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ラッシュライフ



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ラッシュライフの評価: 3.96/5点 レビュー 276件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全276件 261~276 14/14ページ
No.16:
(4pt)

続きが読みたい

泥棒を生業とする黒澤、憧れの神を「解体」しようと誘われた河原崎、不倫相手の妻を不倫相手と共に殺そうとする京子、職を失い途方に暮れる豊田、そして「金で全てを手に入れられる」という画商と共に動く伊奈子の5人の物語。それぞれの物語が、なんとなく繋がっているようにも思えるんだけれども、実際にはどうリンクしているのかわからないままに話が進んでいく。この手の形の作品は、自分が読みなれているためか、読み終えたときに「巧いなぁ」とは思えても、スカッと言う切れ味は感じなかったものの、替わりにじっくりとそれぞれの心情が語られるため、彼らにいつのまにか感情移入してしまっていた。物語が終了しても決して問題は解決していない。むしろ、複雑化してしまっている感じさえする。でも、それぞれが絶望のふちから希望を見出して行く。「彼らのその後も見てみたい」そんな感じがする。
ラッシュライフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ラッシュライフ (新潮文庫)より
4101250227
No.15:
(5pt)

無限ループからの脱出

仙台の街を舞台に、5人の男女の物語が進行する。エッシャーのだまし絵(ハードカバーの表紙はこれですが、なぜ文庫本は変えてしまったのでしょうか?物語に非常に影響を与えている絵なのに残念)、老いた野良犬、好きな日本語を尋ねる白人女性、未来が見える男「高橋」など、共通の背景を織り交ぜながらそれぞれの物語は交わることなく並行的に進行していきます。死体は自らバラバラになった後、再びくっつく。轢かれた猫が生き返る。「あれ、これってミステリーでなくて、オカルト本?」と思み進めていくと、最後にとんでもない種明かしが!これは、まぎれもないミステリー小説です。だまされた後の爽快感がたまりません。2回目も読まずにはいられない、しかも2回目も楽しめる、一冊で2度おいしい素晴らしい作品です。また、登場人物も非常に魅力的。特に泥棒・黒澤にはしびれました。
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4101250227
No.14:
(3pt)

のんびり読む小説

5つの別々に見える話が最後にリンクしていく小説。外国映画のような会話はお洒落(若干、予定調和的に過ぎる感じもするが)。エッシャーの絵画で集団から外れて階段に座る男、見上げる男、に注視するあたりがまさにこの作家の眼差しなのだと思う。構成の巧妙さは素人が言うまでもないが、読後に「うまいなあ」とは実感するものの、それ以上の感動や心に残るものが個人的にはあまりなかった。
ラッシュライフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ラッシュライフ (新潮文庫)より
4101250227
No.13:
(4pt)

なんかドロドロなんだけど・・・

読み終わった後の後味は悪くないです。人生の泥沼にはまってしまったような、人生を踏み外す瞬間のような絶望的な人間を観ているはずなんだけど、どうしようもねぇなと思いながら思わず応援してやりたくなるよな、期待してしまうような気持ちになります。この作品は、己の中にある正義だったり良心だったり己の根底にあるものを大事にしてもどうしようもないこともある、しかしそれがどれだけ大事なものなのっかてことが分かったような気がする
ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027704
No.12:
(4pt)

パズルのような小説

無関係に思える5つの物語が、次第に交錯していく本格派ミステリー。個々のお話が少しずつリンクし、まるでパズルのようにつなぎあわされていく複雑さは伊坂幸太郎の得意技。この構成のうまさには相変わらず脱帽!細かい伏線も読み逃したくなかったら、最初っから丁寧にメモを取りながら読むべしです!でないと、時間的なズレに疑問を持って読み返すことになるかもしれません・・・(苦笑)作品中で展開する5つのお話だけでなく、他の伊坂作品ともうまくリンクさせてあります(これも伊坂さんの得意な手ですね)よって、伊坂さんの作品を読んでいれば読んでいる人ほど楽しめる仕掛けがいっぱい隠されています。こういう手って、一時期はやった映画的だな~と思います。伊坂さんは映画好きで、映画から多くの影響を受けているらしいのでそれにはとても納得できますね。いつまでも同じ手を使い続けられたらいつかは読者も飽きるかもしれないけど・・・。
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4106027704
No.11:
(5pt)

まさに脱帽

 騙し絵のようなミステリー。こんなに緻密に創り出された物語を日本人が見せてくれるとは思いもしなかった。表紙絵を文章に起こした感じなのだが、言葉で説明するのは難しいくらいに単純なような複雑なようなとらえどころがない(?)物語。 「重力ピエロ」に登場した「あの人」も出してくれるという、バルザック的な、ファンサービス。そして、やはりディラン。彼の物語にはどこかしらボブ・ディランの声がマッチしていると思うのは僕だけだろうか?雨降りのような悲しみ、そして、そこから這い上がろうとするような意志がある気がする。 伊坂幸太郎は今、一番期待が持てる作家なのではないだろうか?
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4106027704
No.10:
(4pt)

構成がgood

登場人物が多いので、一気に読んだほうが内容を理解しやすいと思います。これらの登場人物のお話が、別々に進んでいくので、短編のようにも思えますが、「ああ、こんな形で重なるのか!」と、思わず声に出してしまいそうになるような、絶妙な構成となっています。著者の他作品を読んだことのある方なら、「あ、この人知ってる」という楽しみもあるでしょう。ということで、まずは他作品を読んでからの方ががオススメです。
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4106027704
No.9:
(5pt)

すごいグルグル回ってるよ

すごい本当に表紙の「ダマシ絵」みたいです。グルグル回ってます。気合入れて読まないと伏線読み逃します(笑)あの教祖様が正体不明だったけど、そんなの一人ぐらい世界にはいるもんなんだから気にしない気にしない(笑)この途切れない物語をどうぞ読んでみてください(笑)
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4106027704
No.8:
(4pt)

まさに時間を忘れる

別々に起こっている5つの物語のどれもがおもしろい。小さなキーワードで微妙にそれぞれが繋がっていることが分かる。一つ分かると、どんどん自分の中でキレイに整理されてくる。その為、すこーし先が予想できてしまう。が、それも作者の意図ではとも思える。この人は、すべて計算しているのだろうなと思う。「オーデュボンの祈り」よりはリアリティーのある舞台だけど、やっぱり登場人物は、どこか憎めない人たち。お話の作り方がうまいなぁと思う。センスがいいのですね。時間的なズレがわかりにくくなっているので、もう一回読んでみてもいいかもしれない。一回目はグイグイ引き込まれて、先を急いで読んでしまったから。
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4106027704
No.7:
(4pt)

5連立方程物語

 サービス満点のパズル感と、独特の瀟洒な文体が魅力の著者。 本作では、五つのストーリーと登場人物が、ほんっとうに上手く絡められています。終盤、流れるように物語が繋がり始めると、もう止まらない。最後まで読みきってしまいます。 また、それぞれの登場人物の人柄、行動傾向がうまく表現されていて、その点で「陽気な~」よりも読み応えがありました。 登場人物も、軽く世渡りするヒーロー型の男、あがく落ちぶれた男、信者、企み、壊れていく女、犬、傲慢男と絵描き女、佐々岡など、味のある人物が揃っています。 あえて苦言を呈するなら、物語のつなげ型を凝りすぎたかな、と。あんまりうまくジョイントしていくので、途中からはこっちの頭の中で全てがきれいにまとまりすぎ、正解の読めた方程式のように、予想通りの展開を読む羽目になってしまうかもしれません。
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4106027704
No.6:
(5pt)

騙し絵的小説の面白さ

これは本当に面白いです。その面白さは読めば読むほど味が出てくる代物。伊坂幸太郎の比喩的表現を押さえ、人間模様をふんだんに織り交ぜ、尋常ではない数の人達の生活が繋がっている。この小説は困ったことに類似品が無い作品で、とにかく面白い以外感想を述べるとからくりを開けてしまう事にあります。楽しみとしては、読後の人と話す時でしょうか。読後の満喫度が顔面に溢れまくりです。
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4106027704
No.5:
(5pt)

凝り過ぎに脱帽、まいった

金で全てを解決するビルのオーナーで画商の戸田、彼と新幹線で仙台に向かう志奈子。泥棒の黒澤は盗みに入った家で大学時代の友人佐々岡に会う。高橋を神と信じる河原崎は集会で塚本に声をかけられ高橋解体を持ちかけられる。京子と青山は互いの夫と妻殺しを相談する。豊田は再就職先も見つけられないまま街をさまよう。仙台を舞台にした5つの物語が並行に進んで行くが最後、全ての関係が明らかに。時間の関係が曖昧で、表紙に使ってあるエッシャーの城の騙し絵効果も手伝ってか夫々の物語の関係が時間的に無限ループを描いているように思えたが、読み終わって、事実を時間軸で並べながら再読したら、な、なんと…所々に引っ掛け言葉も散らされていて、すっかり騙されるところでした。凝り過ぎに脱帽、まいった
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4106027704
No.4:
(5pt)

しゃれた会話、話の仕掛けに乾杯!

今、最も関心を持っている国内若手作家のひとりが伊坂幸太郎さん。軽快なテンポでさらりと楽しめる文章、ユーモアのある会話とキャラクターの面白さ、趣向を利かせた話の仕掛け。こいつは愉快、楽しいわいと、この一冊で伊坂幸太郎作品を色々読んでいこうと思いました。五つの話が相互にリンクしているストーリー。あっ と言うラストで、バラバラだったパズルのピースがひとつに収束する、その瞬間の妙味、面白さ。しゃれてるよなあ、うまいこと趣向を凝らしているなあと、作者の機知と話のセンスに脱帽、カンパーイって感じ。カバー表紙の絵まで話の中に組み込まれていてね、よく出来ているんですよ、これがまた。読みながら何度かこの絵を見ていました。五つの話の中で一番面白く読んだのが、黒澤という泥棒が出ている話。ローレンス・ブロックの泥棒シリーズ、バーニイ・ローデンバーとか、ウェストレイクの泥棒シリーズ、ジョン・ドートマンダーのことを思い出しました。人を食ったところのある飄々としたキャラ、とぼけてておかしなユーモアのセンスがあるところ。こいつは素敵、こいつは愉快と、抜群にいかしてました。
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4106027704
No.3:
(5pt)

1970年代生まれの奇跡

読ませる力のある作家。当代随一のストリーテーラーといってもおそらく間違いではないと思う。流れるように、文字をおえばよい。そうすれば、自然と伊坂の世界へ入り込むことができる。素晴らしいボクサーがうつボディ・ブローのように、いつのまにか彼の繰り出す言葉が腹にしみてくる。気付いた頃にはもう遅い。純粋に物語りの波にのって、ただ文字をよんでいるだけで、ここちよい感覚を味わっている自分に気付くはずだ。綿密にノートに構成を書き、あれやこれやと悩みながら、おそらく作者はそのようにしてこの物語を書いているのだろう。もし、そのような方法ではなく、思いつくままにこのような小説を書いているのだとすれば、それは、伊坂の天才性の証明であって、よりいっそう、作者への尊!敬の念を強くするだけだ。まったく関連がないかと錯覚するエピソードは、いつのまにか、一本の線の上に並ぶ。すべての文字を読み終わったときに、「時間軸」を意識してもう一度読み返したくて仕方なくなる。できることなら、早いうちに伊坂に注目しておくべきだ。乗り遅れてはならない。「平成」を代表する作家として、伊坂は記憶されるに違いないから。
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4106027704
No.2:
(3pt)

ほんのりミステリ

 本書はまるで『ãƒ'ルãƒ-・フィクション』、最è¿'では『バニラ・スカイ』のような構成である。何のé-¢ä¿‚も無さそうないくつかの物語があり、それらが微妙に交差するのだ。 é‡'で何でもできると豪語するç"»å»Šã€ãƒªã‚¹ãƒˆãƒ©ã•れた中å¹'ç"·ã€é ­ã®ãã‚Œã‚‹æ³¥æ£'、絵描きのæ-°èˆˆå®-教信è€...、高è²'な女医カウンセラー。大筋はã"のäº"人の物語である。ã"のäº"つの物語が繋がっていくのは偶然のå¿...至なのか? 5本線の繋がりæ-¹ã‚るいは繋ã'æ-¹ãŒçµ¶å¦™ã§ã€ã‚¹ãƒˆãƒ¼ãƒªãƒ¼å±•é-‹ã‚'ç·'り上ã'たであろうç-•跡が伺える。 ひとつひとつの物語りもおもã-ろく、おäº'いにからみ合うã"とでより深みがå¢-ã-ているようだ。謎解きはないが、ほã‚"のりミステリã-ててさらさら読める。たまにはã"ういった本ã‚'読むのもいいかもã-れない、箸ä¼'め的なï¼'冊であã!‚ã†ã€‚
ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027704
No.1:
(4pt)

‘伊坂ワールド’

 東åŒ-の杜、仙台が舞台です。仙台é§...のペデストリアンデッキが繰りè¿"ã-出てきます。読後、たまたま仙台ã‚'訪れたのですが、本のä¸-界とダãƒ-りまã-た。今時、ã"ã‚"なダãƒ-りã‚'ç"Ÿã˜ã•せてくれる作家はそう多くないと思います。 読み始めにはバラバラの登å '人物のé-¢ä¿‚が、徐ã€...に、ã-かã-またある時は突然につながり出すときのワクワク感がとてもよかったです。 ã"のè'-è€...のæ-‡ä½"には、何とも自然に優ã-さというものがç¹"り込まれていて、書かれているのは殺人事件なのに、読後に残るのは、登å '人物へのあたたかいæ°-持ち。‘伊坂ワールド’感覚が自分の中に残るのも、醍醐å'³ã¨ã„えるでã-ょう。前作である『オーデュボンの祈り』はさらに、彼の‘ワールド’が自分の中に根ã‚'下ろã-ます。その‘ワールド’は、!ã!‚たたかい感触のまま、だまって自分の中で息づいています。思い出すとあたたかくなります。 ストーリーのおもã-ろさだã'でなく、そã‚"な‘ワールド’ã‚'感じたいæ-¹ã«ãŠå‹§ã‚ã-たい作家の本です。 
ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027704

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