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戦場のコックたち
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戦場のコックたちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 41~60 3/4ページ
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すごく泣いてしまった本です。 第二次世界大戦、 アメリカ軍 101空挺師団 G中隊のコック兵たちのお話。 ヨーロッパ戦線の最中 彼らが戦闘の合間に起こる謎を探る、ジャンルとしてはミステリー。 読み終わってちょっと放心しながら ティムたちがした謎解きとは何だったのか考えてた。 戦場は不条理と無秩序が取り巻いていて 全部が矛盾してるから、それに一喜一憂するのは心を消耗するだけでしかないんだと思う。 なにより、 生き延びることが優先される故に 誰もその疑問に立ち止まったりしない。 だけどここに出てくるみんなは足を止めた。 目を凝らしてそれを見ようとしてた。 何を探して何が証拠で何を信じるのか、 自分の感覚とすり合わせて、 戦争の世界を見ようとしてた。 ダンヒルが何を見て エドが何を見ていたのか 今もふと考えてしまう。 そんなこと、当時できた人が 本当にいたのかは分からない。 でも多分 そこに真理があって 人間性が隠されてる そう感じさせてくれた。 衝撃でした。 二段組300ぺージ以上の本で、 細かな戦況や作戦の描写がびっしりとあります。 ノルマンディー上陸から、ヒトラーの別荘ベルヒテスガーデンまでの101空挺師団の大まかな動きをあらかじめ知っておくと多分ずっとすんなり入り込めるかと思います。 (一番手っ取り早いのは、バンドオブブラザーズを観ること…! ) コック兵、料理を誰かに作ること、食べること、それは自分のルーツを手繰り寄せる、時に切ない旅でもあるのかな… | ||||
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途中で挫折。傑作との評判なのですが、私はダメでした。 最初の50頁位で、どうでもいいような話だなと思ったら、それ以上前に進む気力を喪失しました。 参考にならないレビューですみません。 | ||||
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第二次世界大戦時の戦場での青春ミステリ なぜこんな部隊を、女性の著者が選んだのかが興味深い 連作ミステリなのですが、 通常の連作ミステリより 各章が連続しており 全体で1冊、という感じです。 オーディオブックで購入したのですが とても良かったです。 本と違って登場人物一覧がなかったので 備忘も兼ねて、一覧しておきます。 *ネタバレ無しです。 19歳の新兵ティム(ティモシー) 主人公、語り手 冷静沈着なリーダーのエド(エドワード) お調子者のディエゴ 調達の名人ライナス 無口なダンヒル 小柄なスパークと長身のブライアンの衛生兵コンビ 赤毛のオハラ | ||||
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全編に渡って、4つの謎が散りばめられていますが、前半2つは 何故パラシュートを集めているのか 粉末卵はどこへ消えたのか という、正直、小学校の学級会みたいな題材で、読んでてウンザリしました…。 重要な仲間と出会うエピソードだから、必要なのは分かりますが、他にもっとどうにかなったんじゃないかと… 中盤からは怒濤の面白さでした。 しかし、二段組の長編で、前半がダルいのはどうしようもなくマイナスポイントかと。 | ||||
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バンド オブ ブラザースを参照資料に使われたようですが、あまりにもそのまま使いすぎです。もう少しコックとしてのエピソードがあると良かったと思います。 | ||||
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最近第2次大戦モノが少なくなってきて、貴重な1冊だ。 しかもコックさんの目線から描かれていて、へなちょこ戦闘員として大活躍している。 ノルマンディー上陸作戦、マーケット・ガーデン作戦、バルジ作戦・・・ ワクワクしながら、久しぶりに読みふけった。 もう取材することもできないだろうし、どこまでリアルなのか分からないけれど、楽しめる作品であった。 ぜひご一読頂きたい。 | ||||
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各章に謎解きを入れたのは、作者自身なのか? あるいは編集者の提案なのか? ノルマンディー上陸作戦以降の西部戦線に関しては、 ドウス昌代さんの"ブリエアの解放者たち"という凄いノンフィクションがあるんだけど、 (日系アメリカ人兵士の物語です) この"戦場のコックたち"はフィクションとして、よく書けていると思う。登場人物も。 私はこの時代を背景とした映画・(USA)TVドラマ・小説は結構見てきたのですが、よいできと思います。 ただ、何故、謎解きが必要と思ったのか? このために小説の流れが中断してしまう。 途中から謎解きの部分は飛ばして読んでました。 残念です。 | ||||
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読了後に女性が書いたと知ってのけぞりました。同じ経験は何度かありますが、衝撃度で言えば、木内昇以来です。作中に出てくる女性副操縦士なら、「女だからってなめるんじゃないわよ」と言いそうですが、性差で能力差があると考えているわけではありません。第2次大戦中のヨーロッパ戦線や米軍のことをここまで調べて長編をものする人物像として、失礼ながら軍事オタク的男性しか想定していなかったのです。筆名をノワキ・フカ・ミドーリとでもされていたら、おそらく外国人が書いたと信じ込んでいたことでしょう。 すばらしく面白い作品でした。 | ||||
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戦史や戦記とかミリタリ関係のことに知識も興味もなかった人が、一生懸命に調べて書いた小説という感じがします。 頑張って調べたことをあれもこれも書き込んだので、説明過剰というか物語よりも説明が先に立つ小説になってしまったようです。 この分野にあまり関心のなかった読者であれば、いろんな情報がいっぱいで興味深いかもしれませんが、真珠湾攻撃を受けて主人公が軍隊に志願することを考える時期に(遅くとも42年の春ごろ)、アメリカ兵が北アフリカやイタリアで戦っていると書いてあったりするので、いかにも付け焼刃という感じがします。 また主人公が、その日の全体的な戦況を語ったりするのも、末端の兵士がそんなことを知っているわけもないと思わせて不自然です。 小説自体は連作中篇ミステリという形ですが、ミステリの部分は、謎にも謎解きにも魅力がなくて、ミステリ風味という程度の小説です。 ミステリの部分がもう少ししっかりしていれば、私のような臍曲がりの文句は別にして、題材の面白さがもっと生かせた小説になったと思います。 | ||||
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第二次世界大戦で戦地で兵士の食事を提供する特技兵のティム。見た目からキッドと呼ばれている。戦地にいるコックの視点で語られた戦争の話は新鮮だった。破壊と殺戮の戦地で、兵の命をもたせる食事の担うティム。人を殺すために人を養うという行いが、余計に戦争の愚かさを際立たせる。 さて、この作品では、脇役のエドがいい活躍をする。戦地で不思議な出来事があるのだが、そのものが謎をエドが解くのだ。最初の謎は、仲間野雅敏兵士がパラシュートを集めている謎。余っているパラシュートを渡すとアップルシードルと交換できる。この作品では謎は戦争中でありながら微笑ましいエピソードとして読める。これがだんだん戦争中に相応しい謎となり、幽霊話まで行き着く。だんだんと戦争の狂気を読者に感じさせる仕掛けだ。 全体的には緊迫した戦地での殺し合いを悲惨に語るのではなく、コックという人を生かす役割の人が、人を殺したり、ユダヤ人収容所の痩せ細った人を描写することで、恐ろしいほどの生と死の対比をしている。謎解きは戦地の悲惨ではない日常を描きながら、いつの間にか狂気の世界に導くための小道具のように読めた。生と死を強烈に感じさせる本作品は、さくさくと読めるし楽しいシーンもたくさんある。だけど、そこには死と狂気の世界があることをきちんと主張している。 | ||||
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コック担当の米軍の兵隊を主人公とした、食から戦争をみた物語でしょうか。 少々、謎解きもありますが。 第二次大戦中の、ノルマンディー上陸作戦、オランダでの戦線、 最後には、ユダヤ人強制収容所の解放、、という歴史が、 わりと、細やかに描かれていて、どこから歴史物で、どこからが、 謎解きなのかが、よくわからないくらい。 かなり悲惨な事の連続ですが、 その最中に放り込まれた人は、悲惨とか言っている暇もなく、 生きるのびるために、以外と淡々と日々を生きているのかもしれません。 歴史や、この時代が、嫌いな人は、飽きるでしょうねえ。 エピローグがよかったです。 | ||||
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友人に勧められ、 「このミス」でも評価が良いみたいなので、 期待したのですが、イマイチ退屈で、 やっと読み終えました。 戦後生まれの日本人が、 なぜ第二次世界大戦の米兵を主人公にした小説を書いたのかと思ったけれど、 参考文献にもある「バンドオブブラザーズ」が好きで、書いてみたくなったんだと思います。 この作家の他の作品を知らないが、 ミステリーの謎もどうでも良くて、 友人がパラシュート集めてるのは何故かとか、 卵が無くなったとか、 学園ものかこれは? 謎の理由が判明したところで、 戦地なのに暇ね。 と、なってしまう。 世界大戦を、よく調べてるとは思うし、 作家のチャレンジ姿勢や、視点・テーマは面白いけど、 戦争小説としての、心情描写にはリアリティが感じられず設定が活かされてないので、 全体的に中途半端な感じを受けた。 「謎解きは戦闘のあとで」みたいな軽さ? 東川篤哉作品も読んだことないけど。 | ||||
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ふかみどりのわき、と読む。1983年生まれの女流作家である。まだ若い。私には未知の作家だが、タイトル「戦場のコックたち」には記憶がある。16年版「このミステリーがすごい!」で2位、「15年週刊文春ミステリーベスト10」では3位になり、この実績から15年下半期の直木賞候補になったが、選考委員では伊集院静と桐野夏生ぐらいしか推さなかったので落選した。 舞台は第二次世界大戦下のヨーロパ戦線。合衆国陸軍パラシュート歩兵連隊管理部付きコック、ティム(通称・キッド)五等特技兵が本編の主人公である。ノルマンディ降下作戦でいよいよフランスの地に降りたキッドたちは様々な経験をする。5章からなる長編小説だが、5編の連作短編小説ともいえる。 第二次世界大戦下の様相をよく調べており、その意味では労作だと思うが、肝心要なところ、面白いかと云うと心許ない。調査の痕跡をバッサリと切り、対象を特化していかないと、説明過多になり面白さが立ち上がってこない。また「戦場のコックたち」と云うワリには、食べ物や食事のシーンが少なく、有っても平凡極まりないのが致命的だ。 しかし、しかしである。それでも途中で読むのを断念させない魅力というか筆力は持っており、最後半の第5章は読み応えがあり、知らぬ間に小説世界へ入って行った。エピローグも淡々と書かれているが印象深い。トータルで云うと破天荒な面白さはないが、ジンワリと染み渡る余韻を残す。 | ||||
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題名から、戦場ならではの料理を紹介または食材調達の苦労などを盛り込んだ物語かと想像していましたが、まったく違いました。コック担当兵たちの戦場の探偵物語でした。あまりワクワク感はありませんでしたが、読みやすい文章で情景描写もうまかったので最後まで読むことはできました。 | ||||
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柚月裕子の「孤狼の血」を思い出した。 「孤狼の血」は、昭和末期の広島を舞台にマル暴刑事と極道を描いた作品だが、 よく勉強していることは分かるものの、 腑抜けたやくざと温い悪徳警官がおままごとをやっているだけで、 ひりひりした緊迫感など微塵も感じられなかった。 本書も同様 勉強して頭で作り上げた小説で戦場のリアリティのかけらも感じられない。 おかしなところもたくさんある。 将校は夜間、倉庫の見張りにつかない。 尉官は下士官ではない。立派な士官(下士官は下っ端の士官ではない。) 榴弾が近くに弾着して助かるのは奇跡 当時の南部の貧しい白人は黒人差別(しかも、道路に落書きしただけ)をトラウマとして抱えない。 戦勝国アメリカの軍人が戦争のむなしさを感じるわけないでしょう。祖国の英雄ですよ。 結局、舞台だけ借りて中身は現代日本人のメンタリティーなのでいろいろおかしくなる。 ミステリー部分も弱すぎて、まさしくそんなことどうだっていいだろうの世界で、 良いと感じる部分がない。 | ||||
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戦場ミステリー。本屋大賞ノミネート作品の一つ。 本屋大賞は『羊と鋼の森』 であったが、こっちの方が面白かったがなぁ。 | ||||
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カバーのあおり文句「各種メディア絶賛の嵐」などなど…書いてあったけど、期待が高すぎたのか、思っていたほどではなかった。 タイトルを見て、「コック兵隊たちが、戦場の少ない材料を工夫して、感動させるような料理を作る物語」かと勝手に予想していたが、実際はコック兵ティムの自伝(フィクションだと思いますが)みたい。 戦争小説というような深さではないし、探偵小説とは言えないし、よく言えば色々な要素が入ってるけど、悪く言えば広く浅く平凡。 普通に読める(小難しかったり、癖があったりしない)感じで、確かにほろりと来るところもあるけど、状況描写がすっと入ってこないので、面倒なところは読み飛ばしてしまった。 なにより読み終わった後に、心ゆさぶられるような感情がわかなかったこと。 気に入った本は何度も読み返したくなるけれど、その気持ちがわかない。 | ||||
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期待に違わぬ傑作でした。 戦場の空気だけでなく、古き良きアメリカの青春も感じられます。 | ||||
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ストーリーは面白いですが、ワクワク感は今ひとつ……。 それに文字も小さく、長いので集中して読まないと、展開がわからなくなる。 その展開がワクワク感がない。 | ||||
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2001年に、実際の事件であったネパール王宮事件 を題材として描かれていて単純に面白かったです。読みごたえも充分でした。 | ||||
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