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草の陰刻
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【この小説が収録されている参考書籍】
草の陰刻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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ものすごく分厚い文庫ではあるが夢中になって読み進める ことが出来た。その辺りはさすがの清張作品。 ただ既に指摘されている通り、主人公の検事があまりにも 単独で動き過ぎること。こういう捜査はやはりきちんと上役に 相談して組織として動かない限り限界が生じてしまうという のは素人にも常識的なものだと思う。 もう少し他人を信頼すること。気持ちを一つにしてくれる であろう仲間たちの登場があれば全然ちがった展開になった と思われる。それがとても残念。 敵か味方か今一つ立ち位置がよくわからない先輩検事の娘。 主人公の検事と彼女の関係も恋人どころか友人関係でもなく。 なんともイライラ感を増幅させるきっかけになっている。 | ||||
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古書の場合、発行年月日も添付してくださるとありがたい。 少なくとも、活字が薄れて読めないような場合は売るべきじゃない。 安いのは有難い、しかし本は読めないと意味がない。 | ||||
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中盤までの話の運びが見事。ぐいぐい話に引き込まれる。途中何度か偶然の展開があるが全く気にならない。 「どうせフィクションでしょ。読者にまだるっこしい思いをさせるくらいなら、この程度の偶然は恐れずに活用すべきなんだよ」著者の得意顔が目に浮かぶようである。 ただ、他のレビュアーも指摘しているように、終盤が腰砕けになっているのが残念。黒幕の政治家に司法の追及が及ばぬのは、日本の疑獄史を考えれば致し方ないのかもしれないが、真相の明るみになるプロセスが生硬でひどく退屈だ。何より不満なのが、ヒロインの冴子。中盤から不可解な行動をとるが、彼女が怪しいのはバレバレ。また、動機づけが弱く、読者の共感を呼ばない。早々に種明かしをして、もっと彼女の動機なり心理なりをもっと掘り下げるべきだった。あと、清張作品には珍しく、希望を残した終わり方になっているのも疑問。著者は非情が信条ではなかったのか。この作品こそ悲劇で終わるべきだったように思う。 物語の骨格の出来が良いだけに、色々惜しい作品。優れた脚本家のリライトによる映像化を望む。 | ||||
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厚さと字の小ささにひるんで、何年も死蔵していた。他の清張本が面白かったので、はずみがついて一気読みした。 松山の地検庁舎で火事が発生し、宿直の職員が焼死した。 青年検事・瀬川は、古い資料を隠滅するための放火ではないかと疑い、調査を開始する。 出だしはスリリングだ。捜査の進展もなかなか読ませる。が、終盤で腰砕けになる。 700ページも読ませておいて、なんという消化不良な。 代議士が背後にいるなら手強いだろうが、聖域というわけでもあるまいし、もう少し食い下がってほしかったな。 職員焼死の謎にも、はっきりした決着がほしかった。 | ||||
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筋立てが複雑な上に、細かいことをくどくど書きすぎていて、冗長な感が。 主人公の瀬川検事の個性がはっきりせず、魅力がない。 700頁余を一気に読ませる筆力はさすがだが、 何と言っても巨悪の張本人が何の制裁も受けず終わるラストは不満が残った。 | ||||
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