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戦場のコックたち
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戦場のコックたちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 1~20 1/4ページ
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たまたま本屋で手に取った。 この小説以上に戦争の悲惨さ、無情さ、異常さを伝える書籍は多いが、 こういう本のおかげで、全く戦争に興味のない若者たちに少しでも 戦争を知らしめられたらいいと思う。 主人公雑貨屋の息子19歳が志願兵となる。戦火を掻い潜り、周りの死や、自分の負傷などを経て 軍人らしい精神を帯びてくる。そこが印象に残った。 (民間人への爆撃のニュースを聞いて) 「世間じゃ問題になってるそうですよ。ナチスの降伏は間近なのに、これは過剰な攻撃だと。」 「そんなの戦ってもいない奴らの戯言だ。」 「でも死んだのは罪もない一般人ですよ。」 「罪もないだと?独裁者を選んだのは誰だ?軍国主義と侵略に賛同したのは誰だ? 戦争を始めるままにさせておいたのは誰だ?」p421 そんな彼も戦死したエドを追悼し、助けられなかったことをいつまでも悔やむ。 そこなんだよね。人間の愚かさの一面は。 自分のよく知ってる人の死は悲しいが、そうでない人の死はなんとも思わない。 もちろん、それは人間が生きる知恵でもあるのだが(知らない人の死や不幸まで自分のことのように 悲しんでたら、生きていけない)、戦争の悲劇を繰り返す源泉でもある。 日本に目を転じてみても、戦争を軍部や政治家のせいにするだけではなく、 マスコミに煽られ、簡単に同調してしまった国民にも大きな責任がある。 そこを自覚した上で、自分以外の意見、他国の意見に真摯に耳を傾けることが 寛容ではないかと思う。 今は2022年3月、未だコロナ禍であるが、コロナだけを恐れることの弊害をマスコミは 一切取り上げない。「鬼畜米英」時代のマスコミと変わってないのか。 | ||||
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全体的に勉強不足。日本人が戦争物を、しかもエンタメとして扱うにはそもそもハードルが高いと常々感じている。 主人公の思考にリアリティが欠けている。 兵站組織の人間といえど、新兵訓練である程度軍人としての精神が確立するものだが、空挺降下した後も主人公の視点、思考は幼児のそれであり、日本人がスカした感じで戦争を描くとこうなるのかと一考。戦争を兵站面から描けないから、下らない「謎」を物語の中核にして逃げているのでは? これを読むならトムジョーンズを読んだほうがいいです。 | ||||
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まず本の状態について商品説明通りの良いものでした 内容については個人的にヨーロッパ戦史に詳しかったので 各戦線のエピソードをうまく取り入れて一つの物語として うまく作り上げたと感心しました しかしながらヨーロッパ戦史にそれほど詳しくない方等には どのように捉えられるのか、そしてこの本を日本で出版する 意味はどのあたりにあるのか考えてしまいます | ||||
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米軍兵士の視点から第二次世界大戦ヨーロッパ戦線を日本人が描いたユニークな小説。この手のストーリーを外国作品の翻訳版ではなく、違和感ない自然な日本語で読めることに不思議な感じがする。 末尾に列挙された多数の参考文献等。多くの時間とマンパワーを経て創作された一冊であることが充分に伝わってくる力作。 文章のみからなる描写や専門用語を理解しきれず戸惑うこともあった。最後の最後に個人的には無い方がよかったと思う不思議エピソードもあった。 しかし、作品の重さや完成度からしたらそんなことは些細なことだろう。 実際に存在しそうな馴染みやすいキャラクターと緻密な描写で描かれてており、違和感なくストーリーに入り込める。 登場人物に共感して一緒に気持ちが揺れる。ワクワクしたり、感傷的になったり、当たり前と思い込んでいたものが、置かれた環境によっては容易にそうでなくなるものかもしれず不安になったり葛藤したり・・・。私自身、安全なところにいて真の共感はできないのはわかっている。それでも、戦時中での惨状や緊張から悪魔的な高揚感や快感に囚われて、平和下で築かれた価値観が壊れていくくだりやその逆に精神的に耐えられず戦争神経症に侵されるくだりはショックだったし、新鮮な学びでもあった。 謎解きを標榜しながら謎のインパクトが弱いという指摘もあるかもしれない。しかし、曲でいうサビに当たる第5章まで読めば不可欠な要素である信頼の醸成にしっかり効いている。戦争を国どうしから人間どうしの視点に落とし込んだエピソードは珍しくないのだろうがやはり感銘を受けた。 どのシーンも印象的で小説を読んで高揚感で鳥肌がたつほとゾワゾワしたのはひさしぶりだった。 最後に解説について。大抵解説は不要なものが多いもの。しかし、本書は最後の解説も作品の秀逸ぶりに相応しくしっかりしていて、私には新たな視点を与えてくれた有益なものだった。 読んで損無しの一冊だと思う。 | ||||
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本の汚れも無く、良い買い物でした 内容も面白いものです | ||||
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第二次世界大戦のアメリカ軍のコックが主人公です。ヨーロッパ戦線をドイツに向かって進む。ユダヤ人の収容施設 の悲惨な光景。次々と戦友が亡くなっていく。今 中国のウイグル人の拘束を聞くと 本の描写とかぶります。 最後に生きてうちに帰れて おばあちゃんに肩をたたかれる。最後まで読めてよかった! と思う本です。 | ||||
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戦場に行ったことは、恐らくないと思うが、なぜ、こんな作品が書けるのか想像の外。日本の関わる戦場ではなく、ヨーロッパでの対ドイツとの戦いが舞台。その中で、戦いの推移や戦術、戦略もおりこまれている。作者の頭の中を 想像できない。ただ、ちょっと、納得したのは、巻末の膨大な参考文献を見て、発想の源がわかったような気がします。 | ||||
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チャレンジ精神は認めます。しかし戦記物をよく読む私から見るとかなり粗が目立ちました。 まず冒頭ノルマンディー部分、敵地後方に空挺降下したはずなのに、集合地点に行くとなぜか 野戦病院が建ち、味方のトラックも走っています。空挺降下した意味がありません、最初から トラックで行けばいい。ノルマンディーにしろマーケットガーデンにしろ空挺作戦は敵後方に 降下して無補給で数日頑張って味方の到着を待つ作戦。野戦炊飯所を作る余裕はなく炊事兵は 足手まといかと。また軍隊組織の説明はくどくていらないでしょ。そして一兵士が不自然に兵器に 詳しいのも目立つ。自分が勉強して分かったことをひけらかしているように感じる。 最後まで読めませんでした。 | ||||
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. 本作は、いろんな意味で「引き裂かれて在る人間世界」の「矛盾」を、体現的に表現した作品だと言えるかもしれない。 一般に、作品には「統一感」というものが求められる。「現実世界」そのものではない「作られた世界」では、その世界の「世界観(統一原理)」によって、その世界の隅々まで無矛盾的に構成されていなければ、その作品は「破綻している」と評価されてしまう。 例えば、ごく普通の日常生活を舞台にした「本格ミステリ」作品において、(適切な伏線もなく)犯人が「宇宙人」であったとか「超能力者」であった、というようなオチは許されない。 「日常的な世界観」を揺るがす「不可能性(の犯罪)」を、論理的な解明によって解体し、日常性に回収することで、その作品世界の統一性を回復し確立することこそが「本格ミステリ」の作法であるし、「本格ミステリ」にかぎらず、「作品」というものには、多かれ少なかれ「世界観の統一性」というものが求められるのだ。 だが、本作はいわば、そうした「安定的な世界観」への「懐疑」を主題とした作品だとも言えるだろう。「戦争という非日常と、日常の謎(的な謎解き)」あるいは「戦争という殺し合いとしての非日常と、食事という日常」(あるいは、内容の残酷さと、一見呑気に見えるタイトル)という具合に、本作には、相反する要素が並立的かつ対立的に配置され、同居させられている。だから、そこに「違和感」をおぼえる読者も、当然いよう。 しかし、作者が描きたかったのは、そうした「矛盾」を内包している、この「人間世界」であり、「戦争」という人間的な営為に典型的に示される「人間世界の矛盾」であり、その「リアリティー」だったのではないだろうか。 つまり、作者は「収まりの良い物語」を、描きたくなかったのではないか。「矛盾」を孕むが故に「収まりの悪い物語」。気持ちよく「完結することを許さない物語」。つまり、私たちのこの「人間世界」を象徴的に描く、「寓話としての物語」を書きたかったのではないだろうか。 私たちのこの「人間世界」は、多くの「矛盾」を含みながら存在している。そこでは、統一感ある説明など、容易に許されてはいない。だからこそ、私たちは、せめてもの「救いとしての統一的世界観」を、「物語世界」に求めて、そこに逃避しようとするのではないだろうか。 しかし、作者の想いは、この「多くの矛盾を抱えた、人間的な現実世界」において「矛盾の中で生き、そして死んでいった人々」へと向けられているのではないだろうか。 「誰が正義で、誰が悪だ」などといったわかりやすい結論を、金輪際与えてはくれないこの「人間世界」で、それでも「真実」を求めて格闘し、死んでいった人たちへの「鎮魂歌」として、この物語を書かれたのではないだろうか。 作者も、人間である以上、「本格ミステリ」が指向する「秩序回復」の物語をもとめる嗜好は持っているだろう。しかし、そうした「楽園」には安住しきれない「人間的な歴史に対する後ろめたさ」を感じてもいるのではないだろうか。 作者は、そうした「矛盾」に引き裂かれており、だからこそ、その矛盾を「物語」の中にも持ち込むことで、この「人間世界」をありのままに受け入れようとしたのではないだろうか。 昔、本作と同じ版元から刊行されたミステリ作品に『死は走る者から襲う』(山崎純)という作品があったかれども、人間は「死」に象徴される現実に、背を向けることで逃げきることなどできない。同様に、この世界の「矛盾」から逃げきることもできはしないのだ。 「ならば、それと対峙するしかない」と、作者はそのように感じているのではないだろうか。 . | ||||
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作者は本当に日本人なのか?と思わせる程の、圧倒的なリアリティーでヨーロッパ戦線を著述されている。しかもプロフィールからは、作者はかなり若く、戦争を知らない世代とのことで、なおの驚きである。確かに小説として成立させるためにミステリーの形は借りているが、そこには戦争故、もしくは人間の愚かさ故の背景が潜んでおり、それ故にこの小説の物語としての厚みを増している。各種大賞にノミネートされているのも頷ける良作である。作者の今後の活躍に期待する。 | ||||
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とにかく描写が細やかで世界観が確立されています。ミステリ自体はどんでん返しのようなものではないですが、戦争の段階が進むにつれシリアスになっていく登場人物と環境の表現にどんどん引き込まれました。 本を読み終えて驚いたのは、ほとんど恐怖に近いほど絶対に戦争を起こしてはいけないと強く感じていることでした。 いつぞや議員が「土地を取り返すために戦争をするしかないのではないか」と発言し、大問題になったことがありました。戦争を生身の経験として知らない世代の私は「軽薄だな、何を言ってるんだろう」とは思いはするものの発言に対する怒りや事の重大さの認識をいまひとつ欠いていた程度の人間です。 しかしこの本を読んだ後、もちろんそういった意図も表現も本作には無かったと思いますが、戦争のもたらす底のない暗闇、人間の破壊を生々しく感じ、初めて心から戦争を怖ろしいと思ったのです。 これまでいくつもの映画や本で、もっと直接的な残忍さや悲愴さに出会っていたと思います。本作が何をもって私の中でそれらを凌いだのかは分かりませんが、「戦争を起こしてはいけない」という当たり前の感情を強く抱いた点でも、おすすめしたい一作です。 | ||||
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文庫版で530ページをこえる大作なので手に取るのを躊躇していたが、久しぶりに引き込まれるような読書体験を味わった。そもそも単行本は2015年刊、文庫の初版は2019年8月9日だがわずか4か月後にはすでに6版を数え、世の読書家たちはすぐれた作品を見逃さないなと自分の不明を恥じるばかり。 いわゆる日常の謎を戦争という非日常で扱うという着想がまず素晴らしい。そうすることで過酷な軍隊生活を和らげる清涼剤を提供してくれる(だけだと思っていた)が、生き延びるための人間の決死の覚悟を見せつけ、戦争の非人間性をより一層強調している。 さらにこの小説において、ミステリは、全5章をつなぐライトモチーフのひとつに過ぎないことにも驚かされる。教養小説のように主人公の精神的成長(それはワトスンがホームズになる探偵としての成長でもある)を描き、戦争小説として兵士たちの友情と連帯、別れを描写し、歴史小説としてナチス降伏寸前の戦況を克明に再現する。これらの側面が絡み合ってすぐれたエンターテイメントとして成立している。そして人間の極限的な状況をくぐりぬけた主人公の前には、いまだ人間という決して解けない謎が立ちはだかっている。 | ||||
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作者を知らずにタイトルだけ見て購入。もっとお気楽な話だと思っていました。ナポレオンのお抱えシェフだったデュナンが、戦場のありあわせの材料で鶏肉のマレンゴ風を発明したような。 ところが、とにかく重い話で、多少ミステリーの味付けがしてあるものの、本日は戦記物だと思う。しかし、重厚な話であっても読み進まずにはいられないのは、作者の力量の高さゆえだろう。 アメリカの側からヨーロッパ戦線を読み解くという意味でも稀有な本だと思った。 | ||||
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うまく、表現できないけど、とっても読んだ後のじんわりとした感じがとてもよかった。 戦争の醜さと、それでもなんとなくミリタリーものに憧れる男の気持ちをバランスよくまとめた文章が巧い。 本当の筆者は第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を体験したアメリカ人で、その翻訳本を読んでいるような気分で読んでました。ミステリーとしてもよく出来ており、最後まで飽きることなく、いつまででも読んでいたい気分でした。 | ||||
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※削除申請(1件)
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生きるか死ぬか?殺すか殺されるか?という究極の場面での「食」を描写しながら、何かを問う「もの食う人びと」的なものかと期待して読み始めたが、訳はダルだし筋も凡庸。ソ連軍によるポーランド将校大量虐殺の舞台「アルデンヌの森」が何度も出てくるのに、かすりもしない。 英題Armed with skillets。コック?でありながら兵士でもある。衛生兵や通信士のように職能ランク付けされた階級を持つ。読み終えると、邦題の「戦場のコックたち」と訳すには、無理がある。携行食を配るだけの描写しかない。実態は、給食役を兼ねた兵士たち、でしかない。 謎解きになってしまうが、ミステリーの「胆」も、滞米経験のあるドイツ軍人が、死んだ米兵から認識票を奪い、ドイツ系米兵になりすまして、というだけの話。戦場での料理やコックたちの活躍ぶり、戦場での食欲・メニュー描写があっさりしていて、(単に資料を読んで羅列しただけで、膨らみがない) ま、最後は、予想できるハッピーエンド。ま、本屋さん大賞は、概ね、この手が多い。書店員が「売るんかな」優先で、下手なコピーライターになってしまった訳だけれど、良い点ばかりを吹聴するだけでなく、総合評価に信頼性を無くしてしまえば、書店員=素晴らしい読み手、という信用を台無しにしてしまうことを肝に銘ずるべきでは? 「今年度の本屋さん大賞は、該当者なし」という理想が出現しないのは、なぜかしら? ところで、将軍や高級将校たちは、同じ(あるいは特別の)携行食だったのかしら? 例えて言うと、海外大使館には、あまねく専用の日本人料理人が派遣される。勿論、名目は、「親善パーティ」に備える為だけれど、ね。実態は、「寂しい大使」の慰安。料理の腕より、ご機嫌を損ねないようにするスキルが肝要らしい。 | ||||
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序盤のいかにも面白くなりそうなワクワク感と違う方向に行ってしまうような、そんな感じがちょっと惜しかった……が、意外とライトな作風で読み易く、日常ミステリーとしてもなかなか めちゃくちゃ面白いという感じではないが、楽しめて読めました | ||||
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"僕は賢くもなければ、交渉が上手いわけでもない。銃撃も下手だから戦場の英雄にもなれないだろう。けれど覚えているレシピだけはたくさんあるんだ。"2015年発刊の本書は、様々に話題となった第二次世界大戦中のヨーロッパの戦場という非日常を舞台にした日常謎ミステリー、反戦小説。 個人的には合衆国軍の特技兵(コック)たちが主人公という目新しさと表紙の食イラストにひかれて手にとったのですが、これが予想以上に面白かった。 その理由の一つは読んでいるだけで実際の映像が浮かんでくるような人物や風景の【描写の厚さ、細かさ】これにより、主人公たちを架空の薄いキャラクターや絶対的ヒーローでもなく【あくまで等身大の若者たち】として説得力をもってリアルに描く事に成功していて、人気ドラマ『バンド・オブ・ブラザース』の様な群像劇好きな私にとって、ペーパーをめくるのが止まらない面白さでした。 また、ノルマンディー上陸作戦から始まり、ホロコースト、ドレスデン爆撃など第二世界大戦で何度も映画や作品となった場所や出来事を本書はまるで【俯瞰的な歴史ダイジェスト】の様に主人公たちの【謎解きと共に追体験させてくれる】のですが。こちらも舞台が変わる都度に他作品を思い浮かべたりしながら、一冊の本として【バランスよく収める事に成功している】と感じました。 第二世界大戦を舞台にした群像劇好きへ、また映像的な作品が好きな人、もちろんミステリー好きにもオススメ。 | ||||
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とてもおもしろく、一気に読んでしまいました。 | ||||
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とても良かった。 タイトルから想像したよりも、はるかに良い小説だった。 帝国陸軍軍人として太平洋戦線に従軍していたおじい様達が、戦いのモチベーションとして「戦友を守りたかったんだよ」と語っていたことを久しぶりに思い出した。 | ||||
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戦地における日常ミステリー?いやいや。 第二次大戦のヨーロッパ戦線の知識なんて全然ないし、戦記物の叙述は苦手。でも、それは重要ではなく、しかし重要だった。 若者の成長物語でもあるけれど、人の業や戦争の無慈悲も描かれている。 日本で戦争ものだと、満洲か太平洋か東南アジアがほとんどだと思う。日本人が描くことでヨーロッパも他所ごとではない戦場だったと気付かされた。地続きで戦場にされてしまった街の悲惨さも知っておくべきことなんだろう。 謎解きをしながら若者が成長してくれるのが救い。謎解きは軽妙に、成長はこっぱずかしいほど若々しく。 | ||||
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