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暗幕のゲルニカ



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暗幕のゲルニカ
暗幕のゲルニカ

暗幕のゲルニカの評価: 4.17/5点 レビュー 191件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全191件 161~180 9/10ページ
No.31:
(4pt)

芸術好きには至高の名作

めちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまいました!
正直ラストはえっ…って感じだったのでマイナスいちにしましたが、全体通してとてもよかったです。原田マハさんは芸術好きな人には本当にたまらない作品を書いてくれる人なので大好きです。今のところ楽園のカンヴァスの次に好きです!
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No.30:
(3pt)

「楽園のカンヴァス」のほうが面白い

話としてつまらないわけではないですが、キャラクターの魅力、ミステリー要素などすべてにおいて同じ作者の「楽園のカンヴァス」に劣っています。

ミステリー要素は「楽園~」の二番煎じな部分があます。ピカソ、ドラ・マーラ、パルド、瑤子などメインキャラクターも「楽園~」に比べてキャラが立っていない印象です。特にピカソの印象が薄いのが残念です。
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No.29:
(5pt)

美術館に行ってみたくなった

ピカソに興味がわきました。
とてもよみやすかったです。
美術館に行ってみたくなりました。
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No.28:
(5pt)

相変わらず続編希望!

重たさと、華やかさが混ぜあった、力強いお話しでした。相変わらず続編が気になります。
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No.27:
(1pt)

高評価してるひとって

スペイン内戦以後の世界には、ピカソのゲルニカもキャパの写真もヘミングウェイの文学も何の役にも立たなかったことを知ってる現代人にとっては実に空々しい小説です。
芸術による反戦なんて無駄とシニカルなことが言いたいのではありません。ゲルニカさえあれば「戦争と戦える」とか「負の連鎖を断ち切れる」と思い込んでる登場人物の姿がまるで「ゲルニカ教」の信者のように映るのです。憲法九条があれば平和が守れると思ってる輩とかぶります。
「オレは絵を描く。他の事は知らん」というピカソ本人の態度が一番まともに見えます。
大体主人公瑤子と共にゲルニカの借り入れに奔走する上司のルースは、石油利権のために中東に紛争の種を撒き散らした元凶のロックフェラー家の人間じゃないですか。
そのルースが911で夫を亡くした瑤子を慰め励まし、反戦をテーマにした企画展を911以後のニューヨークで開催する旗振りをするなんて言うのは何の冗談かと思います。
911だって元をたどればアンタんちが悪いんじゃん。

文章がとにかくクドく、
「スペインに真の民主主義が訪れるまでゲルニカをアメリカに預かって欲しいというのがピカソの意思」という記述が何回出てきたか、数えるのもバカバカしいです。
パルド・イグナシオという人物が出てくるたび「伝説のアート界の巨人」とか「アート界を司る神」とか「芸術の守護神」とか「美の巨人」とか仰々しい
修飾語付きで鬱陶しいことこの上ないです。「民族の太陽」とか「偉大なる領導者」とか「敬愛する将軍様」とか言われてるアレを思わせます。
「ゲルニカの前でナチスと闘うことができるのは、この世でたったひとり、パブロ・ピカソだけだったからだ」
「幾千万の銃よりも、一本の絵筆のほうがはるかに強いと証明された記念碑的作品」
このように読んでるこっちが恥ずかしくなるような肩に力の入り過ぎた大げさな描写が次から次えと出てきます。
著者がリキめばリキむほどこちらの心は冷えて行き「ナチスと実際に戦って死んだ兵士に失礼だろ」とか「そんな証明がされたのはお前の脳内だけだろ」と思ってしまいます。
脂っこいというか暑苦しいというか。
文体を絵画に置き換えることができるならば、こんな風に過剰に装飾的で押しつけがましく単調なモチーフを繰り返す作品をみたら、元美術館のキュレーターだった著者だってうんざりするのではと思います。

真ん中あたりでもう止めようかと思ってたら、ゲルニカを狙うバスク地方分離独立を目指すテロ組織が出てきて「ほう、そう来たか」と読み続けました。
反戦のシンボルであるゲルニカがバスク独立戦争の引き金になるという皮肉な逆説に、どう落とし前を付けるのか見てみようと思ったからですが結果トホホです。
瑤子はテロ組織に誘拐され、ゲルニカを手に入れるための人質にされます。
必然性が全くありません。
ゲルニカの所有者であるスペイン政府に対し、人質の身柄と引き換えに作品の譲渡を要求するのであれば人質は誰でもいいのです。人質を取る必要もありません。「要求に応じなければどこかに仕掛けた爆弾を爆発させる」という声明を出せばいいのです。
必要もないのに人質なんて厄介な物のために警備員と監視カメラに囲まれた高級ホテルに宿泊する瑤子を狙うほどテロリストってバカでもヒマでも無いと思います。
だから監禁された瑤子の不安も恐怖もアホくさくて共感できません。

ついでに言って置きますがテロリストって書いてあるからそういってますが文化も言語も違う地域の住民が独立を望むのはある程度理解できるので「独立派の活動家」ぐらいに描くのが穏当じゃないかと思います。独立派=悪=テロリストとというのは体制側の視点であって小説家のとる態度じゃないと思います。無知です。

この後はネタバレになるので控えますが、ゲルニカは最後まで神聖にして侵すべからざる反戦のイコンで、皮肉な逆説のオチはありません。
どうやら著者自身がゲルニカ教の信者だったようで自分で書いた逆説に気が付いていなかったみたいです。
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No.26:
(3pt)

うんちく部分は文句なく楽しんだ・ネタバレあります

が、拉致の場面で「なんか多分ヘンな展開に行くぞ」のイヤな予感。そんでもって、昨日今日会った人の為に「身を挺して」主役を庇う脇役が出てきたトコで白けきった。社会派ドラマの展開が、クライマックスで急に「パニック」物に変わっちゃったわ、的な。
「連行される」なんてぬるい事に気配れるなら、全部が済むまでマイテに引っ付いてろよ。撃ちたくても撃てないように。…もろともに撃たれるかもしれんが。
うんちくは堪能したから、それで良しとしておこう、という感じだった。
概ね楽しみました。
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No.25:
(5pt)

至福の時間でした

キュレターという職業の方が書くアートの世界のミステリーってホントに読み応えがある。
フィクションにしても、まるでその時代に、その場所に自分がいるように夢のような場所に連れて行ってくれたこの作品がとても好きです。
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No.24:
(5pt)

「ゲルニカ」誕生の背景がよくわかった

「ゲルニカ」誕生の背景や経緯がよくわかった気がする。「楽園のカンヴァス」以上に興味深く読んだ。
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No.23:
(3pt)

ピカソに惚れた

登場人物の心情をくどくど書いている部分が多くて,途中何度も本を閉じようとしてしまった。テンポが良くないのだ。心情の部分は半分にして,登場人物の動きをもっと入れてほしかった。物語構成も,最後の方は唐突に思える。ピカソが良く書けている。昔から「女たらしの天才か」くらいに思っていたけど,この小説を読んで画家ピカソに惚れてしまった。
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No.22:
(3pt)

力が入り過ぎ…?

「楽園のカンヴァス」が面白かったので、ハードカヴァーを購入。

史実を緻密に調査し、現在と過去が交差する構成は評価できる。
よく書けているとは思うけど、
話が大きくなり過ぎて、どこか絵空事、滑っている印象を受けました。
主人公の日本人キュレーターに感情移入ができないので迫ってくるものがない。
題材は、例えば生前には評価されなかった芸術家の生涯や
贋作にまつわる少々胡散臭いアートの話だけでいい。
この著者にはそういう小品を書いてほしいと願う。

世界有数の資産家 スーパーエリート日本人 9.11 テロ組織
芸術にそういう“次元が異なるもの”を絡めてほしくない。
史実であったとしても偉大な創造者ピカソと絡めてほしくない。

登場するのは画家と恋人、画商や鑑定士くらいでいいのでは?
ピカソと比べると“モノを作らない”周囲の人たちのなんと陳腐なことか…
読み進めるうちにだんだんと白けてきました。
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No.21:
(4pt)

ピカソの章はよかった

ピカソの章は、どこまでが史実でどこまでが脚色なのかわからないくらいリアリティがありグッド!現在の911との対比も良い。人間がずっと戦争を続けていて少しも成長していないことが感じられて切なくなる。ただ、現在の章は少し嘘くさい、薄っぺらさも感じるし、オチも、なるほどー!とはならなかったかな。
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No.20:
(3pt)

期待ほどではなく

「カフィーに待ちわびて」「楽園のカンバァス」の大ファンなので
期待して読みましたが
今回は人物 瑤子、ピカソ、ドラにも感情移入できなかった。
誰にも感情移入できないと、私にとって普通の本になります。
それぞれが本当に話しているように感じられず
こじつけているような感じでした。
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No.19:
(5pt)

パリ→ニューヨーク→マドリッド

ゲルニカには他ならぬメッセージ性があります。またパリで描かれニューヨークに渡り、そしてマドリッドへ・・・何よりもゲルニカの歴史に驚きました。虚実織り交ぜたミステリーような作品は大好きです。ピカソにもゲルニカにもアートにも原田マハさんの愛があるように思います。また読みながら私もその場所に居るような臨場感さえあります。過去にタイムスリップしたような気になるのも凄いです。こんな作品をこれからも期待します。
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No.18:
(1pt)

好感は持てるが評価できない

ピカソやゲルニカへの関心は掻き立てられるし、物語展開が気になって、最後まで読みはする。メッセージには全面的に賛成するし、アートの力に想いを馳せることにもなる。しかし、人物が固定的に描かれていて観念的であり、文章が陳腐である。美術評論で事足りる。ピカソの鋭い一言に敵わない。嫌いではなく、感動もしたが、評価するなら星一つ。
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No.17:
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ゲルニカと9・11後の世界

ビカソの時代と9・11後のアメリカのイラクたたきを対比させ、ゲルニカの運命を描く。探偵小説的要素もあって、物語の展開に引き込まれる。直木賞は逃したが、十分に直木賞に値する作品。
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No.16:
(5pt)

戦争のない社会は訪れるのか?

20世紀のスペイン内戦から始まった第二次世界大戦と21世紀の9.11同時多発テロによるイラク戦争を交互に織り交ぜた内容はとても興味深く読めた。
作者の視点を通してピカソという人物が少し見えた一冊でした。
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No.15:
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今年の直木賞、大本命

「ナチスとたったひとりで戦った男・ピカソ」のゲルニカをスペインから借り出し、ニューヨーク・MoMAでの展覧会で展示する意味は大戦中ここで保管されていたのための「里帰り」でもあるはずはなく、9・11からの立ち直りと復讐と報復の「悪の連鎖」がなくなるまで全世界の市民全員が「戦争」こそが「私たちの敵」であり永遠に持続しなくてはならない戦いである、との明確なメッセージが伝わる。

9.11で夫を亡くした日本人キュレータの強い意志、時代を越えてつながる芸術を庇護する人々の決意、そしてそれを支える無数の市民たちの姿など物語としての巧さにも脱帽。

さらに複雑な国内、国際情勢をからめたうえで、若干のアクションシーンも盛り込んでかなり完成度の高い小説となっている。しかも、ラストでの意外ではあるが読者全員が待ち望んでいた展示には思わず感極まってしまった。

1980年代に「プラド美術館別館」でゲルニカを初めて見たときに勝るとも劣らない迫力と感動を追体験でき、作者には大感謝。またいつの日かマドリードそして本作で紹介されているビルバオ、ニューヨークを訪れたい思いがいっそう強くなりました。
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No.14:
(5pt)

史実とフィクションの融合美

最近読んだ小説の中では一番のお気に入りです。
史実に基づく小説の骨格が重厚でありながら、著者の力量によって決して読みにくくない内容に仕上がっている。
結末も読後感を爽快にしており、エンターテイメントとしては一級品と断言する。
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No.13:
(5pt)

史実とフィクションの組み立てが素晴らしい!

ピカソのゲルニカのことは知っていたが、
反戦のシンボルということは知らなかった。

「史実に基づいたフィクション」と書かれている。

ピカソがゲルニカを描いた時代と、現代を交錯させている。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件にひっかけており、
上記事件後、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で
ピカソ展を開催する際の目玉にするべく、主人公が奔走する。

ゲルニカは、ソフィア王妃芸術センターに移された後、
ゲルニカ(地名)に近いビルバオ・グッゲンハイム美術館、
ニューヨーク近代美術館等が貸与を希望していたが、
全て拒否されている。

反戦のシンボル故、狙われているとしている。

何が史実なのか、分からなくなる程、すんなりストーリーが入ってくる。
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No.12:
(4pt)

アートの力を信じて

ゴヤの「着衣のマハ」「裸のマハ」から筆名を得た著者・原田マハさんは元キュレーターであり、前作「楽園のカンヴァスの」「ジヴェルニーの食卓」によってアート小説と言うべきジャンルを切り開いた。

反戦を訴える作品として有名なパブロ・ピカソの「ゲルニカ」をめぐるミステリアスな物語である。スペイン内乱時に反乱軍とナチスがバスク地方の古都ゲルニカを空爆したことへの抗議としてピカソは「ゲルニカ」を描いた。パリ万国博覧会に出品された「ゲルニカ」は反戦平和の象徴として見なされるようになった。しかし、「ゲルニカ」はニューヨークの近代美術館(MoMA)に展示され、軍政が終わる1980年代までスペインには戻らなかった。

ピカソが愛人のドラ・マールと暮らす大戦前のパリと「ピカソ展」を企画するキュレーターの遥子のいる現代のニューヨークが交互に現われて物語は進む。ドラの眼からピカソがいかなる状況で「ゲルニカ」を描いたかが詳細に語られる。一方、9.11で最愛の夫を失った遥子は、迫りくる中東での戦火に対して反戦平和の願いを「ゲルニカ」をMoMAに招へいすることで示そうと奔走する。何度も失敗しながらも「ゲルニカ」を愛する人々の支援でゴールが見え始めた時に事件が起こる。

戦争の悲惨に対してアートを武器に立ち向かった女性の情熱が圧倒的な強さで迫ってくる。同時にピカソへの激しい愛情が全編にふれている。それもそのはず、著者はピカソの作品に10歳のときから親しみ、ピカソを「自分の人生は彼によって運命づけられた」とまで言っているのだ。この小説の表の主人公は遥子であるが、本当の主人公はピカソなのである。そして、この小説の主題は、巻頭に掲げられたピカソの言葉、「芸術は、飾りではない。敵に立ち向かうための武器なのだ」だと私は理解した。

この作品への世評はすこぶる高い。しかし、私は小説としていささか完成度が不足していると見ている。ネタバレになるので具体的な指摘は慎むが、ストーリーの運び方には少々無理を感じた。ことに後半の展開には強い違和感が残った。「楽園のカンヴァス」「ジヴェルニーの食卓」でも同じ感想を持った。また、心理描写が情感に欠けるためであろうか、登場人物に感情移入ができなかった。とりわけピカソが魅力的な人物に見えないのは困る。また、雑誌連載のためか繰り返しの記述が多く、くどさを感じる、等々。

しかし、作者のピカソと「ゲルニカ」への愛の深さには脱帽である。「アートは武器である」とのメッセージはしっかり伝わって来た。アート小説のパイオニアとしての原田マハさんの今後の活躍に期待したい。
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4101259623

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