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転落の街
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転落の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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『ナインドラゴンズ』以降、娘マディと一緒に暮らすようになったものの、マディが出かけている日曜日には、人けのない未解決事件班の刑事部屋で一人仕事をするのがおおかただというボッシュ。 定年延長選択制度を利用してまで働き続けようとするのはなぜなのか。 ボッシュは元相棒キズ・ライダーの「これこそ、あたしたちがやっていることの理由なの」との言葉を思い出す。 そう。自分には使命がある。 そしてその使命は自分がどれだけ失敗しようとも終わらない。 常に使命はそこにあり、常にやらねばならない仕事がある。 ボッシュがやるたぐいの仕事が。 本作においては、『ナインドラゴンズ』のようなアクション的派手さは控え、調書やファイルにあたるというこれまでの地道な捜査が描かれます。 答えは細部にある。 そして本書も、しっかり細部まで描かれており説得力があります。 例えば捜査現場において、しゃがみこんだボッシュが立ち上がるとき「膝の関節がポキンと鳴った」との一文がありますが、そういったことまでしっかり書き込むことでボッシュという存在のリアルさが伝わってきます。 今回、新たにボッシュが心惹かれる女性(社会復帰訓練施設の医師ハンナ・ストーン)が登場します。 彼女の存在も作品に深みを与えているように感じます。 | ||||
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説明通りの商品で、丁寧な包装でした。 | ||||
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ロス市警から放り出されたアーヴィン・アーヴィング市議の一人息子の転落死の捜査を任されたボッシュは、気が進まないながらも「だれもが価値がある、さもなければだれも価値がない」という信条の持ち主だから捜査に一切手抜きはしない。 市警上層部と市議であるアーヴィン・アーヴィング双方からのプレッシャーを感じながら、二十年も以前のレイプ殺人事件の二つの事件を並行して捜査を進めてゆく。 パートナーのディヴィット・チューは、経験が浅くボッシュにはお荷物としかいえないのも悩ましい。 まだ捜査の行方がはっきりしないときLAタイムズ記者のエミリー・ゴメス・ゴンズマートからボッシュに電話があり、詳しく捜査状況を知っていることを知る。 情報提供者がチューであることを突き止めたボッシュは怒り心頭になる。 が、レイプ殺人鬼を突き止めてからのチューの働きでボッシュは、チューを許すことになるのだが・・・。 相変わらずコナリーのデティールを疎かにしないプロット構成に惹かれながらページを繰ることになる。 二転三転しながら事件は終盤を迎えるが、信頼していたキズ・ライダーとの友情が途絶えるところで本書『転落の街』下巻を読み終えた。 表者は大昔に三度ほどレイクタホのスキー場を訪れたあことがある。 その帰りに2,3日だけロサンゼルス観光をしたことがあるが、その街の広さに驚いた記憶である。 このハリー・ボッシュ・シリーズを読み始めてからGoogleMapでロスの街の概略を参照しながら読むことにしました。 蛇足ながら詳しくハリー・ボッシュ・シリーズを詳しく読みたい読者へおすすめいたします。 本書『転落の街』は、下巻になると上巻より面白くなり夜更かしして一気読みしてしまいまいました。 | ||||
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『死角』(2007年)を、読み終えてシリーズ15作目の本書『転落の街』(2011年)の上巻を読み終えた。 『終決者たち』でロス市警に復帰してから本書『転落の街』まで読み進み、ボッシュの元で今では13歳になった娘のマデリンが一緒に暮らしているのに驚いた。 元妻のエレノアが2年ほど前に亡くなったからである。 評者が二作ほどパスしているからその経緯について詳しく知ることができない。 『天使と罪の街』では5歳だったマデリン(マディ)が今では15歳になり、少々大人びていて頭もよくボッシュに拳銃の射撃まで教えられ腕前も良いようである。 本来のレビューから関係ない些末なことを書いてしまったが、このシリーズを読んでくるとやはり気になるエピソードではある。 未解決事件の再捜査にかかわっていたボッシュのところに突然本部長から特別捜査命令がきた。 市警を追いだされたのち今では市議になっている元上司のアーヴィン・アーヴィングの息子ジョージ・アーヴィングがホテルの7階から転落死した捜査を、長年ボッシュと確執のあったアーヴィングが、なぜかボッシュに捜査を依頼する。 22年も昔に8歳だった少年の血液がレイプされ殺された女性の首に付着していた未解決事件の捜査と並行してストーリーは進んでゆく。 このシリーズもボッシュの39か月の定年延長の申請が認められたエピソードなど読まされるとなんだか寂しくなってくる。 シリーズ中、本作がそれほど出来がよい話ではないと思いながらも『転落の街』上巻を楽しみながら読み終えたのです。 | ||||
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読み始めたら、もう止められない。それくらい、のめり込むのよ。 今回は、娘との会話とか、どんなふうに、娘と関わっているかとかが、描かれていて、この娘がどのように成長していくのだろうかとゆう楽しみも抱いたね。 縦の社会で、己の信念を貫いて生きっるて大変なことよ。 そこが一番惹きつけられるんだろうね。 | ||||
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久しぶりに読みました。キンドルは字が大きく出来るので読みやすいです。Primeビデオのボツシュのイメージがちらついて最初は入っていけませんでしたが、読んでいく内に夢中になりました。ハンナが良かった。 | ||||
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冒頭からグイグイ物語に引きずり込んでいくパワーに圧倒されました。そのままゴールまで一直線。めちゃくちゃ面白いですよ。この作家凄いや。愛しのエレノアが死んでいたのはショックでした。シリーズ物はきちんと順番に読まないといけませんね。 | ||||
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携帯電話、使います。メールも送ります。ネットだって…。でも、基本、今もメモに、バインダーファイルに紙の資料。 それで事件を追っていくボッシュに、親近感を見ます。頑張れ!!。 | ||||
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ボッシュの信条は、度々出てきます。私もそうありたい。なかなかそうはいきませんが。下巻に入り、この信条を試される事続き…。 悩む刑事に親近感です。 | ||||
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読ませるね。読んだ順が、次作の方が先だったので、ちょっと変な感じだったけど、十分面白い。 | ||||
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ボッシュシリーズ最新刊ブラックボックスに引き続き、この転落の街も2017年6月9日にkindle化されました。 これは嬉しい。 | ||||
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1992年発表の「ナイトホークス」で始まった、ロス市警刑事、ハリー・ボッシュシリーズも、本作品で、15作目となります。 前作の「ナイト・ドラゴンズ」を読んだのが、2014年のことだったので、久々に新作に接することができ、ワクワクした気持ちで、読書を進めていきました。 ロス市警の未解決事件班に現在所属しているボッシュは、「定年延長選択制度」(通称DROP)により、退職まであと39か月となっていた。 そんな矢先、二十年以上前の未解決殺人事件で新たな進展があった。 被害者の首に付着していた犯人のものと思われる血液とある性犯罪者のDNAが一致したのだ。 ところが、その容疑者は、事件当時、8歳であった。 そんな子どもが犯罪を起こせるはずがない…。 その謎に立ち向かおうとしていたボッシュに、新たな事件捜査が特命で下る。 ロス市警と敵対している市議、アーヴィン・アーヴィングの息子が、ホテルの七階から転落死したという。 ふたつの事件を同時並行で捜査するボッシュは、果たして真相に辿りつけるのか…。 前作の「ナイト・ドラゴンズ」では、激しいアクションシーンが多かったのに対し、本作品では、丹念に情報収集と分析を行い、真相に迫る姿が印象的で、ハードボイルドである本シリーズですが、味わいは、本格ミステリに近いものがあります。 初期の作品ほど、逆転に次ぐ逆転という二転三転するストーリー展開は弱まっていますが、最後まで何が起きるか分からない、という筆の進め方は、円熟した物語作家としての地位を確実なものにしているように、思います。 ちなみに、本作品の原題は、THE DROP ですが、これにはいくつかの意味が込められていて、ひとつは、先述した「定年延長選択制度」が通称DROPであること、次に、転落事件の転落の英語表現がDROPであること、さらに、未解決事件のDNA鑑定の元になった「滴下血痕」がA・DROP・OF・BLOODであること、──ということで、3つの意味が込められているとのことです。 この三つのDROPとボッシュがどのように向き合っていくのか目が離せない、怒濤の展開を是非味わっていただきたいと思います。 ここに、ハードボイルドの新たな傑作が登場した、と私は感じています。 | ||||
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本作は、ボッシュが2年ぶりに「読者のもとに帰ってきた」シリーズ正編作品である。本作の時点(2011年9月)でボッシュはほぼ61歳。定年を延長して39ヵ月後(2014年12月)に退職予定という立場になっている。僭越ながら、シリーズ愛読者も本作の痒いところに手がとどくような出来映えには満足するだろう。ボッシュは、残り少ない刑事人生についてかれなりの感慨を抱きながら、同時並行でふたつの重要事件を捜査していく。作者コナリーは、未解決事件の新証拠として扱われることの多いDNAの二重螺旋イメージから連想し、「撚り合わせながらも、おたがいにけっして触れあわないふたつの異なる物語」をメインに据えて描こうとしたのである。 そればかりではない。コナリーはもっと驚くべきことに、メイン・ストーリーの絶妙な合間を縫って「その後あの話はどうなったか」というまさに読者の知りたかった情報を過不足なく、また違和感なく挿入することに成功している。すなわち、ボッシュと快活になった娘マディとのほほえましい生活ぶり、アーヴィン・アーヴィング(元LAPD副本部長)との確執の延長戦、また、出世階段を上りつつあるキズ・ライダーの成長(?)、若いアジア系パートナーとの師弟関係、はたまた新たな女性との出会い(!)など、数々の新たなエピソードがマルチ・レイヤーとして重層的に描かれている。長年のファンを自認する方々ならば、本作で、コナリーのいつもながら読者を飽きさせないサービス精神と、いまだ進化中の創作技術をうれしい驚きとともに再発見するだろう。 | ||||
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最近のハリー・ボッシュ、香港行ったり、異母弟の弁護士につきあったりで精彩に乏しかったが、本来一匹狼ぶりを、発揮。しかも、娘を登場させる辺り、ご高齢ハリーの後釜に据えると見たのは当方の眇めか。 | ||||
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このコナリーとジェフリーさんは外れがない。 グイグイ読ませて二巻一気読み。 粗筋とか書くのは野暮だけど 年齢的に悲哀を感じるなー | ||||
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彼もいい歳になっているわけですが、 ハリーの動きには歳を感じさせません。 粘り強く、強い信念を持って、よく動きます。 テレビドラマのハリーは中年の緩い雰囲気が嫌いですが、 こちらではそれを感じずに済みます。 ずっと現役で頑張って欲しいものです。 | ||||
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彼もいい歳になっているわけですが、 ハリーの動きには歳を感じさせません。 粘り強く、強い信念を持って、よく動きます。 テレビドラマのハリーは中年の緩い雰囲気が嫌いですが、 こちらではそれを感じずに済みます。 ずっと現役で頑張って欲しいものです。 | ||||
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順序が逆になってしまったけれど、これから下巻。いつも通りに期待を裏切らない雰囲気で◯。 | ||||
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宿敵で、LAPDを追われて市議会議員になった元市警副長官のアービング・アービングの息子が自殺か、事故か自殺かなにかの理由で死に、その捜査にLAPDへの攻撃を生き甲斐とするアービングがボッシュを指名する。ハイジンゴの連続か。 | ||||
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ハリー・ボッシュシリーズは地味にスタートした。だから、1から読みだしたのではない。評判になった、3・ブラック・ハートから読み出し、1、2と読み、4・ラスト・コヨーテから順番に読んでいくことになった。この頃、ボッシュの妻が遠い将来、死ぬハメになるとは露知らず、密かなファンだったのに・・・・。だから今後、二人の娘・マデリンに何かあれば、さすがに読むのを止めると、作者コナリーに抗議するつもりだ。 冒頭からボッシュは二つの事件を抱え込む事になるが、事件そのものは全く別物なので、これが絡み合う事はまずない。読んでいて気付いたのは、ディテールに拘った箇所が有れば、その直後に核心を突く事象が起こるという事だ。上巻では社会復帰訓練施設医師のハンナ・ストーンとの会話の中で起こり、下巻では未解決事件の犯人の父親宅をボッシュが捜索する箇所で起こる。何れも、ここまで細かく描写する必要があるのかと思わせた直後に、ハッとさせられる。この辺りが実に巧い。 さて、「転落の街」のタイトルであるが、訳者あとがきにも書かれているように、本書では、様々な転落を描写している。最終章のライダーとの会話の中でも、転落が示唆される。しかし、ラストのボッシュの言葉に、やはり、このシリーズを読み続けようと、本を閉じる。 | ||||
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