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戦場のコックたち



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【この小説が収録されている参考書籍】
戦場のコックたち
戦場のコックたち (創元推理文庫)

戦場のコックたちの評価: 3.88/5点 レビュー 78件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(3pt)

もっと視野を広く

戦地における日常ミステリー?いやいや。
第二次大戦のヨーロッパ戦線の知識なんて全然ないし、戦記物の叙述は苦手。でも、それは重要ではなく、しかし重要だった。
若者の成長物語でもあるけれど、人の業や戦争の無慈悲も描かれている。
日本で戦争ものだと、満洲か太平洋か東南アジアがほとんどだと思う。日本人が描くことでヨーロッパも他所ごとではない戦場だったと気付かされた。地続きで戦場にされてしまった街の悲惨さも知っておくべきことなんだろう。
謎解きをしながら若者が成長してくれるのが救い。謎解きは軽妙に、成長はこっぱずかしいほど若々しく。
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4488027504
No.9:
(3pt)

面白いけど、文章のリズムが気になった

不思議な作家さんですね
文章が翻訳小説みたい
内容も「ノルマンディー上陸」で、アメリカ・イギリス側の人がこぞって題材にするやつです
軍隊のネタもかなり細かく調べているので言われないと日本人が書いた小説とはわからないくらいです
デビュー当時の村上春樹みたいと例えば誉めすぎか?
村上春樹との共通点は文章が特殊なので合わない人には合わない

私は村上春樹は好きだが、この作者の文章のリズムが嫌い
気になった人は是非一読を…
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No.8:
(3pt)

戦場の描写は...

謎解きはさておいて、戦場の描写はドラマのバンドオブブラザーズの映像そのものを言葉にしたものでした。私自身、バンドオブブラザーズを何度も見ており、本を読み進めて幾たびに、「あぁ、あのシーンを書いているな」とわかったぐらいですから。もしこの本の戦場描写を映像で見たいなら、同作品をご覧ください。そのまんまですから。
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No.7:
(3pt)

前半がダルすぎる…

全編に渡って、4つの謎が散りばめられていますが、前半2つは
何故パラシュートを集めているのか
粉末卵はどこへ消えたのか
という、正直、小学校の学級会みたいな題材で、読んでてウンザリしました…。
重要な仲間と出会うエピソードだから、必要なのは分かりますが、他にもっとどうにかなったんじゃないかと…

中盤からは怒濤の面白さでした。

しかし、二段組の長編で、前半がダルいのはどうしようもなくマイナスポイントかと。
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No.6:
(3pt)

題名と中身にギャップがあります。

題名から、戦場ならではの料理を紹介または食材調達の苦労などを盛り込んだ物語かと想像していましたが、まったく違いました。コック担当兵たちの戦場の探偵物語でした。あまりワクワク感はありませんでしたが、読みやすい文章で情景描写もうまかったので最後まで読むことはできました。
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No.5:
(3pt)

うーん、期待しすぎたのかな。

カバーのあおり文句「各種メディア絶賛の嵐」などなど…書いてあったけど、期待が高すぎたのか、思っていたほどではなかった。

タイトルを見て、「コック兵隊たちが、戦場の少ない材料を工夫して、感動させるような料理を作る物語」かと勝手に予想していたが、実際はコック兵ティムの自伝(フィクションだと思いますが)みたい。
戦争小説というような深さではないし、探偵小説とは言えないし、よく言えば色々な要素が入ってるけど、悪く言えば広く浅く平凡。
普通に読める(小難しかったり、癖があったりしない)感じで、確かにほろりと来るところもあるけど、状況描写がすっと入ってこないので、面倒なところは読み飛ばしてしまった。

なにより読み終わった後に、心ゆさぶられるような感情がわかなかったこと。
気に入った本は何度も読み返したくなるけれど、その気持ちがわかない。
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No.4:
(3pt)

作者もタイトルには悩まれたようです

第二次世界大戦を舞台に、アメリカ軍の若いコック兵達が主人公のミステリー風味の青春群像物語です。タイトルから、戦時中の話とはいえ何となく食に纏わるほのぼの系の話かと思いましたが、本格的な戦争物語です。連作もので各話に起こる事件や謎も、ほぼ戦争や当時の時代背景、それにかかわる悲劇に関連しており、改めて戦争が人々に与える影響を考えさせられます。

翻訳ミステリーの雰囲気を醸し出しており、参考文献からも筆者が相当量の書籍を読み込んでおられるのが分かります。アメリカ軍の組織や戦時中のエピソードも詳しくかなりの読み応え感があります。

各書評でも高評価で多くの賞にもノミネートされている本作ですが、謎解きの設定や面白さもさることながら、若いアメリカ兵が戦争の厳しい状況下、仲間たちの死に傷つき悩みながらも、時代の波に真剣に向き合う姿に本作の評価に繋がっている気がします。
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No.3:
(3pt)

コック兵探偵

第二次大戦における西部戦線を題材に、連合国側の合衆国陸軍コック兵や衛生兵など裏方をまじえた兵士たちの
確執・友情をつづったミステリー。
事件(というか謎)は、機関銃兵ライナスのパラシュート集め、粉末卵消失、オランダで接収した民家夫妻の
奇妙な自殺、雪原の幽霊怪音の4つ。
視点人物は「キッド」ことティムで、探偵役は「メガネ」のエド。
お気に入りは、第四章の怪音事件ですね。
新参から古参に至るにしたがい、兵士たちの結束が強くなっていくのがよくわかる。
ダンヒルの収容所脱出を幇助したのは、民族よりも「なかま」を大切にする彼らの男気だろう。
キッドはさいごに強制収容所の残骸をみて、民族間の憎悪を再認識し、過去におかした人種差別の罪を
贖いきれないと知るのであった。
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No.2:
(3pt)

「戦争は誰にとっても利益をもたらさない悲惨なもの」という作者の意匠は悪くないが、果たして本作の様な執筆形式を採る必然性があったか否かやや疑問

新聞などの書評が好意的だったので手に採ってみたのだが、"まあまあ"という感じの出来。戦争物の中では通常光が当たらないコック(正確には料理・給仕も行なう空挺兵)の視座から見た戦争(第二次世界大戦)という発想も悪くないし、主人公の仲間のコックが名探偵よろしく、戦争の最中に起きる小さな謎(実は後述する戦争の悲惨さや不条理性に関連している)を次々と解いて行くという発想も悪くない。しかし、エピローグを読むと、明らかに現代の混迷した世界情勢の反映として本作を執筆している事が良く分かる。即ち、「戦争は誰にとっても利益をもたらさない悲惨なもの」という事を改めて訴える事に作者の意匠がある様だ。同時に「生と死」の境界は無きに等しく、誰にとっても「死」が一瞬の内に訪れ得る現代の状況を憂いている様でもある。

その点を考えると、果たして本作の様な形式を採る必要性があったか否かやや疑問が残る。ミステリ風味を織り込む必然性もそうだが、サリンジャーの作品を邦訳したかの様な文体(主人公のコック(キッドという愛称)の一人称)も然りである。主人公の精神的成長過程を描くために敢えてそうしたという見方も可能だが、さしたる効果が上がっているとは思えなかった。"僕"という一人称はややもすると本作を軽い読み物とし、作者の意匠とは逆の結果を招いているのではないか。結果的に、ノルマンディー上陸作戦の成功からドイツ降伏までの過程が一番良く読者に伝わってくるのは皮肉である。
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No.1:
(3pt)

新聞書評でつられ読み

程々に楽しめました。 が、新聞書評からイメージしたのとは少しズレた。 てっきり「戦場で料理の創意工夫」や「そんな苦労があるんだ」的な描写が濃いと思い、そこに期待を寄せていたが「ちょっとした謎解き」のおまけに調理場面がちょろっと入るといった感じでした。 調理そのものより「軍隊におけるコックの地位立場」と「真面目に戦時を綴る」の方。 「コックたち」というタイトルで、思い込みの勘違いしました。 充分に面白いが、個人的に求めていた方向ではなかったかな。
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4488027504

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