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煙か土か食い物
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煙か土か食い物の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 21~40 2/7ページ
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自分の世界が自分だけの物だとか 結局人は一人だとか 死んだらそれでさようならだとか そんなことはそれとして それでいいやん 色んな人がいて 悲しかったり辛かったり 楽しかったり幸せだったり 色々あるから 兎に角、一生懸命イキマス!! というような気持ちになります。 大好きです。 | ||||
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こういう本はめったに読まないので、まずびっくりしました。 おそろしくて、すごい量の血と涙でしたが、最後まであっというまに読み終わりました。 著者の別の本も読んでみたくなりました。 | ||||
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婦女連続殴打事件の解決に救命外科医・奈津川四郎が挑むミステリー。 といっても、冗談のようなトリックといい、人を喰ったストーリー展開といい、どこまで本気で書いているのかわからない。 むしろ本書の魅力は読点無しで2行も3行も平然とぶっ飛ばす文章の疾走感と力強さであり、ヘイだとかマザファカーなどのカタカナ英語を多用する「俺」の語りにあるのだろう。 人は死んだら焼かれて煙になるか埋められて土になるか動物の食い物になるかそれだけだ。ならば「俺は俺の価値を稼がなくてはならないんだ」(P248)。 作者は一見ふざけているようでいて、実はかなり真剣に人の命を肯定したいのではないだろうか。本書の根底に酒鬼薔薇事件があるのもその証左に思えてならない。 とにかく、これほどの作品を20代で書いた舞城王太郎、すげえカッケー!!! | ||||
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面白かったです。ただ、誰かの感想でもそう書かれておりましたが、「荒っぽい」小説ですので高度の注意が必要です。その雰囲気を味わうことができたら神小説、じゃなかったらクソ金泥棒です。まず借りてーどこでもいいんですがー10ページぐらい読んだ方をおすすめします。 | ||||
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なんだこの小説は!? 読み始めて5ページ足らずの時の感想です。 他の方のレビューで文圧がすごいという文句がよく取り上げられていますがまさにそれ。ほぼ全ページに渡り改行も句読点もほとんど挟まず、読者に息つく暇も与えないままラストまで畳み掛ける荒業は「文圧がすごい」以外にぴったりくる言葉はないような気がします。 最初は1ページ1ページぎっちりと敷き詰められた文字にうんざりして「勘弁してよ、読みにくいよ」と思っていましたが、物語が中盤に差し掛かる頃には不思議と気にならなくなりました。 正直、登場人物で共感できるようなキャラはいません。特にわけがわからないのが主人公で、ラノベによくいる最強やれやれ系主人公というやつです。 じゃあストーリーはというとこちらもかなり突飛。ご都合主義感満載でどうしてそうなるんだよ!?と何度突っ込んだかわかりません。 ラノベの厨二主人公が都合よく動く世界でやりたい放題引っ掻き回している、簡単に言えばそんな世界観なのですが、これがなかなかどうして面白い。少なくとも文圧というものが気にならなくなるくらいには読ませる作品でした。 一応これはミステリー小説に分類されるのでしょうか。しかし謎解き部分よりも奈津川家の異常な絆の方に注目してしまいました。 ラストはなにに感動しているのか自分でもわからないけど何故か感動しているという不思議な読後感を味わいました。歪だしとても理解できないけどこういう形の家族愛も存在するのかなと。 登場人物、ストーリー、展開、文体、作風、すべてにおいて作家の個性の塊のような小説なので、本作はかなり人を選ぶと思います。個人的には良いところと悪いところが差し引きゼロだったため☆3評価です。 | ||||
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これ、ミステリーじゃない(w カラマーゾフの兄弟の現代日本版のようなテイストの家族の再生の物語 スピーディーなストーリーとミステリーチックな味付けで、紙面いっぱいに詰め込まれた文章を苦もなく読ませる 四郎の家族への思いの変化は、とても心に響く文章で、作者の力量を感じた | ||||
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舞城さんの代表作の今作。 僕は面白いからと薦められた小説家の小説、三浦しをんとか乙一とか朝井リョウとかの小説にうんざりしていた。読んでて苦痛だったし、まるで流れの無いドブのような展開、村上春樹かぶれの気取った表現、全く面白くなく共感できない登場人物とかに眠気を引き出されて最悪の気分になった。全然面白くない。もっとトントントンと物語が進んで、パッパッパッと人が動く小説はないものかとネットで調べるとあった。 >腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ。破格の物語世界とスピード感あふれる文体で著者が衝撃デビューを飾った第19回メフィスト賞受賞作。 もう粗筋からして面白そうじゃないですか?メフィスト賞は森博嗣、殊能正之などを輩出したクレイジーな賞だし、スピード感あふれる文体という惹きつけられる謎の文句。即、書店で購入しました。 物語の紹介は90個もレビューがあるのでそっちを参考にしてください。みなさん凄く丁寧です。 最後に、この小説は既存の平凡な語り口の小説に飽き飽きして読書という素晴らしい行為に情熱を失いかけている人にお勧めです。 | ||||
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アナーキーで、かなりブッとんだ作品。 サンディエゴで救急外科医として働いていた奈津川四郎のもとに日本に居る母親が連続主婦殴打生き埋め事件の被害を受けたという知らせが…故郷で待ち受けていたのは、血と暴力に塗れた奈津川家の過去の記憶…奇妙なタイトルとミステリーの要素も散りばめられた思い切ったストーリー展開に驚かされた。 著者のデビュー作にして、第19回メフィスト賞受賞作。 | ||||
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結構古い本だったのであまり期待していませんでした。しかし、手に取った本は新品よりピカピカでした。感動しました。 | ||||
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食べ物だって体に悪いものの方が美味しいなんて言うし、その割りにいい材料は使ってるじゃん、という感じ。一気呵成に完食。 | ||||
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好みの分かれる作家。というのは聞いていたが、デビュー作となるとさらに分かれるかもしれない。残念ながら私はダメな方でした。疾走感や文体のオリジナリティーは感じたが、なんだかどこかでみたオリジナリティーという感じで逆に陳腐な印象を持ってしまった。 ひとたびそう思うと、内容自体も、キャラクターの位置づけも仕掛けもなんだか全てがどうでもよく、必然性もないので惹きつけられず終わった。 | ||||
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舞城王太郎作品を読んだのはこれが初めてです。 正直なところ、密室トリックやその他諸々突っ込みどころ満載ですが、まあ多分本人も本格ミステリーを書く気は無かったと思うのでこんなモノでしょう。なのであえてそこにはあまり触れず、醍醐味である文体について感想を書きます。 冒頭からいきなり「おっ!」という感じの始まり方。カットアップしてないバロウズみたいな印象があって、ちょっと面白いかなーとは思いました。オノマトペの使い方もなかなかキモくて良いですよね。 ただ中盤くらいに差し掛かると、ちょっとしんどくなってくる。あの文体そのものに食傷するというよりは、前半に比べて圧倒的にリズムが悪くなってくる感じ。頑張ってカタカナ英語でキャラ付けしようとし過ぎたのか、前半ではリズムを生むのに効果的に使われていたマザファッカーだのなんだのが、完全にブレーキになっています。カタカナ英語だけではなくて、普通の文にもどんどん疾走感が無くなっていく。 前半の勢いのままでなんとか一気に読了しましたが、ちょっとしんどかったです。 まああれだけ改行も句読点も無く正確に文意が伝わるのだから、作文能力は極めて高い方なのだろうと思います。ただ、独特の文体を意識しすぎた感が漂ってしまっているのが残念です。 | ||||
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初めて読んだ舞城王太郎、独特の文体とそのテンポ感がかなり楽しかった。 感情的なスラングで装飾された概念のしりとり/連想ゲームを書き起こしたような文体。 止めどなく綴られる主人公の独白とご都合主義的展開が、超速のテンポ感を演出している。 この圧縮されすぎた文体が放つ、異常なまでの「行間のなさ」を他に知らない。 | ||||
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・単語は乱暴であるのに、文体はよく考えられているため よどみなく読めることができます。 ・ふだん綺麗ではない単語があると、ひっかかって読み進めないのですが 本作はわざと乱暴な表現をしていても、その単語にそれほど引っかかりなく 読むことができました。 ・こうも騒がしい内容の作品を読むことは少ないのですが、読み終わって 意外に、家族と友達にたいする優しさ、ぬくもりを感じることができた作品でした。 | ||||
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メフィスト賞はとんでもなくくだらない作品もあるが、本作品のように素晴らしい作家を見出すこともある。 スピード感あり、強引な推理あり、やや滑稽な猟奇性あり、そして言葉の選び方も面白く、ラストの主人公の活躍も大きな伏線があったのかと思い至り、感心した。 数年ぶりの再読だが、やはり面白い。荒削りではあるが、デビュー作とは思えない完成度である。 | ||||
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舞城王太郎が生涯で初めて書いたのがこの作品であるかどうかは分からないが、少なくとも僕が読む限りでは、この作品が舞城の原点になっているのではないかと思う。 僕が最も感銘を受けたのは、主人公の四郎が小説家であり兄である三郎に向かって吐く、「小説家なら自分の血と涙と汗を擦り付けた物語を書け」(台詞詳細はちょっと思い出せません)という台詞。小説に「自分を書く」というのは、全ての舞城作品に共通していることだと思うのだ。 僕は地の文に心情を叩きつけてある文章が大好物で、この作品も例に漏れずそうなのだが、舞城王太郎は自分の考えを小説に色濃く出すタイプの作家だと思う。 彼(もしくは彼女かもしれない…)特有の畳み掛けるような文体や、ミステリーの要素や、作中の犯罪の猟奇性や暴力性は、読者を掴んで離さないためのものに過ぎず、舞城自身が読ませたいのは地の文や四郎の台詞にある、作者自身の思想ではないだろうか。少なくとも僕はそう考えている。 とは言いますが、文体や展開が魅力のないものというわけではなく、これが主人公の苛烈な性格と相まって、たまんないドラッグなんです。上になんやかんや偉そうに書きましたが、初めて読んだときは何も考えてませんでした。それでも読めて、楽しめます。 あと、ミステリー小説を期待して読むと、肩透かしを喰らうでしょう。同じくメフィスト賞作家の森博嗣さんなどの作品と比べると、ミステリー要素はおまけみたいなもんです。 文体・展開ともに激しいですが、三島由紀夫賞の「阿修羅ガール」のような超展開はありませんので、舞城初心者でも読みやすいと思います。 おすすめです! | ||||
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この手の作品にありがちな勢いでページだけ稼ぐ作品とは違い、 後々設定や複線が絡み合う内容の詰まった作品になっている上手い まあとてもミステリとして評価できる作品ではないが、 家族をテーマにした作品としては素晴らしい出来だろう ただ重要人物である主人公の父が現在進行形であまり出番がないのが気になった もう少し出番があってもよかった 名探偵の存在意味は不明 | ||||
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ひたすらにパワフルでエネルギッシュ ミステリーとしてはご都合主義や、物足りないものがあるだろうが そんなことを気にならない勢いがある ラストもご都合主義や物足りないものがあるかもしれないが いいじゃないかとと思わせる ひたすらにハッピーで眠れるのだから | ||||
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福井県西暁町でおこる連続主婦殴打事件。 サンディエゴの救急病院に勤務する外科医、奈津川四朗は母親が事件に巻き込まれたの契機に西暁町に戻ってくる。 序盤は謎解きミステリーのような展開を思わせるが、 地元では名士として知られる一族の愛憎の歴史が徐々に紐解かれていく… 愛憎の最小単位は家族。 それがどんなに煩わしくても「血の繋がり」から逃げることはできない。 ひとりひとりが家族を愛しているのに歯車が狂い、救いを求めるのにどうしようもない袋小路に追い込まれてしまう。 「家族を愛している、でも家族だからこそ許せないことがある」そんな相反するベクトルに苦しむ人々。 この作品の本質は謎解きエンターテイメントではない。家族愛だ。 著者の他の作品にも特徴的な、抽象画を小説で表現したような自由な文体。 リアリズムは問題ではなく、必ずしも因果の帰結を求めない。 それは、ただテーマを一貫できるのであれば、表現の仕方は自由だと叫んでいるようだ。 それゆえ保守的な作品を好む人たちには受け入れがたいと思う。 本作もグロテスクな表現や暴力をロックのような文体で書面に叩き付けており、まさに「文圧」という表現がぴったりくる。 それでも心に迫るのは、「家族」というテーマをブレずに描ききっているからに違いない。 | ||||
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文体にセンスがあり、リズム感があるのでテンポよく読めてしまいます。 言葉に重みがないのに妙にリアルな感じなど、町田康に似たものがあります。 ストーリーはおもしろいかって言われると面白くありません正直。 なのに引き込まれるのが魅力なんでしょうね。 舞城さんの作品はいくつか読んでいますが、毎回同じような読後感です。 友達に気軽に勧められる本ではないけど、変わり者とか、独特なセンスを理解できそうな友達には紹介したい本。 | ||||
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