■スポンサードリンク


暗幕のゲルニカ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
暗幕のゲルニカ
暗幕のゲルニカ

暗幕のゲルニカの評価: 4.17/5点 レビュー 191件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.17pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(3pt)

美術が好きになる本です!!

大好きな原田マハさんの本、ゲルニカも見た事があり、親近感を感じて購入!!
もう一度ゲルニカを見たくなりました!
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.18:
(3pt)

作家にも向き不向きがあるので…

原田マハ女史と言うと元々は美術の専門家だから、取り扱うものは美術に関する物が多い。
で、この作品が一般的にどう紹介されるかと言うと「消えたゲルニカを追うサスペンス」「アートミステリー」と言う風になっているので、そのまま受け取るとちょっと戸惑う。
そもそもゲルニカは作中でも消えていない、見えないだけだ。

これは原田女史の他の作品にも言える事で、どうもタイトルと内容紹介と実際の内容がやや剥離しているきらいがある様に思える。

と、言うのも現代文学においてのミステリー、サスペンスは構成に一定の傾向がある。
起承転結と言う四文字熟語があるが起(A)承(B)転(C)結(D)と言う並び順が世の法則とすればB→C→A→Dと言う風に、時系列、事件の展開を世の法則から大幅に乖離させる事により、所謂大どんでん返しを作品に仕込んでいると言う物だ。

ところが原田女史の作品の多くは起承転結と文字通りであり、それはそれで作品として成り立つのではあるけれど、現代文学の中ではやや異端である純文学の構成に近い。
よってこの作品を現代文学のミステリー、サスペンスに慣れた人が読むと、恐らく何かが物足りないと思うだろう。

またこれも原田女史の言うところなので間違いはないのだろうが、ピカソの作品一つで一国の政体がひっくり返ると言うのは、本当なのかもしれないけれど「そりゃ大げさでしょw」と草の一つを生やしそうになる。実際のピカソの作品には確かに庶民では想像もつかない額がつくのは確かだが、美術の専門外だと「絵やで?」と言う先入観がどうしても強く、それを払拭する作品の力と迫力は残念ながら私には感じられなかった。

ピカソの絵で政体がひっくり返ると言う事実を踏まえて、作中で政治団体が出てくるのだが、そこでの交渉が本書の山場である。山場であるが、ちょっと原田女史の得意とするジャンルが違うと言うのが正直な感想で「いやいや、それで助かっちゃうとかおかしいやろ」と思う人はきっと私だけではないだろう。
純文学のスタイルを取るのであれば、政治団体との対決は臨場感に欠けるのは事実だ。

そういった感想も踏まえ「作家にも向き不向きがある」と言う結論になる。
尚、絵で政体が変わるか?と疑問を呈しておいて何だが、私はとある宗教画を見て信徒でもないのに涙を流した事がある。もしかしたら原田女史はピカソにおいて、そういった思い出があったのかもしれない。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.17:
(3pt)

終盤でETA(バスク祖国と自由)が荒唐無稽な犯罪集団として物語に絡んできて、一気に白けてしまった

1937年のゲルニカ制作時のピカソとドラの関係、そして21世紀のMoMAで9.11を契機に「ピカソの戦争展」を企画したキュレータの主人公をめぐるストーリーだ。
途中まで、とても読み応えがあり、この作家は何でもすぐにロマンス物語にしてしまう傾向があるが、それも抑制されていて、ひょっとしたら『楽園のカンバス』や『太陽の棘』を超える傑作かもしれないと思いつつ、読み進めた。
が、終盤でETA(バスク祖国と自由)が荒唐無稽な犯罪集団として物語に絡んできて、一気に白けてしまった。
実在のこうした組織を、ストーリーに都合がいいように性格付けして使うのは、違和感が強すぎる。
ピカソやドラの描き方が秀逸なだけに、落胆も大きい。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.16:
(3pt)

間延びしていたので星は3つ(少しネタバレ)

決して悪くないけれど、やはり「楽園のカンヴァス」ほどの面白さはありませんでした。
この本が面白くなってきたのは、ヨーコが誘拐された最後の辺りからなので、そこまではひたすら、ヨーコの交渉の過程と、1930-40年代のピカソたちの動きが交互に出てくるだけ。そこがあまり私には面白いと思えず、のめり込んで読む感じではなかったです。すいすいと読み進められたのは本の7割目からいうことを考えると、星は3つかな。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.15:
(3pt)

ピカソについて。

ピカソについて全然知らなかったので、新しいことばかりだった。ピカソの絵のこととか、次々に愛した女性のこととか。
ただ、そもそもピカソの「ゲルニカ」をスペインからアメリカに持ってくるということが、命を懸けてやるほどのことなのかがイマイチわからい。登場人物たちの一生懸命さと、ただの一般市民である私の考えにあまりにも乖離があり過ぎた気がする。
もちろん、絵の専門の人であればその重要性とかどれくらい価値のあることなのかは常識なのかもしれないが、そういう気持ちに自然となれなかったので、あまり物語に感情移入はできなかった。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.14:
(3pt)

やや大味になってしまった?

「楽園のカンバス」や「ジヴェルニーの食卓」に比べるとあまり物語に引き込まれず、やや引いた視線で読んだ。これだけ描写が綿密なのに、全体としては大味になってしまっている気がする。著者が伝えたかった事の熱量が大きすぎて、力が入り過ぎたのでしょうか?現代パートに出てくる人物たちがややステレオタイプ過ぎるし、圧倒的な地位と財力を誇るセレブリティたちと、反戦というテーマが上手く調和していないために軽く見えてしまう。セレブリティが犯罪組織と対峙するってのはダン・ブラウンとかでもよくあるので、ある意味感覚がアメリカ人寄りなのかもしれないけれど、ちょっとよくあるハリウッド映画みたいに思えてしまった。もしかして、アジア人の女性をヒーローにしたいという思い入れがあったのかな?歴史上の人物たちの描写は緻密で魅力的。何だかんだでピカソを更に好きになってしまった事を思うとこの小説の意義はそれだけで充分なのかもしれないとも思います。読んだ後は絵を見に行きたくなりますね。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.13:
(3pt)

最期がちょっと…

1937~45年、2001~2003年、二つの時代を行ったり来たりしながら、物語は進んでいきます。
ドラ・マーレの目線で物語が進む1937~は、ピカソが祖国スペインの内戦に衝撃を受け、ゲルニカを作成する過程が興味深く、面白く読むことが出来ました。
読んでいて「芸術には世情を動かす力があること」「暴力(戦争)は何の解決にもならに事」
「偉大な芸術作品は人類の共有財産である事」は伝わってきましたが、最後の誘拐の件はちょっと
薄っぺらな感じがしました。スペインの情勢をいろいろ盛り込みすぎた感じがあります。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.12:
(3pt)

なぜ実名が出ないのかな・・・と

元々印象派の絵が好きで、その後のピカソなどの絵も好きだったのですが、前作「楽園のカンヴァス」が面白かったので購読しました。
「楽園のカンヴァス」同様に、スラスラ読めます。ピカソのゲルニカがどのような過程で作られたのかはある程度は知っていたのですが、この本を読むとより作品に対するピカソの気持ちが伝わってきました。
しかし、面白かったのですが、やはり納得できないところがたくさんあります。
ネタばれはしたくないので、あまり詳細は書けませんが、ラストがちょっと理解できない(というか意味不明)なのと、後半の主人公が〇〇されたところのストーリーがご都合主義でいまいちだった点は不満でした。
それでも、この評価は星4くらいはあると思うのですが、一番納得できないのが、パウエルやブッシュが実名ではないこと。これは、実名にするといろいろと名誉棄損とかで問題があるのでしょうか?実際に起きたことにも関わらず、そのようなときでも実名を使えないのでしょうか?著者が訴えていることが、ここで実名を使わないことに違和感を感じてしまい残念でした。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.11:
(3pt)

楽園のカンヴァスほどのおもしろさはなく期待は禁物

おもしろいのですが「楽園のカンヴァス」に匹敵するほどの
おもしろさ!みたいなことで期待すると
そこまでおもしろくはないかなというのが印象。
この本から読んであとで「楽園のカンヴァス」読めばいいのかも
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.10:
(3pt)

微妙

反戦への思い、ゲルニカのあり方については痛いほど理解できたが、物語としては並といった感想です。
誰かの特別な一冊にはなれないけれど、争う者に必要な一冊だと思いました。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.9:
(3pt)

知的好奇心をくすぐられるが重複する説明が

どこまでが事実でどこまでがフィクションだろうと、想像をかきたてられ、知的好奇心を刺激される作品です。連載時に読みやすく配慮したのか、同じ説明が何度も出てきてせっかくのテンポが、だいなしになる箇所が多くありました。単行本にするにあたり、構成を整理してくれたらもっと楽しめたのではないかと感じます。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.8:
(3pt)

911とピカソと戦争

911とピカソと戦争を題材にした作品。海外の小説のようなテイストです。ゲルニカに込められたピカソの思いやそれを取り巻く関係者の思いが印象的です。過去と現代の話が並行して、壮大な物語を描いているのも印象的でした。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.7:
(3pt)

キュレーターの独りよがり

過去と現在を同時進行させながら、絵画や芸術史を題材にミステリーを展開する。筆者が得意とする構成はとてもいいのだけれども、なんかと比べると興ざめする。

まず、主人公のキュレーターがいいところに住んで、リッツを定宿にして、大富豪にもかわいがられてという、キャリアウーマンぶりが鼻につく。

そして何より、アートの力で戦争に対抗するために、ゲルニカをマドリードからニューヨークへ移すという分かったようで理解できない行動に、キュレーター様の独りよがりを感じる。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.6:
(3pt)

ピカソの「ゲルニカ」に関する事実を小説化

ピカソが「ゲルニカ」を描いた経緯、その後の作品「ゲルニカ」がたどった数奇な運命をめぐり、魅力的な素材を小説化した。多国籍軍のイラク空爆に当たり、国連本部の「ゲルニカ」タペストリーが暗幕で覆われたという事実には、今まで気づかなかった。そのへんのくだりはなかなか面白かった。
 しかし、中盤からダレてしまう。同じ内容が繰り返し書かれたり、同じフレーズがまるで枕詞のようにお決まりで繰り返される。さすがに飽きた。もうちょっとコンパクトに中編程度にまとめられる内容ではないだろうか。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.5:
(3pt)

「楽園のカンヴァス」のほうが面白い

話としてつまらないわけではないですが、キャラクターの魅力、ミステリー要素などすべてにおいて同じ作者の「楽園のカンヴァス」に劣っています。

ミステリー要素は「楽園~」の二番煎じな部分があます。ピカソ、ドラ・マーラ、パルド、瑤子などメインキャラクターも「楽園~」に比べてキャラが立っていない印象です。特にピカソの印象が薄いのが残念です。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.4:
(3pt)

うんちく部分は文句なく楽しんだ・ネタバレあります

が、拉致の場面で「なんか多分ヘンな展開に行くぞ」のイヤな予感。そんでもって、昨日今日会った人の為に「身を挺して」主役を庇う脇役が出てきたトコで白けきった。社会派ドラマの展開が、クライマックスで急に「パニック」物に変わっちゃったわ、的な。
「連行される」なんてぬるい事に気配れるなら、全部が済むまでマイテに引っ付いてろよ。撃ちたくても撃てないように。…もろともに撃たれるかもしれんが。
うんちくは堪能したから、それで良しとしておこう、という感じだった。
概ね楽しみました。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.3:
(3pt)

ピカソに惚れた

登場人物の心情をくどくど書いている部分が多くて,途中何度も本を閉じようとしてしまった。テンポが良くないのだ。心情の部分は半分にして,登場人物の動きをもっと入れてほしかった。物語構成も,最後の方は唐突に思える。ピカソが良く書けている。昔から「女たらしの天才か」くらいに思っていたけど,この小説を読んで画家ピカソに惚れてしまった。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.2:
(3pt)

力が入り過ぎ…?

「楽園のカンヴァス」が面白かったので、ハードカヴァーを購入。

史実を緻密に調査し、現在と過去が交差する構成は評価できる。
よく書けているとは思うけど、
話が大きくなり過ぎて、どこか絵空事、滑っている印象を受けました。
主人公の日本人キュレーターに感情移入ができないので迫ってくるものがない。
題材は、例えば生前には評価されなかった芸術家の生涯や
贋作にまつわる少々胡散臭いアートの話だけでいい。
この著者にはそういう小品を書いてほしいと願う。

世界有数の資産家 スーパーエリート日本人 9.11 テロ組織
芸術にそういう“次元が異なるもの”を絡めてほしくない。
史実であったとしても偉大な創造者ピカソと絡めてほしくない。

登場するのは画家と恋人、画商や鑑定士くらいでいいのでは?
ピカソと比べると“モノを作らない”周囲の人たちのなんと陳腐なことか…
読み進めるうちにだんだんと白けてきました。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623
No.1:
(3pt)

期待ほどではなく

「カフィーに待ちわびて」「楽園のカンバァス」の大ファンなので
期待して読みましたが
今回は人物 瑤子、ピカソ、ドラにも感情移入できなかった。
誰にも感情移入できないと、私にとって普通の本になります。
それぞれが本当に話しているように感じられず
こじつけているような感じでした。
暗幕のゲルニカAmazon書評・レビュー:暗幕のゲルニカより
4101259623

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!