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煙か土か食い物
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煙か土か食い物の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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面白かったです。ただ、誰かの感想でもそう書かれておりましたが、「荒っぽい」小説ですので高度の注意が必要です。その雰囲気を味わうことができたら神小説、じゃなかったらクソ金泥棒です。まず借りてーどこでもいいんですがー10ページぐらい読んだ方をおすすめします。 | ||||
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なんだこの小説は!? 読み始めて5ページ足らずの時の感想です。 他の方のレビューで文圧がすごいという文句がよく取り上げられていますがまさにそれ。ほぼ全ページに渡り改行も句読点もほとんど挟まず、読者に息つく暇も与えないままラストまで畳み掛ける荒業は「文圧がすごい」以外にぴったりくる言葉はないような気がします。 最初は1ページ1ページぎっちりと敷き詰められた文字にうんざりして「勘弁してよ、読みにくいよ」と思っていましたが、物語が中盤に差し掛かる頃には不思議と気にならなくなりました。 正直、登場人物で共感できるようなキャラはいません。特にわけがわからないのが主人公で、ラノベによくいる最強やれやれ系主人公というやつです。 じゃあストーリーはというとこちらもかなり突飛。ご都合主義感満載でどうしてそうなるんだよ!?と何度突っ込んだかわかりません。 ラノベの厨二主人公が都合よく動く世界でやりたい放題引っ掻き回している、簡単に言えばそんな世界観なのですが、これがなかなかどうして面白い。少なくとも文圧というものが気にならなくなるくらいには読ませる作品でした。 一応これはミステリー小説に分類されるのでしょうか。しかし謎解き部分よりも奈津川家の異常な絆の方に注目してしまいました。 ラストはなにに感動しているのか自分でもわからないけど何故か感動しているという不思議な読後感を味わいました。歪だしとても理解できないけどこういう形の家族愛も存在するのかなと。 登場人物、ストーリー、展開、文体、作風、すべてにおいて作家の個性の塊のような小説なので、本作はかなり人を選ぶと思います。個人的には良いところと悪いところが差し引きゼロだったため☆3評価です。 | ||||
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舞城王太郎作品を読んだのはこれが初めてです。 正直なところ、密室トリックやその他諸々突っ込みどころ満載ですが、まあ多分本人も本格ミステリーを書く気は無かったと思うのでこんなモノでしょう。なのであえてそこにはあまり触れず、醍醐味である文体について感想を書きます。 冒頭からいきなり「おっ!」という感じの始まり方。カットアップしてないバロウズみたいな印象があって、ちょっと面白いかなーとは思いました。オノマトペの使い方もなかなかキモくて良いですよね。 ただ中盤くらいに差し掛かると、ちょっとしんどくなってくる。あの文体そのものに食傷するというよりは、前半に比べて圧倒的にリズムが悪くなってくる感じ。頑張ってカタカナ英語でキャラ付けしようとし過ぎたのか、前半ではリズムを生むのに効果的に使われていたマザファッカーだのなんだのが、完全にブレーキになっています。カタカナ英語だけではなくて、普通の文にもどんどん疾走感が無くなっていく。 前半の勢いのままでなんとか一気に読了しましたが、ちょっとしんどかったです。 まああれだけ改行も句読点も無く正確に文意が伝わるのだから、作文能力は極めて高い方なのだろうと思います。ただ、独特の文体を意識しすぎた感が漂ってしまっているのが残念です。 | ||||
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ひたすらにパワフルでエネルギッシュ ミステリーとしてはご都合主義や、物足りないものがあるだろうが そんなことを気にならない勢いがある ラストもご都合主義や物足りないものがあるかもしれないが いいじゃないかとと思わせる ひたすらにハッピーで眠れるのだから | ||||
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文体にセンスがあり、リズム感があるのでテンポよく読めてしまいます。 言葉に重みがないのに妙にリアルな感じなど、町田康に似たものがあります。 ストーリーはおもしろいかって言われると面白くありません正直。 なのに引き込まれるのが魅力なんでしょうね。 舞城さんの作品はいくつか読んでいますが、毎回同じような読後感です。 友達に気軽に勧められる本ではないけど、変わり者とか、独特なセンスを理解できそうな友達には紹介したい本。 | ||||
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これはやっぱり純文かな。それをミステリー形式かつ若い装いにした感じ。ただ、ミステリーとしては、もう少し楽しみたかった。撒き餌とわかっていても、密室なんて言葉をちらつかされると期待してしまうから。 文体は話題になっていたようだけれど、むしろ違和感がなくよく馴染んでいる印象。やはり町田康を意識ているのか。家族の愛憎を描く内容もコクがあった。ただ、それを押しつけるようなスタイルはちょっと苦手。 | ||||
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作者のデビュー作にしてメフィスト賞受賞作。勢いと文体だけで書いていると良く言われるが、中々屈折している。題名は人間の末路の姿から。 主人公はアメリカの病院のERに務める外科医の四郎。母親が"連続オバさん殴打・生埋め事件"の5番目の被害者になったと聞いて日本に戻る。犯人への復讐に燃える四郎は早速事件の規則性を発見し、犯人が現場に残した暗号(乱歩「二銭銅貨」風)も解く。この辺までは疾走感があるのだが、家族の描写になった途端、ジメッとした雰囲気になってしまう。4人兄弟の名前は分かり易く、一郎、二郎、三郎と四郎。父丸雄と一郎は政治家。二郎は丸雄と犬猿の仲で名うての暴力者だったが、17歳の時に家の三角蔵(祖父が自殺した場所)から失踪して以来行方不明。三郎は環境に負けて無為の人。四郎も暴力性を受け継いでいる。しかし、二郎を中心とする兄弟の回想部分が長過ぎるのである。二郎と丸雄の相克や二郎の暴力性の増長に、これ程の頁数を割く必要があったのだろうか。結末の意外性も無くなり(作者は気にしていないかもしれないが)、せっかくのテンポがトーン・ダウンしてしまった。そして、NDE(Near Death Experience=臨死体験)の挿話辺りから雲行きが怪しくなり、後半は無残な進行である。作中で町田康氏「くっすん大黒」に言及している位だから、迫力とテンポを兼ね備えた作品を目指していたと思われるのだが、後半は女々しい感傷小説になってしまった。特に、最後に対決シーンが無いのは絶対にオカシイ。「長いお別れ」を引用した意味が無いだろう。 後半ガッカリさせられたが、文体に独自性があり、物語の構成次第で面白い作品も望めそうなので、次回作以降に期待したい。 | ||||
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私は★3つですが、 友人にプレゼントしたら、かなり喜ばれてました。 スピード感と独特な言葉の言い回し?(文章)の使い方が売りのようですね。 バー!と読めるので心地はいいですが、 じっくり読むと少々後味が悪かったり…('д`;) ですが結末はホッしたので良かったです。 | ||||
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字が多く、読みにくい。文章がとめどなく、読みにくい。ミステリー小説であるとすると、種明かしがわかりやすくなく、読みにくい。 ただ、終盤の四郎の姿、たたずまいには安心感と爽快感を覚える。 でもやっぱり総じて、読みにくい。 | ||||
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スピード感、グルーブ感にあふれ、「文圧」と評されるのもうなずけます。 チープなのかゴージャスなのか良くわからないトリック、常軌を逸した感情の 爆発、ジャンクな言葉の選択、唐突な展開、とにかく未体験の感覚を味わえる ことは間違いありませんが、是か非かはまた別問題です。 戸梶圭太に近いノリはありますがアクは強め。 楽しめましたが、私はちょっと疲れてしまいました。 | ||||
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この小説は主人公がイッちゃってるだけに、非常に読みづらい・・・(笑)やはり・・・主人公は普通の感覚と思考を持った人間でサブキャラが基地外でないと 異様さが際立たないという典型的な見本だらう。推理が㌧でおり・・・まるで 電波みたいな主人公の妄想が真実になっているところなど・・・ 精神異常者の日記みたいで 気味が悪い・・・。最後のアナグラムとかも 主人公の妄想なんだらうなぁ・・・とつくづく思う。出てくるキャラの殆どが気持ち悪い・・・。 | ||||
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この小説のことは好きだったんですが、村上春樹が訳した『心臓に貫かれて』という本を読んで見方が変わりました。奈津川サーガはこのパクリみたいです。この本も、機能不全家庭に育った四人兄弟の話です。著者は四男で、長男は割とまともに育ち、次男は殺人を犯して死刑になり、三男は失踪します。石狩鍋ならぬチキンの皿をひっくり返したり、長男と次男の喧嘩のときに母親が長男を非難して驚かせたり、ってエピソードがあって、びっくりしました。舞城、そこまで露骨にパクんなくてもいいのでは、と思いました。 | ||||
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う~ん・・・なんだろうなぁ・・・これ。「ハイテンション」というのが売り文句ではあるが、確かにテンションは高い。汚い言葉も多いし、暴力表現も多い。そして、一応、ミステリの形は取っているものの、どっちかというと取って付けた印象。同じメフィスト賞の西尾維新『戯言』シリーズもそうだが、「ミステリ」という味付けで、文体を食べさせる、という印象。実際、妙な存在感のある文章であることは確かだし。個人的には、「疾走」というよりも「暴走」という風に思えてならない。どう考えても、好き嫌いは分かれる作品だろうな、これは。 | ||||
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コンセプト・文体ともに、独特の世界。ギャクです。人によって相当評価が分かれると思います。ミステリーというより、血族の話。それなりに面白いです。 | ||||
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今更どうこう言うのも気が引けますが。 十二分に魅力的な文体で面白い一家の物語を創り出しているのですから、無理やりミステリー仕立てにしないで、(この文体のまま)正統的ビルドゥングス・ロマン(!)にしたらさらに良かったろうと思います。 もちろん、批判は承知の上でしょうが、ミステリーとして見るならば、読後、あの伏線は何だったんだと納得の出来ない点が多すぎてカタルシスが得られません。 | ||||
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