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(短編集)
怪談のテープ起こし
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怪談のテープ起こしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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六つの短篇と、「序章」「幕間(一)」「幕間(二)」「終章」の枠物語で構成された作品。 ぶっちゃけ、枠物語は作者のサービス精神過剰な気がして、かえってないほうがすっきりしてて良いように思いました。 にもかかわらず、★五つの評価を付けたのは、収録された六つの短篇の中、おしまいの二篇──「黄雨女(きうめ)」「すれちがうもの」──が読みごたえ抜群の面白さで、震え上がらせてくれたからです。この二篇にはある共通点がありますが、それは言わぬが花と言うものでしょう。口(くち)チャックしときます。 とにかく、この二篇を読めただけでも、本書を手にとった甲斐がありました。ああ、ぞくぞくしたなあ。乾杯 | ||||
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全体に共通する「水」と「体の乗っ取り」を無視し、スンナリ読み終えて 暗号を五十音順に照らし合わせ解き、都市伝説のオチみたく読了。 …する事は出来るが、病院の寝たきり老人の中身が少年であるかも 知れない可能性(子供時代の話をしている?) 当時は無かったはずの『けいたい』とゆう言葉=携帯、 お母さんに連絡を取りたいが『ない』 そして謎の言葉『にゅるうす』は、「る」 でなく「ゐ」? 関西だと音を濁らせない事がある、京都の貴船は元々「きぶね」だが 水が綺麗な所で貴船神社は"きふねじんじゃ" 『にゅゐうす』アナグラムで(入替え) 『にゅうすい』=入水=じゅすい =水に入り自殺(ライターの死因) ライターが残した暗号を横書きにし濁点を取る、句読点で改行すると 四角の並びで文字が出てくる、取り出し詰めても言葉が出来る。 『しかはねひろう しうねんあつめし もし しなぬまま 』 鹿羽洋右(老人の名)=屍拾う、他にも取り出し方で組み合わせられ 使い切れるが「目次の順を変えない」大きな謎が残ってしまった。 濁点を取りアナグラムでハマってたら「体の乗っとり」が主になり 『留守番の夜』の主人公が、依頼主の妻に感じた違和感の正体も これかと思った。 すんなり暗号を解いた人もいるらしいが難解、ひらがな22文字に した時点で、何を怖がっているか(どの文字を拾ったか)で 読後一番怖がった話が判明、あの話が実話なら地獄だが! | ||||
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ホラー小説で本当に体調に異変を来すのは初めてで、戸惑っています 今まではホラー小説をエンタメ的に消費して来たのに 読んでいる途中から両肩に、なんともいえない重さがのしかかり、何故か右足首を掴まれるような感覚に見舞われ、今は頭を締め付けられるような頭痛を抱え、このレビューを書いています こんなこと、本当に初めてです 読む方を選ぶと思います 私には霊感など皆無なのですが 吐き気がするのに、怖くてトイレに行けません 昼間なのに 何かにベッタリと見られている感覚も抜けません 目を閉じるのも恐ろしいです とはいえ、評価を下げては申し訳ないので☆5にさせていただきます 一人暮らしの方は念の為、読まれない方がいいかもです 本当に怖いです 得体の知れない気持ち悪さが抜けません 助けて欲しいです | ||||
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①不自然な当て字の地名や人名 ②目次の順番を変えてはいけない訳 (幕間を挟んだ上で) 全体に共通する ③水・体の乗っ取り …無視して この小説をスンナリ読み終えて 暗号を対応するものに照らし合わせて 解き、都市伝説のオチみたく読了。 …する事は出来るが何より気味が悪い のは、病院の寝たきり老人の中身が 少年であるかも知れないとゆう事… 幼い頃の奇妙な体験話と『けいたい』 とゆう言葉=携帯、お母さんに連絡を 取りたいが『ない』そして謎の言葉 『にゅるうす』は「る」 でなく「ゑ」? 関西だと字を濁らせない事がある、京都の貴船は元々「きぶね」だが水が綺麗な場所で貴船神社は"きふねじんじゃ" 『にゅゑうす』アナグラムで(入替え) 『にゅうすい』=入水=じゅすい =水に入り自殺(ライターの死因) 暗号を横書きにし濁点を取る、句読点で改行すると四角の並びで不気味な 文字が出てくる、取り出して文字を 詰めても言葉が出来る。並べ直すと 『しかはねひろう しうねんあつめし ぬしも しなぬまま 』 他にも取り出し方で組み合わせられ 全て使い切れるが、何か抜けている。 「鹿羽洋右(老人の名前)」「屍拾う」 …別の本も読まなきゃだな | ||||
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「忌録」が流行した時、その作者疑惑が上がっていた時に知り、数冊読んだいわば「ニワカ」です。 本書の怪異のきっかけとなるエピソードは著者が編集者時代に担当した本から始まります。どういう仕事をしてきたかという話に「ワールド・ミステリー・ツアー」「日本怪奇幻想紀行」「ホラージャパネスク叢書」が出てきます。たまたまこれらのシリーズは何冊も所蔵していたのですが、著者の担当だとは全く知らなかったのでびっくりしました。 久しぶりに本棚から出して奥付を見ると、確かに「三津田信三」とあります。さらに本書に登場する島村菜津さんの書籍も我が本棚にあり、急に怖くなりました。フィクションだと思って気軽に楽しんでいたものが、突然書籍から飛び出して身に迫ってくるような感覚です。 しかしホラーファンというのは、この感覚を味わいたくていろんな作品を見ているようなところがありますよね。実話怪談やモキュメンタリーのような、現実なのか創作なのか曖昧な作風が流行するのもそのためだと思います。 レビューを読むと、著者の他の本に比べて恐怖の度合いが弱いと思った読者もいらっしゃるようですが、著者が書いている過去の経歴、そして恐らくは執筆当時の事情も事実であることを踏まえて読むと、また違った怖さが味わえるのではないでしょうか。そう思うと怪奇現象の「弱さ」からも、逆にリアリティが滲み出てきます。現実の怪奇現象にはオチはないのです。 | ||||
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直前に著者の『どんな家にも怖いものはいる』を読んだばかりで、こなれてどっしりした文なのに構成は入れ子構造のへんてこな作品を書くすごい人だなあと思って適当に次に本作をえらんだら、これまた似た系統の作品でした。 しかも、ひとつの短編の語り手が語る怪談の登場人物が、またさらに怪談を語りはじめたり、怪談のテープを聞いていた三津田信三氏の担当編集者の周りでも怪異が起こりはじめるので、6話の短編に見せかけてその実倍近くの怪談が詰め込まれていて、流石に笑う。本文の怪談以上に謎に凝った構成にしたがる著者の性癖のインパクトが大きいです。 お話としてはM・R・ジェイムズの影響を感じさせる「いつの間にか悪意のある得体の知れないものが少しずつ距離を縮めてきて、やがて手におえなくなる」という、個人的に燃える展開のものが多く、「集った4人」、「すれちがうもの」が特に怖いなあと思いました。 「集った4人」と「屍と寝るな」はミステリ好きにも刺さるのではと思います。「屍と寝るな」とか、タイトルからトリックの匂いがぷんぷんしませんか?反射的に逆さから読みたくなりますよね。(何も起きませんけど) | ||||
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何も悪いことしてないのに怪異にゆっくり襲われていくのって良いよね・・・ | ||||
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短編は基本あまり好まないのですが、その短編を序章や幕間などを使ってつなぎ合わせ、一つの物語にするというアイデアはなかなか面白かったです。短編で語られるホラーはバラエティーに富んでいて飽きなかったですし、実際に私たちの身近で起こり得る話ばかりで、読んでいるこちらも危ないのかも!?というような怖さもあり、なかなか夜中に読むとトイレに行くのが怖くなりそうな感じではありました。 | ||||
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普段、ホラー小説はあまり読みません。 小説に限らず恐怖心が希薄なので、全然怖いと思えないのです。 本作に関してもそれは当てはまっていて、恐怖という感情はあまり湧きませんでした。 ただ、作品の構成は興味深く独特で、読んでいて楽しかったです。 映画に例えると「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のコンセプトそのもの。 擬似リアルな不気味さが面白く、「幽霊出ました~!」みたいなモロ出しは無い。 私にとってホラーとは、恐怖そのものではなく、そこに至るまでの過程に焦点をあてた作品のことです。 いい例が「エクソシスト」。 原作小説も映画も、物語の大部分は悪魔憑きなんて有り得ないという、あくまでも科学的な視点を貫きつつ、それでもどうしても説明がつかない事象が次々と現れて・・・という段階的構成が素晴らしい。 本作はどちらかといえばこういう作品群に当てはまるものかと思います。 本音を言うと、もっと思い切りその方向へ振りきって欲しかったとは思いますが。 | ||||
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怪談の作家としての本人?とそこに寄せられた怪談。そして、編集に起こる不思議な出来事。 短編ながら、つながっており、現実と想像が入り混じる。 映画でいえば、パラノーマル・アクティビティのような現実と虚構の区別がないようなものが昔流行った。 少し前から現実と虚構を入り混じらせ、恐怖を加速させる手法がちらほら出てきている。 本作も、そのようなものであり、リアリティがあった。 しかし、自分はホラーにリアリティをあまり求めないので、もっと主人公なりが追い詰められるほうが、エンタメ的には面白かったかな。 少し中途半端な怖さで終わった。中で秀逸だったのは、自殺者の死ぬ前の録音テープの巻である。 これは、想像すると怖すぎる。 今では、自殺ライブなど映像で残してしまう時代であるが、声のみの録音テープというのは妙に迫力があり怖かった。 | ||||
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著者らしいホラー観が溢れ出す一冊。 日常と隣り合わせの世界観が堪りません。 単行本を買っていた上で文庫版も買いました。文庫版だけを見られた方は、是非単行本版も併せて購入を。 | ||||
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いつも通りに各話がエッセイ風の作者本人の語りから入って紹介される、6話からなるホラー短編集。 最後にミステリ的なオチが来たり、謎解きが行われる短編がある――超自然が否定されるわけではないです――のも、この作者に私が期待している要素で良かったです。 さらにこの本の制作に関しての編集者とのやり取りと、そこで生じた怪異を全体の枠として使うメタな仕掛けもあります。 たださすがに3年ほどの連載をまとめたものであるせいか、こちらでは全話に共通点があると説明される部分の内容が、 連作短編集だった「どこの家にも怖いものはいる」や「作者不詳」の時ほど見事に決まってはおらず、少し弱いように思えました。 また文庫化に際して、この枠部分の終章に加筆も行われています。 | ||||
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もう年なのかホラーがツライです ネットで流行りの「自己責任で」というタイプですね 編集さんが体験したようなおかしなことが読者にも起こるかもしれないので、 もし何かあれば一度休憩を挟むようにと、序章の締めに書かれています それぞれは独立した短編ですが、その合い間に本書の編集者が遭遇した異常体験をドキュメントチックに描かれています 短編一つずつが実話を元にした創作、合い間に挟まるのはドキュメンタリー、という体裁なので、どこからどこまで実話なのか、 ともすれば、全て実際にあった話なのか、と想像すると、いい年こいてトイレに行くのも怖くなります 他のレビューの方に元になった事件の話をされてる方がいらっしゃるので 調べてみると実際の録音テープを文字起こししたページもヒットしました (こちらは実際にあった事件の話です テープやMDも少し懐かしく感じます 最近だとこれがmp3等になるのでしょうか) そのためリアリティが増してより怖いと思ってしまいます 作者の思惑に思いっきり引っかかった感じもしますが、怖くて疲れるのでもうホラーは当分いいかな・・・ | ||||
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三津田信三ファンは必読です。『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』と合わせて読んだ方がいいです。 | ||||
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怪談、或いはホラー映画というものは不思議なもので、文章や映像の未完成度、拙さが 必ずしもマイナスの効果につながらない、むしろ場合によっては、より怖さを増幅すること に寄与する場合があるようです。 文章で言えば主客の混同、つながりにくく唐突な登場人物の入場・退場、オチの無い結末。 映画で言えば露出の過不足、手ブレ、ピント不調、音量とバランスの悪さ、などなど。 どれもこれも、完成度を目指す者、完成度を要求する者にとっては目のカタキ、有っては ならない不純因子なのですが、それらが意図されてか、無意識にか、(或いは理知外の 奇妙な力の作用によってか)、読者や観客に対して怖さを増幅する方向に効果してしまうのです。 この本においても読了後、しばし悩んだ後、このような持論を当て嵌め納得するに至りました。 この本は小説として、物語としては欠陥もあり、目新しい発見も少なく、突っ込み処が多く存在する。 しかし、怪談として俎上に載った場合。意味不明のぞくり、とする怖さを包括していて、ある種の 完成度を有しているようだ。 と この本は作者の三津田信三と女性編集者が怪談の連載を始めるいきさつを語る序章から始まり、 怪談の連載中に関係者に起こる不穏な出来事を記載する幕間の章、 そして連載が終わったあとでの結末を語る終章を六編の怪談を括弧で括るような形式でメタ形式の 実話怪談連作とでもいうような構造を採っています。 括弧で括る共通の公約因子は、タイトル:怪談のテープ起こし、にあるようにテープやMDに保存された 体験談や自殺者の死際に吹き込まれた気味の悪い遺言からネタを聴き起こし怪談に仕立てるといった もの、です。一話一話は誰かが体験したり、死際に遭った怖いコトを、聴く。といった行為を通じ、 文章といった異なる形態に変換を強いたことによってか寄らずか、怪異が拡散する・・・・・ といった好ましからぬ事態になってしまうわけです。 それぞれの話は、 人の怪異を聞いていたはずが自分に怪異がふりかかってくるはなし。 閉じ込められた屋敷に怖いものがいるはなし。 ひとり多いはなし。 夢が現実を浸食するはなし。 伝染るはなし。 怖いものがだんだん近づいてくるはなし。 と何処かで見聞したような話かもしれません。しかし、知っていれば怖くないか?というと さにあらず、知っているからこそ、「さあ・ここの先に、こう来る!」とびくびくしながら 怖さを満たせながら先を読み進めざるおえない愉しさ・を喫することができるのです。 家人が寝静まった寒い冬の夜中に、たったひとりで暖かい布団の中で怪談を体験する娯楽。 なんともいえない素適なものがございますよ。 | ||||
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内容もよく期待通りで大変満足しました。ありがとうございました。 | ||||
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どこまでが実話でどこからが創作なのかよくわからん曖昧なところが、下手に『実話ですよ~』と名を打ってほんとかよ!と思ってしまう実話怪談より全然面白かった! ただ、後半になるにつれ何だか尻つぼみになっていった感が。 最後に各話の共通点が解き明かされるのだけど、はっきり言うて『え?ソレ??だから何なんだ??』てな感じであった。 表紙のイラストも今までの著者の本に比べてイマイチで、もっとおどろおどろしい絵の方が良かったなぁ・・と個人的に思う。 でもカタチとしては斬新だと思うし、著者のこういう手の話もどんどん読みたい。 | ||||
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いつもの三津田恐怖短編集です。 どれも体の芯からしみじみと冷えていくような恐ろしい内容で面白かったです。 ただ、最後に明かされるこれらの短編の共通点がかなり肩透かしでした。 「どこの家にも怖いものはいる」みたいな衝撃的真相が明かされるのかと思いきや「え、それだけ?」みたいな。 それともあえてはっきり描いてないだけで何か別の真相があるのでしょうか? しかし短編自体はどれも本当に素晴らしいのでお勧めです。 | ||||
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ふとした瞬間に、自分の身に振りかかりそうで、想像もしないアプローチなので、ぞっとします。 いつも新刊が出ると読んでますが、今回も面白いです。 | ||||
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ライトなTHE・三津田信三といった本作。 「どこの家にも~」よりは怪談の切れ味というか、気味の悪さが増していてよかった。 特に「死人のテープ起こし」は設定が面白い。 テープ起こしという「行為」そのものを、序章・幕間・終章に入れることで、全編を通しての繋がりを持たせている。 その分ミステリ要素がよりなくなっているけど、中途半端な作品よりも怪談+メタというシンプルな構造のほうが好き。 読み終わった後にゾワゾワ気分を味わえます。 刀城シリーズの新作を待ちつつ、この手の怪談ならいくらでも読みたい。 | ||||
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