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QJKJQ
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QJKJQの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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平成の「ドグラ・マグラ」とまでは言えないような。。 ただ、「ドグラ・マグラ」的と評されると否定はできない雰囲気。 何に近いとも言い難いけれど、「殺戮にいたる病」の方が雰囲気は近いような気がする 本格ミステリだと思いますが、んー、王道ではなく邪道ではなく。。 ただのミステリ好きで、小難しい評論の様な事柄は書けませんので率直な感想を書くと、 幻想怪奇小説に抵抗がない人であれば十分に楽しめる作品だったと思います。 終盤の父親の台詞が好きでした。 文章の書き方も好きで、総合的に好意的に捉えましたので、☆4評価としました。 | ||||
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ダウンロードして、一気に読んでしまいました。ラノベとかに よくありがちな、精緻で複雑な設定の上で、ありきたりなすじだての物語が 展開するのかなと思ってたら、中々意表を突かれぱなしで。お腹一杯になります。 | ||||
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なぜ突然、母と兄がいなくなったにも関わらず、父は真実を話してくれないのか。猟奇殺人鬼の一家で育った少女が抱える闇を描いたミステリ。 物語の序盤から中盤にかけては少女が育てられた特殊な環境と家族の話が中心に描かれていくが、中盤以降、境界殺人犯という殺人者の超希少種が焦点となっていく。 連続殺人、騒動殺人、大量殺人の間を行き来する殺人遺伝子。これが何を意味するのか、最後まで目が離せなかった。 タイトルはいま一つ分かりにくいが、今後の著者の作品も期待したい。 | ||||
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『家族全員が猟奇殺人鬼!? 衝撃を受け、ストーリーが気になり購入! 兄が惨殺され、母が行方不明。 残されたのは父と娘。 読み進める度に謎が深まり、娘の現実が揺らぐ。 先が気になり過ぎて、ページを捲る指が止まらぬくらい面白くて、深水に嵌りました♡』 | ||||
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アマゾンの商品説明はなんだかあまり面白くない話を予想させた。サージウスの死神を読んで、私の好みではなかったこともあり、期待しないで読んでみた。以下ネタバレあり。 この推理小説の謎は、なぜ一家そろって猟奇殺人をやっているのか、ということである。その謎は主人公がファミレスのメニューのある部分を見た時に、全てが氷解する。その謎解きは鮮やかであり、主人公の悲哀が垣間見えて、この話が最も盛り上がるところでもある。 この小説の弱点はリアル感に乏しく(主人公の、普通の人は見ないような幻覚に頼っている)、後半スピードが落ちてしまうということ。よく出来たオカルト推理小説といったところだろうか。 | ||||
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乱歩賞じゃなくてメフィスト賞では?ってノリの、家族全員猟奇殺人鬼っていうぶっとんだ設定の中で起こる兄殺害事件。自らが削り研ぎ磨いた鹿角ナイフで胸を一突きする女子高生、バーベル用の軸で殴り殺す母、鋼で作った牙を装着しネットで呼び寄せた女の喉を噛み切る兄、ポンプを使って抜いた血をまた飲ませるという拷問的な殺し方の父。最初から猛スピードで悪趣味にもカッコいい猟奇殺人ファミリーの紹介で、中二的にノリノリ。後半の暴力的な風呂敷拡げっぷりは、さらにぶっとんでて中一か小六かもしくは全てを悟った賢者かもしれぬって感じで突き進むので、そこも「あわわあわわ」言いながら楽しむのが吉。 | ||||
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読み始めは文体につまづいたが、読み進めるうちに慣れてきて寧ろ読みやすくなっていった。作風に合った文体で、文章のリズムも良かったと思う。 トリック自体に大きな驚きはないが、非常に計算された構成に著者の真摯な姿勢が見て取れる。 人によっては「そんなのアリ?」と思われてしまうかもしれないが、私自身は愉しんで読んだ。 次回作も楽しみな作家だ。 | ||||
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物語全体に張り巡らされる伏線が巧妙。 一見ぶっ飛んだ話のようでいて、実は読者を身近に感じさせる背景も絶妙。 でも、この本を読んで一番すさまじいと思うのは、著者の類稀なる文章力。 表題であるQJKJQをはじめとして、 物語を象徴する様々なキーワードが密接に絡み合い、 ある種の芸術作品のような趣を醸し出しています。 ”面白かった”とか”良かった”とか、 とても一言では語れない、独特の読後感。 ちなみに、この作品は江戸川乱歩賞を受賞されているようで、 ジャンルとしては一応ミステリー小説に分類されるのかな? 普通のミステリー小説は飽きた!という方には特にオススメです。 ※初めてミステリー小説読む、という方にはオススメしません。 | ||||
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とても真面目に誠実に書かれた作品だと思いました。 文章は、とても良い。読みやすいというだけでなく、上手いです。 帯に書かれている惹句「家族は全員、猟奇殺人鬼」 このぶっ飛んだ設定をどう着地させるか、 要約すれば、そういう話ですが、 世界のひっくり返し方が、丁寧にきちんと書かれているので、好感を覚えます。 それがこの作品の良さのように思われました。 無責任ではない。ぶっ飛んでいるのに丁寧。 一方で、まさにそこがこの作品の弱点でもあるように思われました。 ぶっ飛んでいるくせに丁寧。呆気にとられるような驚きはない。 「これしかないよな」「やっぱりな」と思ってしまう。 不満があるわけではないが、読む者を揺さぶる力はない。 巻末の辻村深月さんの評に、ほぼ同意しました。 少なくともドグラマグラではない。 第一章はほぼ登場人物紹介にあてられ、 180ページ以降は世界の説明。 読者に向かって語りかけてくる語りと、 モノローグと別の視点を使い分けている。 文章が上手いので読ませてしまうが、 描写や会話が少なく、叙述が続く。 物語のうねりを楽しむ快楽はない。 また、気になったのは、鳩ポンと「父」の扱い。 やはり「ないな」感、覚えました。 小道具の使い方も上手い。 マリリン・マンソンとか、マトリックスのポスターとか、 首輪とか、登場人物のネーミングとか、その他あれこれ。 突飛なタイトルにも、やはりきちんと仕掛けがあります。 ただ、どれも、ややわかりやすすぎるというか、ベタすぎるというか、 作品全体の雰囲気と似通っています。きちんとしていて驚きがない。 どこか壊れてくれればいいのに、と思うのはわがままでしょうか。 こんなに、丁寧に良く書けていて、水準も高い作品だとは思うのに、 じゃあ、これ面白いのかと聞かれたら、 ちょっと首をひねってしまう。 面白いっていうのは、ずいぶん難しいことだと思いました。 | ||||
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何百冊と読んでいる、私の読書歴の中でも、5本の指には入る大傑作。文章、何気ない挿話等に、オリジナリティ横溢。1ページに一つは、感心する(=面白い)点あり。(その魅力的な挿話が、伏線になっていたりする!)「面白い小説を書く人」と、「面白い小説が書けてしまう人」がいると、誰かが言っていたが、この人は、「書けてしまう人」だろう。とてつもない才能を感じる。ラストまでに、山のようにあった伏線が、すべて回収され、謎が1点の曇りもなく、解決される。そして、ラストで、浮かび上がって来る本書のテーマ。「なぜ、人は人を殺すのか?」その解答まで、きちんと。その内容が、真面目で、行儀が良い。きれいに閉じられる解決と相まって、物足りなさを感じる理由になっているのかもしれないが、私は好感。途中、残酷描写が売りのホラー小説的に感じられる部分もあるが、この真面目さで、それが中和される。エンタテイメントである限り、救いのあるハリウッド的ラストは大事。あえて欠点を言えば、一番骨格となる部分(トリック)が、冒頭からわかる。(選評でもバレバレ)純粋にミステリとして読む人は、その点で、減点になるのではと思う。それを前提に読んでも、十分、大傑作! | ||||
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