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傷だらけのカミーユ
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傷だらけのカミーユの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 41~60 3/4ページ
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ヴェルーヴエン警部シリーズ三部作の完結編。今回は、事件発生から解決までが僅か三日間。愛する人アンナを守るべく、自身の職を賭けてヴェルーヴエンが孤軍奮闘する、シリーズ最後に相応しい内容である。 全二作のような重苦しさや残酷なシーンの描写はないが、読み応えは十分。一気に読破した。 | ||||
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ルメートルはやっぱりすごい作家さんです。 「その女アレックス」「悲しみのイレーヌ」「死のドレスを花婿に」 そしてこの「傷だらけのカミーユ」を読みましたがどれも面白かったです。 アレックスは特に、ひゃ~~~!という感じでした。 ほかの方がおっしゃっていた通り、できたら順番通りに 「悲しみの店」「その女…」「傷だらけの…」の順番で読んだ方がいいと思いますが 「その女アレックス」がなければこんな面白本には出合えなかったのですから いたしかえしです。 おかげでルメートルという作家に出会えて幸せです。 残酷なシーンは大嫌いな私ですが、そこは本です。 読み飛ばす?あまり想像しないなどなどいくらでも対処法あります。 ルメートルのいいところは その登場人物の描き方とプロットだと。 特に女性の描き方は秀逸だと。 どの女性も魅力的です。 たぶんしっかり考えれば こんな事件ないし、こんな殺人者いない だってこれほど殺すことにこれほど手間かけるやつ 今の世の中いないでしょ。 年末年始にストレス解消にお勧めです。 | ||||
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早い展開。主人公のひとがらが中盤になって突然ものすごく魅力的にかんじてくる | ||||
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あまりにも、酷で、悲しくて、寂し過ぎる!が感想。 それなのに、一気に読ませる構成の凄さに、拍手! 「悲しみのイレーヌ」は、好きな作風ではなく、この作品を読むべきか? 悩んだが、カミーユの内面に迫った本作を読んで良かった。 ラスト、犯人の頭に銃弾を撃ち込んでもいいのに、それを自制したカミーユ。 愛すべき人のために、亡き妻の殺害犯とコンタクトしたカミーユ。 それを思うと、、、、、 最後のページ、ひとり、アトリエで、ストーブに薪をくべるカミーユの姿を 思うと胸にグッとくるものがあります。 | ||||
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妻のイレーヌを巻き込んだあの事件から5年。2010年、パリ警視庁のカミーユ・ヴェルーベン警部はアンヌという女性と恋仲になっていた。そのアンヌが、宝石店を銃撃しようとする直前の強盗団と出くわしてしまう。犯人に顔を激しく殴打されたアンヌは瀕死の重傷を負って入院してしまう。カミーユは警察機構の手続きを無視して、犯人を独自に追い始める。だが犯人はなぜか執拗にアンヌを狙って病院に侵入してくる…。 ------------------- 『』、『』と続いてきたフランス・ミステリー<カミーユ・ヴェルーベン警部シリーズ>の最終第3編です。フランス本国の発表順とは異なり、日本では『その女アレックス』、『悲しみのイレーヌ』という順番で翻訳されてきました。この『傷だらけのカミーユ』で描かれる事件は確かに『その女アレックス』の次に起こったものですが、物語はむしろ『悲しみのイレーヌ』の姉妹編といってよいかもしれません。 犯人は一体誰なのか。なぜ犯人はアンヌの命を狙い続けるのか。ヴェルーベン警部は愛する女性を再び失うことになるのか――。 そうした謎の解を求めて頁を繰り続ける読者を、ピエール・ルメートルはこれまでの二編同様、驚愕の真相へと見事なまでに突き落としてくれます。読者の先入見を逆手にとったどんでん返しが眼前に広がります。それを目にしたとき、私は自らの浅はかさを心地よくも思い知らされました。 優れたミステリー小説は、読者を推理に誘う作品ではなく、むしろ読者をあざ笑うかのようにダマしてくれる作品であるという思いを強くします。 フランスのミステリーを読むことはほぼ皆無の私ですが、今回あらためて目についたのは、フランス社会が移民社会であるという現実です。ヴェルーベン警部が行方を追うのはセルビア出身の男ですし、強盗団にはトルコ系の男たちがかかわっている様子が見てとれます。アンヌの入院先にはマルティネック生まれのスタッフがいて、パリの街なかの食料品店にはアラブ人の従業員の姿が見えます。そうした民族のサラダボウルと化したパリを、複雑怪奇な事件が覆うのです。 前二作と同じく今回も橘明美氏がフランス語を見事で無駄のない日本語に移し替えてくれました。大変読みやすい文章で、この極上のミステリー小説を堪能することができました。 | ||||
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1作目・2作目の緻密で粘り強い内容が、全くない。どうしてカミーユがこんなに無鉄砲な捜査に突き進んだのか。せめて信頼できる部下と相談して、協力しながらも超法規的な方法しかなかった、というような進め方はできなかったのか。 | ||||
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三部作完結編の今作は、「その男、カミーユ」とも題すべき、カミーユ・ヴェルーヴェンという一人の男の物語。前2作に比べて衝撃度や猟奇性は抑えられ、シンプルな構成(と言ってもルメートル節は健在)で、カミーユとある男との対決が描かれる。彼が何度も引き返すことができたのに、自ら退路を断っていったのは、すべてを失うことが、同じく過去にすべてを失い、帰ってきた放蕩息子に対する「けじめ」だったからだろうか。二人の対決の場面、犯人の「わかっていたことだが、おれはこいつがずっと好きだった」の一行が腹にドスンときた。 | ||||
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宝石強盗の際、通りがかりの女性アンヌがその強盗に襲われ瀕死の重傷を負う。この女性、実は主人公である身長145cm短躯の刑事カミーユの 恋人であった。前作「悲しみのイレーヌ」で愛する妻を殺されたカミーユが傷心の5年間を経て、やっと見つけた愛する人。カミーユは必死に犯人を捜し、 アンヌを守ろうとする。単に宝石強盗の目撃者であるという理由だけでは、余りにも執拗なアンヌへの更なる殺害計画。カミーユはその背景に何か あることを感じ始める。「その女アレックス」でもそうであったが、話の端緒はそう凝ったものではない、と読者思わせられる。だが、このルメトールと いう作家はプロット設定が非常に巧い。その謎解きで最後まで読者は惹きつけられる。ある残虐な男が、この犯罪の中心にいる。それは誰なの か。目的は何なのか。そして、このアンヌという女性は一体何者なのか。作品としては、いろいろなところに伏線を引きながら、この犯罪の背景 にある大きな陰謀をやがて見つけるカミーユ。前作(実際は前々作らしいが)の「悲しみのイレーヌ」と緊密に絡み合う作品となっていることを読者は 知ることになる。「その女アレックス」も相当面白いと思ったが、それに迫る作品である。 | ||||
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これだけ面白いシリーズは久しぶり。三部作で終わりは残念だが、それが正解。 | ||||
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「その女アレックス」「哀しみのイレーヌ」と読んできて、その独特なストーリー展開というか人物描写に惹かれていたので、ヴェルーヴェンシリーズがこれで終わりかと思うと少しさびしいです。 | ||||
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一気に読んでしまいました。このシリーズをもっと読みたいです。 | ||||
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「その女アレックス」も「悲しみのイレーヌ」も本作も、とにかく女性に対する暴力的描写が多いと感じる。「その女アレックス」は構成の妙もあって、前半で描かれたことが後半鮮やかに反転するカタルシスに目を奪われて、さほど女性に対する暴力描写にひっかかりを感じることはなかったが、イレーヌ、本書と続けて読むと、そこまで女性に残虐なことをしなくてもいいのでは?と感じるようになった。目を引くストーリーにするためなら、女性を暴力の対象にすることに何のためらいも感じないようだ。女性を暴力の対象とした事件を扱い、そうした犯人に猛然と立ち向かう…というストリー展開(例えばスティーグ・ラーソン「ミレニアム」シリーズ)ならまだしも、ただストーリー展開のために女性が暴力を受けるという感じがぬぐえず、読んで不愉快な印象を受ける。読後感がよくない一作だった。 | ||||
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『悲しみのイレーヌ』がすごく好きなのでおもしろく読んだけど、 『その女アレックス』ほどの描写のエグさもなく… とくに前半はじりじりとした展開で少し地味。 カミーユが幸せになれないのがつらいし、ルイや仲間たちもあまり活躍しないのが残念。 | ||||
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このシリーズは読む順番に注意が必要かな。 カミーユ・ヴェルーベン警部シリーズは、執筆順に「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」そして本作「傷だらけのカミーユ」と三部作になっている。 しかし、日本での発売は1作目と2作目が逆転しており、「その女アレックス」が先に発売され、翌年「悲しみのイレーヌ」が発売された。 単独で読んでも楽しめるというコメントもあるが、やはり執筆順に読んだ方が楽しめると思う。 特に第一作の「悲しみのイレーヌ」は重要な作品で、本書を読むうえでは是非読んでおきたい作品。 本作や「その女アレックス」を先に読んでから「悲しみのイレーヌ」を読むとネタバレしてしまってるから注意が必要。 本作は三部作の完結編となっているのだが、主人公のカミーユが背負っている心の痛みや悲しみをより理解するには前作を読むのが必要になってくる。 ストーリーに関してはあまり書くとネタバレになってしまうので書かないが、今回も主人公の心の痛みが伝わってくる描写が素晴らしかった。 巻末の解説で文芸評論家の池上冬樹氏が 「こんなに世界的に人気を博している以上、シリーズの新作を書かないわけにはいかないと思う」 と書いており、ここのレビューでも続編を希望する声があるが、私はこれで完結でいいと思う。 完結編としてはこれがベストであり、これ以上書くのは蛇足だと思う。 人生に悲しみと痛みを背負ったカミーユ・ヴェルーベンという男の物語はこれで完結で、その後のカミーユの人生は読者それぞれが想像すればいいと思う。 | ||||
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満足です。真相は後半あたりから徐々に分かってはきますが、人間心理など謎解き以外の部分も含めた小説の面白さを満喫させてもらいました。とくに何人も出てくる犯罪者の描写が秀逸と思いました。三部作として早くから構想されていたということのようですが、うすっぺらな謎解きに終わらない骨太さがたいしたものだと思います。 | ||||
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亡き妻への想いや、もう誰かを愛することなどないだろうと思っていた自身が新たに別の女性アンヌを愛することになった戸惑い、そしてあきらめかけていた幸福を取り戻すことができるかもしれない、そんな矢先に降ってわいたようなあまりに無惨な事実に対する衝撃。 「妻を殺されるという言いようのない苦しみを味わい、立ち直るのに何年もかかった。そういう試練をくぐり抜けるとこれ以上ひどいことは起こらないと思ってしまう」 カミーユ三部作最終章である本作は、まさに心が傷だらけとなったカミーユ自身の物語です。 したがって、できれば前作から順番に(少なくとも「悲しみのイレーヌ」だけでも)読んでいく方がカミーユの思いに共感することができます。 強盗事件で被害にあった女性が自身の恋人であることを隠して捜査の担当となったがため、普段どおりの冷静な判断を超えた強引な手法で犯人逮捕に執念をみせるものの、その過程で警察組織には嘘をかさね、次第に自身の立場を追い込んでいってしまうものの、もう後には引けなくなってしまうカミーユ。 カミーユは思う。 「自分が入り込んだ道は暗くて曲がりくねっていて、どこに通じているのかわからない。それでもアンヌへの愛情に目がくらんでこの道に固執しているのではない。もっと別のものが背中を押し、なにがなんでもこの道を行けと言っている」 この事件を自身の問題にしたのではなく「おれ自身の問題がこの事件になったんだ」 「ずっと状況に振り回されていると思ってきたが、実はそうではなかった。結局のところ、自分の運命を決めているのは自分だ」 本作も前二作同様、カミーユ側の視点と犯人側の視点で物語が構成されています。 ただ、前二作のような、小説の構成や形態そのもので読者を驚かすというスタイルではなく、カミーユの状況を主眼に割合ストレートな構成となっています。 もちろん構成がストレートではあっても、ルメートルらしい驚きの展開はあります。 ただ、前作での衝撃が強ければ強いほど、なにをもってしても前作で感じた衝撃の記憶を上回ることはできません。 それが続編のジレンマです。 しかし「悲しみのイレーヌ」の後に執筆された「その女アレックス」は、そのジレンマを打ち破った見事な作品でしたので、第三部の本作に対する期待はいやがおうにも高まります。もっと強烈な衝撃を求めるがゆえ、続編のジレンマがここで発動されたとの印象を持ってしまいました。 著者によるあとがきでは、本作がカミーユ・ヴェルーヴェン三部作の最終作になることが書かれています。 そのことからも、著者は、カミーユの物語に決着をつけるため、三部作を締めくくるカミーユの物語として、本作のかたちがとられたのでしょう。 しかし、カミーユというキャラクターの存在感は、これで終わりにするのはもったいない。 いつかきっと、カミーユの再登場があるのではないでしょうか。 ルメートルの作品をこれから読もうと思われるかたは、日本での翻訳順は逆になってしまいましたが、カミーユの視点から三部作を振り返ると、やはり執筆順どおり「悲しみのイレーヌ」から読んでいくのが良いと思います。 | ||||
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カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ三部作。 妻イレーヌがなくなってから5年後、アンヌという女性と付き合い始めたカミーユにもたらされた、アンヌが強盗事件で重体になったという知らせ。カミーユは、友アルマンの葬儀に向かおうとしていた時だった。 カミーユは、部下ルイにも詳細を知らせず、捜査にとりかかる。 カミーユのとった言動には、少なからず疑問をもった。 なぜ、アンヌとのことを周りに知らせないんだろう。 秘密を持ちつつ、捜査を進めるカミーユは、周りから孤立していく。 どうするんだろう、どうするんだろうと思いつつ読み進めたいく。 不安に駆られて、前のページを読み直してみたりして案外時間がかかって読み終わった。 ネタバレになるから、後半についてのコメントは控える。 ”アレックス”や、”イレーヌ”の時ほどの衝撃はなかった。 が、カミーユの心情を思うと、ひたひたと物語に引き込まれた。 ルメートルはすごい筆力を持っていると思う。 カミーユ警部シリーズはこれでお終いらしいけれど できれば、ルイをもっと描いた作品も書いてほしいなあ。 | ||||
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ルメートルって面白いですね。ディーヴァーとはまた全然違うツイストのかけ方をしてくれます。三日目に入ればもう最後まで読むしかないんですよ。私は「その女アレックス」→「悲しみのイレーヌ」→「傷だらけのカミーユ」の順に読みましたが、この順番が何とも言えない絶妙な順番だったと思います。これを「イレーヌ」→「アレックス」→「カミーユ」と読んでたらまた全然違う印象になってたのでしょうか・・・。賛否あるようですが、私はこの3作は一続きの物語として読んだ方が面白く、長編の贅沢で残酷なミステリーをぞんぶんに味わえたとおもいます。 | ||||
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原題は『SACRIFICE』で"犠牲"を意味する。 読み始めは、犠牲とはアンヌを守るために奔走し、心が傷だらけになってゆくカミーユの事を指しているかのように見えるのだが、終盤に向かうにつれて犠牲の見方が変わり、物語が別の側面を見せるから面白い。 難点は、カミーユが単独で捜査を行うという物語の性格上、前作『その女アレックス』のような魅力に富んだキャラクラーの数が欠けている点だ(もちろんカミーユひとりをとってしても多分に魅力的なキャラクラーであるが)。 シリーズのキーパーソンであるアルマンは早々にして病死しているが判明する。恐らく、アルマンが生きていれば彼がカミーユから相談を受けるはずだと考えてのことだろう。それをとってしてもカミーユに単独捜査させるための徹底ぶりがうかがえる。 邦題が『傷だらけのアンヌ』ではなく『傷だらけのカミーユ』であるのもそうした理由からだろう。あくまで主人公はカミーユでありカミーユが物語の中枢なのだ。 カミーユのトラウマ(『悲しみのイレーヌ』事件)がいささか消化不良である事は否めず、心残りはあるが、何がともあれカミーユヴェルーヴェン警部シリーズは今作で完結する。シリーズの愛読者はもちろん、はじめての読者にもおすすめしたい。 | ||||
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(邦訳順は逆だが)「悲しみのイレーヌ」、「その女アレックス」に続くヴェルーブェン警部シリーズ三部作の最終作。先の二作(特に「その女アレックス」)が傑作だったので、本作にも期待したのだが、先の二作の様な卓越した構想・トリックは見られず、ミステリ的には凡庸な出来。 表題から明らかな通り、ヴェルーブェン自身の物語なのだが、事件の構造はかなり早い段階で分かってしまう(犯人の動機は使い古されたものの上に、冒頭の記述はややアンフェアだろう)ので、上述した通り、ミステリ的興趣は薄い。強いて言えば、ヴェルーブェンを巡る"愛と孤独の物語"であり、その愛に翻弄されるヴェルーブェンの悲哀を描いた作品である。ヴェルーブェンに対して個人的思い入れを持つ方にとっては読める(泣かせる)作品かも知れないが、練りに練った構想やトリックの冴えを期待する方にとっては落胆しか感じないだろう。三部作の最終作と言う事で作者も感傷的になったのかも知れない。 三部作はこれで終了だが、個人的には「その女アレックス」の様な卓抜した作品をこれからも読みたいので、作者には心機一転、新たな構想の作品の発表を期待したい。 | ||||
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