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水底の骨
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水底の骨の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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他のレビューアーの方も指摘されている通り、日本語が全く意味不明な箇所だらけである。まず最初の飛行機のシーン、ここがマズいと先に大きな影響があるのだが航空機関係について「ウィスキーコンパス」が出てくる。通常は「飛行方位計(定針儀)」と訳するもの。普通に方位磁石は「コンパス」である。飛行方位計(定針儀)はメーターの中に自分の飛行機のシンボルが有る計器でアメリカ式とロシア式がある。既にここから珍訳だらけでガッカリである。私が尊敬している故)常盤新平氏曰く「日本語として通じない訳は翻訳ではない」「簡単な文章ほど難しい」まさにその通リだ。最悪の訳文を例に出すがコレ日本語か? 「ダグマーのような骨ばった僧帽筋ですら、鎖骨の上に三角形の褥の突起を作っている」 僧帽筋は背中の皮膚直下に有る筋肉で「骨張る」事も無ければ「褥」なんて解剖学用語じゃない。医療業界では「産褥」「褥瘡」くらいしか思い浮かばない。筋突起は有っても筋肉が突起にならない。自動翻訳機の安いのでも使ってるのか? ありとあらゆる珍訳が特に大事な部分で一斉に始まるから堪ったモンではない。アーロン・エルキンズ著だから星二個にしたが本当は一個も付けたくない。 | ||||
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Aaron Elkinsの『Where There's Will』(2005年)の翻訳。 「スケルトン探偵」シリーズの第12弾。 ハワイに休暇に来たギデオンが骨にまつわる10年前の事件に巻き込まれていくというストーリー。 骨についての、いかにもという見せ場があるし、ジョン・ロウもきっちりと専門の分野で活躍する。事件の真相と、さらなるどんでん返しという結末も見事。 非常に高いレベルで書かれた良作であった。 このシリーズを読むのはけっこう久しぶりだっのだが、改めて、その面白さを確認させられた。 | ||||
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Aaron Elkinsの『Where There's Will』(2005年)の翻訳。 「スケルトン探偵」シリーズの第12弾。 ハワイに休暇に来たギデオンが骨にまつわる10年前の事件に巻き込まれていくというストーリー。 骨についての、いかにもという見せ場があるし、ジョン・ロウもきっちりと専門の分野で活躍する。事件の真相と、さらなるどんでん返しという結末も見事。 非常に高いレベルで書かれた良作であった。 このシリーズを読むのはけっこう久しぶりだっのだが、改めて、その面白さを確認させられた。 | ||||
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え?これで終り? と思ってしまった。 大いなる興味と好奇心、そして善意から、発見された骨の調査を行って、眠っていた事件を起こして騒ぎにして、でも、友人の心情も思いやってのことにしろ、事件を忘れてバカンスを楽しんで…。 と、本シリーズ初読の人は主人公と友人を、なんて勝手な人たち!?と思ってしまうかもしれない。そもそも事件というか展開自体、パッとしないようにも思える。これは、これまで著作邦訳を読んできたエルキンズ・ファンとして、ガッカリ。 ただ、ここで先述されている方がいるように、翻訳のせいがあるかも。全編通して“翻訳モノ”らしい読みにくさがあり、これまであったエルキンズらしい軽妙洒脱さというか、ウイット感がない。 あ、とこで、最終ページにいきなり出てきた「警察部長」という肩書きは、キャラクターの発言の間違い?シャレ? それとも単純に訳者か、編集・校閲のミスでしょうか? | ||||
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本シリーズでは「氷の眠り」に続いて2度目の、嵯峨静江氏による訳出。 訳者名を見た瞬間、「氷の眠り」でぎこちない訳が気になって物語にのめり込めなかった記憶が蘇り、 読書意欲が二割ほど減退したものの「いやいや先入観で見ちゃいかん。なにしろ『氷の眠り』から 14年も経ってんだから」と思い直して読んだのだが…… ……ぎこちなさはちっとも変わってませんでした(TT) ギデオンとジョン・ロウと軽妙洒脱な(はずの)掛け合いも、ジョンのタメ口で台無し。 ギデオンに対するジョンの敬意と友情を、堅苦しくない「です・ます」調とくだけた口調とを混在させて 表現した「楽園の骨」(青木久恵氏訳)を名訳と思っている身にとっては、本作のジョンはまるで別人だ。 ミステリとしての本作は佳品の部類に入ると思う(前作「骨の島」が駄作だったので、今回の出来の良さは 素直に嬉しい)が、シリーズ物の生命線とも言える常連キャラクターの造形を変えられるのは困る。 次作 ‘Unnatural Selection’ は、青木氏訳での刊行を切に願います。 | ||||
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本シリーズでは「氷の眠り」に続いて2度目の、嵯峨静江氏による訳出。 訳者名を見た瞬間、「氷の眠り」でぎこちない訳が気になって物語にのめり込めなかった記憶が蘇り、 読書意欲が二割ほど減退したものの「いやいや先入観で見ちゃいかん。なにしろ『氷の眠り』から 14年も経ってんだから」と思い直して読んだのだが…… ……ぎこちなさはちっとも変わってませんでした(TT) ギデオンとジョン・ロウと軽妙洒脱な(はずの)掛け合いも、ジョンのタメ口で台無し。 ギデオンに対するジョンの敬意と友情を、堅苦しくない「です・ます」調とくだけた口調とを混在させて 表現した「楽園の骨」(青木久恵氏訳)を名訳と思っている身にとっては、本作のジョンはまるで別人だ。 ミステリとしての本作は佳品の部類に入ると思う(前作「骨の島」が駄作だったので、今回の出来の良さは 素直に嬉しい)が、シリーズ物の生命線とも言える常連キャラクターの造形を変えられるのは困る。 次作 ‘Unnatural Selection’ は、青木氏訳での刊行を切に願います。 | ||||
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見えない犯人がいるのではなく、必ず登場人物それも肉親や親戚のなかにいて、場所もほぼ閉鎖的な一か所に限定。しかも、なかば「倒置法」で冒頭から経緯が語られる上に、シリーズものの強みとして探偵役と助手役のキャラクターもしっかり立っている。ゆえに、読み物としては最高級。スケルトン探偵の面目躍如といったところか。ハワイ島の観光案内的な記述がもう少しあってもおもしろいかも・・・。犯人探しは、あまり大ドンデン返しではないけど。 | ||||
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カバーは頭蓋骨ですが、頭蓋骨は出てきません。 ギデオン・シリーズは、 ジェリーが出てくると、とたんにベタベタしたバカップル小説になるのがどうも鼻につくのですが、 本作では、ジェリーは遅れてハワイに到着、ということで甘さ若干控えめです。 そのぶんジョン・ロウとの掛け合いが楽しめます。 この、会話がユーモアに満ちていて、2人の間が絶妙です。 本格推理小説としても、仕掛けはよくできていて さらにどんでん返しも用意されています。 つまり、シリーズ通してみても、なかなかの佳作に入るできだと思います。 お薦めです。 | ||||
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カバーは頭蓋骨ですが、頭蓋骨は出てきません。 ギデオン・シリーズは、 ジェリーが出てくると、とたんにベタベタしたバカップル小説になるのがどうも鼻につくのですが、 本作では、ジェリーは遅れてハワイに到着、ということで甘さ若干控えめです。 そのぶんジョン・ロウとの掛け合いが楽しめます。 この、会話がユーモアに満ちていて、2人の間が絶妙です。 本格推理小説としても、仕掛けはよくできていて さらにどんでん返しも用意されています。 つまり、シリーズ通してみても、なかなかの佳作に入るできだと思います。 お薦めです。 | ||||
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形質人類学者で大学教授のギデオン・オリヴァーが、遺骨に隠された犯罪の真実を暴き出す「スケルトン探偵」シリーズの12作目。 このシリーズは以前早川書房が展開していた「ミステリアス・プレス文庫」に10作目まで収録されていたが、同文庫が廃止されたのに伴ってハヤカワ・ミステリ文庫に逐次再収録されている。 再収録は4作目までしか進んでいないが、新作が出たら売り出さないわけにもいかず、11作目『骨の島』と本作は、割り込む形で刊行された。もともと執筆順に邦訳されていなかったこともあり、事情を知らない読者は混乱することだろう。 出版の世界ではよくあることだが。 前置きが長くなった。 英国の本格ミステリを思わせる、推理に重点を置いた静かな展開がこのシリーズの持ち味で、アメリカの作家には珍しいタイプ。 骨から死因を探るのみならず、生前の職業や趣味、嗜好が推測できる(あくまで推測なので、そこにはどんでん返しの余地も生まれる)という、現代の科学捜査についての蘊蓄には毎回感心させられる。今回は控えめだったが。 またキャラクターが魅力的で、会話にはユーモアの味付けがほどよくなされていて、楽しい。 特に主人公の妻ジュリーがいい。何気なく核心に迫るような質問をし、夫の目からウロコを落とすようなシーンが毎回必ず一度はあって、出番は少ないながらも強い印象を残す。 本作も期待を裏切らない出来だったが、アクションやサスペンスを求めている人には物足りないだろう。この作家の魅力はそういうところにはないが、一読して損はないと思う。 星4つはちょっと甘いかもしれないが、個人的にこの作家・このシリーズが好きだし、日本でも本国並みに評価され、売れることを期待したい。 | ||||
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