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ラッシュライフ
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ラッシュライフの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全273件 241~260 13/14ページ
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5つの異なる話が、最後に1つの線としてつながるストーリーです。仕掛けとしては面白いし、1つ1つの話も矛盾なくつながっていましたが、ややグロテスクな表現が私には会わない部分がありました。 | ||||
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読み進めるに従ってスパゲッティのようなまぜご飯が徐々に味わえます。スピード感があり、読み易いからといってどんどん読んではもったいない。行きつ戻りつして味わってください。内容は見聞きしない方がいいですよ。「考えたからだ」という一言が印象に残っています。セリフがかっこよすぎ。 | ||||
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う~ん、見事に、してやられたというのが読後感です。支離滅裂なストーリーがきちんと一本の筋の上に引かれたことがわかる「秒速2メートルのCD」以降は、まるでジグゾーパズルの最後の10ピースといった感じだった。これ以上言ったら面白くなくなるので、書けないのが口惜しい。もちろん、☆5つです。 | ||||
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5つのばらばらな話が織り成す不思議なミステリー。最初は話についていくのに精一杯で、何がなんだか分からない状態・・・いつの間にか話に吸い込まれ、徐々にパズルのピースが組み合わさっていくように、話がつながっていき、最後ははっとさせられました。ミステリーを読むとき、自分なりに結末を想像しながら読みますが、こんなにも裏切られたのには驚きました。もちろんいい意味での裏切りですが。とても新しい感覚の小説なのではないでしょうか。これで私も完全に伊坂ファンです^^ | ||||
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スピード感たっぷりの奇抜な物語をすすめながら、伊坂幸太郎はライフの価値をずっと問いつづけている。だから、「ミステリー」が特に好きではない読者にも、強烈な魅力がある。この見事すぎる構成に驚嘆しつつも、しかし自分が本当にくいついていたのは、センス抜群の会話や警句の裏側にある、著者の道徳的な思考の深さではなかったか、と思いもする。誠実に生きていても破滅していくライフがあり、金銭や地位を絶対視するのが正しいのだ、と疑念なく主張することのリアルがあり、それでも、たとえ奇跡的な瞬間を信じることでしか達成されないかもしれないけれど、まわりの人や動きにまどわされないでつかみとれるよい人生がある。かもしれない。かもしれないのだ。伊坂作品が幅広い読者に愛されるようになったのは、『重力ピエロ』の小説としての痛快さが世間に知れ渡ってからである、とされる。だが、個人的には『ピエロ』より本作の方が、ミステリ的な「楽しい」以上の文学的に「ゆすぶられる」部分が大きかった。まあ、こちらの趣味で「文学」として読む視点を勝手に持ち込んでいるだけであって、そんなのからは自由にこの小説はただただ「おもしろい」の一言につきるのではあるけれど、それに加えていろいろ語りたくなる、圧倒的な力がこの文章のつらなりにはある。 | ||||
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アイデア自体は決して新しいものではないんだろうけど、でもそれを破綻なくやり通せる力のある作家はあまりいない。それをいとも簡単に?やってのけてしまうこの作者って一体?パルプフィクションとロートレック荘事件を思い出しました。 | ||||
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エッシャーのだまし絵をそのまま小説にしたような作品。読んでいるうちに、それぞれの登場人物の時間と空間の軸がねじれていることに気づく。手が届きそうで届かない、すっきりしない感覚を持ちつつも一気に読み通せる勢いがあった。仙台駅を基点に交錯するそれぞれの人生。あれ?おかしいなと感じながら、行きつ戻りつして物語は収斂していく。名脇役で老犬がいい味を出していた。前作「オーデュボンの祈り」も一風変わった作品だったが、これはそれをも凌ぐ快作だと思う。今後の井坂幸太郎は要チェックだ。 | ||||
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2003年度版このミス11位作者の2作目。今の知名度でこの作品を出せば、もっと注目された作品だと思う。そのくらい完成度が高い。自分に楯突く者を絶対に許さない、傲慢で拝金主義者の画商独特のこだわりをもつ泥棒の黒澤リストラに遭い、野良犬と仙台の町をさまよう豊田お互いの配偶者の殺人を画策するサッカー選手の青山とカウンセラーの京子(彼女だけ姓がないのが一つのヒント)新興宗教の教祖の解体に立ち会わされる河原崎これらの5組にまつわる話が時間軸を上手に操られ、微妙にリンクしながら最後に騙し絵のピースのようにぴたりとはまる。初読の際にはこの見事さに感動すら覚え、各章に隠された時間についてヒントをメモしながら再読し、再度感動した次第である。未読の方は、是非、この「時間」ということに注意しながら読んで頂きたい。最後の驚きが倍増(は大げさかもしれないが)するはずである。作品中の「展望台」や「好きな日本語を書かせる外国人女性」など、一見意味の無いようなエピソードの使い方もうまく、また作者独特の鮮烈で暖かみのある文体が完成度を高めていることは言うまでもない。是非おすすめの一冊である。 | ||||
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伊坂幸太郎、大好き。 とは言いながらも、今回は若干、私が苦手とするホラー的な要素もあった。若干。もちろんそれは妖怪が出てくる和式の怪談話でもなければ、霊がどうといった超自然現象の話でもない。可能性としては現実に起こり得る、でもやっぱりアリエナイ、でも起こり得る、ずっしりと重量感のある現実味をたたえた、"少し怖い話"なのだ。怖いものは怖いのだけど。だがその怖さを超えたところに、伊坂幸太郎作品の醍醐味ともいえる、見事な構成がある。パズルのピースが少しずつ、でもランダムにはまっていき、気付くと出来上がっている。その全体像にはっと息をのむ。あぁ、こういうことだったんだ。数学の方程式を解いていく感覚にも似ているかもしれないし、組み立て式の棚を、ねじやら板やらを合わせて作り上げる感覚にも似ているかもしれないし、安物の置時計を分解して、あぁこうやって動いているんだと納得するときの感覚にも似ている。「あぁ、そうなるわけだねぇ」と、言いたいから、伊坂幸太郎を読む。 | ||||
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たまたま入った本屋で偶然見つけた本。「こんな小説読んだことない」というコメントにつられて買ってしまった。○百人が感動した、とか○賞受賞作、と売り出されてる物より何十倍も読み応えがあって楽しめました。人物は多くて確かに混乱します。でもそれぞれ違った性格で、それがかぶることなく明確に描かれてるので、誰が誰かわからなくなった、なんてことはないはず。この著者の本は読んだことがなかったんですが、他の作品も読みたくなるそんな一冊でした。絶対おすすめです。最後まで読んだらまた最初に戻って読みたくなりますよ。 | ||||
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4つの物語+1という感じで物語りは進んで行きます。一つ一つの物語自体すごく面白いけれど、それが最後に繋がるっていうのがなんともたまらない面白さがあります!どこか、村上春樹さんのクライマックスに近いものがあります。といっても、春樹さんより明確に答えを出してくれます。醍醐味は、ちょこっとした出来事でも、あとあとになって、おぉ!ここに繋がるんだ!っていう喜びがあります。この喜びを感じてください!物語へひきつける魅力と、パワーを感じます。お薦めです!若干だけれど、伊坂さんのデビュー作『オーデュボンの祈り』ともリンクしていますよ!探してみてください。 | ||||
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一風変わった泥棒、神にあこがれる青年、不倫している女性カウンセラー、野良犬を拾った失業者の物語が併走し、そのつながりは想像すら出来ないのですが、最後の最後で見事につながります。まるでひとつひとつのパーツを作っていって最後に作品に作り上げるパッチワークのような楽しさがこの小説にはあります。「グラスポッパー」、「アヒルと鴨とコインロッカー」でも同じ手法が取られていますが、「ラッシュライフ」が一押しです。 | ||||
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伊坂幸太郎さんの面白さを知りたいなら、私はまずこの「ラッシュライフ」をお勧めします。 キャラクターの造形の面白さ。台詞回しの切れ味と面白さ。そしてなんといってもバラバラのストーリーがやがいひとつに結集されたとき。表紙の絵柄にまさに各人物の物語が収まったときの爽快感はもう格別。 あとに続く伊坂テイストの集結する物語の原型をわずか発表作2作目で完成しているスタイルはもう絶品。読後の爽快感もいままでの日本人作家にはなかったような、さわやかさ、があります。 しかし、内容的には結構辛辣で現実面の冷たさを描いている点もただの娯楽作にとどめてないところがみそ。御伽噺と現実を融合した傑作ミステリーと言ったところでしょうか。 またこの作品には伊坂ファンの中でも人気の高い「黒澤」が登場するお話です。このときからすでになかなか魅力のあふれるキャラクターに仕上がっています。 それにしても最後にあのキャラクターが物語の締めを飾るとは思いませんでした。そうですあのキャラクターがこの物語のとりを飾るとはまさか思いませんでした。まさに傑作。伊坂テイストを知りたいならまずこの一冊です。 | ||||
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著者特有の「ばらばら」の話が最後にきっとまとまるのだろう、いや、どうやってまとめるのか、ばらばらな話しどころか、ばらばら死体まで…と気になりながら読む。最後は拍手。良くできた手品のようです。 | ||||
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「まぁ、とにかく読んでみて」と言うしかない小説。核分裂反応が連鎖的につぎつぎと進んでいくようでもあり、「輪廻」という言葉をおもわず思い浮かべてしまうようなストーリーでもある。さまざまなキャラクターの登場人物があるときはすれ違い、またあるときはばったりと出会い、物語は次々と進展していく。冒頭の口絵にだれでも1回は目にしたことがあろうエッシャーの「だまし絵」が描かれているが、まさにこの絵に象徴されるようなストーリー展開。著者は『ラッシュライフ』の"ラッシュ"という言葉に思いをこめたようだが、これはやや懲りすぎという感じ。 とにかくおもしろい小説だが、くれぐれも頭がこんがらかることがないように。 | ||||
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過去と未来を交差する5つの物語が、一筋の物語を作り出していきます。それぞれの登場人物たちの人生を断片的に見せながら、いつの間にか互いに影響を与え合っている描写の数々は、神のテリトリーを垣間見るかのようでした。気がつけば、すがすがしい思いになれる素敵な物語です。何はともあれ、登場人物たちの「豊潤な人生」に乾杯! | ||||
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ほんと、伊坂幸太郎の頭の中はどうなっているんだろう?最初は「何だこりゃ」と思わせつつ、最後にはちゃんと「納得させてしまう」技術。見事というより他にない。 | ||||
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泥棒を生業とする黒澤、憧れの神を「解体」しようと誘われた河原崎、不倫相手の妻を不倫相手と共に殺そうとする京子、職を失い途方に暮れる豊田、そして「金で全てを手に入れられる」という画商と共に動く伊奈子の5人の物語。それぞれの物語が、なんとなく繋がっているようにも思えるんだけれども、実際にはどうリンクしているのかわからないままに話が進んでいく。この手の形の作品は、自分が読みなれているためか、読み終えたときに「巧いなぁ」とは思えても、スカッと言う切れ味は感じなかったものの、替わりにじっくりとそれぞれの心情が語られるため、彼らにいつのまにか感情移入してしまっていた。物語が終了しても決して問題は解決していない。むしろ、複雑化してしまっている感じさえする。でも、それぞれが絶望のふちから希望を見出して行く。「彼らのその後も見てみたい」そんな感じがする。 | ||||
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仙台の街を舞台に、5人の男女の物語が進行する。エッシャーのだまし絵(ハードカバーの表紙はこれですが、なぜ文庫本は変えてしまったのでしょうか?物語に非常に影響を与えている絵なのに残念)、老いた野良犬、好きな日本語を尋ねる白人女性、未来が見える男「高橋」など、共通の背景を織り交ぜながらそれぞれの物語は交わることなく並行的に進行していきます。死体は自らバラバラになった後、再びくっつく。轢かれた猫が生き返る。「あれ、これってミステリーでなくて、オカルト本?」と思み進めていくと、最後にとんでもない種明かしが!これは、まぎれもないミステリー小説です。だまされた後の爽快感がたまりません。2回目も読まずにはいられない、しかも2回目も楽しめる、一冊で2度おいしい素晴らしい作品です。また、登場人物も非常に魅力的。特に泥棒・黒澤にはしびれました。 | ||||
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5つの別々に見える話が最後にリンクしていく小説。外国映画のような会話はお洒落(若干、予定調和的に過ぎる感じもするが)。エッシャーの絵画で集団から外れて階段に座る男、見上げる男、に注視するあたりがまさにこの作家の眼差しなのだと思う。構成の巧妙さは素人が言うまでもないが、読後に「うまいなあ」とは実感するものの、それ以上の感動や心に残るものが個人的にはあまりなかった。 | ||||
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