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ラッシュライフ
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ラッシュライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全273件 201~220 11/14ページ
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読み終わった感想としては、とにかくスバラシイ!の一言だった。 数多くの登場人物たちの様々な人生の中の一つ一つの出来事が伏線となり、後半一気に繋がっていく。たたみかけるようなその展開は圧巻の一言。 また登場人物たちの一言一言も味があって面白い。 テンポの良いストーリー展開は全く飽きることなく、ラストまで加速する。最後はとても爽やかで、それでいていろいろ考えさせられて、読書があまり苦手な人でも楽しめそうな作品。 | ||||
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様々なところに伏線の張ってある、まさに騙し絵のような作品。 すべてが一本の線で繋がったときに感じる気持ち良さは、きっと伊坂ならでは。 一回読み終わってからもう一度読んでみて下さい。 読者自身も、壮大な騙し絵の登場人物になれると思います。 面白い、というよりは素敵な作品。 伊坂をはじめて読む人にもお薦めです。 | ||||
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これはおもしろい。ぐるぐる回るエッシャーの絵。 乾いた文体、テンポの良いリズム。どこか作り物めいた登場人物たちが動く世界は、夢の中なのか、現実なのか。はたまた操り人形劇か。 人物が不自然とか存在感がないとかいう批判もありましたが、ぼくは、その無機的な皮膚感覚が、たまらなく愛おしく感じられました。 文句なく、星5つ。 | ||||
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表紙の絵にある、上にある階段にあるとおり、 5つの話がまざりあった話である。 1つの話が終わりになったと思ったら、もう1つの話は その話と絡みあっていて、そして始めの場面になっているのである。 5つの話がそれぞれ、なにかしら接していておもしろい! こんがらがってくるが、読み終えた時はもう一度読みたくなる!! お勧めの一冊。 | ||||
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この作者は初めて読みました。で、残念ですが私にはイマイチでした。5つの物語が絡み合う話しで、映画で言ったら「マグノリア」ですね。ただし、かなり強引で、先が読めてしまうし、ちょっと都合良い話で、キレイにまとめたいっていう作為が透けて見えてしまってます(もちろんただの感想ですから、私にはそう感じたと言う事です)。 例えばジョンアービングの「ガ−プの世界」だって作為的といえば作意的な終わらせ方で先が読めるという人もいるとは思いますが、強引さは感じないと思うんです。読んで納得もすると思うんです。確かにクサイ話しではあるんですけど。 最近多いのが「さー、これでカンドーしろー!どうだーまいったかー!」っていう話しでして、個人的には好きじゃありません。以前読んだ本多孝好「MOMENT」もそうでした。だからただカンドー(感動ではなくカンドー)したいって人にはオススメです。 作りこみ過ぎると凄い話しじゃなくて作為的が透ける話しになってしまうと思うのですが、みなさんはいかがでしょうか? ちなみにクサイ話しの中でも私が「クサくても許せる!」ってのは 映画「ルパン3世 カリオストロの城」のゼニガタ警部の最後のセリフです。クサイ、凄くクサイ。けどカッコイイ! | ||||
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かなり話題になった本であり、一般教養として読んでおくべきと思い、とりあえず手を出してみた。たしかに筆者がプロットをものすごく深く推敲したことが伺え、登場人物と場面と時系列が複層的に入り乱れながらも中盤から後半に向けて段々とそれらの連関が明らかになって収斂していく構成は圧巻である。ただ、個人的にはあまりテイストが合わなかった。何が原因なのだろうと思い返すに、文章があまりに淡泊(技巧に走りすぎている)で登場人物に感情移入できない点と、神様やら死体やらに関する記述がやたらと登場しオカルトチックな点だろうか。 | ||||
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伊坂幸太郎の出版デビュー、2作目の本作。 4つの物語が、それぞれの展開をみせることで作品が進んでいきます。 割と短い間隔で話が区切られているので、カット割のような印象をうけます。 連続ドラマを見ているような感じです。 「ハッ」っとして終わり、「ええっ?」っと思って終わり。 そして、次々に話が移っていくのです。 作品の最後で、今までカットで書かれていた物語が「カチっ」とはまり、一つの大きな絵になります! この収束の仕方がほんとに見事! 思わず拍手喝采しそうな素晴らしいまとめ方です。 実は物語中にキーワードはかなりちりばめられていたんだ、ということに最後に気づくようになっています。 物語が平行に進んでいる感覚で読み進めていきますが、実はズレが生じているんですね。 そのズレが作品全体になんともいえない隠し味を利かせています。 3次元と4次元をあわせたようなこの作品、『時間軸』をずらすことでとっても魅力的に仕上がっています。 エッシャーの絵、「つなぐ」、展望台、きれいな白人の女性。 冒頭の「ラッシュ」の4つの解説がそれぞれスポットをあび、多角的な物語になっていますが、バトンは一つです。 主要人物みんながそれぞれの物語にバトンを渡しています。 主要人物の一人、泥棒の黒沢のキャラクターも魅力的。 是非一度お話してみたいです。 | ||||
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泥棒を生業とする男はカモを物色し、父に自殺された青年は神に憧れ、不倫相手との結婚を望み殺人を企てる女カウンセラー、失業し家族にも見捨てられた男はのら犬を拾い・・・4つの話が並走し交錯し、そして完結する物語。 バラバラのピースが組み合わさって1枚の絵になる手法は流石です。 この手の作品に恩田 陸さんの「ドミノ」が、ありますが、こっちの方が、好きかな! | ||||
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概して評判がいい本のようですが、色々な展開が並行的に進んで、飽きさせないのは確かな力量を感じさせます。ただ、後半、時系列を混乱させてしまうこと、同じく後半、ややストーリーが陳腐(予測可能)かつ無理に流れてしまう点は残念な気がしました。あとは、個々の好みの問題になってしまいますが、全体に乾いた、硬質なトーンが更にあれば、もう少し現代の都会を描ききれたのではないでしょうか。 | ||||
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複数の主人公たちが、同じ舞台で別々の行動を取っていながら、それが複雑に絡み合っていく群像劇。 この手のものは映画なら「マグノリア」とか、小説なら恩田陸の「ドミノ」とか、前例は結構ある。 本作の<だまし絵>的な構造は、ミステリで使われる叙述トリックの基本的なパターンのひとつでもあり、これ自体には驚かなかったし、予想もできた。 ただ、筆者の軽快な語り口、登場人物のどこか飄々とした台詞のやり取り、そして思わずにやりとして、メモに書き写したくなるようなアフォリズム(警句)たちのおかげで、抜群に気持ちいい時間を体験できた。 個人的にはこれまで読んだ伊坂作品は技巧と、映画などへのオマージュ(?)が見えすぎて、あまり評価していなかったけれど、これは文句なしにラストまで楽しめた。 読後感も非常にいい本なので、おすすめです。 | ||||
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前半は色んな物語が別々に進行してわかりにくく、中盤から後半にかけては俄然面白い! しかし終盤は作者が読者を置いてけぼりにしたような解決で、どうもスッキリしなかった。 別々の話が、盛り上がるのもあればそうでもないものもある。 それでもうまくまとめているのがこの作家伊坂幸太郎の力であるし、若手の作家の中では断トツに面白い。 うまくまとめすぎてどうもスッキリしないところもあるが、それは次作への課題として次作を楽しもうと思わせた。 今後数十年付き合っていく作家だと思っているからハードルも高くなってしまうが、一冊の本として充分楽しめる本でした。 ミステリーか、ファンタジーか、純文学か、着地点がわからないから面白い。 | ||||
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多少トリッキーな部分も見受けられますが全体としてはタイトル通りの素晴らしき哉人生。ボリュームの割に読みやすく作品を楽しむというより作中に投射されている作者の蓄積した世界をみているようでした。ひとつひとつの風景や台詞回しにいろんなオマージュがあるのでしょう。錯綜する人物と経過する時間の構造は恩田陸の「ドミノ」がありますがこちらはジャンク。 | ||||
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面白かったけど、グロいです(>_<)人体の解体の描写で、ちと辟易(>_<)五つの物語は、同時進行ではなく、やや前後するものもあります。 犬の存在がポイント高いわぁv 出てくる人間は、ひと癖もふた癖もあるんですが、野良犬がほっと一息つかせてくれました。 老犬だからか、静かに背中で語るんですよね。 前作のオーデュボンの祈りの登場人物が会話の中に出てきて、あの物語のその後が想像できますよv やっぱり著作は順番に読んだ方が楽しめますねv 最後に泥棒のセリフからw 行き詰まっていた自分を助けてくれた、と言った友人へのセリフ。 「行き詰まっていると本人が思い込んでいただけだよ。 人ってのはみんなそうだな。 例えば砂漠に白線を引いてその上を一歩も踏み外さないように怯えて歩いているだけなんだ。 周りは砂漠だぜ、縦横無尽に歩けるのに、ラインを踏み外したら死んでしまうと思い込んでいる」BY黒澤 | ||||
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まさに騙し絵のような作品で、 だまされた人は、面白かっただろうし、 だまされなかった人にとっては、あまり面白みは無いかもしれない。 幸いにも私は、最後の方まで、 だまされて読み進めることができたので、 楽しい読書の時間を過ごせた。 ただ、読んでいる時間が楽しい本であって、 読後感は爽快とまではいかない。 オチよりも、読んでいる間のドキドキ感の方が優れているように思う。 複数の物語がやがて近づいてくるような感覚を得たとき、 あえて推理をせず、物語に身を任せた方が、楽しく読めるような気がする。 | ||||
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仙台を舞台に一見別物の人生がうまく絡み合う・・。 活字でしか"なしえない"ミステリー。 "実写化できない"ところが、ある意味小説の 醍醐味だとつくづく感じました。 (なぜ"実写化できない"かは読んでみてのお楽しみです) | ||||
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よかったなー。 1回目読んだ時には意識してなかった出来事が、2回目読んだ時に関連性というか繋がりがわかる。 話に無駄がなく、起こりうる出来事全てが何らかの繋がりをもっている。 だから読みなおしたときにまた面白さがやってきた。 | ||||
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まさか重力ピエロの黒澤さんがこっちにも登場するとは。 重力ピエロでも脇役でありながら存在感があったので、登場にびっくりです。 登場人物が多く、最初はちょっとまぜこぜになりそうでしたが、 後半にいくにつれて、それぞれに接点があったことがわかってくると ジワジワと面白さが染み出てきました。 これは面白い。 | ||||
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中々クロスしない話が一気に連動する。うまいですねぇ。 最後まで読み終わってから、始めに戻っちゃいました(笑) 「解説」を読んで納得。いろんな本のポイントがちりばめられてるんですね。芸が細かいですネェ、お見事! | ||||
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いくつもの人生が、 ちょっとずつ端っこでつながっていき、 それが誰かの人生を作り上げていく。 群像小説と読んでしまえば簡単。 ただし「群れ」と呼ぶには個性がありすぎるキャラたちが、 文字の舞台を縦横無人に駆け巡る物語は、 オールスター戦に近く、それでいて最後には群像小説としての まとまりを持たせているのは圧巻。 この作家の上手いところは、 ふとしたポイントで自分の現実世界を振り返らせることで、 誰かの人生が僕の人生の端っこでつながって、 結果的に僕の人生を作り上げている、 ということを気づかせてくれる。 世界では誰もが主人公で、誰もが脇役なのだろう。 そうやってできた世界の一部がこの小説なのかもしれない。 | ||||
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それぞれの登場人物がそれぞれの人生を送る。全くバラバラであるが、ちゃんと読みやすく別けられている。 しかし、同時進行で読み進んでいたので時間も当然同じに進んでいるだろうと思いきや実は時間差があった。まさに「騙し絵」のような感覚でもあった。 最初は不思議では合ったもののその真相が後半になると徐々に解っていく所が面白い。 (途中「オーデュボンの祈り」の主人公らしき人物も出てきたり、「横浜で銀行強盗」と言うのは後の「陽気なギャングが地球を回す」を思わせる。「仙台市内で起きた銀行強盗でお面が使われている」のでは「チルドレン」の中の「バンク」を思い出させる。 それらは偶然なのかも知れない。) 色んな背景があっても最後は一つに繋がる。周りの細かい部分にまで面白さを散りばめられているのが毎回面白いと感じる。 | ||||
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