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殺人交叉点
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殺人交叉点の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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翻訳が上手ですね。 作者の意図することが途中でわかってしまいましたので、おのずと 犯人もわかってしまいました。 我孫子武丸の「殺戮にいたる病」を読む前に読めば、あっと驚いた かもしれません。 | ||||
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「殺人交叉点」と「連鎖反応」。素晴らしい組み合わせだ。前者は発表当時、日本でも話題になった騙しの作品。良く出来ていると思う。人間の思い込みを突いた作品だ。私はこうした作品に対する警戒心が強いので最初の数ページでトリックが分かってしまったが。本作を読了して、余りの驚きに家中飛び回った女子大生がいたそうだ(実話)。 後者は発想がユニークである。私もサラリーマンだが、なる程こういう手段を使えば疑われずに自分にメリットのある殺人が犯せるなぁと感心したものだ。作者は全体をブラック・ユーモアに包んで、最後に粋なオチも付けるサービスぶり。 F.カサックが本領を発揮した傑作2編を収めたお買い得の逸品。 | ||||
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私にとって、このフレッド・カサックという耳慣れない作家の、耳慣れないこの2作品との出会いは、望外の掘り出し物といえるものであった。作品の内容もさることながら、とにかく、2作品とも、すこぶる読み易い作品であることが、まず、ありがたかった。 私は、かねがね、読む立場から見て、ミステリ作家には、二つのタイプがあると思っている。同じ時間を掛けても、ページ数がなかなか進まない作家と、どんどん進む作家である。前者は、読者を置き去りにして、技巧を弄した文章表現に凝るタイプの作家であり、文章の流れが悪いため、読みにくいのだ。後者は、そんな独り善がりに陥らず、読者を飽きさせないことをまず第一に考え、冗長を排した簡潔明瞭な文章表現でまとめる術を心得たタイプの作家であり、文章の流れが良いため、スラスラと読み進められるのだ。カサックという作家は、まさに、この後者に属する作家といえるだろう。この2作品を読むと、彼が、場面転換の早さに特徴があるドラマのシナリオ書きにも適性を発揮しているということが、実によく理解できるのだ。 さて、この2作品だが、表題作である「殺人交叉点」は、フランス・ミステリ批評家賞を受賞した作品であり、ラストの「驚愕の真相」については、あとがきの中で、評論家瀬戸川猛資氏の、これ以上はないと思えるほどの大絶賛のコメントが紹介されている。私は、ラストについては、それほどのものとは思えないのだが、この作品におけるカサックのストーリー構成と語り口の巧みさには、絶妙のものがあると思う。 私は、むしろ、この表題作よりは、「連鎖反応」の方を絶賛したい。この作品は、たしかに、奇抜な動機に、奇抜な成り行きを描いた作品ではあるのだが、意外にストーリーは緻密に練り上げられており、目まぐるしく変転する終盤の展開と、見事に張られていた伏線に気付かされるどんでん返しには、「殺人交叉点」以上のものがあるのだ。 | ||||
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と、うなってしまうような作品です。ミステリーファンには必読の古典的な名作ですが、こういうのもあるんだ、って認識を新たにさせてくれるので、ミステリーファンじゃない方にも、是非、試して欲しい作品です。併録された「連鎖反応」も、ブラックで、うぷぷな、楽しい作品なので、コストパフォーマンスの高い一冊だと思います。 | ||||
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読み終わってしばらく呆然としてました。それくらいこの小説の結末は驚きです。「もう勝利間違いなし」と思ってた試合終了直前に一本背負いを食らってくるっと身体が一回転したって感じでしょうか。ある本に「この本は、読み終わったとき腹を立てる人と感心する人と2通りある」と書いてあったけど、前者の人はとても不幸でだと思います。人生の楽しみを自分で減らしてるわけで。素直に感心しましょう。 注意!この本の「著者による覚書」は絶対に読まないこと。ページも開かない方がいい。はっきりネタばらしをしてますので。 | ||||
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