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傷だらけのカミーユ
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傷だらけのカミーユの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 1~20 1/4ページ
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『悲しみのイレーヌ』では最後の50ページでひっくり返されましたが、本書では3日間構成の3日目で作者に「してやられる」ことになります。3部作読了、イヤァ面白かったです。『その女アレックス』→『悲しみのイレーヌ』→『傷だらけのカミーユ』と翻訳順に読みましたが違和感はありません。 | ||||
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翻訳版の刊行順が、作者の本来の出版順ではなくその女アレックス→悲しみのイレーヌ→本作だが、その順で読んでむしろ良かったと感じる。前二作が伏線となりものすごく面白かったし、自分の中でもふっと完結した気持ちになる。 | ||||
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「音速のパンチ」「毛穴からユッケ」「抑え目のビーム」 ハライチのネタで出てきそうな、この作品のタイトル 『傷だらけのカミーユ』は カミーユシリーズ3部作の最終作品 前作までの時系列は(発売順は違うけど) 「悲しみのイレーヌ」→「その女アレックス」→「傷だらけのカミーユ」です やっぱり過去作もハライチ風タイトル まずは教訓 3部作の最後の作品から読んではいけません あちらもプロだ まったく意味が分からないことは無いけれど 犯人を見つけるためにはアイツを使うしかいない! アイツって誰? まさか、犯人はお前だったのか! 誰? って、終盤は畳みかけるように置いて行かれる だが、何か雰囲気は面白い気がする 人道を外れたまでの捜査はしてないが、 そこそこ上司を無視して社内規則?を無視して犯人を追いかけ、 ガッツリ怒られる、カミーユの落ち込みっぷりがいい リアルだわ 最終的にはメンタルボロボロのカミーユ やっぱり良いタイトル 傷だらけのカミーユ 次回作は、求職のカミーユかな? | ||||
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イライラしかない。イレーヌ、アレックスと読み、今作。このシリーズは毎度中盤までがダラダラ進み、非常にイラつかされるのだが、前2作は事件の核心に迫るにつれ、どんどん面白さが増すのに対し、今作は終始ダレっぱなしだった。 まずアンヌ。アレックスではすでに登場していたのに、今作では出会いの時期も出会い方も全く変わったものになっている。訳者が追記しているが、そんな高尚なものではなく、単にアレックス時点では脇役だったアンヌを、3作目の構想を練るときに急遽メインキャラに引き上げたためだろうと思う。 イレーヌでもアレックスでもそうだが、いつも細かいところの爪が甘く、設定が雑になるのを、大筋の面白さで誤魔化すのがルメートル流だが、今回はちょっといただけない。 カミーユに対してイライラしっぱなしで、もはやカミーユに正義の鉄槌がくだらないことにフラストレーションがたまるほどだ。男性作家の描く男性刑事物の多くに見られる傾向だが、読者は刑事小説ではなく、主人公の刑事の「男のロマン小説」につきあわされる羽目になる。愛と孤独と哀しみがこのシリーズのテーマだが、乱暴な言い方になるがイレーヌが殺されたのはカミーユのせいだし、今作でカミーユが全てを失うのもカミーユのせいだ。マレヴァルはクズだが、カミーユが警察に偽名を名乗り、職権濫用して捜査を掻き乱さなければ、ルイあたりが早々にアンヌを不審に思い、もっと早くにマレヴァルに到達していた気がする。 作者はこのシリーズで何を描きたかったのだろう。ラストシーンは確かにもの悲しく、哀愁と切なさの余韻を残す名シーンではあるが、結局カミーユはイレーヌやアンヌよりも母親の愛しか求めていない子供だったにすぎないのではないかとも感じた。アンヌが最後あっさり姿を消したのも、多少の肩透かし感は否めない。まあ仕方ないですよね…だってアンヌはカミーユのことなんてちっとも愛してないもん…。嫌いじゃないし、情はあるってだけで…。 まあひとつ腑に落ちたのは、カミーユがなぜ身長145㎝の小男として描かれたのかということ。低身長というコンプレックスの塊だったからこそ、なんでも自分が解決しないと気が済まない、独善的で、現実に目を背けがちな職権濫用刑事が誕生したのだろう。やはりコンプレックスは身を破滅させる。いい教訓になった。哀れ過ぎるラストだが、全てが自業自得すぎて何も可哀想と思えない。一番の被害者はカミーユのコンプレックスに付き合わされて、子供諸共無惨に命を奪われたイレーヌです。合掌。 | ||||
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その女アレックスには、衝撃を受け警部カミーユは低身長ながら、魅力を感じて一気に残りの二作を取り寄せて一気に読みました。後味は大々円とは言えない物で、色々悲しみのイレーヌでは、はらせなかった恨みをスッキリさせましたが、仲間の一人の葬儀から始まり、[どうして?]と思いながら、少し白けながらも、魅力は十分ありました。スマートで欠点をみつけるのが難しい位のルイが、35歳あたりで、もう老眼鏡をかけているの一行に、彼の勤勉さやそろそろ世代交代なのかなと、考えさせる物があり、見事だなとは思いましたが、カミーユはまだ、50歳だから、まだまだ、キレ味鋭く仕事して欲しかったと、読後感想にとどめます。犠牲になる相手がいるのも悪くないとはありますが、出来ればカミーユ出現する続編があればなと痛切に思っています。展開は他の二作より、緩やかでしたし、読後は侘しく切なかったのですが、読んで良かったとは思えます。不完全燃焼は消えないけど、魅力はあります。流石ルトメールです。 | ||||
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#1『悲しみのイレーヌ』読後、私は「極めて後味が悪い、意味は何なのか?読者の目を引きたくて残虐なものを書いたのでは?しかしこういう事件は現実に皆無ではないだろう」と感じ、そのようなことをレビューで記載したが―――本作はばっちり#1に繋がっていた。作者の頭の中ではシリーズ開始前からプロットができ上っていたとのこと。 ……さすがだ。自分の凡人、凡才ぶりを思い知らされた。 途中、警官総動員で移民検挙に走るあたりはちょっと中だるみを感じたが、終盤の展開は見事としか言いようがない。この余韻、充実したものを読んだ満足感。中編#2.5『わが母なるロージー』含めて本シリーズは全てすばらしい。 すっかりルメートルのファンになってしまった。彼の発表されている作品を全て読破する決意をここにした。 | ||||
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カミーユには申し訳ないが、いくら傷だらけになっても、同情すら想い浮かばなかったのです。太田愛の3部作3人組の前では手に汗、眼に涙さえ憶えた私には、イギリス推理作家協会が受賞作をお間違えになったとしか、言い様がありません。失礼ながらルメートル氏には、カミーユから女性を離して頂いた方が、良い物語が書けると思います。 | ||||
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恥ずかしながらルメートルの名を知らず、前2作も未読のまま本作を読む。さらに恥ずかしいことにタイトルのカミーユという名からすっかり女性と思い込んで読み始めてしまった。カバー記載のあらすじを読んでも、個人の自由が尊重されるフランスだけあると疑いもしなかった。尤も、すぐにカミーユの描写から男性ということが判明したが、Camilleは男性名、女性名、両方あるらしい。 私が女性名と思ったのはカミーユ・クローデルから。いうまでもなく、ロダンの弟子であり愛人だった女性彫刻家である。読後感、やはり、彼女の生涯を描きイザベルアジャーニが演じた映画を思い出した。名前以外の関連はないもののロダンに利用され捨てられボロボロになった姿に本作の“傷だらけのカミーユ”が重なった。 内容説明にその旨書かれていなかったが、本作はハードボイルドではないのだろうか。冒頭の恋人が襲撃されるシーンは執拗な描写に気分が悪くなった。しかしその後は一気に読ませられた。 割と早く犯人の名が上がってくるので、本当にそうなのかと疑心暗鬼になっていたが、第三のパターン。 カミーユの処遇はどうなるのか。懲戒免職か、はたまた事件解決で相殺され減俸あるいは降格処分で済むのか。いずれにせよ警察を辞めそうな気がする。 ところが最新刊では警部として相棒ルイと活躍する姿が描かれているとのこと。半分安堵したが、最新刊で扱う事件は本作と前作の間に起こった事件とのことで、2.5巻に相当するらしい。最後、カミーユが母親を懐かしがるシーンがあるが、次作(内容的には前のことだが)のタイトルは「わが母なるロージー」(カミーユの母ではない)。 折角なので時系列に逆行して読んでいこうかと思う。 尚、作者はフランス人だが、主人公の警部カミーユはロマンチストで芸術家肌なところがあるものの至って真面目。私が知っているフランス人のイメージとは異なるため、個人的には作品全体を通じフランスっぽさはあまり感じられなかった。 しかしながら、最後カミーユがウィスキーと迷って口にするのはやはりコニャック。やはりフランスだ。 | ||||
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綺麗な本でした | ||||
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カミーユのチームはキャラがたっていて、とりわけアルマンとルイは読者として親しんでいた。 それが、アルマンの葬式から始まるのだからショックだ。 犯人は登場人物のリストを見ただけで多分と思っていたあの人。 ミステリーを読み慣れた読者にとっては割とあっさり想像ついてしまう。 二作目が良かっただけに、ちょっと残念かな。 | ||||
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前作を読んでいるのでキャラクターに親近感があり、また展開も・・!と面白かったです。 ただ、関西人の私にとって、低身長のカミーユに池乃めだか師匠のような親近感を覚えてしまったため、読み物とはいえ、感情移入して読んでいて辛くなりましたぁ(笑)。 これで完結か・・。カミーユには幸せになってほしかったですが。。。 | ||||
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久しぶりに寝る時間を惜しんで読んだ。三日目の展開は意外の上に意外が重なり読みやめられない。 | ||||
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実は感動の名作です。原本をとりよせて完全にみました。翻訳もよかった。 | ||||
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前2作と比べると、中盤までの展開にストレスを感じる。 しかも真犯人の正体が明らかになるとカミーユ本人に 「なぜ、それまでの場面で気付かない?」と思ってしまう。 しかしなんだかんだ言っても魅力的な作品であることは間違いない。 3部作で完結とはいわずに、ぜひカミーユが再び歩き出す物語を紡いで欲しいものである。 | ||||
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過去2作に比べると、極端に少ない登場人物で、グロテスクな描写も控えめで、 悲惨さも控えめに感じました。 但し、その分、カミーユの孤独が際立ち、より悲しみを感じました。 内容も期待通り、3日目からの展開に驚かされ、怒涛のクライマックスに向けて 読む手を止めることができなくなりました。 やっぱり面白かった。 | ||||
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事件解決の成り行きも面白いが、なによりこの小説は登場人物たちに魅力がある。各人の設定がユニーク。この著者の3部作を読んだ。もっとシリーズ化してほしい。 | ||||
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事件にしても登場人物にしてもカミーユがとった行動にしても無理があったかな。だから、犯人が起こした犯罪に対しての見返りがあわない。でも最後まで一気に読めました。 ただ、アンヌだけはアッサリしない。 | ||||
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幼稚な読み方かもしれませんが、主人公が報われてほしいとか活躍してほしいとか、そういう願いが叶わないお話です。キャラクターたちが魅力あるだけに無念です。 | ||||
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全二作に比べてややゆっくり目に話が進みます。グイグイ読ませる文章力はさすがです。ショックングな描写もありますが、面白かったです。 | ||||
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正直アレックス、イレーヌはそこそこ面白かったけれど、人に勧めようとは思わなかった。これは親しい人に是非読んでみてと勧めたい。最初から最後まで息をつかせぬ展開であるし、何よりアンヌを思うカミーユが切ない。前2作に比べてあっという間に読み終えたし、余韻も残った。 | ||||
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