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草の陰刻
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【この小説が収録されている参考書籍】
草の陰刻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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ものすごく分厚い文庫ではあるが夢中になって読み進める ことが出来た。その辺りはさすがの清張作品。 ただ既に指摘されている通り、主人公の検事があまりにも 単独で動き過ぎること。こういう捜査はやはりきちんと上役に 相談して組織として動かない限り限界が生じてしまうという のは素人にも常識的なものだと思う。 もう少し他人を信頼すること。気持ちを一つにしてくれる であろう仲間たちの登場があれば全然ちがった展開になった と思われる。それがとても残念。 敵か味方か今一つ立ち位置がよくわからない先輩検事の娘。 主人公の検事と彼女の関係も恋人どころか友人関係でもなく。 なんともイライラ感を増幅させるきっかけになっている。 | ||||
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古書の場合、発行年月日も添付してくださるとありがたい。 少なくとも、活字が薄れて読めないような場合は売るべきじゃない。 安いのは有難い、しかし本は読めないと意味がない。 | ||||
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とても面白いです。あまり注目されませんが、清張の他の名だたる名作群と比べても遜色ありません。ラストの暗示的余韻も清張ならではと感じさせます。 | ||||
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おもしろかった | ||||
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中盤までの話の運びが見事。ぐいぐい話に引き込まれる。途中何度か偶然の展開があるが全く気にならない。 「どうせフィクションでしょ。読者にまだるっこしい思いをさせるくらいなら、この程度の偶然は恐れずに活用すべきなんだよ」著者の得意顔が目に浮かぶようである。 ただ、他のレビュアーも指摘しているように、終盤が腰砕けになっているのが残念。黒幕の政治家に司法の追及が及ばぬのは、日本の疑獄史を考えれば致し方ないのかもしれないが、真相の明るみになるプロセスが生硬でひどく退屈だ。何より不満なのが、ヒロインの冴子。中盤から不可解な行動をとるが、彼女が怪しいのはバレバレ。また、動機づけが弱く、読者の共感を呼ばない。早々に種明かしをして、もっと彼女の動機なり心理なりをもっと掘り下げるべきだった。あと、清張作品には珍しく、希望を残した終わり方になっているのも疑問。著者は非情が信条ではなかったのか。この作品こそ悲劇で終わるべきだったように思う。 物語の骨格の出来が良いだけに、色々惜しい作品。優れた脚本家のリライトによる映像化を望む。 | ||||
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火事 ヤクザ 政治家 官吏 ストリップ パチンコ 料亭 土建屋 警察 虚栄と正義感 庶民と特権階級 いろいろありますが、人間燃えた倉庫のようにいつかは死んで灰になるんだと思い知らされるような小説でした。人間なんて所詮大したことないことがよくわかります。 | ||||
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厚さと字の小ささにひるんで、何年も死蔵していた。他の清張本が面白かったので、はずみがついて一気読みした。 松山の地検庁舎で火事が発生し、宿直の職員が焼死した。 青年検事・瀬川は、古い資料を隠滅するための放火ではないかと疑い、調査を開始する。 出だしはスリリングだ。捜査の進展もなかなか読ませる。が、終盤で腰砕けになる。 700ページも読ませておいて、なんという消化不良な。 代議士が背後にいるなら手強いだろうが、聖域というわけでもあるまいし、もう少し食い下がってほしかったな。 職員焼死の謎にも、はっきりした決着がほしかった。 | ||||
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30歳の若き検事瀬川良一は、四国の赴任先で資料庫を焼失し、当直の事務官焼死、事務員も所在不明という事件に遭遇する。その後、事務員は見つかるが、あまりのショックで 精神に異常をきたし職場復帰できそうにない。瀬川は、この火事を失火として処理したため、警察による詳しい捜査は行われなかった。ところが、失火の事後処理をしていくうちに、この火事がもうすぐ時効を迎えようとしているある殺人事件の証拠を消すための放火ではなかったか、という疑問を瀬川は持つようになる。密かに瀬川は調査をするのだが、思いもよらない大物の政治家につながっていく。しかし、肝心なところで、自分が失火として処理したことが足枷になってしまう。若手検事の蹉跌と政治家を落とすことの大変さがよく描かれている。また、瀬川の縁談と、調査中で出会った冴子とのやりとりも最後まで気を抜かせない構成となっている。 | ||||
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序章の事件からの、今後への展開は期待を持され読み進む事ができましたが、 真相に迫るであろう主人公の職務は、作中にも触れられていますが、制約が多すぎて 中盤は間延び感は否めない事態となってしまっています。 作品の要件として、地方で起こったボヤ騒ぎから政界を巻き込む大きな事件に発展していく 流れは(今となってはありがちですが)良かったですが・・・ 当時、新聞掲載の連続小説として発表された作品なので、非日常的な内容やほのかな恋心 などちりばめ興味の持続を持たせるべく展開とした事はわかりますが、前述した通り主人公自身 の職業を含めたキャラクター設定自体の制約を打破できなかった事が残念でありました。 | ||||
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出だしの50ページはおそらくあまた書かれた日本の推理小説の中でも最高に面白い と言いたくなる程の面白さ。 しかしそこから迷走が始まり、おそらく結末を考えずに書き始めたのではないかの 懸念通りなにかありそうでなにもないという陳腐な展開は残念としか言いようがない それでも出だし読むだけでも価値はある。 それほど素晴らしい文章です、誰にでも書ける代物ではないと思います。 | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算20作品目の読書完。1973/03/10 | ||||
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松本清張氏の沢山の作品にあっても、この本は、じっくりと時間をかけて読む必要が有ると感じました。読めば読む程、味が出る 内容で面白いとはこうゆう本のことだと思いました。ただ、少し難をいえば希望の有る結びにしてほしかった。 | ||||
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筋立てが複雑な上に、細かいことをくどくど書きすぎていて、冗長な感が。 主人公の瀬川検事の個性がはっきりせず、魅力がない。 700頁余を一気に読ませる筆力はさすがだが、 何と言っても巨悪の張本人が何の制裁も受けず終わるラストは不満が残った。 | ||||
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推理小説にありがちな、主人公(探偵役)の天才的な閃きによるご都合主義が本作品にはない。地道な捜査により、黒幕を周辺から攻めていく。それゆえ地味なストーリーではあるが、地味だからこそ読みごたえがある | ||||
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推理小説にありがちな、主人公(探偵役)の天才的な閃きによるご都合主義が本作品にはない。 地道な捜査により、黒幕を周辺から攻めていく。それゆえ地味なストーリーではあるが、地味だからこそ読みごたえがある | ||||
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失火か放火という小さい事件が、 実は地元の名士や政治家が糸を引いていた巨大な悪の権化だったという、 清張お決まりのパターンで張るのだが、 圧倒的筆力と取材力、 緻密な構成や展開力、 そしてリズムある文章の前に、 ページを捲る手が止まらない。 鍵をを握る一人の女。 焼死した同僚検事の秘密。 瀬川をとりまく公私に渡る事情。 一つだけ残念なのは、 公安の手が伸びる(であろう)代議士の行く末を描いて欲しかった。 そうすることによって、 読者の鬱憤をも晴らすことができたのではないかと思うのである。 読み応えのある著作であった。 | ||||
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失火か放火という小さい事件が、 実は地元の名士や政治家が糸を引いていた巨大な悪の権化だったという、 清張お決まりのパターンで張るのだが、 圧倒的筆力と取材力、 緻密な構成や展開力、 そしてリズムある文章の前に、 ページを捲る手が止まらない。 鍵をを握る一人の女。 焼死した同僚検事の秘密。 瀬川をとりまく公私に渡る事情。 一つだけ残念なのは、 公安の手が伸びる(であろう)代議士の行く末を描いて欲しかった。 そうすることによって、 読者の鬱憤をも晴らすことができたのではないかと思うのである。 読み応えのある著作であった。 | ||||
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四国・松山地検庁舎の火災に不審を抱いた当時の責任者瀬川検事の調査と苦悩の記録。 暴力団と政治家との黒いつながりを予想させるが、核心に迫ると予防線が張ってあったり、スルリと安全圏内に逃げ込むしたたかな犯人に挑む地道な調査と証拠固め。火災は放火!?なぜ・なんのために?実行犯は?そして本当の黒幕は? 事件解決の爽快感を期待して読む作品ではなく、ひとりの検事の孤独で地道な調査の苦悩や過程をじっくり読ませる作品だと思う。 個人的には、このような結末の作品が嫌いではなく726ページというボリュームは苦にならなく読むことができた。 | ||||
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四国・松山地検庁舎の火災に不審を抱いた当時の責任者瀬川検事の調査と苦悩の記録。 暴力団と政治家との黒いつながりを予想させるが、核心に迫ると予防線が張ってあったり、スルリと安全圏内に逃げ込むしたたかな犯人に挑む地道な調査と証拠固め。火災は放火!?なぜ・なんのために?実行犯は?そして本当の黒幕は? 事件解決の爽快感を期待して読む作品ではなく、ひとりの検事の孤独で地道な調査の苦悩や過程をじっくり読ませる作品だと思う。 個人的には、このような結末の作品が嫌いではなく726ページというボリュームは苦にならなく読むことができた。 | ||||
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四国の松山の町で起こった地検庁舎の謎の火災。当夜、事務員は二人いたのだが、一人の焼死と一人の不明者。この一人の不明者の供述が不可解なので真相を解明しようと追求するのだが、やがて、黒幕の姿が...。その黒い核心に迫るまでの描写が今までの推理小説とは違う。徐々に徐々にの726ページの長編小説が、吸い込まれていきます。やはり社会派と言われる由縁でしょう。 | ||||
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