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戦場のコックたち



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【この小説が収録されている参考書籍】
戦場のコックたち
戦場のコックたち (創元推理文庫)

戦場のコックたちの評価: 7.40/10点 レビュー 5件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.40pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(8pt)

調べながら

タイトルからして好みではないのかなと思っていましたが、文庫本で販売されていたので購入。最初は時代背景や地名や登場人物の名前が頭で整理できず苦戦しましたが、ウィキペディアで作戦名や地名など調べながら読むとダンケルクなどのような戦争映画を見ているような気持ちになりました。あとがきによると昔のドラマを参考にしているようでした。戦争と青春、余韻の残る素晴らしい作品でした。

部長
SGEH53OQ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

戦争の中で成長する少年の物語

2015年に書き下ろしで刊行された、著者の初長編。同年のミステリーランキングで上位に入り、各種の賞の候補作ともなった、意欲的なミステリー風の青春小説である。
アメリカ陸軍空挺師団に所属するティムは、生まれながらの食いしん坊で祖母の料理が大好きな少年だったが、周りの友人たちの空気に流されて17歳で陸軍に志願したものの、あまり兵士には向いていないと自覚し、特技兵(コック)になる。ティムたちの初陣はノルマンディー上陸作戦で、それから終戦まで、ヨーロッパ戦線で様々な体験をすることになる。兵隊仲間からは軽く見られるコックだが、いざ戦闘が始まれば武器を取って戦うため、常に死と隣り合わせの過酷な日々だった。そんな中、コック仲間をはじめ、同年代の兵士たちとの交流、敵との遭遇、戦場となった街や村の人々との出会いを通して、ティムは人生の意味を深く考えるようになった。
物語は主に5章に分けられ、それぞれの章でミステリーというか「謎解き」のエピソードがあるのだが、物語の本筋は人間性への信頼、人間同士の憎悪、絶望からの再生にある。あまり知的とは言えない19歳の少年が極限状況を経験することで、どのように変化していくのか。本書のメインテーマは、そこに置かれている。
日本人の女性がヨーロッパ戦線の物語をここまでリアリティを持って書けたことに驚愕した。ミステリーとしてはやや完成度が低いかもしれないが、少年の成長物語、戦争とは何かを追求した作品として一級品である。
ジャンル分けにはこだわらず、多くの人にオススメしたい傑作と言える。

iisan
927253Y1
No.3:
(6pt)

静かに感動

あまりドラマチックではありませんでした。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

戦場のコックたちの感想

戦場における若い兵士たちのイキイキした様子が大変好ましく感じました。
逆に、文章の平易さやセリフの軽さが影響しているのか、戦争の悲惨さがイマイチ伝わってこなかった
のも事実。戦死した兵士たちの目を覆いたくなる状況が描かれている部分もあるにもかかわらず。
でも、女性にして戦争をテーマにした小説でここまで描けるのはさすがのひとこと。
今後の活躍が期待されます。

本好き!
ZQI5NTBU
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

戦場のコックたちの感想

なんというか粗がなく完成度が高い作品。点数はジャンル的な好みから。

第二次世界大戦中のアメリカ後方支援部隊の視点で描く日常の謎。
戦争という非日常が舞台なので、戦火の中では当たり前の出来事が盲点的に刺激となりました。
読書前はミステリと料理が絡むのかな?と思ってましたが料理の話は少な目。というか他の戦場の様子の密度が濃いゆえの感覚。ミステリというより青春小説の印象です。
戦争中の悲惨な様子も描かれていますが、陰鬱な気持ちにならなず冒険物として読める文章の爽やかさは良かったです。

日常の謎ジャンルのミステリは刺激が弱くあまり好みではないのが影響して本作もミステリを読んでいる気分ではありませんでした。ここは好みの問題です。ですが終盤のまとめ方は、ミステリ、青春物、戦争の社会的メッセージなどがうまくまとまった瞬間で楽しめました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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