか読もうとは思っていましたが、中篇だったので案外サクっと読めちゃいました。 | ||||
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【内容(ネタバレ禁止!)】 さすが傑作、ワクワクしながら読める。何言ってもネタバレになるのでこれぐらいで。。。 【ささった言葉】 ・白いものには蠅がたかるものなんです。 ・暴力と罵言には、一輪の薔薇をもって答えよ ・あらゆる人生訓が教えるところでは、行動はモラルの根幹である。 ・もっとも愚かな者が罠に落ち、もっとも狡智に長けた者がそれを利用する。それが厳格にして公平なる世の定めである。 ・曰く、人生とは、誰かを押しつぶさずには前に進まない車輪のようなものである。 ・旅は見聞を広めてくれる。人との付き合いもまたしかり。色々な人と親しく接すれば、心が豊かになるものだ。それゆえ殺人犯と知遇を得たことも、私はことのほか喜んでいる。 ・美徳は他人の弱さを許さず、男女の間をもつれさせるだけですから。 ・この警部は、学校で理屈を頭いっぱいに詰め込まれた、若者のままなのです。学校で学んだことを、実践したくてうずうずしているのでしょう。そんなことをしても、たいていは幻滅に終わるだけです。 ・好きなものはミントキャンディーで、年中ぴちゃぴちゃとなめていた。嫌いなものは引責で、責任のがれには余念がない。 ・副社長のルジはラルースの辞書片手に、文法的な誤用と思われる言い回しを直してからでないと、郵便物にもサインしない。書類を渡されても、たいてい中身など理解できないので、その分形式にこだわるのだ。 ・まるで『インターナショナル』でも歌っているかのようないびきだった。 【教訓】 休日の午後のひと時は、珈琲とミステリーとともに♬ 叙述ミステリーの面白さは、いかに作者に騙されるか。 客のマナーとしては、クイズとは違い、マジックと同じ。 いやあ、気持ちよく騙されましたー(^_^)。 そして、併載のもう一品がまた、フランスらしいイキなブラックユーモアの良品。いかにも小物なサラリーマンが、浮気の後始末に迫られて、これまた小物ばかりの会社で姑息に出世しようというしかも、浮気までしてその末路は、ある意味、想像どおりでしてあーあ(^_^;)。 | ||||
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普段は推理小説を読むほうではないのですが、テレビでこの本の紹介をしてた作家の話を聞いて読みたくなり、すぐアマゾンで注文。 テレビの影響で品切れ報告が来て待たされること2週間。最後の結末の期待感が半端なく楽しみで一気読みしたのですが、途中で犯人が うすうすわかり、結末はやっぱりね・・・と疲労感が残っただけとなりました。過度の期待と、人の話を鵜呑みにするもんじゃないなとつくづく 実感です。でも本は読んでる時の自分の状況で変わってくるので、またいつか読み返す日がくるかもしれません。 | ||||
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まあ、この手の叙述トリックはほとんどが「なあんだ、それだけのことか」とがっくりするものです。だいたい「驚愕の結末!」「驚天動地のどんでん返し!」と喧伝される作品のほとんどがそうですからね。そういう予備知識なしに読んでいれば、比較的ましな暇つぶしになったとは思うんだけど。レビューでべた褒めしている人の感覚がよくわかりません。精緻なつくり、という点ではジャプリゾの方がはるかに上ではないでしょうか。 | ||||
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結末の意外性を活かすために、訳者の方は大変苦労されたと思います。ピエール・バイヤール氏が「シャーロック・ホームズの誤謬」、「アクロイドを殺したのはだれか」で提唱した「探偵批評」の意義を再確認させてくれるような「信用できない語り手」の出て来る作品です。今は絶版で、マーケットプレイスでしか手に入らないようですが、復刊を希望します。一緒に収録されている「連鎖反応」という話も秀作です。この二作に出て来る、全部語っているふりをして、実は重大な事実を隠している語り手を吟味することを通じて、一人称の語り手の手強さ、のようなものがわかります。おすすめです。 | ||||
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みなさんの評価が何故いいのか分かりません。 全然おもろない! ラストが凄い、ラストの逆転満塁ホームランという前評判により読み進めました。 ラストまで辛抱、辛抱、そして そのラスト、え!これが、評判のラスト? これのどこが満塁逆転ホームランなの? 私にとっては、全然おもろない、時間の無駄でした。 しかし、みなさんが激賞されている理由が皆目わかりません! | ||||
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やられた!なんと心地よい騙された感。傑作と言われる所以でしょう。「最後の一撃」第1位ミステリーとの異名のあるこの作品を、知ったが最後、早く読まなきゃそんですぞ。 | ||||
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作者が読者に仕掛ける騙しが秀逸との評判でしたので、 購入し、読んでみましたしたが、その結果は・・・。 【殺人交差点】 愛憎の果てに起きた殺人事件の顛末を描いた作品です。 物語は、「ルユール夫人」の視点の章と、 「セリニャン弁護士」の視点の章が交互に展開していきます。 作者が仕掛けた騙しですが、残念ながら、 後続の作家がさらに発展させ、 巧妙な技法を凝らした作品を書いており、 そうした作品を読んだ現代の読者は、 途中で気がついてしまうのではないでしょうか。 私も、30ページくらいで、その仕掛けに気づいてしまいました。 この作品、じつは、別のところに驚きました。 というのも、物語の中盤、第2部の冒頭で、 その仕掛けのネタが明らかになってしまっているのです。 これでは、最後の一撃といわれるラストが何も意外ではなくなってしまいます。 読後ネットで調べたら、「誤訳」によるものだとか。 別の意味で驚かされました。 出版当時、出版社側で誰も気づかなかったのでしょうか。 作品の命ともいえる「トリック」がばらされているというのに。 このため、2000年に改訳版「 殺人交叉点 (創元推理文庫) 」 が出されたようですが、 これを超越した作品が出ている今では、 時既に遅し、といえましょう。 何とも不遇な作品だと思います。 【連鎖反応】 併録の本作品は、殺す相手を選ぶ動機がユニークな作品。 事件に関連して起こる「連鎖反応」がなかなか面白く、 結末も皮肉に満ちていて、 「殺人交差点」よりも、出来が良いのではないでしょうか。 いかにもフランスミステリらしい作品でした。 | ||||
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『殺人交叉点』 Finishing strokeものの傑作(といわれている)。読み進むうちに、この普通の犯罪小説で、驚くべき結末が用意できるのかと、???。でもラストは、こんな方法もあったんだ!と感心。この類の免疫はできていたはずだが、冒頭から読み直す結果となってしまった。 『連鎖反応』 フランスミステリでユーモアが交じると、分かり難くてとても苦手になってしまうのだが、本作品は、すんなり受け入れることができた。天網恢恢疎にして漏らさず というところか。 両作品に共通するのは、捜査主任のソメ警視だけで、作品のトーンは正反対。十分に楽しませてもらった。 | ||||
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書き方で騙すタイプの小説ですが、すごくお上手。中篇なので、ビックリした後すぐにもう一度読み返せるのがいい。同じトリックを使った、ウォーレン・キーファーの「あれ」や、グレアム・グリーンの「それ」は長編なので、すぐには読み返せないから(ただしこの2作は、トリックが感動を倍加させますが)。 読み手を騙すことを目的に書かれた小説なので、こちらもそのつもりで素直に騙されるのがいちばん。 2度読むと、翻訳の苦労が偲ばれて、思わず笑いが浮かんできます。 | ||||
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フランスのミステリを初めて読みましたが、これは傑作です。何がどう傑作なのかを書きたいところなのですが、何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、つらいところです。若い男女の性欲と嫉妬の果てに起きた殺人事件。事件は、被害者の母親と犯人の二人の手記という形で語られます。事件そのものは計画殺人ではなく、ついかっとなって殺してしまったという単純なものですが、目撃者がいないのを幸い、犯人は二人の被害者がお互いを殺し合ったかのように偽装します。偽装はうまく行くのですが、時効が目前に迫った頃になって思わぬ罠が・・・というストーリー。このあらすじからわかる通り、基本的にはサスペンス小説なのですが、最後まで読み終わった後に最初から読み返したくなること必至です。 併録の『連鎖反応』はユーモア・ミステリ。浮気相手の女性が妊娠してしまった為にお金が必要になった青年が、出世の為に自分の勤め先の社長を殺そうとするという物語です。社長が死ぬと副社長が社長になり、次長が副社長になり・・・・という具合にみんなが一段階ずつ出世するので自分も課長になれるという目論見です。両作とも、読み始めた当初は思いも寄らなかった結末に読者を導いてくれます。 | ||||
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と、表題作の『殺人交叉点』を読み終わった時に家の中で呻いてしまいました。 流石にある程度のミステリの読書はこなしているのでそういう類いのトリックなんだろうな、 とは思っていましたし実際にトリックはその通りだったのですが、それでも犯人およびエピローグで もの凄い見事なカウンターを食らった感じです。 翻訳も読み易く仕上がっていて、見事だと思いました。ミステリのお手本みたいな作品で、 洋物が苦手な人にもおすすめです。こういう本こそ売れて欲しいものです。 | ||||
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